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国際関係・安全保障論

1193名無しさん:2006/03/03(金) 01:05:47
<米印会談>ブッシュ氏、民生用核協力を行う協定に合意
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060302-00000080-mai-int

 【ニューデリー笠原敏彦】ブッシュ米大統領は2日、ニューデリー市内でシン・インド首相と会談し、核拡散防止条約(NPT)の枠外の核保有国インドに民生用核協力を行う協定で合意した。「歴史的な合意」(ブッシュ大統領)は米政策の大きな転換であり、インドの「例外」扱いには不拡散体制を弱体化させるとの懸念も強い。履行には米議会の承認が必要となる。
 米大統領の訪印は00年のクリントン前大統領以来6年ぶり。74年のインドの核実験を受けた核技術輸出禁止の解除問題は、米印間の戦略的パートナーシップの将来を占う「リトマス試験紙」として会談の焦点となった。
 ブッシュ大統領は共同記者会見で「我々は原子力(協力)で歴史的な合意を結んだ。両国民の利益だ」と強調した。成長するインドのエネルギー需要を原子力で賄うことは、石油需要の緩和と地球温暖化対策に貢献するというのが米国の立場だ。
 シン首相は合意を受けて「印米のパートナーシップに制限はない」と語り、両国の一層の関係強化に期待を表明した。
 米印両国は昨年7月、民生用核協力で基本合意。インドが民生用と軍事用の核施設を分離し、民生用施設を国際原子力機関(IAEA)の保障措置(査察)下に置くという前提条件をめぐり、民・軍施設の分離案での交渉が難航していた。
 米政府高官によると、インドは原子炉22基の「過半数」を民生用として保障措置下に置くことに合意したが、兵器用プルトニウムの生産に適した高速増殖炉2基は除外された。核協力の履行には、米議会での法改正と原子力供給国グループの承認が必要で、米議会には慎重論も強い。
 ◇中国の覇権を警戒する米印、危険回避で利害一致
 【ニューデリー笠原敏彦】2日のブッシュ米大統領とシン・インド首相の首脳会談は、「アジアでもう一つの10億人を超す国」インドの存在感増大と、国際政治のパワーバランスのアジアへの流れを印象づけた。エネルギー安全保障を核にした戦略的パートナーシップの強化は、台頭する中国の覇権を警戒する米印両国が将来の「リスク・ヘッジ(危険回避)」で利害を一致させたものだ。
 「インドとの関係強化以上の米外交の優先課題はない」。バーンズ米国務次官は記者会見でそう言い切った。インドは中国や中東など「世界の鍵を握る地域」の間に位置する世界最大の民主主義国だ。米国のアジア戦略の根幹は地域を支配する覇権国家を誕生させないことであり、インドを非民主国家・中国の対抗バランスにしたい米国の思惑がのぞく。
 ブッシュ大統領がインドを「ナチュラルパートナー(当然の同志)」と呼ぶことは、米外交が「自由」や「民主主義」という価値観の共有を重視する傾向にあることを象徴する。またインドが、イスラム教徒1億5000万人を抱える民主国家▽中流世帯の人口が約3億人▽世界最大級の武器輸入国――など米外交、経済政策にとって魅力的であることも見逃せない。
 一方で米国内には、インドへの過度の期待は落胆につながるとの警戒感も強い。ウィリアム・コーエン元国防長官は「米国が中国に対してインド・カードを使おうとしてもうまくいかないだろう。インドは独立心の強い国だ」と警告する。
 また、対印関係を強化しながら、対テロ戦争の重要なパートナーであるパキスタンとの関係も同時に維持するという微妙なバランス感覚が問われることになる。
(毎日新聞) - 3月2日21時41分更新


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