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1189とはずがたり:2016/10/20(木) 22:47:55
>>1187-1189
 ――そもそも本当に引退する気があったのですか。

「ゴルフ三昧をしようかなと思っていたよ。まあ、よく考えると忙しい合間にやるからうれしいのであって、時間をもてあましてやってもスコアも良くないでしょうね。(引退していれば)ベンチャー投資や起業家たちとの交流は続けたと思う。コーチのような立場で関わるのはきっと楽しいだろうなと。後継者に後任を託したら院政なんかしない。でもこれだけのパラダイムシフトが目の前に迫っている。自分なりに思いがあるのにお任せ状態というのは、自分に対して正直じゃないですよね」

 ――アーム買収は米シリコンバレーの自宅にサイモン・シガース最高経営責任者(CEO)を招いた会食が端緒になりました。

 「サイモンとは1年ほど前にロンドンで初めて会った。物静かな生粋の技術者で正統派の後継者だという印象だった。彼はシリコンバレーに自宅があり、僕の家と車で数分の距離だという。何度か自宅に来てもらった。6月末も3時間ほど語り合いましたよ」

■アーム会長を追い地中海へ

 「僕は彼に『そんなにIoTの未来を理解しているならエンジニアも増やして攻めるべきだ』と言った。サイモンもアナリストなどにそういう先行投資をすると説明していたけど、いざ利益が減ると株価が落ちるんだと、上場企業だから難しいと言っていた。それで(買収の)腹を固めた。彼の言葉を聞いて内心で『これは行ける』と思った」

 「その直後に『会長にも会いたい、君も来てくれ』と言うと、アームのスチュアート・チェンバース会長は家族とバケーション中でヨットで地中海に居ると。だから直接電話して『そっちに行くから会ってください』と言い、トルコのマルマリスという港町で落ち合うことになった」

 ――その場で買収を切り出した。

 「その瞬間は二人とも椅子から転げ落ちそうなくらい驚いていたよ。まさかそんなオファーを受けると思ってもみなかったと。業務提携か何かの話だと思ったようです。こちらの提案はお金だけじゃない。社員を増やす、本社やブランド、経営陣はそのまま。フルセットで断れないオファーを出した。株主に対してはお金で応じることになるが、社員や経営陣にはビジョンを共有できることを示さなければならないから。ゼニカネだけだと社員だって嫌気がさすでしょう。エンジニアが辞め始めたりするとどんどん逆回転になってしまう」

 ――アームはソフトバンクと直接のシナジーはありません。ギャップを埋める意味でもまた大型買収を仕掛ける考えは。

 「大きな買い物をしたばかりだから、今はそれを消化しないといけない。どれくらいかかるかはやってみないと分からない。少なくとも直後にそういうことはない。今はアームに集中しますよ」

 ――アーム買収を公表して真っ先に電話をかけてきたのが中国アリババ集団の馬雲(ジャック・マー)会長でした。

 「ジャックの持論は『データを制するものが世界を制する』。その点から(アーム買収の決断は)『さすがだ』と言ってくれた。アームと連携を深めたいからすぐにCTO(最高技術責任者)も連れて会いたいと言ってきた」

 「ジャックだけじゃない。(米アップルCEOの)ティム・クックや(米クアルコム元CEOの)ポール・ジェイコブスなどから次々と電話を受けた。これから世界中のリーダーとパートナーとして信頼関係を築き、技術開発の5〜10年先を語り合うことができる。今はものすごくワクワクしていますよ」

(聞き手は杉本貴司)


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