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国際関係・安全保障論

1791千葉9区:2009/03/01(日) 21:52:38
 ◆関係国の思惑

 隣国エチオピアは、望んだほどジブチ和平プロセスに影響力を及ぼすことができなかった。エチオピア軍は、ソマリア内部に即座に侵攻し、代理勢力に武器を供給できるよう、ソマリアとの国境付近にとどまっている。またエチオピアは、国内の反政府勢力とソマリアの集団との関係を絶とうとするだろう。

 エリトリアの影響は、アウェイス氏がソマリアに帰国すればかなり弱まるとみられる。しかし、エリトリアはエチオピアに敵対視同国を不安定化させる行動を続けるとみられる。

 ペルシャ湾岸のアラブ諸国はアハメド大統領を歓迎し、支持している。多くのソマリアの実業家が拠点を置くUAE(アラブ首長国連邦)は、アフリカ東部に商業上の利益を見いだしている。アハメド大統領の大目標は、アラブ諸国が競合勢力ではなく、統一政府だけを確実に支援するようにすることだ。

 ソマリア政策の焦点をテロ対策から外交的関与に転換すれば、米国はジブチ和平プロセスに大きな役割を果たすことができる。しかし、オバマ政権のアフリカ地域担当ポストは空白のままで、今後数カ月のうちに地域政策の大きな見直しは行われそうもない。

                   ◇

 ≪結論≫

 エチオピアの完全撤退と、新政権の発足というソマリアをめぐる変化に続く今後数週間が、暫定政府の行方を左右する。新政権は、内外から正当な政権であるとの評価を獲得し、ジブチ和平プロセスにより多くの参加を募るのに有利な立場にいる。アハメド政権がしぶとい反対勢力に強硬策をとるかどうかが、焦点の一つといえるだろう。


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