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国際関係・安全保障論

3410名無しさん:2015/09/29(火) 20:54:33
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150929-00010000-chuokou-pol
住民投票と出直し知事選……勝ち戦を確信する沖縄の秘策
中央公論 9月29日(火)8時30分配信

「世界一危険」と言われる沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐって、政府と県側の協議は膠着状態が続く。

 政府は、移設作業を中断し、九月九日までの一ヵ月間、県との集中協議に臨んだ。九月以降、普天間の危険性を除去するための「唯一の解決策」である辺野古移設の本体工事に着手する方針だ。

 これに対し、翁長雄志・沖縄県知事は「辺野古に新基地は絶対に造らせない」と徹底抗戦の構えを変えていない。前知事時代に行われた辺野古の埋め立て承認の取り消しもちらつかせている。

 沖縄で、政府への対抗策として新たな秘策がささやかれ始めた。辺野古移設の賛否を問う県民投票と、翁長氏が移設阻止を訴える出直し知事選の同時実施だ。

 手本は、橋下徹大阪市長が「大阪都構想」実現のために実施した住民投票にある。翁長氏周辺では、「橋下氏の敗因は、大阪市長選を同時にやらなかったことだ。住民投票が盛り上がりにかけた」との分析があるようだ。

 県民投票と知事選を同時に実施することで気運を高め、移設反対という「二重の民意」を突きつけ、政府に断念を迫る……。そんな狙いがありそうだ。

「はいさい、ぐすーよー、ちゅーうがなびら」(やあ、みなさん、こんにちは)

 翁長氏は、東京都内での講演でも、うちなーぐち(沖縄弁)をよく使う。

「七〇年前の戦争の地上戦で、約一〇万人もの沖縄の人が亡くなった」「日本の独立と引き換えに、沖縄は切り離され、米軍の施政下に置かれた」「普天間の原点は、米軍による強制接収だ」

 沖縄の苦難の歴史を語り、政府批判を展開していく。

「県民に大きな苦しみを与えておいて、『普天間は危険で、辺野古が唯一の解決策だ。嫌なら代替案を出せ』。こういう話自体が日本政治の堕落だ。日本本土で覚悟を決めて米軍を受け入れてもらいたい」

 翁長氏は、沖縄と日本を敵対する関係のように語ることもある。

「日米両国という大きな権力を相手にして、小さな島の沖縄がこれと闘うのは大変なことだ」(五月二十日、日本外国特派員協会での質疑応答で)

 沖縄の主要紙『琉球新報』は五月二十二日の社説で、翁長氏について、「自らの運命を自ら決められない沖縄の歴史に終止符を打つ決意を示した」と記した。翁長氏の主張は、沖縄に根強くある一種のナショナリズムと確実に響き合っている。

 ナショナリズムは、時として有効な政治手法になる。債務危機に陥ったギリシャで、チプラス政権が実施したのは欧州連合(EU)が求める緊縮財政への賛否を問う国民投票だった。ギリシャのEU脱退の懸念が広がる中、チプラス首相は「EUの脅しと緊縮策への反対」を国民に求め、国民投票での勝利を背景にEUから譲歩を引き出した。

 昨年十一月の沖縄知事選も、琉球ナショナリズムが勝敗のカギとなった。

 翁長氏は「オール沖縄。イデオロギーよりアイデンティティーだ。保守だ革新だという時代は終わった」と訴えた。伝統的に保革対決になりがちな沖縄の選挙で、自民党県連幹事長を経験し、「保守の中の保守」を自負する翁長氏を、共産、社民など革新系の勢力も支援した。辺野古移設阻止の公約は、「本土のいいなりにはならない」という琉球ナショナリズムと呼応し、保革両勢力の橋渡しの役割を果たした。

 翁長県政下で、「沖縄独立論」までが公然と語られるようになった。翁長氏は「沖縄が独立するというよりは、日本からもう一回切り離されるという心配の方がむしろある」と反論する。だが、政治とナショナリズムの蜜月には危うさが伴うのも事実だ。翁長氏も為政者の一人であることにかわりはない。(司)
(了)

最終更新:9月29日(火)8時30分


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