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国際関係・安全保障論

2016チバQ:2009/11/03(火) 02:09:14
http://mainichi.jp/select/world/news/20091102ddm002030100000c.html
アフガン大統領選:決選投票 カルザイ氏、再選確実に
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR 国際>

 ◇米の後押し期待空振り、元外相ボイコット表明
 【ニューデリー栗田慎一】7日のアフガニスタン大統領選決選投票に向け、カルザイ大統領の対立候補で、決選投票を求めてきたアブドラ元外相が1日、「多くの不正行為が予想されるため選挙をボイコットする」と表明した。これでカルザイ氏の再選が確実となり、8月20日の投票以来、不正を巡って2カ月以上も長期化した大統領選は終結のメドが立った。

 米国にとって今回の選挙は、米国から距離を置き始めたカルザイ氏に代わる人物を大統領に据える狙いがあったが、結局、同氏の再選を許す結果となった。ただ、アブドラ氏は新政権の正統性を否定する構えで、政情の不安定化は確実だ。選挙を通じて米国が目指したアフガン安定化への道のりは複雑さを増している。

 カルザイ大統領は近年、米軍の空爆による民間人の犠牲を激しく非難。旧支配勢力タリバンとの和解も公言していた。この発言もあったため、3月にオバマ米大統領が発表した増派を柱にしたアフガン新戦略には多くのアフガン市民が懸念を持った。5月に実施予定だった大統領選を米国が「治安の悪化」を理由に延期させたのは、米国の後ろ盾で政権を維持していたカルザイ氏が操りにくくなったため、対抗馬を探す時間稼ぎだったとされる。

 しかし、人口の半数近くを占めるパシュトゥン人社会に強い支持基盤を持つカルザイ氏の優位性は揺るがない。同じパシュトゥン人のガニ元財務相は、欧州生活が長く、地元有力者への影響力が不足していた。2番目に多いタジク人を地盤とするアブドラ氏陣営内に、「決選投票に持ち込めば米国の支持が得られる」との期待感が高まった。米国によるカルザイ政権の「汚職体質」批判も、追い風となった。

 アブドラ氏による選挙の不正告発は、こうした背景の中で増えていく。タリバンの激しい選挙妨害が予想されたパシュトゥン人の多い南部や東部では、カルザイ氏の異常な高得票率が記録された。アブドラ氏らによる2500件の不正告発はこの地域に集中する。ホルブルック米特別代表も、アブドラ氏の主張と同調するかのように暫定集計発表前から決選投票の実施を求めた。

 結局、国連主体の不服審査委員会は、カルザイ氏約118万、アブドラ氏約26万の不正票を確認。カルザイ氏が圧倒的に多かった。だが、アブドラ氏にも不正があったことで、アブドラ氏への国際社会の期待感は一気にしぼんでいった。

 「公正公平な選挙は絶対ない」。タリバンと内戦を展開した旧北部同盟のマスード司令官(01年9月暗殺)の側近で、冷静さで知られるアブドラ氏が1日の会見で激高した。同氏はこれまで、カルザイ氏と選挙後の連立の可能性について水面下で協議し、内務相や教育相ら5人の更迭を要求。カルザイ氏は拒否し、協議は暗礁に乗り上げた。アブドラ氏側はボイコットを示唆することで、決選投票を求めた米国にカルザイ氏を説得させようと狙ったとみられる。

 しかし、クリントン米国務長官は10月31日、アブドラ氏が棄権した場合でも「選挙の正当性に問題ない」と発言。アブドラ氏陣営に「米国はカルザイ氏支持を決めた」との失望感が広がり、1日のボイコット表明につながったとみられる。


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