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1051とはずがたり:2016/02/15(月) 12:44:46
>>1049-1051
スマホとケータイの併存、しばらく続くが…

 このようにケータイには堅調な需要が戻ってきているが、だからといって今後、ケータイが復権することは絶対にない。なぜなら、世界的なITのトレンドは「スマートフォンが普及しきった世界」を前提に進んでおり、日本だけがこの流れに逆走することはできないからだ。今後の家電やクルマ、様々なコンテンツやサービスはすべて「スマートフォン向け」に作られていく。

 また世界中がスマートフォンに移行していくと、ケータイだけでしか利用されない部品は調達しづらくなる。将来の通信インフラの進化にも、設計思想が古いケータイでは対応できない。

 現在は、スマートフォン時代に合わせた第4世代(4G)のインフラと、ケータイ時代に主流だった第3世代(3G)のインフラが併存している。これに加え、2020年代はさらにデータ通信に特化した第5世代 (5G)時代が到来する。この際に、3Gしか使えないケータイ向けに古いインフラを残すかどうかは、携帯キャリアにとって頭の痛い問題だ。インフラ技術は適切なタイミングで更新し、古い技術で使われていた周波数を最新技術で再利用した方が、携帯キャリアにとってコスト効率がよいからだ。

 ドコモやKDDIでは、操作性などケータイへの根強い需要に応えつつ、ケータイとスマートフォンへの将来の“二重投資の負担”を軽減するため、スマートフォンの部品やOSを流用して作ったケータイ型スマートフォン、通称「ガラホ」の製品化も行っている。スマートフォンと同じ中身で作ったケータイであれば最新のインフラ技術にも対応可能になり、将来的にケータイが技術更新の足を引っ張ることも避けられる。ガラホは、ユーザーのニーズと携帯キャリアの経営事情の折り合いをつけるために生まれたのだ。

 しかし、ケータイとスマートフォンはそもそもの設計思想が異なることもあり、ガラホでケータイの使い勝手を完全に再現できるところまでは至っていない。そのためケータイの生産ラインの維持・延命も行われており、「当面は継続的にケータイのラインアップも用意していく」(ドコモ)という方針だ。

 少なくとも2020年くらいまでは、スマートフォンとケータイの「併走期間」は続くだろう。

プロフィル
神尾 寿(かみお・ひさし)
 1977年、東京生まれ。コンサルタント/プランナー/ジャーナリスト。在学中にIT専門誌契約ライターとしてデビュー。その後、大手携帯電話会社での新ビジネス企画部門を経て、モバイルITと自動車・交通ビジネスを専門とするコンサルタントおよびジャーナリストに。著書に『TOYOTAビジネス革命』など多数。


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