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国際関係・安全保障論

1349とはずがたり:2006/10/11(水) 11:55:05
>>1345
通常火薬での偽装も困難だそうで失敗の線が濃厚のようで。

北朝鮮核実験、一部不発の可能性 小さい波形、残る謎
2006年10月11日08時23分
http://www.asahi.com/international/update/1011/005.html

 北朝鮮が9日に実施を発表した核実験は、一日以上たっても、詳細な情報が公表されず、実験地点や実施方法などもベールに包まれたままだ。日本政府は大気中の放射能などの監視を強化したが、核実験の痕跡を示す異常はまだ見つかっていない。ただ、地震波の解析から推定される爆発の規模が小さく、計画通りの核爆発に成功したかどうかについては、懐疑的な見方が強まっている。
    ◇
 「核実験」の規模は、10日改めて「TNT火薬換算5〜15キロトン」と主張したロシアを除くと、米国やフランス、韓国の研究機関や専門家らは推定0.5〜1キロトンでほぼ一致する。広島原爆の30分の1〜15分の1。核爆発としては非常に小規模だったことになる。

 米ニューヨーク・タイムズ紙によると、核兵器保有国が過去に初めて実施した実験の規模は、10〜60キロトン。核爆発を実現させるのが最大の目的となる初実験は、技術的ハードルが低い大規模なものになるのが普通だ。

 軍縮問題に詳しい米ハーバード大のジェフリー・ルイス博士は、朝日新聞に対し「技術的に極めて困難な1キロトン以下の核実験を初めての実験でいきなり試み、成功したことが確認されている国はない」と説明した。

 規模が小さすぎることから、通常火薬で核保有を装った「偽装説」も浮かんでいるが、これには否定的な見方が強い。1キロトン級でも偽装には大量の火薬が必要で「同時に爆発させるには高い技術が欠かせない」(火薬を扱う日本の商社)し、「(大量の火薬を収めるには)地下に巨大な空洞をつくる必要があり、事前に偵察衛星でとらえられたはず」(英科学誌ネイチャー)だからだ。

 核爆発にもかかわらず、規模が非常に小さかったとすれば、なぜか。

 複数の米メディアは、北朝鮮が直前に「核爆弾の規模は4キロトンになる」と中国に説明したと報じている。貴重な核分裂性物質(核物質)を温存するため、できる限り小規模な実験を計画したことは十分考えられる。ただ、これが事実としても、実際の核爆発は計画の数分の1にとどまったことになる。

 北朝鮮が小型核技術をすでにもつとの見方は少ない。ルイス博士は「もっと大きな核爆発を試みたが、起爆の要となる爆縮がうまくいかず、失敗に終わった可能性が高い」とみる。100万分の1秒単位の爆発制御がうまくいかず、連鎖的な核分裂反応が続かなかった「未熟核爆発」だ。

 フィリップ・コイル米元国防次官補も、「部分的な成功だった」との見方を米ニューヨーク・タイムズ紙に示している。
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 北朝鮮は、長崎原爆のようなプルトニウム型と、広島原爆のような濃縮ウラン型という2通りの核開発計画を持っていたとされる。北朝鮮がプルトニウムを保有していることはほぼ間違いないが、「どちらだったかは大気中に放出されたプルトニウムかウランを検出しない限り、見極められないだろう」(核不拡散技術に詳しい元日本原子力研究所研究員)。

 10日までに、日本では異常な放射能は検出されていない。内閣官房が同日午後発表した、各都道府県の放射線量と自衛隊が日本上空で集めたちりに含まれる放射能の値に異常はなかった。文部科学省の松川文彦防災環境対策室長は「測定値だけから判別できるとは考えにくい」という。

 ただ、米エール大学のジェフリー・パーク教授は、単純なウラン型の核爆発にしては「あまりに小さい」と指摘する。ウラン型は十分な濃縮ウランさえ用意できれば、技術的に最も容易とされるが、「その場合は爆発規模は十数〜数キロトン程度になる。爆縮式を用いたが未熟核爆発だったと仮定するのが合理的だ」と説明する。

 北朝鮮は、寧辺の原子炉の使用済み核燃料からプルトニウムを取り出している可能性が高い。


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