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国際関係・安全保障論

1664とはずがたり:2008/09/19(金) 02:05:38

領海侵犯見失ったイージス艦 潜水艦探知は苦手
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008091802000101.html?ref=rank
2008年9月18日 朝刊

 海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」が十四日、高知県沖の豊後水道で発見した国籍不明の潜水艦。日本の領海を侵犯したことから三日間、潜水艦を捜索したが、行方はつかめなかった。発見直後に追跡を始めたあたごは、なぜ見失ったのか、潜水艦の目的は何だったのか。 (編集委員・半田滋)

 「あれ、潜望鏡じゃないか」。朝食後、甲板に出た艦長と砲術長が左舷から約一キロの洋上に突き出た潜望鏡らしいものを発見した。あたごは音波を出すアクティブソナーを繰り返し、打った。

 反射音から潜水艦の可能性が高まり、追跡を開始。だが、追跡から一時間三十九分後、反射音は途絶え、潜水艦は海中に消えた。

 海自幹部は「消えた理由は想像できる」という。音波は異なる水温の層にある物体には反射しないため、潜水艦は水温の低い海底方向へ移動。さらに進路を変えれば追跡を振り切ることができる。

 あたごは最新鋭艦だが、海自幹部は「護衛艦だけで追い詰めるのは無理」と話す。対潜水艦戦は、護衛艦で追跡する一方、対潜ヘリコプターが先回りして音を出さないパッシブソナーを海面に投下し、双方で追い詰める連携プレーだ。

 ところが、防空能力に優れたイージスシステムを持つあたごは艦隊防空に特化しており、対潜ヘリを搭載していない。対潜ヘリ一機を搭載する在来型の護衛艦に比べ、対潜戦能力は劣るのだ。

 分かりにくいのが潜水艦の意図。豊後水道付近を航行する海自や米軍艦艇のスクリュー音などを意味する「音紋」の収集だったと仮定すると、潜望鏡を上げて艦首に書かれた艦番号と音紋を照合していた可能性はある。

 だが、五キロ以上離れても読み取れるとされ、一キロまで近づいたのは不自然だ。

 逆に接近すること自体が目的と考えたらどうか。

 二〇〇六年十月、沖縄付近を航行中の米空母「キティホーク」から八キロのところに中国海軍のディーゼル潜水艦「宋(ソン)級」が浮上した。海自関係者は「中国は静粛性に優れた潜水艦の開発を進めている。秘密裏に接近して、米軍を威圧したのではないか」と分析する。

 中国やロシアの原子力潜水艦が出航すると、米海軍の原潜が必ず追尾するとされる。原潜は一カ月間も潜水航行できる海の最強兵器だからだ。だが、一日程度の潜水で電池切れになるディーゼル潜水艦には、それほど注意を払っていない。

 近隣国で四国付近まで進出できる潜水艦を持つのは中国とロシアだが、国籍は不明のまま。日本の領海に立ち入り、護衛艦に接近する威圧的な行動が、軍事的緊張につながる愚行であることだけは間違いない。


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