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国際関係・安全保障論

2051名無しさん:2009/11/10(火) 19:31:03
日米漂流:オバマ大統領来日を前に/上(その1) 岐路に立つ同盟 続く対日不信
http://mainichi.jp/select/world/news/20091110ddm001010009000c.html

 ◇普天間移設、迷走 「冬の時代」「危険水域」

 「米大統領まで報告がいくような重大問題だ。我々に相談もせずに、鳩山首相がこういう発言をするとはどういうつもりか、真意を聞きたい」

 10月12日午前、東京都内のホテル。キャンベル米国務次官補は武正公一副外相に会うなり、怒りをあらわにまくし立てた。

 2日前に北京で開かれた日中韓3カ国首脳会談の冒頭、鳩山由紀夫首相は「今までややもすると米国に依存しすぎていた。アジアをもっと重視する政策をつくり上げていきたい」と語った。

 中国の温家宝首相が満面の笑みを浮かべたこの発言は、瞬く間に米側に伝わり、鳩山政権の「離米」姿勢への懸念といら立ちを増幅させた。

 ニューヨークでの9月23日の首相とオバマ大統領との初の首脳会談は、個別課題を棚上げして信頼関係構築を演出した。

 それから、わずか1カ月半。今や、日米関係は「冬の時代」(外務省幹部)とも、「危険水域に入った」(防衛省幹部)とも言われる。

 日米関係がきしんでいるのは、インド洋での海上自衛隊による給油活動からの撤退や、「東アジア共同体」構想提唱もあるが、最大の原因は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題での鳩山政権の迷走にある。

 首相は、衆院選中に公約した「県外移設」も視野に来年1月の沖縄県名護市長選以降への先送りを目指し、岡田克也外相は年内をめどに米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)への統合を模索し、北沢俊美防衛相は日米合意に沿ってキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)への移設を年内決着させようと狙う。

 移設先も決着時期のイメージもバラバラの3氏がそれぞれ発言し閣内不一致が極まっても、誰も調整に乗り出さない。

 むしろ首相周辺からは「バラバラのままいって最後に首相が決断すればいい。日米関係がちょっとガタガタしたからといって米国の言うことを聞いていたら、今までの対米追従から抜け出せない」との声が聞こえる。

 閣内不一致を首相の「政治主導」の演出に活用しようとの計算や、普天間問題を首相がこだわる「対米追従からの脱却」や「対等な日米関係」の試金石にする思惑がにじむ。

 鳩山政権発足後「忍耐が必要」と外圧をかけずに時間をかけて新政権を見守る姿勢を示したキャンベル氏は、今や米政権内で「初動を誤った」(日米関係筋)と批判され、厳しい立場にある。10月20、21日に来日したゲーツ米国防長官は、圧力路線に転じ、普天間移設の現行計画通りの実施を日本側に強く迫った。だが「あれでは占領軍の司令官。ネジを巻きすぎてネジが飛んじゃった」(日米関係筋)と、かえって日本側の反発も招いた。

 日米両政府は首脳会談では普天間問題に深入りせず、同盟強化を再確認する方針だが、それは危機感の裏返しでもある。同盟関係は岐路に立っている。

 米中央情報局(CIA)出身で米保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」のブルース・クリングナー上級研究員は「普天間問題が片づいても、オバマ政権の対日不信感はこれからも続くだろう。韓国の盧武鉉(ノムヒョン)前政権時代の米韓関係によく似てきた」と、もともとの支持基盤を反米勢力に置き、米韓関係を冷え込ませた盧武鉉政権と鳩山政権の類似を指摘する。【須藤孝、高山祐】

    ◇

 13、14日にオバマ大統領の初来日を控えて、きしみの目立ってきた日米関係を検証する。=次回から2面掲載

毎日新聞 2009年11月10日 東京朝刊


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