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国際関係・安全保障論

2286チバQ:2010/03/08(月) 12:20:11
http://mainichi.jp/select/world/news/20100308ddm003030091000c.html
クローズアップ2010:イラク総選挙 マリキ首相「他会派排除せず」
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 ◇「国民的内閣」和解訴え
 イラク連邦議会選(総選挙)が7日、相次ぐ爆弾テロの中で行われた。かつて同国を内戦状態に陥れた宗派間対立への反省から、主要会派の多くは宗教色を抑制し、国民の和解を訴えた。選挙後の組閣作業では、連立協議が不可欠な情勢。多数派のイスラム教シーア派と旧政権の支配層だったスンニ派、自治権を強めたいクルド人が、有権者の求める「国民的内閣」を実現できるかが、新生イラクの岐路になる。

 「次の連邦議会は多数会派が支配することになるが、他会派を排除するものではない」。シーア派のマリキ首相は7日、投票後にこう語った。選挙後の連立協議を想定した発言だ。選挙前の2月28日にも、自らの宗派横断会派「法治国家連合(SLC)」が、シーア派主導の「イラク国民同盟(INA)」やクルド人会派と連携する可能性に言及していた。連立協議には、アラブ世俗派でアラウィ元首相が率いる「イラク国民運動」も絡む見通し。

 人口比(20%)に比べ議席数が少ないスンニ派の動向も注目される。同派は、06〜07年の内戦状態を引き起こした主要勢力とみられ、「政治問題解決を暴力に求める傾向」(アンバル県副知事)があると言われる。同派に配慮したマリキ政権は2月下旬に、フセイン政権時代の旧軍幹部2万人を復職させると発表した。

 シーア派内部でも、INAを構成するサドル師派は対米強硬姿勢で知られ、民兵組織のマフディ軍が武装闘争を展開した経緯がある。クルド人は北部3県で自治政府を運営、独自の民兵組織も維持しており、アラブ人主導の中央政府と石油都市キルクークの帰属などを巡って対立。イラク軍と衝突寸前の事態になったことも一度ならずあった。

 宗派・民族間の緊張関係が続く中、有権者の多くは、支持会派は違っても、「すべてのイラク人のための政府」(スンニ派有権者)を求めている。昨年1月の地方選挙では宗派主義政党が敗北した経緯もあり、各会派も宗派横断的な立候補者の配置を行った。

 だが、選挙後の組閣作業が各派を取り込んだ「国民的内閣」を生み出せるかは不透明だ。05年12月の前回総選挙では、連立協議が難航。新政府の発足までに約5カ月も要し、この間の政治的空白が宗派間対立を生み出したといわれている。

 政治評論家のタリク・カリーム氏は「国家的和解には、宗派でなく能力による人材任用が必要」と話す。国際シンクタンクのインターナショナル・クライシス・グループは最近の報告書で、組閣後も宗派・民族を横断した政治参加の促進や、政府の透明性確保、責任の明確化が必要だと指摘している。【カイロ和田浩明】


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