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国際関係・安全保障論
1
:
■とはずがたり
:2003/01/22(水) 12:15
経済畑出身の私の鬼門,外交・安全保障を考える。
適宜,憲法談義・世界経済等もこちらで。
3574
:
とはずがたり
:2016/01/01(金) 20:24:06
小泉悠
ロシアの「地政学」
復活したロシアの軍事力──2015年に進んだロシア軍の近代化とその今後を占う
http://www.newsweekjapan.jp/koizumi/2015/12/2015.php
2015年12月28日(月)21時16分
2015年9月にロシアが開始したシリア領内での空爆は、ロシアの軍事的「復活」を強く印象付けた。夜間、カスピ海上のロシア艦から巡航ミサイルが炎を吐いて上昇していく姿は、冷戦後の西側に準じる域外軍事介入能力をロシアが手にしたことをビジュアルに象徴するものであったと言える。
だが、「復活」したと言っても、現在のロシアがかつてのソ連に比肩する軍事力を持っているわけではないし、米国と正面から対抗できるわけでもない。また、依然としてソ連崩壊後の苦境を引きずっている部分も少なからずある。
その一方、ここ数年のロシアは凄まじい勢いで軍事力の近代化を進めており、シリアへの介入はまさにその成果の一端と言える。問題はその具体的な度合いが言葉や機密の壁のために大変わかりにくいことだが、ひとつの手掛かりとして、毎年年末に行われる国防省拡大幹部会議がある。
ロシア軍の上級幹部が一堂に会して、国防省に対して1年間の活動成果を報告する場だ。
ちなみに昨年以降、この会議は国防省内に新設された国家国防指揮センター(NTsUO)で実施されるようになっている。ロシア軍がシリア空爆に関して発表を行う際、巨大なディスプレイのある近未来的なシチュエーションが映っていることが多いが、これがNTsUOである。近年ではロシア軍も指揮通信システムの近代化や効率化を熱心に進めており、NTsUOはそのわかりやすい一例と言えよう。
以下では、国防省幹部会議における報告を元に、2015年のロシア軍がどのように変化したのかを紹介してみたい。
志願兵が徴兵を上回る
連邦法「軍事義務法」により、18歳から27歳までのロシア人男子には1年間の徴兵に応じる義務がある。徴兵は春と秋に実施され、年間を通じて大体30万人くらいが徴兵されるのが近年のパターンであった。
だが、わずか12カ月を軍隊で過ごすだけの徴兵制では、現代の軍隊が求めるプロフェッショナルな兵士を養成することは難しい。現状でも、車両の操縦手など一定の技能職に割り当てられる兵士の養成は徴兵期間中の訓練では間に合わないため、徴兵前に陸海空軍後援会(DOSAAF)という組織で予備的な教育を受けから軍務に赴いているのが実情だ。
これに対し、軍と契約(3年間)を結んで有給で勤務する契約軍人と呼ばれる制度もロシア軍にはある。2000年代までは給与その他の待遇の低さから人集めに苦労していたが、最近では待遇改善が進んだことで、当初の予定どおり毎年5万人のペースで増加しつつある。
2014年には徴兵と契約軍人が30万人ずつと初めて同数で並んだが、今年は契約軍人が35万2000人に達して徴兵を大幅に上回った。また、契約軍人が増加したことで、長らく定数(100万人)を割り込んでいた人員充足率も92%(つまり92万人。徴兵と契約軍人以外やについては将校や学校生徒等が占める)まで改善したという。
国防省拡大幹部会議の発表によると、来年は契約軍人については38万4000人まで増加するとされている。
進む装備更新
ロシア軍の宿痾といえば装備の旧式化である。ソ連崩壊後、予算不足と軍需産業ネットワークの寸断により、ほぼ15年にわたって装備更新が停滞したことが大きい。
これに対し、今年の国防省拡大幹部会議では、2015年における装備品の近代化率は47%とされている。逆に言えば半分以上の装備は旧式のままということだが、10年ほど前はこの比率が1割以下とされていたことを考えれば相当の回復と言えよう。また、稼働率は89%とされており、旧式装備品についても運用可能状態に保たれていることが窺える。
具体的な近代化の中身についてであるが、最優先項目は従来どおり、戦略核戦力とされている。2015年中には全体で35基の長距離弾道ミサイル(大陸間弾道ミサイル[ICBM]及び潜水艦発射弾道ミサイル[SLBM]合計)が配備され、5機の長距離爆撃機が近代化改修された結果、戦略核戦力の55%が近代化された。なかでも最新鋭のRS-24「ヤルス」ICBMの配備数が6個連隊分に達し、同じく最新鋭の955型弾道ミサイル原潜2隻が即応態勢(うち1隻は太平洋艦隊に配備)に就いたことが注目される。
3575
:
とはずがたり
:2016/01/01(金) 20:24:38
>>3574-3575
また、打ち上げが遅れていた新型弾道ミサイル早期警戒衛星システム「統一宇宙システム(EKS)」用の1号衛星が打ち上げられた。
航空戦力に関しては2015年の国家国防発注において近代的な航空機(ヘリコプター含む)243機、地対空ミサイルシステム90基、レーダーシステム208基が受領された。これによって近代的な装備の割合が52%に達した。
陸軍ではイスカンデル-M戦術ロケットシステム2個旅団分、戦車・その他装甲車両1172両、ロケット・火砲システム148基、各種自動車2292両が受領され、陸軍の装備近代化率は35%になった。一方、陸軍とは独立した精鋭部隊である空挺部隊(VDV)は新型パラシュート4000セットを受領し、装備近代化率は41%となっている。
海軍は多目的潜水艦2隻と水上艦艇8隻を受領した(装備近代化率は39%)。
ロシア軍の弱点とされてきた指揮通信及び偵察システムについては、無人偵察機が1720機に達した。2011年時点における同種のシステムは180機に過ぎなかったとされることから、4年で10倍近くに増加したことになる。ただし大部分は陸軍が運用するごく小型のシステムであり、米国のように数十時間に及ぶ長時間滞空や攻撃が可能なものはまだ出現していない。また、1万8000セットの新型無線通信システムが配備され、近代化率は43%となった。
活発化する活動
ハードウエエアの近代化に加え、それを操る人員の訓練頻度も増加した。国防省拡大幹部会議の発表によると、2015年には5回の抜き打ち検閲(戦闘即応態勢をチェックするために実施される予告無しの演習)が5回実施され、延べで30万人の人員、1100機以上の航空機、3万両以上の戦闘車両、280隻の艦艇が動員された。
これとは別に、毎年9月に実施される定例の秋季大演習(今年は中央アジア方面を担当する中央軍管区で実施)には人員16万人、航空機250機、戦闘車両7000両、艦艇30隻が動員されたほか、11月にはやはり定例の戦略核攻撃演習が実施された。
以上の結果、2015年の訓練実績は、過去最高であった2014年を上回る頻度となった。… これと並行して、ロシア軍は2015年にシリアへの軍事介入を実施している。国防省拡大幹部会議の発表によると、ロシア航空宇宙軍は12月初頭までに約4000回の戦闘ミッションを実施し、8000目標を破壊した。また、航空宇宙軍及び海軍は合計21万4000トンの物資及び燃料をシリアに輸送したとしている。
2016年以降の見通し
…2016年もロシア軍の近代化はさらに続いていく予定であるが、そのペースは従来の計画よりも下方修正されることとなりそうだ。ロシア経済を見舞っている深刻な危機がその背景にはある。
2016年度の国防予算は当初の予定どおり、3兆2000億ルーブル程度(約6兆円)となる見込みであるが、同年からスタートする計画であった2025年までの新装備計画は開始時期が2018年まで繰り延べられた。
従来、ロシア軍が依拠していた装備近代化計画では、2020年をめどにとりあえず現状で保有している軍事力の近代化を図り、全軍の70-100%を近代化(軍種により相違がある)することになっていた。これに対して2025年までの新計画は、従来計画を発展解消し、新型空母や戦略爆撃機の調達など、本格的にロシアを「軍事大国」として復活させることを狙ったものであった。
現状では、新計画への移行はあくまで先送りされただけで放棄されたわけではないが、長期的な原油安が予想される中で2018年までにロシア経済が回復できるのか、そして現状でさえ過大な軍事負担(すでに国防費はGDPの4%、連邦予算の約2割を占めるに至っている)が経済回復の足を引っ張ることにはならないかが注目される。
クドリン元財務相(同人が2011年に辞任した一因も膨大な軍事支出への反発であった)は12月、インターファックス通信に対して、ロシア経済はまだ底を打っておらず、原油価格の低下に鑑みれば2016年にはさらに悪化する可能性が高いと指摘した。原油価格の高騰を背景に復活を遂げてきたロシアの軍事力強化がこのペースで続くのか、頓挫することはないにせよ鈍化するのかが2016年の焦点となろう。
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