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政治思想総合スレ

772名無しさん:2020/09/11(金) 13:51:47
>>771

 人事権は大臣に与えられた大きな権限です。どういう人物をどういう役職に就けるか。人事によって、大臣の考えや目指す方針が組織の内外にメッセージとして伝わります。効果的に使えば、組織を引き締めて一体感を高めることができます。とりわけ官僚は「人事」に敏感で、そこから大臣の意思を鋭く察知します。

 ここでご本人が明言しているように、菅さんは「人事」を掌握することによって、官僚たちに権力者の意思を察知させ、忖度を働かせることができると考えています。

 同様に、菅さんはメディアの統制にも成功しました。安倍政権下では、官房長官の記者会見が形骸化し、予定調和的な質疑が横行するようになりました。官僚やメディアの人間に対して、人事や情報を使って忖度させ、自らの意思を察知させることで、主体的に服従させるメカニズムを構築していきました。

 菅さんが首相になった場合、この仕組みが国民の側にまで及ぶことを想定する必要があります。安倍内閣下では秘密保護法や共謀罪(テロ等準備罪)が成立しています。これらは一般市民が対象とされる法律で、いくつかの見せしめ逮捕によって、政府批判の自主規制を働かせることが可能になります。忖度による主体的服従システムは、私たち国民にも及ぶ可能性が十分にあります。この点に、私たちは注意深くなければなりません。

 菅さんという政治家は、理念に基づいて何かをやりたいというタイプの政治家ではありません。政治は権力闘争でありパワーゲームであるという認識に立っている人です。一般企業でも、社長を目指す人の中には、「社長になって何かやりたい人」と「とにかく社長になりたい人」の両方がいますが、菅さんは「とにかく社長になりたい人」タイプです。社長になり、権力を維持すること自体が目的化するタイプといえるでしょう。

 そのため、菅さんを理念やビジョンで位置づけるのは、なかなか難しいところがあるのですが、前掲の図の中に位置づけるとすれば、Ⅳの位置になります。これは安倍首相と同じゾーンで、日本型ネオコンといえる枠組みです。

 今回の総裁選でも「自助」を強調しているように、「リスクの個人化」傾向が強いことは明白です。一方で、価値の問題については、安倍内閣に同調してきたものの、強い関心やこだわりを持たないことが特徴といえるでしょう。


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