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海上コンテナ鉄道輸送

1名無しさん:2002/12/14(土) 19:37
最近増えていますが、今後はどうでしょう

1299荷主研究者:2015/02/21(土) 18:47:57

http://cargo-news.co.jp/contents/code/150217_3
2015年2月17日 カーゴニュース 第4354号
「第2回京浜港物流高度化シンポジウム」を開催

 京浜港物流高度化推進協議会(中田信哉委員長、神奈川大学名誉教授)は6日、「第2回京浜港物流高度化シンポジウム」を東京都千代田区で開催した。タニタ国際物流管理室室長の横山九一氏、日本通運海運事業部専任部長の犬井健人氏、日本コンテナ輸送常務取締役の土屋廣明氏が講演。続いて行われたパネルディスカッションでは中田氏をコーディネート役に、講演者3人に加え、NPO法人エスコット理事長の藤本治生氏、クボタ機械海外総括部物流企画グループ長の土本哲也氏、国土交通省関東地方整備局副局長の下司弘之氏が荷主、フォワーダー、陸運事業者、船社、行政の立場からコンテナのラウンドユース、マッチングについて議論した。

 ●情報流し、輸送業者の配車が組みやすい環境を=横山氏

 タニタでは1997年からエスコットの協力により、海上コンテナのラウンドユースを開始。2010年3月からは、東京港から秋田工場(秋田県大仙市)向けの部品の輸入で海上コンテナの輸送を陸送から鉄道輸送にシフト。その際、JR貨物の盛岡インランドデポを活用し、輸入で使ったコンテナを輸出業者が転用するラウンドユースを実施。13年10月からは、新潟のハブ倉庫への商品の輸送で20ftコンテナを対象に鉄道にモーダルシフトし、JR貨物新潟貨物駅を利活用し、ラウンドユースにつなげている。横山氏によると、「リードタイムの短縮」と「時間のぶれがないこと」が、鉄道を使うメリットだという。

 ラウンドユースの成功のポイントである「供給側の空コンテナの品質問題」について、タニタでは社内規定によるコンテナチェックリストに基づくコンテナチェックを行っている。また、ラウンドユース推進の課題では、対応する船社が少ないことを挙げ、「現状では、OOCLと“K”LINEくらいしかマッチングができていない」と指摘。また、「ラウンドユースは輸送業者の配車が組みやすい環境を提示して進めるべき」とし、輸送するコンテナ本数等の情報を日本に船が到着する前に流しているとした。一方、JR貨物輸送については、大手小売の鉄道シフトなどによりスペースキャパシティがタイトになっていると報告した。

 ●国内転用は保定材、積み付け、ラッシングが課題=犬井氏

 犬井氏によると、日通では「コンテナマッチングは手間がかかるため営業部門ではなく、非生産部門の企画としてコンテナマッチングセンターを立ち上げた」。関東地区発のコンテナマッチングでは、OICT(太田国際貨物ターミナル)、UICT(宇都宮国際貨物ターミナル)、TICT(つくば国際貨物ターミナル)といった北関東のデポを活用するほか、荷主倉庫や実輸送業者の施設にデポ機能を付加。免税コンテナの国内運送制度を利用した、国内貨物への転用では、輸出空コンテナのピックアップ、輸入空コンテナ返却時のほか、自社航空貨物の幹線輸送に適用。ただ、国内貨物を積むにあたっての保定材や、通常は海コンのドライバーは行わない積み付けやラッシング業務が課題となっている。

 15年のアクションプランでは、マッチング率の向上を目指し、より広範囲な輸送実績からのマッチングを検討。日通が持つ情報、ノウハウを集約し、デポ情報もフォワーダーが共有できるようにする。また、マッチングは手間がかかる割に収益が上がりにくいため、「マッチングエキスパート」を育成。犬井氏は、まもなく完成するマッチングシステムについて、「現状は日通の顧客情報だけだが、公のものとして荷主やフォワーダーも入ってもらい、全国規模の情報があればマッチングしやすい」と指摘し、20年の東京オリンピック開催に伴う東京港の交通混雑や陸運事業者におけるドライバー不足といった課題の解決策としてのコンテナマッチングに期待を示した。

1300荷主研究者:2015/02/21(土) 18:49:15
>>1299 続き

 ●ゲートオープン時間延長でモチベーション向上も=土屋氏

 日本コンテナ輸送では関東、関西で各種ラウンドユースの実績がある。土屋氏は京浜港発着のコンテナドレージについて、車両不足によるドレージの手配が困難であると報告。運転手・車両の1日あたりの稼働率悪化が収支の悪化を招き、運転手の離職や海上コンテナ輸送からの撤退が続いており、「京浜支店の固定傭車はここ2年で3割減り、歯止めがかかっていない」と明かした。港でのコンテナ搬出入に要す長期間待機(ムダ)、ゲートオープン時間の制約による朝夕のゲートへの集中(ムラ)、運転手の長時間労働(ムリ)を挙げ、その解消の必要性を強調。輸送業者にとってのコンテナマッチングの意義として、付加価値を生む貨物(実入りコンテナ)の輸送を増やし、運転手と車両の稼働率を上げることと説明した。

 ただ、「(ラウンドユースで)内陸で時間を費やし、16時30分のゲート締切に輸出コンテナの搬入が間に合わないと、翌日はラウンドユースの輸出コンテナの搬入からスタートし、輸送業者のメリットはない」と指摘。「完成度の高いマッチングは、限られた輸送戦力でより多くのコンテナを運び、輸送需要に応えることにつながる。ゲートオープン時間が延長されれば、輸送業者のコンテナマッチングへのモチベーションは高まる」と説明。さらに「ラウンドユースのゲインシェアを求めるなら、運転手の稼働時間や燃費の削減、マッチングのためのコストやロスを考慮した上で収支を明らかにする必要がある。輸出入荷主、フォワーダー、海貨業者といった関係者がシェアできる(マッチング)の収支のネットのゲインは十分かというと、心もとない」と述べた。

 ●ラウンドユースは1本からでもメリットがある=土本氏

 この後、下司氏、藤本氏、土本氏を加え、会場の参加者の質問に答える形でパネルディスカッションが行われた。

 ラウンドユースのコストや採算性については、「マッチング事業は手間がかかり、収支を生み出すのはこれから」(犬井氏)、「デポのコスト負担は受益者負担とすべきで、メリットは荷主と運送会社で分け合う。(クボタは年間6500本をマッチングさせているが)ラウンドユースは1本からでもメリットがある」(土本氏)と報告。土屋氏は「ゲインに対し時間やデポ、仕組むための人件費といったロスもある。マッチングが成功したベースで運賃が決まっていると、マッチングできなかった場合にどうするかという問題がある。当日、ヘッドが内陸に配達してデバンし、同じ日にバンニングするようタイミングを合わせてマッチングすれば採算が合う」と説明した。

1301荷主研究者:2015/02/21(土) 18:49:50
>>1299-1301 続き

 ●ラウンドした場合としない場合の運賃は別建てに=藤本氏

 ラウンドユースの契約、ルールや責任の所在、トラブル事例に関しては、「(輸出に使うコンテナの)検査が不十分であることに起因する事故、検査のリスクをどうするかという問題がある。それには検査保険がある」(藤本氏)と説明し、「万が一、使えないコンテナが供給された場合、新しいコンテナを調達しなければならないが、1日かかるとバンニング体制が崩れる。内陸のデポからコンテナを供給すれば、当日コンテナを交換できる可能性が高い」とメリットを指摘。また、従来はラウンドユースが成立した時の運賃と、しなかった時の運賃を分けないことが多かったが、「輸入のコンテナがなくなり安い運賃だけ残ってしまうということがあり、ラウンドした場合としない場合の運賃を別に建てることが重要」とアドバイスした。

 ラウンドユースを行う際の陸上輸送業者への仕事の配分については、「20件あって、A社とB社に10件ずつに分ける――というようにはいかない。努力してもらった方にその仕事をやってもらうしかない。船社についても、ラウンドユースに協力してくれる船社に変えないとマッチング率を上げられない」(犬井氏)と説明。ラウンドユースの一形態である国内転用については、(1年間経路や回数の制限なく利用できるが)「船社に黙って使うのはあまりよくない。船社がコンテナが不足しているところに運びましょう――ということであれば、船社の了解を得やすい」(藤本氏)と実態を話した。一方、「国内輸送のスペックは高く、それと同じことを海コンでやるのは難しい」(犬井氏)との指摘もあった。

 ●ラウンドユースを仕組むには配車の調整が必要=土屋氏

 ラウンドユースの取り組みに消極的な船社もあることに関して、「いろいろな船社にマッチングに参加して、選択しやすい環境をつくってほしい」(横山氏)、「インランドB/L(船荷証券)をきる(発行する)ことを、荷主から船社に勧めてほしい」(藤本氏)と強調。ゲートオープン時間がラウンドユースのネックとなっているとの指摘について、「ドレージ車両不足で、ゲートオープン時間の制約もあるため、既存のお客様の仕事をこなすのに四苦八苦し、早く港に車を返そうとてんてこまい。ラウンドユースを仕組むには配車の調整が必要で、ゲートオープン時間が拡大すればそういう事務負担の負荷が緩和され、取り組みの余地が広がる」(土屋氏)と指摘。一方、土本氏は「ゲートオープン時間延長はあった方がいいが、ラウンドユースと同じテーブルで議論すべきでない。いろいろな制限の中で何かできるか――というところにラウンドユースがある」と持論を述べた。

 (2015年2月17日号)


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