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国際関係・安全保障論

2544チバQ:2010/11/12(金) 21:23:56
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101113k0000m030066000c.html
イラク:「マリキ続投」合意 主要会派、ポスト配分なお溝
 【カイロ和田浩明】8カ月以上も紛糾したイラクの連立交渉は、11日に連邦議会(国会)で大統領、首相の留任が正式決定し、ようやく「新生イラクへの一里塚」(オバマ米大統領)を越えた。しかし、主要政治会派間には権力配分などで溝が残っており、2期目に向けたマリキ首相の組閣作業は難航しそうだ。流動的な政局の中、宗派間対立の再燃を狙ったとみられる過激派のテロが相次いでおり、予断を許さない情勢は続きそうだ。

 新政府幹部ポストでは、イスラム教シーア派などの支持を受ける「法治国家連合(SLC)」のマリキ首相と、クルド人勢力を代表するタラバニ大統領の続投が決まった。

 3月の総選挙で第1勢力だったが、第2勢力SLCと第3勢力のシーア派会派「イラク国民同盟(INA)」との連携工作に破れたアラウィ元首相の「イラク国民運動(イラキヤ)」からは、イスラム教スンニ派の有力者ウサマ・ナジャフィ議員が新国会議長に選出された。アラウィ氏は新設の「国家戦略政策会議」議長に就任する見通しだ。

 この人事はクルド人自治区のバルザニ議長が仲介したとされる、主要会派間の合意に基づくものだ。しかし、イラキヤとその主要支持基盤であるスンニ派には強い反発が残る。

 ナジャフィ新議長は11日の国会演説で、シーア派主導のマリキ政権の「腐敗や人権侵害」を厳しく糾弾。連立交渉の目標だった、各派が参加・協調する「国民政府」の発足に向けた第一歩が踏み出されたタイミングとしては、「スンニ派色が強い」(シーア派国民)内容だった。

 さらに、タラバニ氏留任の投票の際は、イラキヤ議員多数が議場から退出。マリキ氏、アラウィ氏、バルザニ氏が合意したとされる、旧政権党「バース党」関係者の復権承認を求めたが、他会派に拒否されたことに抗議しての行動だった。

 スンニ派には旧バース党関係者が多く、復権は連立交渉での主要要求事項だった。イラキヤの報道官は会見で「約束違反の政府には参加できない。だから退出した」と発言、要求受け入れを迫った。

 首相職争いに破れたイラキヤにとり、重要政府ポストや政策決定への発言力の確保が重要課題だ。アラウィ氏が議長に就任する方向の国家戦略政策会議は、大統領、首相や国防、内務など重要閣僚がメンバーだが、権限などについてははっきりしていない。イラキヤが「選挙の勝者」として求める影響力を得られるかは不透明だ。組閣作業でも、イラキヤ側は主要閣僚ポストの配分を強く求めるとみられる。

 マリキ氏続投を後押しし「キング・メーカー」となったクルド人会派も、アラブ人主導の連邦政府との懸案である、北部の石油都市キルクークの帰属をめぐる問題などで、政府に大幅な譲歩を求めそうだ。

 マリキ氏は、こうした要求を調整しながら組閣作業を行うことになる。各派間の対立は宗派間紛争の再燃につながりかねず、新政府発足への道のりは曲折が予想される。


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