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国際関係・安全保障論

2333チバQ:2010/03/28(日) 12:12:26
http://mainichi.jp/select/world/news/20100328k0000m030059000c.html
イラク議会選:アラウィ氏、連立協議へ 長期化は必至
 【カイロ和田浩明】イラク選挙管理委員会は26日、7日に行われた連邦議会選の最終開票結果を発表。定数325議席中91議席を得て首位となったアラブ世俗会派、イラク国民運動(イラキヤ)のアラウィ元首相は27日、「早急に全会派との対話を始めたい」と述べ、連立協議を早期に開始する意向を示した。しかし、89議席で2位となった宗派横断型会派、法治国家連合(SLC)のマリキ首相は再集計を要求するとともに、他会派との連携を探ろうとする動きを見せる。連立協議の長期化は必至で、各会派の対立が暴力事件を引き起こすことを懸念する声が出ている。

 アラウィ氏は会見で連立協議の対象としてSLCに言及。マリキ首相を「兄弟」と呼んで親近感を表明し、両会派を中核とした国民的政権を樹立したい考えを示唆した。同時に、イラクの国際的地位を向上させたいとも述べ、イランやサウジアラビアなど周辺国の干渉は排除する姿勢を見せた。

 アラウィ氏はイスラム教シーア派だが「宗派色は薄く各派を結びつけられる人物」(中東政治専門家シャディ・ハミド氏)との評価を得ている。

 しかし、イラキヤとSLCの獲得議席数は2議席しか違わない。SLCが協議に応じた場合でも、マリキ首相の続投を含め強気の要求を突きつける可能性がある。両派の妥協は容易ではない。

 シーア派主導のイラク国民同盟(INA)は、3位で70議席を得た。だがINAは、選挙前にSLCから分裂した政党で両党の連携は困難。シーア派に不信感を持つスンニ派の支持を受けるイラキヤにとってもINAとの連携は難航する可能性がある。43議席だったクルド人会派を含め、当面は主要会派間の綱引きが続きそうだ。

 前回05年12月の選挙後も新内閣発足は翌年5月で、首相に就任したマリキ氏は無名の「妥協候補」と言われた。今回も主要会派の首脳が首相に就任する保証はない。

 ベイルート・アメリカン大学のポール・サリム教授(中東政治)は「議席数が小差なので、アラウィ氏が首相になるチャンスは決して高くない」と指摘。各会派の対立がテロなど暴力事件を頻発させる可能性を懸念する。

 宗派間対立は、06〜07年にかけてイラクを内戦状態に陥れ、月間3000人を超える死者を出した。今夏に戦闘部隊の撤退を控え、早期に治安権限の完全移譲を果たしたい米国は26日、ヒル大使とオディエルノ司令官の連名で、各会派に開票結果の受け入れと自重を呼びかけた。

 長期化するだろう連立協議の間、シーア派のイラン、スンニ派のサウジアラビアといった周辺国が影響力を行使しようとする可能性もある。石油都市キルクークの帰属などをめぐる、アラブ人主導の連邦政府と北部のクルド自治政府の対立が協議に影響を及ぼすことも想定される。結局、「今後数カ月間に何が起きるかは、誰にも分からない」(サリム教授)不透明な政局が続きそうだ。


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