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国際関係・安全保障論

238オリーブの木:2003/07/11(金) 12:39
伊独反目EU迷惑 ベルルスコーニ首相 ナチス発言 議長不適格の声

 【パリ10日坂井政美】欧州連合(EU)首脳会議の議長に七月就任したイタリアのベルルスコーニ首相の失言に端を発したイタリアとドイツの対立が泥沼化している。議長国と最大加盟国の反目が長引けば、EU内の混乱は避けられない。同首相が議長を務める今年後半は、「欧州憲法」づくりや欧州経済へのテコ入れなど重要課題が控えているだけに、「欧州のまとめ役としては不適格」(英紙)との批判も高まっている。

■欧州憲法など課題山積…

 ドイツ首相府は九日、「シュレーダー首相は今夏計画していたイタリア旅行を取りやめた」と発表した。ドイツ人への相次ぐ侮辱的な発言に「首相の怒りが爆発した」(ドイツ紙)ようだ。

 きっかけは二日の欧州議会で、ベルルスコーニ首相がドイツ選出議員をナチス呼ばわりした失言。両国首相は電話会談し騒ぎを収束させるつもりだったが、その翌日、ベルルスコーニ首相が「謝罪はしていない。皮肉を言おうとして悪く解釈されたことに遺憾を表明した」と訂正し、ドイツ側の態度を硬化させた。

 さらにイタリアの観光行政の責任者でもあるステファニ経済次官がドイツ人観光客を「超愛国主義の金髪野郎」「ビールばかり飲む酔っぱらい」とこき下ろしたうえ、発言撤回や謝罪も拒否。ドイツ側の怒りに油を注いだ。

■資質を疑問視

 ベルルスコーニ首相のEU議長には、就任前から資質を疑問視する声もあった。不信感を一気に高めたのはイタリア国会が六月に可決した「裁判凍結法」。首相任期中は犯罪訴追を免れるというもので、国営企業民営化をめぐる贈賄事件で公判中の同首相の救済が狙いなのは明白だ。

 「国政を任された者は、一般市民より優遇されてもよいのではないか」と言い切る同首相を欧州メディアは一斉に批判。「民主主義」「人権尊重」を基本理念とするEU内でも「法の下の平等に反する」との声が強まった。特に移民排斥を主張する右翼政党「北部同盟」が連立政権に参加していることが今後も火種となりそう。ステファニ次官は同党の所属だ。

■悪い癖出た?

 イタリアの出版、放送界を牛耳り、国内有数の富豪としても知られる同首相。離合集散を繰り返すイタリアの右派勢力をまとめあげたカリスマ性と、強引ともいえる政治手腕に期待する国民は少なくない。一方でマフィアとのつながりがうわさされるなどダーティーイメージもつきまとう。

 身だしなみに気を配り、カメラのアングルにも注文を付けるダンディーさが売り物の同首相だが、欧州議会でのナチス発言は、裁判凍結法やメディア支配など痛いところをしつこく突かれ、「かっとなると本音をぶちまける」(外交筋)悪い癖が出たようだ。

 ドイツの協力なしにはEUの運営は立ちゆかないだけに、どう関係改善を図るかが、欧州のリーダーの一人として力量を測る試金石となりそうだ。(西日本新聞)
[7月11日2時52分更新]


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