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国際関係・安全保障論

2483チバQ:2010/08/22(日) 00:23:53
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20100814ddlk01040216000c.html
四島開発の現実:進むロシア化/上 温泉施設相次ぎオープン /北海道
 ◇「択捉をリゾートの島に」 豊かな自然に経済価値
 北方領土・択捉島の最大都市・紗那(しゃな)の近郊。砂利道から絶壁の海岸線を下りると、西アジアのアルメニア風の建物と庭園が見えた。択捉で相次いで開業した温泉保養施設の一つ。「バンナチキ(風呂)」と呼ばれ、既に地名にもなっていた。

 アルメニア教会を模した浴場内には、ケーキを8等分したような浴槽がある。硫黄、ナトリウム、ラドン系の泉質。源泉は80度以上あり、湯量も豊富なため、かけ流しだ。

 択捉を中心に漁業、水産加工、建設、金融業などを手がけるコングロマリット(複合企業体)「ギドロストロイ」社が建設し、昨年11月にオープンした。入場料は1人200ルーブル(約600円)と四島の収入レベルでは高額だが、サハリン州社会保障局のリンマ・ルダコーワ択捉島駐在部長(62)は「休日にはディスコをしたり、職場ごとのイベント会場としても使われている」と説明した。

 紗那から東南東に十数キロ離れた指臼(さしうす)山(標高1125メートル)のふもとにも、一昨年秋、温泉保養地ができた。森林地帯の川沿いに、白濁した硫黄泉の温泉や足湯、滝つぼ温泉がある。海外やロシア本土からの観光客も訪れるという。

  ◇  ◇

 北方四島などで巨額の連邦予算をつぎ込んで進められている新「クリル列島社会経済発展計画」は4年目の今年、インフラ整備を中心とした第1期が終わる。来年から始まる第2期では、観光開発が主要事業の一つだ。

 噴煙を噴き上げる火山と温泉、手つかずの原生林、沿岸に生息するラッコやトド……。択捉の観光資源は豊富だ。こうした自然を目当てに、外国のクルーズ船が寄港し始めている。5月にも米国のクルーズ船が国後、択捉の両島に立ち寄った。

 択捉では昨秋からタクシーが登場した。4社計20台が町中をひっきりなしに行き交う。客の中心は車を持たない島民や出稼ぎ労働者だが、海外やロシア本土からの観光客も利用している。「択捉をリゾートの島に」。島民の期待は高まる。

  *  *

 ビザなし渡航第3陣で7月、択捉、国後の両島を訪れた。新クリル発展計画を契機にインフラが整備され、民間企業の活動も活発化している。「日本固有の領土」で進むロシアによる開発の現状を報告する。【本間浩昭】

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 ■ことば

 ◇新「クリル列島社会経済発展計画」
 北方四島と千島列島に対し、9年間で約180億ルーブル(当時のレートで約800億円)の巨額予算を投入して進められている開発計画。財源の約8割は連邦政府が拠出。第1期(07〜10年)は空港や港湾、地熱発電所建設などインフラ整備が中心で、第2期は、自然を売りものにした観光・レクリエーション開発や、持続可能型漁業、養殖などが計画されている。

毎日新聞 2010年8月14日 地方版


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