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国際関係・安全保障論

2293チバQ:2010/03/08(月) 20:58:48
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100308-OYT1T00062.htm
「選挙後また抗争よ」イラク議会選
 イラクで7日、2006年の本格政府発足後初めての国民議会(定数325、任期4年)選挙の投票が行われた。

 ◆居住区隔てる防護壁と相互不信◆

 2005年12月の前回選挙ではイスラム教シーア派連合が大勝、マリキ政権が発足したが、その後でシーア、スンニ両派の対立が激化した。バグダッドでは両派の居住区を隔てる防護壁が張り巡らされ、相互不信は残ったままだ。

 今回選挙ではマリキ政権を支えてきた多数派のシーア派が、マリキ支持勢力と反マリキ勢力に分裂。アラウィ元首相の世俗勢力やスンニ派勢力と激しく争った。混戦模様の中、候補者暗殺など選挙絡みのテロが続発した。

 「本当に怖いのは、選挙の後よ」。シーア派が多く住むカラダ地区で会った薬局勤務のスンニ派の女性(40)が声を潜めた。「連立を巡る駆け引きが始まれば、また抗争よ」

 7日、バグダッド市内は短いところでは約100メートル間隔で検問所が設けられ、移動中に何度も足止めを食った。テロを受け警備を強化したものだが、何人もの隊員が代わる代わる通行許可証や車両証明書を調べる一方、同行の警備員が所持する自動小銃など武器類には見向きもしない。「これで一体、何を阻止出来るっていうんだ」。警備員は冷ややかに語った。(バグダッド 長谷川由紀)

 ◆在外イラク人 家族で生活を…◆

 「早くバグダッドで家族一緒に暮らしたい。考えるのはいつもそれだけ」と、とつとつと話すアフマド・アロバイディさん(40)。7日、ヨルダンの首都アンマン中心部の高校に設けられた在外投票所で、世俗派「イラク同盟」に1票を投じたという。

 バグダッドでドイツ系企業に勤務していたため、イラク戦争開始後の03年、「外国人と同じように狙われる」と思い英国へ脱出した。

 宗派対立が激化した07年には、スンニ派を標的にした爆弾テロで両親が殺害された。今年1月、治安改善を聞いていったんバグダッドに戻ったが、やはり不安はぬぐえず、1か月後、今度はアンマンに逃れた。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などによると、イラク戦争後は、約260万人が国内避難民となり、ヨルダンやシリアなどの周辺国に逃れた人の数も200万人以上に達する。最近は治安の改善もいわれるが、09年中に帰国した難民は約3万7000人にとどまっている。(アンマン 田尾茂樹)

 ◆クルド人票 越境投票は数千人◆

 北部クルド自治区の拠点都市スレイマニヤ。7日午前7時、クルド人の会社員シワン・ガリブさん(34)と妻のニガルさん(28)が、自宅から車に乗って100キロ・メートル離れた自治区外のキルクークの中学校に設けられた投票所へ向かった。

 夫妻の住民票はキルクークにあるが、「治安の懸念」を理由にクルド人同胞の多い自治区に住んでいる。産油拠点であるキルクークは、その帰属を巡って、クルド人とアラブ人らが激しく争う土地。

 シワンさんらのように今回の議会選で自治区からキルクークを県都とするタミム県(12議席、有権者数90万人)に出かけるクルド人は数千人に上るといい、いくつかの接戦区ではこうした「越境票」が勝敗を左右する可能性もとりざたされる。

 独立要求の高まりを警戒するアラブ人各派は、「クルド人による票の水増しだ」と非難を強めており、選挙結果次第では、民族対立が高まるとの懸念もある。(スレイマニヤ 福島利之)

(2010年3月8日10時17分 読売新聞)


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