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国際関係・安全保障論

317とはずがたり:2003/10/27(月) 23:29

http://news.msn.co.jp/newsarticle.armx?id=615149
カンボジア、総選挙後3か月過ぎても組閣できず
2003 年 10 月 27 日

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【バンコク=吉形祐司】カンボジア総選挙の投票から27日で3か月が過ぎたが、今なお組閣の出来ない状態が続いている。第1党の人民党が内閣名簿の承認に必要な3分の2議席に届かず、閣僚ポストを巡って主要3党が綱引きを演じているからだ。政局がらみの殺傷事件さえ起きる有り様で、カンボジア政治の恒常的な汚濁は一向になくなりそうにない。

98年の前回選挙では組閣まで4か月を要した。今回の選挙では、下院123議席のうち人民党が73議席、与党第2党だった民族統一戦線(フンシンペック)が26議席、野党のサム・リャンシー党が24議席を獲得。フン・セン首相が副党首を務める人民党は、3分の2議席に届かなかった。人民党はフンシンペックに連立組閣を打診していたが、フンシンペックは、フン・セン政権下で与党ながら独自性を奪われたことからこれを拒否。飛躍的に票を伸ばしたサム・リャンシー党に接近した。フンシンペックとサム・リャンシー党は、フン・セン首相の退陣を要求、9月末に開かれた初の国会もボイコットし、首相とのこう着状態が続いている。

両党の本音は、「混乱を利用して、どれだけ人民党から閣僚ポストをもぎとれるか」(在プノンペン外交筋)にある。法整備が不十分なカンボジアでは、投資や政府調達などで“袖の下”が簡単にものを言うため、「利権の甘い汁にありつきたいのだろう」(地元記者)と冷ややかに見る向きもある。下院は機能マヒ状態に陥り、正副議長の選出や委員会の設置も出来ていない。

事態を憂慮したシアヌーク国王は今月20日、3党党首を王宮に招き、権力分有を促そうとしたが、直前にフンシンペック寄りのラジオ局記者が射殺されたため、会談は延期された。21日には、フンシンペックの選挙戦に協力した女性歌手と母親も狙撃され、母親が死亡するなど、政治がらみと見られる暴力事件が続発している。

国連総会は今年5月、旧ポル・ポト政権下で起きた大量虐殺を裁く特別法廷の設置を認める決議案を採択したが、国会が機能しなければ批准できず、裁判の開始にも影響を与えかねない。カンボジアは今後、31日にシアヌーク国王の81歳の誕生日をはじめ、伝統の水祭り、独立記念日など諸行事が続くことから、混迷する政局の打開にはなお時間がかかりそうだ。


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