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国際関係・安全保障論

1583とはずがたり:2007/12/05(水) 21:44:07
【防衛利権の闇(上)】「田村さんは終わった人、守屋さんを捕まえておけばいい」
2007.11.8 21:43
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071108/crm0711082143035-n1.htm

 二十数年前のことだ。当時大蔵省(現財務省)主計局で防衛庁の予算を担当していた同省元幹部は、まだ防衛庁経理局の若手だった前事務次官、守屋武昌(63)に会食に招かれた。
 席に行くと、見慣れぬ男性が同席していた。当時は山田洋行の取締役だった同社元専務、宮崎元伸(69)。予算を握る主計局職員を各省庁がもてなす「官官接待」が横行していた時代のエピソードだが、「タニマチのような業者を会食の場にまで連れてくる人はいなかったので、奇異に感じた」と元幹部は振り返る。

 元幹部が「当時は社名すら聞いたこともなかった」という山田洋行の名が一躍鳴り響いたのは、平成に入ってからだ。
 防衛関連業界で今も語り草になっているのは、平成元年、米ゼネラルエレクトリック(GE)が開発したF2支援戦闘機エンジンの販売代理権を山田洋行が三井物産から奪取した出来事だ。
 「あれには驚いた。宮ちゃんには誰もかなわない」。大手商社幹部が語る。中堅の専門商社が、40年近くGEの代理権を独占していた大手商社を出し抜いたのだ。宮崎の営業力が初めて業界他社の驚異に映った。

 これに続いて山田洋行は、AWACS(空中警戒管制機)エンジン、E2C早期警戒機のレーダー部品の代理権などを、三井物産系の商社や住友商事などから次々と奪い、年商を百数十億円から300億円前後へと一気に伸ばした。
 宮崎は取材にこう語っている。「15年ほど前から複数の海外メーカーから代理店指名を受けるようになり、経営が軌道に乗った。専門商社でも信頼されればできるんだという実感が持てた。私が営業のすべてをやっていたんです」

 宮崎は昭和13年、福岡県生まれ。高卒で航空自衛隊に入った後、夜間の中央大経済学部を卒業した。退官のきっかけは40年ごろ、大手商社幹部から「うちに入らないか」と誘われたことだった。
 「知人に相談したら、『大手商社だと課長止まりだ。今度新しい商社ができるから、そっちで頑張れば』と助言された。それが山田洋行だった」と宮崎は振り返る。
 助言に従い、44年の設立と同時に山田洋行に入社。防衛・航空機部門の営業責任者となった。機械、電子機器など他の部門は徐々に縮小され、宮崎の言葉通り、営業全般を受け持つことになる。

 51年に取締役、63年に専務へ昇格。この間、防衛庁(当時)や陸海空の自衛隊幹部らのもとに足しげく通って人脈を築く一方、社内では“独裁体制”の構築をひそかに進めた。

 「宮崎さんは入社から15年かけて、自分の障害になる人物を退社させたり、関連会社に左遷した。周りをイエスマンで固め、情報が自分にしか集まらないシステムを作り上げた」と山田洋行関係者は指摘する。

 大手商社から代理権を奪う快進撃で、宮崎の影響力は強まった。平成5年に代表取締役専務に就任。外部も認める「宮崎体制」が築かれた。

 ただ、同社の躍進を支えたのは、きれいごとの営業活動だけではない。
 空自幹部学校長(空将)で退官し、平成元年に参院議員となった田村秀昭(75)=今年7月に不出馬で引退=の存在を抜きにしては語れない、と山田洋行元幹部は言う。
 田村は現役空将だった昭和60年代から山田洋行にホテル宿泊費などの負担を受け、平成元年の参院選に初出馬した際は、山田洋行が2億円の選挙資金を捻出(ねんしゅつ)していた。宮崎はこの参院選前後に田村の後援会「真一会」を設立しており、田村が政治家になっても支援を続けた。
 「田村さんの政界進出と軌を一にして山田洋行が急成長した。田村さんの影響力が働いたのは確かだ」。山田洋行元幹部はこう断言した。
 ただ、民主党代表の小沢一郎(65)とともに野党を渡り歩いた田村の防衛庁への影響力は年々衰えたといわれる。
 宮崎は山田洋行を退社して独立する前、同社幹部にこう言い放ったという。
 「田村さんは終わった人だから、守屋さんを捕まえとけばいい」
(敬称・呼称略)

 宮崎容疑者が8日、業務上横領容疑などで東京地検特捜部に逮捕された。山田洋行の急成長の陰には守屋前次官をはじめ政官業の癒着がかいま見える。「防衛利権の闇」を追った。


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