したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

政治思想総合スレ

523名無しさん:2015/10/03(土) 09:21:10
>>522

 当然、読者諸氏の中には自民党支持者もいれば、維新支持者、共産党支持者もいるだろう。中には、自分が好きではない政党に対しては罵詈雑言をぶつけたくなる激しい人もいるかもしれないが、ここはひとつ冷静に考えてみたい。そもそも政党とは、どこもそれぞれの「正義」に基いて日本を良くするために行動しているのだ。そのそれぞれの「正義」が何であるかを理解することが、政党を理解するための第一歩であろう。「改革」と叫ばれても、何をどうしたいのかがわからなければ、支持することなんてできない。

● 「保守 vs 革新」のウソ なぜ日本の政党はわかりづらいか

 では、それぞれの政党はどういった「正義」=「政治理念」を持っているのだろうか。政党を軸によって分類することは可能なのだろうか。

 政党を分類する軸として古典的なものとしては、「保守 vs 革新」という軸である。多くの人と政治談義をする中で感じることは、政治について少しでも興味のある人や、かつての「自民党 vs 社会党」という二大政党政治の記憶を持つ中高年層の中には、この軸を頼りに政局を理解している人が多いように思う。

 しかし、「この軸はもう死んでいる」と筆者は考えている。

 政治活動をしていると「松井さんは保守なんですか? 」と質問されることが多々ある。そんなとき、逆に「保守って何ですか? 」と尋ね返すと、千差万別の答えが返ってくる。つまり、定義があまりにも曖昧なのである。使うとなんだか「政治通」っぽいから使われているだけで、実は単なる「思考停止ワード」に過ぎない。

 敗戦後すぐの時代であれば、日本の伝統や国家体制を守り切ろうとする保守と、敗戦を契機に国家体制を大きく変えようとする革新という軸は、意味があったかもしれない。特に、当時は社会主義思想が輝いていた時代だったから、「社会主義こそ革新が目指す道」と位置付けられたのも自然だったと思う。

 ただ、戦後から70年もの月日が経過し、社会主義国家が次々と破綻し、方向転換してしまったなかで、「保守 vs 革新」という軸はもはや意味をなさない。にもかかわらず、多くの「政治好き」な人々は、このカビの生えたような議論をどこかで聞きかじり、この枠組みに当てはめて、21世紀の政局を理解しようとする。だから、おかしなことになってしまう。

 一方で、テレビなどに出演する政治家や野党系の有識者などが、「守旧 vs 改革」という軸を持ち出し「我こそは改革派」と主張したりする光景を時々見かけるが、これは一方的に政敵を「守旧」とラベリングしているだけで、あまり意味のある軸とは言えない。

 そこで筆者は、今の政党を分類するための軸として、財政政策と安全保障政策の2つの軸によるマトリクスを提唱したい。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板