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国際関係・安全保障論

355とはずがたり:2003/11/17(月) 22:08
>>353
私のハト派は多分に確信犯でありまして,しかもタカ派が戦争好きだとは思ってません。
彼らの多くは平和が好きであるが已む得ぬ場合に戦争をする手段を取ると言っているに過ぎず,その限りに於いて自分と立場は同じくするわけです。
軍隊見せびらかして喜んでいるような馬鹿も中には居るでしょうけど,彼らだって自分らの立場を喧伝するために確信犯的にわざとやっているのかもしれませんし,もしそうなら自分も文句を言う立場には無いのかもしれません。

経済学のゲームの理論に囚人のジレンマと言う奴がありまして,軍隊無くしてその分有意義な事にカネを回せば両者の経済厚生が上がるのは判っているけど,相手が軍隊を持っていない場合には自分が軍隊を持って相手国を占領して収奪した方が相手の国は困るけど自分の国は儲かると言う場合に,効用最大化する国は軍隊を持って占領します。それだけの事だと思ってます。(なかなか少ない文章で説得的に説明するのは困難なんですが)
だから戦争を避けるためには両国が軍隊を持って相対峙するのが均衡になり,両国が軍隊を持たない両者にとってより好ましい均衡は実現しません。自分だけ軍隊を放棄するというのは賢明な施策ではないと言う事になります。日本の左派陣営はこの辺の単純な事実から判ってないというよりも,占領されることなど無いとたかをくくっているのか無抵抗主義で無血開城できると思っているのか…?

でも軍備費なんて無駄はなるべく無くしたい。そのためにはどうすればいいか?戦争のコストを引き上げればいいわけです。軍隊を持たぬ相手国を軍隊を持った国が占領してもペイしなければ自動的に抑止力になります。で,今日,事実上軍事力による相手国の占領に依って富を得ることは不可能になったと認識してます。詰まり任意の軍隊は浪費以外の何者でもないと規定できます。

でも自分が自衛隊の解散まで直ぐに主張しないのは,現実としてちゃんと計算して行動できるか判らない北朝鮮と言う国の存在があります。(中国は計算高いきちんとした交渉相手であるから相手の国家威信に対する比重の高さを間違えなければ冷静な交渉の出来る国であると思われる。それに先進資本主義国は自らの高度で豊かな生活を犠牲に全面戦争は不可能である,戦争の一番の抑止力は経済発展である。中国もその内,先進「資本」主義国化するのではないか?)更に現実問題,領土問題なども無い訳じゃないですしね。

テロ対策やなんかは貧困問題ですので,経済発展させてやること,武器の国際的な流通を完全に遮断すること,アメリカがイスラエル偏重政策を止める事で解決するでしょう。

このように見ていくと軍隊など将来的にはそれ程要らないのではないか,警備隊程度のもので良くなるのではないかと言う楽観論が個人的な希望的観測としてあって,それ故に自分はハト派であると思ってます。なんか纏まらぬ雑感ですまそ。この手の話題は自分で書いていていっつも考えが拡散して散漫な文章になってしまう。


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