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国際関係・安全保障論

1709千葉9区:2009/01/12(月) 00:26:42
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090111-OYT1T00336.htm
「境界管理」「ハマスの法的地位」…エジプト調停に難題

 【エルサレム=三井美奈】パレスチナ自治区ガザの紛争は、10日も国連安全保障理事会の即時停戦決議を無視する形で続くなか、イスラエル、イスラム原理主義組織ハマス双方の代表が相次いでエジプト入りし、エジプト仲介の停戦調停が本格化している。

 立場の開きは依然大きいものの、オバマ米政権の発足を20日に控え、イスラエル側には焦りも出始めた。

 ◆密輸ルート◆

 6日に停戦案を発表したエジプトは、8日のイスラエル側との交渉に続き、10日にハマスとの交渉に入る。イスラエル軍は2週間たってもハマスを軍事的に無力化できずにおり、「ハマス再武装阻止」と「イスラエルに対するロケット攻撃全面停止」の2点が確保できる仕組みが出来れば、合意に持ち込みたいのが本音だ。

 焦点は、〈1〉ハマスの武器密輸ルートとなっているエジプト―ガザ間11キロ・メートルの境界管理〈2〉ロケット発射を防ぐ体制作り〈3〉ハマスの法的地位――の3点。特に〈1〉を実現する国際監視のあり方が交渉のヤマとなっている。

 イスラエル軍は現在、エジプト―ガザ境界に集中する密輸用地下トンネルの破壊を続けており、作戦が完了した段階で「国際部隊」に監視活動を引き継いでもらいたい意向。これに対し、ハマスは部隊のガザ入りは徹底拒否の姿勢だ。仲介役のエジプトも自国内の部隊展開に難色を示し、米欧から超音波装置を導入して、エジプト部隊がトンネルを取り締まれば十分との立場を示す。

 ◆ハマスの扱い◆

 あらゆる合意の障害になるのが、ハマスの立場だ。イスラエルのリブニ外相は「テロ組織との合意はない」と述べ、ハマスを調印相手として認めないと言明する。ハマス打倒を目指した作戦が、ハマスを国際的に認知するような合意で終わるのは、同国としては絶対に認められない。

 このため、交渉に従事するエジプトや欧州は、ハマスをいかに表舞台に出さずにまとめるかという難問に知恵を絞る。10日の英紙ザ・タイムズによると、アッバス議長の自治政府をガザ側の境界管理で復権させ、調印相手とする案が浮上している。議長の率いる「ファタハ」は07年6月にハマスに武力でガザから追い払われたが、議長の自治政府が国際的には依然、合法政権と見なされている。同案は、いったん合意が出来た後、フランス、トルコ両国部隊が監視にあたる内容だ。

 ◆米政権交代

 イスラエルの懸念材料は、米国での政権交代。オルメルト政権には、8日の国連の即時停戦決議で、米国が拒否権を行使せず棄権に回ったのは大きな衝撃だった。イスラエルの「防波堤」であり続けたブッシュ政権の退陣は織り込み済みだが、オバマ次期大統領が発するシグナルは予想以上に厳しい。オバマ氏はガザでの犠牲拡大に「深い懸念」を表明。英ガーディアン紙は「政権移行チーム筋」の話として、次期政権がハマスとの非公式接触の用意を進めていると報じている。

 イスラエルの外務省元高官は10日、本紙に対し、「(オバマ政権が発足する)20日が停戦に向けた事実上の期限になる」と述べ、オルメルト政権に残された時間はあまりないと語った。

(2009年1月11日15時17分 読売新聞)


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