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国際関係・安全保障論

3280とはずがたり:2015/07/08(水) 19:29:04
コラム:「悪夢のシナリオ」が描く米最新兵器の欠陥
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKCN0PI0IH20150708?sp=true
2015年 07月 8日 15:34 JST

[2日 ロイター] - 米中間の戦争は、軍事評論家たちには好まれるテーマだ。米中戦争はなぜ起こるのか。どのように展開されるのか。インターネット上などでは、こうした疑問に答えようとする何千ページ分にも及ぶ記述があふれている。

とりわけ、国家安全保障の専門家であるアウグスト・コール氏とP・W・シンガー氏の共著「Ghost Fleet: A Novel of the Next World War(原題)」は興味深い。近未来の設定で米中戦争を描く本書はフィクションだが、ストーリーに現実味を持たせる大変な努力がうかがえる。

特筆すべきは、米国防総省の最新武器システムの失敗を描く部分だ。防衛専門家が多くの欠陥について警告したにもかかわらず、過去10年間にわたり、最新鋭のステルス戦闘機「F35」や沿海域戦闘艦(LCS)などに何兆ドルもの税金が投じられてきた。

同小説の中で米国は、F35とLCSという国防総省の最新の「おもちゃ」で戦争を始めるが、見事に失敗し、結局は旧式でテクノロジーへの依存度が低い武器に頼らざるを得なくなる。

コール氏とシンガー氏は、米国の軍事投資の失敗についてはこれ以上ないほど先見の明があるかもしれない。その一方で、中国が米国に戦争を仕掛ける理由を説明するくだりはそれほどでもない。

両氏は本業で軍事研究の引用に慣れきっているため、本書にもかなりの脚注がある。新しい技術についての一節にも、それに関する国防総省の報道資料が注釈として付いている。

このため、「Ghost Fleet」はある一定の影響力を持つ。コール氏とシンガー氏はあまりに未来の戦争に没頭するあまり、地上戦からサイバー戦争に至るまで多岐にわたる戦いを描いている。そこには確かな説得力が感じられる。

<レガシーシステム>

「Ghost Fleet」では、国防総省がスイス製アーミーナイフのように多機能性に優れた武器システムに執着するあまり、米国は中国との最初の大きな戦いに敗れる。

中国は、旧日本軍による真珠湾攻撃の焼き直しのごとく、米国に奇襲攻撃を仕掛ける。だが、米国のLCSとF35は、中国部隊を撃退することができない。

奇襲攻撃であったことも敗因の1つだが、大きな原因はテクノロジーにある。膨れ上がる予算と恐ろしい問題に悩まされるLCSとF35は、ほとんどテストもされていない。コール氏とシンガー氏によると、さらに悪いことに、この2つの武器システムはコンピューターにあまりに頼り過ぎている。

特にF35は、多くの兵器専門家の冷笑を買っている。搭載されている機関砲はソフトウエアが未完成なため使えないだけでなく、飛行に必要な60万ドルもするヘルメットも意図したようにはまだ機能していない。そしてF35は少なくとも1度、出火事故を起こしている。

こうした問題にもかかわらず、国防総省はF35を空軍・海軍・海兵隊に採用している一方、実戦に耐えたレガシーシステム(古いシステム)を排除している。

「Ghost Fleet」は、米国の軍産複合体が、質の高い兵器を構築するよりも、新たな高額システムを売る方を重視した結果を示している。

コール氏とシンガー氏の「真珠湾攻撃2」は、多くの軍事ジャーナリストや専門家が長い間、F35が戦闘に使われた場合に予想してきた悪夢のシナリオを描いている。

同小説のなかで、F35は一連のサイバー攻撃を受けた後、飛ぶのがやっとの状態に陥り、効果的な交戦に十分な砲弾も搭載できず、中国軍の戦闘機に簡単に破壊されてしまう。


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