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国際関係・安全保障論

2031チバQ:2009/11/05(木) 19:10:06
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091104ddm001010008000c.html
渦巻く民意:普天間移設/上(その1) 嘉手納町、米軍と共闘

米空軍嘉手納基地。嘉手納町の市街地(手前)が狭い区域にひしめきあう=沖縄県嘉手納町で、本社機から野田武撮影 ◇「統合案反対」で先手
 沖縄県嘉手納(かでな)町などにまたがる米空軍嘉手納基地の司令官室。10月5日夕、ウィルズバック司令官と向き合う嘉手納町の宮城篤実(とくじつ)町長(73)の姿があった。差し出した文書には「米軍普天間飛行場の国外移転シナリオ」と書かれていた。「防衛政務官が近くこの案を持ってワシントンに乗り込むらしい」。宮城町長は告げた。

 その案は、いわゆる「嘉手納統合案」だった。15年の使用期限を付け、沖縄県宜野湾市の普天間飛行場を米空軍嘉手納基地に統合。その後にグアム、米国本土に移転▽嘉手納のF15戦闘機28機を他基地へ移し、他基地からの外来機の訓練を禁じて騒音を減らす▽嘉手納より南の基地は返還する……。チャート図にはそんな文言が並んでいた。

 司令官は笑った。「日本政府は米軍に手を突っ込んでくる気か?」。宮城町長は真顔で応じた。「心したほうがいい。政務官が行く前に本国へ伝えるべきだ」。笑顔は消えた。「これは承知できない。すぐ伝える」

  ◇    ◇

 文書を宮城町長が入手したのは前日の4日だった。沖縄1区選出の国民新党政調会長、下地幹郎(しもじみきお)氏(48)が持ち込んだという。

 「大局的な視点で判断してくれませんか」。そう告げた下地氏は、長島昭久防衛政務官が近くこの案を携え、ワシントン入りすることを告げたという。下地氏は4日の面談について「ノーコメント」を通したが、米軍再編に臨む米国の方針については「嘉手納統合がだめだとかそういうことじゃない。とにかく辺野古だと。それもかなり強い圧力だ」と語った。

  ◇    ◇

 嘉手納統合案は、普天間飛行場の全面返還で日米政府が合意した96年にも浮上した。だが、嘉手納町など地元の反発と、空軍戦闘機が常駐する基地をヘリコプター主体の海兵隊と共用することに米軍が難色を示したことで立ち消えとなった。

 岡田克也外相が普天間の移設先として嘉手納統合案を再び持ち出したのは、町長と司令官が面談した18日後の10月23日。統合を拒絶する宮城町長は文書を入手するや、先手を打った。そして「共闘相手」に選んだのは、騒音を巡って日ごろ抗議する米軍だった。

 宮城町長は理由を明かす。「嘉手納統合に地元は反対だと正確に米国へ伝えるには司令官がベスト。外務省じゃない」。外務省よりも米軍。その言葉の裏には、日本政府への底知れない不信がのぞく。

 地元が長く悩まされてきた嘉手納基地の騒音問題。緩和のため政府がこれまで取り組んだ対策は、骨抜きにされるか、守られてこなかった歴史の積み重ねでもある。

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 ■ことば

 ◇普天間飛行場移設問題
 95年の沖縄少女暴行事件を機に高揚した沖縄の反基地の機運に、日本政府は宜野湾市街地の中心にある普天間飛行場(約480ヘクタール)返還へ動き、96年4月、普天間飛行場の全面返還で米政府と合意。99年、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沖の移設に沖縄県、名護市は合意するが、作業は進まなかった。05年の米軍再編中間報告で集落に近いシュワブ沿岸部に姿を変えたが、鳩山政権が見直しを進めている。

 ◇嘉手納基地
 太平洋戦争末期の沖縄戦に備え、旧日本軍が「中飛行場」として造成。米軍が占領し、拡張した極東最大の米空軍基地。広さ約2000ヘクタール。


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