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国際関係・安全保障論
2832
:
とはずがたり
:2013/04/12(金) 18:58:59
>>2831-2832
韓国以外の国々はもっと動揺ぎみだ。欧米からすると、平壌にいるのは、外交対決で強さのほどを証明して国内の足場固めをしなくてはならない未熟な指導者だ。潘基文・国連事務総長は「ささいな計算違いや判断ミスが、制御不可能な状況を引き起こしかねない」と警告している。
『フォーリン・アフェアーズ』誌の最新号で、ジョージタウン大学のケイル・リーバー准教授とダーツマス大学のダリル・プレス準教授は、「北朝鮮との間で核戦争が起きるリスクは遠いとはまさか言えない」と論じている。正恩氏はハッタリをかけているのだろうが、通常戦争はあっという間に核戦争に変わりかねない。怯える若き指導者は、事態をエスカレートさせる以外に自分の立場を守る方法が分からなくなるかもしれないのだから。
有数の北朝鮮専門家で韓国・クンミン(国民)大学校教授のアンドレイ・ランコフ氏は数カ月前、正恩氏の一連の行動をほぼ正確に予測していた。何かの譲歩を引き出すまで、挑発的な行動にさらに挑発的な行動を重ねるだろうと。もしかすると韓国で人命が失われるような事態さえ引き起こして。
ランコフ氏の予測は今のところゾッとするくらい正確なので、尚のこと心配だ。ランコフ氏はまず第一に、正恩氏が韓国政府を軍事的に挑発するところまで至るのではないかと示唆している。たとえば北朝鮮が2010年に韓国の哨戒艦「天安」を沈没させたように。あの時は韓国人46人が命を落とした。韓国政府はあの時は軍事報復をしなかったが、もし同じようなことがまた起きたら、朴大統領はほぼ確実に報復攻撃をせざるを得ない。難しいのは、危機をたちまちエスカレートさせない形で相応に行動できるかどうかだ。第二に、正恩氏は懐柔できそうな相手に見えない。そういう風に見せていない。これが同じくらい気がかりなことだ。北朝鮮政府は過去に、「恐喝国家」の役割を完璧に演じてきた。金や食糧、石油や交渉テーブルの席など、何かを与えられるまでひどい振る舞いを続けるのだ。しかし今回、正恩氏はそうして差し伸べられるものを、そもそも出てくる前からはねつけているように見える。北朝鮮の核開発は交渉の余地なしと宣言しているのだ。核開発について譲歩の可能性をはっきりと除外している以上、欧米が何かを譲るのはとても難しいことだろう。
正恩氏のポーカーフェースにアメリカ政府が苛立っているとすれば、中国政府もそうだ。習近平国家主席はあからさまに北朝鮮を念頭におきながら、「身勝手な利益のために地域や、ひいては全世界までをも混乱に陥れるようなアジアの国があってはならない」と発言している。北朝鮮指導者の行動は一見するとアメリカを意識したものに見えるが、実は中国に向けたものかもしれないと話す中国有識者もいる。この説によると、自分は誰の言いなりにもならないと見せるのが正恩氏の目的だ。中国流の経済改革を北朝鮮に無理強いすることはできないし、天然資源目当てに搾取もできないということだ。
きわめてハイリスクのこの対決で、アメリカ政府はきわめて慎重な対応を迫られてきた。朝鮮半島周辺の同盟国(主に韓国と日本)に対しては、いざとなればしっかり守るからと安心させる必要があるが、アメリカが強硬姿勢で軍事プレゼンスを高めてきたからこそ(特に、核爆弾も搭載可能な爆撃機を朝鮮半島に派遣するなど)、正恩氏は自分の前にチップをうずたかく積み上げてきたのかもしれない。
今となっては、緊迫レベルを引き下げることが目的のはずだ。アメリカ政府はすでにそういう動きの兆しを見せ始めている。現に先週には北朝鮮を刺激しないよう、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射試験を延期した。
もちろんそうしたところで、正恩氏は反応しないかもしれない。またしてもミサイル実験を実施するかもしれないし、4回目の核実験を敢行するかもしれない。けれども、もし今回は対決が避けられたとしたら、(一定の間をおいた後に)北朝鮮政府と対話しなくてはならない。何らかの時点で誰かが、北朝鮮の当事者たちと向き合って話をしなくては。世界がやりとりしている相手はいったい誰なのか、わずかなヒントでも得るために、せめてそれだけのためにでも行動しなくては。誰なのかよく分からない相手と核兵器ポーカーに興じるなど、あまりに危険すぎる。
フィナンシャル・タイムズの本サイトFT.comの英文記事は
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/6aa07bb2-a07e-11e2-88b6-00144feabdc0.html
(翻訳・加藤祐子)
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