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国際関係・安全保障論

2453 ◆ESPAyRnbN2:2010/06/14(月) 17:01:29
http://jp.wsj.com/Opinions/Opinion/node_70945
【オピニオン】菅首相は米日関係を修復できる
マイケル・グリーン
2010年 6月 14日 14:29 JST

 日本で民主党が政権を取ってから米日関係が緊張している、というのは控えめな表現だ。昨年9月に発足した
鳩山由紀夫前政権は、米抜きの「東アジア 共同体構想」を通じて同国の影響力を弱める方針を示した上、
在沖縄米海軍基地移設計画に待ったをかけ、アジアに大きなプレゼンスを有する米国に対する日本の協力姿勢に
疑問を呈した。

 また、反官僚キャンペーンを展開したため、経験の乏しい閣僚が事務方の作業をし、脚本家や評論家が官邸で
安全保障政策の策定に当たるなど、政策決定過程が混乱した。最悪だったのは、当時の民主党幹事長だった
小沢一郎氏に、同盟反対・反市場主義を掲げる連立与党の社民党と国民新党の意向をくんだ決定をさせたことだ。

 後任の菅直人首相は、外交政策や安保政策での実績はほぼ皆無だが、こうした過ちの修正には熱心なようだ。
就任最初の週に米日同盟が外交の基軸であると述べた。普天間飛行場の移設計画については米日合意を踏まえる
方針を示した。中国訪問より前にオバマ米大統領と会談するため上海万博訪問を見送った。アジア太平洋経済協力
会議(APEC)で、米も含めた太平洋自由貿易圏に関する計画を提唱した。なお一段と心強いのは、菅首相が
小沢氏の影響力を抑えたことから、民主党の重力の中心が前原誠司国土交通相と関係の深い国防の現実主義者側
に近づいたことだ。

 以上はみな明るい兆しだが、米ではなお、オバマ政権は鳩山氏の価値を低下させたため、これから日本国民の
復讐を受けるとの論評がある。これは少し違う。在沖縄米軍の再編で現実的な案に至る見通しを失う危険を冒さない
範囲で、米政府は民主党政府に対する「戦略的忍耐」を示した。日本のメディアは全般に、両国関係の悪化の原因が
もっぱら鳩山政権にあると断定している。世論調査では、米日同盟支持率や対米好感度は横ばいを維持した一方、
鳩山首相支持率は20%を下回った。

 より大きな問題は、オバマ政権が菅政権の誕生に安堵(あんど)し、両国関係に関して自己満足の自動操縦モード
に陥いる恐れがあることかもしれない。

 この9カ月の米政府は、アフガニスタンからイランまで外交上の課題が山積し厳しい状況にある。筆者が参加した
ブッシュ政権の国家安全保障会議(NSC)では、早期に対日関係でハイレベルの戦略セッションが1つあり、
その後の日本政府との連携は共同戦略を理解し日本との共通の価値や利害を信じる当局者にスムーズに伝わった。
しかし、オバマ政権のNSCでは、ハイレベルのセッションが多数あるらしく、日本との同盟関係の軌道維持に腐心
しているようだ。事態が安定したように見える現在、真に危険なのはワシントンの日本疲れだ。


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