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国際関係・安全保障論

1775千葉9区:2009/02/14(土) 22:25:33
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200902140004o.nwc
イラク州評議会選挙 マリキ派大勝 アラブ民族主義強まる
2009/2/14
 1月31日に行われたイラク州評議会選挙の途中集計結果が5日に発表された。最終結果は2週間以内に公表される予定だ。中間集計によると、前回選挙をボイコットしたスンニ派アラブ人政党が北部で議席を取り戻し、南部のアンバル州や首都バグダッドではシーア派勢力の間で権力の移行があった。

 マリキ首相の人気と治安の強化によって、選挙は中央集権復活に向かう傾向を強めた。連邦政府の地方支部による権力行使を拒否できる3分の2の議席を、一党派が占めた州評議会はほとんどない。州は連邦政府に協力して多くの補助金を確保するほうが得策と考えるだろう。

 穏健イスラム教シーア派でマリキ派の「法治国家連合」が地方議会選挙で勝利したことは、今後のイラク政治の行方を占ううえで重要な示唆に富む。

 イラクのアラブ社会にはスンニ派とシーア派の宗派対立が残っているが、法治国家連合やアラウィ元首相派の「イラク国民名簿」など、宗派を超えたアラブ民族主義を掲げる政党が選挙で躍進。その他のアラブ系政党も連邦主義や宗派抗争よりもアラブ民族主義を強調している。

 今年末から来年初めに行われると見込まれる次の総選挙で、マリキ首相はアラブ民族主義を掲げる党派と協力し、シーア派宗教政党「イラク・イスラム最高評議会(SIIC)」やクルド人政党を脇に追いやろうとするだろう。

 マリキ首相が、SIICやクルド政党による不信任投票といった政治的陰謀や暗殺を避けることができれば、広範囲にわたるアラブ民族主義同盟を代表する首相として、指名を獲得する可能性が高いだろう。

 ただ、懸案となっている北部のキルクーク州の石油収入分配問題で、アラブ人とクルド人の妥協の余地は小さくなる。マリキ首相個人の力の増大は、長期的にイラクの民主主義発展の障害になるかもしれない。


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