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【怖い話】夏休み!怖い話募集!!!
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:
不思議な名無しさん
:2019/10/24(木) 13:11:33 ID:???0
大学に入学して数ヶ月の頃の話です。
私は地方から大阪の大学に進学したのですが、近所のホームセンターの里親募集の張り紙から子猫を引き取り、猫と住んでいました。
猫は非常に人懐こく、私が部屋を移動すると後ろをついてきて、トイレの際もドアの前で私を待っているような性格でした(余談ですが今は違います。かなり図太く成長しました)。
家の間取りは、玄関を入ってすぐに広めの廊下が広がり、そこにキッチンが設置されていて、またトイレや浴室に繋がる扉がそれぞれあって、廊下の奥に一部屋あるといった形です。
部屋と廊下を繋ぐ扉は引き戸で、猫は自由に扉を開けて移動していました。
ある日、私は猫が寝ているタイミングでスマートフォンを風呂場に持ち込み、半身浴をしていました。
しばらくすると浴室の磨りガラスの下方右端を白いシルエットがガリガリと爪で引っ掻き始めたので、私は「起きたかあ」と思い、シルエットに向かって「あと20分くらいで出るから部屋で待ってて」と声をかけました。
当時の猫は私がお風呂に入るたびにこうやって早く出るように催促してきたので、私もすっかり慣れていました。
声をかけてからも少しの間は扉を引っ掻いていたものの、5分もするとさすがに諦めたようで、気づけば白いシルエットはなくなっていました。
私は読みかけの漫画を読んだりまとめサイトを見たりしながら半身浴を続行し、気づけば猫に向かって約束した「あと20分」を大幅に超え、気づけば1時間ほどが経過していました。
さすがに慌てて湯船から出てガラス戸を引くと、廊下に猫の姿はありません。
なかなか出てこない飼い主にしょんぼりとして部屋に戻る猫を想像すると可哀想になり、私は急いで身体を拭くと部屋の引き戸を開けて部屋を覗ました。
すっ飛んできて私にくっついて回る猫を想像していたのですが、意外にも彼は私の枕の上ですやすやと眠っており、私が入浴する前とほとんど変わらない姿勢を保っていました。
私は違和感を覚えました。
うちの猫は部屋と廊下を繋ぐ引き戸を自分で開けることができます。
しかし、閉めることはできません。
ところが私が部屋を覗くために引いた扉は、その時点できっちりと閉まっていました。
私が入浴する前とまったく同様に。
猫は部屋から出ていないのだと気づくと、私はほんのり背筋が冷えるような心地がしました。
では、あのとき磨りガラスの右端に見切れるようにして爪で引っ掻いてきたのは、一体なんだったのか?
怖さは確かにあったのですが、もともとホラー映画などを好んで見るタイプだったこともあり、時間が経つにつれて興奮した気持ちになりました。
翌日大学に行くと、友達に前夜の話をそのまま語って聞かせました。
多くの友人たちは「めっちゃ怖いやん!」と怯えてくれて、私としては面白いネタができたなという思いだったのですが、友人の一人が神妙な顔でこう言ったときには初めて本気でぞっとしました。
「20分であがらんくてよかったなあ、絶対そいつ待っとったで」
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