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政治思想総合スレ
536
:
名無しさん
:2015/11/03(火) 15:51:46
>>535
―しかしデモの現場では時とともに、主催者側が参加者を「モノみたいに」扱うようになっていったと書かれています。また終章では、「国家のミニチュアになってはいけない」とありますが、これは人々が集団で行動を起こす際の危うさを見事についた表現だと思います。そのことと関連して、一連の反安保法案デモについてはどうお考えでしょうか?
栗原 あれだけ人を集めてやっていることは尊重したいと思います。デモ自体は大事ですし。ただ、学生の子たちがやっているというので威勢がいいのかなあと思って行ってみると、人数はすごく集まっているのに、統制がすごいんです。「きれいに並んでください!」なんてコールがあったりして。「なんでこんなこと言われなきゃいけないんだ」と思いますね(笑)。
メディアを意識して、自分たちは平和的でクールにやっていると見せかけなきゃいけないと、いわば自主規制してしまっているようです。もっと怒りを表現してもいいのに、自分たちでミニチュアの国家になって抑えちゃってる。
つまり、あばれる力がないんです。周りを意識しすぎている。その根っこはおそらく、学生が主体だから「就活」だろうと思い当たりました。発揮される力が一緒なんです。就活の時にはいかに自分がクールか見せなきゃいけない。笑顔で、きちんと問われたことに対してコミュニケーション能力を駆使して答えないといけない。労働倫理にしばられてセルフマネージメントをやらされているのが現状で、その根性がデモにまで及んでいる。それならいったん「働かない」という前提から、行動を起こしてみるのがいいでしょう。
―労働という大前提を変えてみると、どういった行動が可能になるのでしょうか?
栗原 そこから動き始めるとしたら本来何やっても自由なはずなんですね。普通、海外で安倍くらいのことやられたら絶対暴動になってると思います。ギリシャだったら国会焼き打ちとか(笑)。それくらいあばれるのが自然ですから。そこで、メディア受けなんて考えずに思い切ってハチャメチャにやってしまう。路上であばれることができると自分の感覚が変わってきます。「あれしちゃダメ」だらけの感覚が消えて「あれもこれもできるんだ」という無数の力が自分の中に湧いてくるのに気づく。街頭でもサークルでも職場でもどこでもいいから一度そういう感覚を取り戻す。それが大事だと思います。
(取材・文/前川仁之 撮影/藤木裕之)
●栗原 康(くりはら・やすし)
1979年生まれ、埼玉県出身。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。『大杉栄伝 永遠のアナキズム』(夜光社)で第5回「いける本大賞」受賞。個性あふれる文体から紡ぎ出される文章は、まるで講談を聞いているかのようにリズミカルで必読
■『現代暴力論「あばれる力」を取り戻す』
(角川新書 800円+税)
最注目のアナキズム研究者が「なぜ個人も家庭も社会も我慢を強いられてしまうのか?」という難題を平易に解き明かす。本書では、世の中にはびこる“隷従の空気”を打ち破るべく、あえて現代社会で暴力を肯定し直している。「わたしたちは、いつだって暴動を生きている」と語る著者による、国家を相手取った挑戦的な一冊
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