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国際関係・安全保障論

1001とはずがたり:2005/05/04(水) 23:11:50
常任理事国入り 問われる「敗戦国」の作法
http://www.asahi.com/column/wakayama/TKY200504250098.html
(2005/04/25)

 韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領はドイツが大好きなようだ。2週間ほど前、ベルリンを訪問した折も、「ドイツの過去の清算を尊敬しています」「良心と勇気、実践によって信頼を回復しました」と褒めちぎった。

 日本とともに国連安保理の常任理事国入りを目指すドイツへの、手放しの賛美。それに引き換え……と日本に問いかけるかのようだった。

 同じころ中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相は、かつての宿敵・インドを訪問。国境争いにけりをつけるよう首脳会談で合意し、共同声明にこううたった。

 「中国は、国連と国際社会で積極的な役割を果たしたいというインドの希望を理解し、支持する」

 やはり常任理事国に意欲を燃やすインドへの、これ見よがしのサービスである。中国国内では激しい反日デモ。温首相は記者会見で「アジアの人々の強い反応は、日本政府に深い反省を促すだろう」と言ってのけた。

 インドはともかく、同じ敗戦国ドイツの身の処し方は、何かにつけて日本と比べられる。少し前、一緒に食事した韓国の外交官もそうだった。

     ◇

 1970年12月、ワルシャワを訪れてポーランドと国交正常化に及んだ西独のブラント首相は、ユダヤ人居住区跡を訪ねると、慰霊碑の前にひざまずき、頭(こうべ)を垂れた。「ドイツの謝罪」として世界に知られるその姿は、彼の目にも焼き付いているという。

 ドイツ降伏から40周年の85年5月、ヒトラーの蛮行を正面から批判したワイツゼッカー大統領の演説も、次の一節とともに語り継がれている。

 「私たちはみな過去を受け入れなければなりません……過去の前に目を閉じる者は、現在についても盲目になるのです」

 こうして謝罪の姿を印象づけてきたドイツは、いま近隣国から指弾されることがない。日本もそうあってほしいと、かの外交官は言うのだった。

 私もそう思う。ただし、ドイツがはっきり謝ってきたのは、ユダヤ民族の抹殺という人類史上まれな行為に対してである。しかも、すべてをナチスの罪として葬り去ることができた。日本とはいささか条件が異なる。

 私はそんな見方も紹介して少し水を差したのだが、彼は「潔さは見習うべきだ」と言うばかりだった。


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