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国際関係・安全保障論

2407チバQ:2010/05/03(月) 23:21:22
http://mainichi.jp/select/world/news/20100417ddm007030020000c.html
アフガン・遠い安定:ピース・ジルガを前に/中 麻薬密輸、マフィア暗躍
 アフガニスタンから中央アジア、ロシアへ流れる麻薬ルートの玄関口、北部クンドゥズ州。国境を接するタジキスタンは1月、自国内への麻薬密輸で逮捕・収監していた256人のアフガン囚人をすべて送還し、同州に最多の74人が移された。アフガン政府は3月下旬、同州の刑務所で送還囚人への取材を外国メディアとして初めて毎日新聞に認めた。

 タリバンは今、01年11月の政権崩壊末期まで支配していた同州を奪還するため軍勢を増強している。

 囚人たちは「北部の麻薬は地元マフィアが仕切っている」とタリバンの関与を否定し、密輸の実態を明らかにした。

    ◇

 「タジキスタンからのワイン密輸1回で1000ドルの報酬だ」

 昨年12月下旬、1日5ドルの日雇い仕事の仲間から誘われ、スルタン服役囚(22)は参加を決意した。集合場所はタジクとの国境を流れるアムダリヤ川。ぼた雪が舞う深夜、地元マフィアの男が、ビニール袋に密封したヘロイン数十キロを手渡し、「泳いで向こう岸(タジク)まで運べ」と命じた。「麻薬とは聞いてない」と抗議したが、男は「運ばないなら、ここでお前の頭をぶち抜く」と拳銃を突きつけた。

 空気で膨らませた羊の全身皮につかまり、自分と同じ「運び屋」3人と身を切るような流れに入った。川幅は約100メートル。途中、50歳くらいの男が力尽き、沈んでいった。

 30分後に到着し、受け入れ側の別の男と移動中、国境警察に捕まった。タジクの法廷で「だまされて無理やり運ばされた」と主張したが、判決は懲役18年だった。

 一方、運び屋を調達する側にいたバハルディン服役囚(35)は、旧ソ連圏で話されるロシア語に堪能なことから、旧軍閥組織と関係が深い地元マフィアに幹部として参加。半年前にアムダリヤ川を渡った際、国境警察の待ち伏せに遭い、懲役20年を科せられた。

 「戦争は貧富の格差を広げ、運び屋は簡単に見つかるようになった」と話し、「中央アジア経由の麻薬密輸は、複数の地元マフィアが仕切っている。戦争で忙しいタリバンが関与する余地はない」と断言した。

 クンドゥズ州警察幹部のアユーブ麻薬捜査官(32)は、「密輸に携わる犯罪組織は武装し、身代金目的の拉致など各種犯罪を手がけ、警察との交戦もいとわない。タリバンだけを見ていては、安定化は図れない」と語り、治安悪化の複雑な背景を暗示した。【クンドゥズで栗田慎一】

毎日新聞 2010年4月17日 東京朝刊


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