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【怖い話】夏休み!怖い話募集!!!
1
:
不思議ネット管理人
◆17MRftx/z2
:2019/08/09(金) 18:03:41 ID:Of2iWt8I0
夏といえば怖い話!
ということで怖い話を募集します。
是非みなさまがお持ちの怖い話を書き込んでみてください。
心霊の怖い話はもちろん、人間が怖い話も募集中。
面白い書き込みがあった場合は不思議ネットでまとめさせていただきます。
2
:
不思議な名無しさん
:2019/08/12(月) 18:50:07 ID:ej9T0cCo0
親譲りで数年に一度だけですが見ることがあります。
私が友人宅に泊まったときのこと、朝6時前に目が覚めたものの半分起きてる状態で身体を横向きして目を閉じていました。
すると、枕にくっついている左耳から不思議な「こしょこしょ…」と誰かが小さな声で囁いているのが聞こえました。不思議だな、まぁ夢の一部だろう、と思って放っておいたのですが囁き声は止まりません。気になって逆に何を言ってるのか聞いてやろうと左耳に意識を集中しました。
こしょこしょの声がもう少しで聞こえそうになったところで急に体が痺れ、手の指や関節が痙攣して変な曲がり方をし、意識の方はうまく説明できないのですが立ちくらみの時の感覚に似たじわじわする感じと言うかスポンジが水を吸うように異物が入ってくる感覚でした。
なんかヤバイ!と思って体を動かそうにも最初は変なうめき声しか出ず、気力を振り絞って何とかガバっと起き上がりました。
あのこしょこしょの声の正体はわかりませんでしたが、もう関わるのはこりごりです。あのスポンジが水を吸うような感覚が体を乗っ取られるということなのだと思います。
それ以降も見たり聞こえたりすることはあります。しかしあれ以上に怖い経験はありません。
長文失礼しました。
3
:
熊本
:2019/08/12(月) 20:19:54 ID:C3gWzxOE0
LINEのタイムラインで書いた奴をそのまま
小学生の時の怖いというよりは不思議な話を
学校の行事でクラスでキャンプに行きました。
その時の肝試し大会で、開始前にキャンプ場の管理人さんからコース上に別れ道があって、道を間違えると深い滝壺のある池に出て、そこにいる何かに引き連れ込まれるという話をされてからスタートしました。
いくつかのグループが出発後、自分達のグループの出番が来て歩き出しました。
肝試し自体は仕掛け等は無く、真っ暗さと周りの林の揺れる音だけでしたが、先程の話で当時の恐怖は桁違いでした。
歩いておよそ10分程で例の別れ道が見えてきて、そこには○○の滝と古びた看板が立て掛けてあり、看板が指す方角は深い森林に被われて、微かに水が流れる音が聞こえてきます。
自分達はそこで確かに看板とは違うコース上へ進みましたが、何故か水の音が段々近くなり、辺りも鬱蒼としてきました。
当然恐怖は倍増し、自分も含めて今でも泣きそうでした。
しかしながら5分程で先の方に明かりが見えたので、明かりがある方へ向かうとゴール地点に辿り着き、先に行った他のグループが居たのを見て、安堵しました。
その後、全員帰って来た所で先生から各グループに感想を聞かれ、それぞれが話して自分達のグループの時に途中の別れ道からの森を抜けるのが怖かった事を話すと先生達や管理人さんが不思議そうな顔をしたので、他のグループへ確認すると林の間は通ったけどそんな森は通ってないと言われました。
最初は嘘かと思ってましたが、先生達も昼間に下見で通った時はそういう場所は無かったと言われました。
その日はもう遅かったので風呂に入って就寝し、翌日先生に改めて聞きに行くと管理人さんが居たので、昨日の話を聞いて貰うと、どうやら別れ道の先に滝自体はあるのですが、そこは最近看板も新しく作り直しており、道もある程度通れるように整備されてるという事を聞きました。
更に、夜に水辺に近付くと危険なのであの話をしただけで特に曰くは無いことも聞きました。
コースも整備し、定期的に草刈りを行ってる為、森の中を歩くのは有り得ない事だと言われ、通った所が何処なのか本当に分からないそうです。
結局真相が掴めないまま地元に帰り、その事もそれっきりで10年以上経った今でも謎のままです
4
:
不思議な名無しさん
:2019/08/12(月) 21:13:23 ID:1.s64Fv60
今は売ってしまった私の実家は割と不思議現象多かったように思います。
物心ついたときから住んでいたので慣れてしまい今思うと…ということばかりですが。
ひとつひとつは大したことないので箇条書きにします
・二階にいると一階の台所からお鍋や皿などが一気に落ちたようなものすごい音がする
慌てて様子を見に行ってもなにも落ちていない
忘れた頃に同じことが二回続いた。何の音なのかわからぬまま。
・普段閉まってある靴が玄関に揃えて並べられている
鍵っ子だったので家に帰るのは一番最初。驚いて隣の家の人に助けを求め、家の中を一緒に見て回りましたが誰もいない…
夜帰ってきた両親になぜ靴を出したの?と聞かれ、上記を話すも両親も首をひねっていた
・普段開けることのない食器棚の扉が閉まる音がする
その食器棚に背を向けて深夜までテレビを見ていたところ、「ばーーーん!!!」と閉まる音がして飛び上がった。
その食器棚は木枠にガラスがはめ込まれていて、開ける部分に強力な磁石がついているため、開ける際も「ばんっ」と音がする。
全く使わないお客様用食器が入っているので開けないし、磁石だから少しだけ開いてることも絶対ないのに。不思議です。
・枕元で知らないおばあさんが正座
夜ふと起きたら野良着姿のおばあさんが正座して見下ろしてた。びくっとするとフッと消えた。誰だよー…
・わたしじゃないわたしの声
塾から帰ってきてドアを開け「ただいま」というと母がリビングからやってきて
「あんた今帰ってきた?」
??そうだけど、なんで?と聞くと
わたしが帰る5分ほど前にわたしが帰ってきたそう。わたしの声で「ただいまー」と玄関から聞こえ、リビングにいた父と母は同時に「おかえりー」と言ったらしいが、一向にリビングに入ってくる様子がない。両親とも思い思いのことをしていたため気にしてなかったが、二度目のわたしの「ただいまー」であれ?さっきのは?と何かおかしいことに気づいたそうだ。
・リビングの気配
わたしの部屋はリビングのとなりにあった。
その日遅くまで本を読んでいると、リビングの椅子に誰かが座った軋み音が扉越しに聞こえてきた。リビングに電気がつくのがすりガラスのドア越しで見えた。父の座る椅子はよく軋むのでああ、父が二階の寝室から降りてきたか、と思った。
それから「クチュ…クチュ…」と水っぽい音がし、「ぎしィ…ぎしィ」と麻縄が絞まるような音も聞こえてきた。
不可解な音が続くので、本に集中できず腹が立ったため怒りを表現しようとバーンとドアを開けた。
…だれもおらず電気もついていない真っ暗なリビングが目の前にあるだけだった。
他にもいくつもあるけど、納得いかない「ただいま」の声以外は私以外の私の家族は何も体験していないこと
だからこういうことがあった!と伝えても何もピンときてなかった。
実際に見たわけではないけど、あの家には女の人と中年のおじさんがいる気がします。本当にただの気なんだけど、もしいるとしたら女の人とおじさんがいる。
今は別の家族が住んでいますが、その人達の誰かもあの不思議な現象を体験しているのかな。
5
:
不思議な名無しさん
:2019/08/12(月) 21:27:27 ID:DTnoktp60
人間が怖い話
実家がある田舎町のスナックのママさんから聞いた話。
まだ昭和のある日、店内で揉め事が起きた。性格が良くなく、嫌われ者のKさんが、破門され都会では住むことが出来なくなった元ヤクザのTさんにしつこく絡んでいた。
嫌われ者のKさんとは違って話せば愉快なおじさんであるTさんもさすがにムカついてきた。
もう帰るわと店を出るTさん。Kさんはまたしばらくクダを巻いたあと、店を出ようとドアを開けると待ち構えていたTさんがグサーッとKさんの顔面に割れたビール瓶を突き刺した。
この事件でKさんは右目を失った。
Kさんは何故か救急車も警察も呼ばず、ただ家に帰り、あまりの痛さにのたうち回っていたという。
そして嫌われ者のKさんの心配をする人は誰も居なかったとか。
6
:
タイガーブロウ
:2019/08/12(月) 21:31:51 ID:Qc22J7Qs0
数年前、私が派遣会社に務めていた頃にあった本当の話です。
派遣先である程度仕事が評価されていた私は、一緒に呼ばれた仕事の出来る他数名で優秀なチームが
結成される事になり、受注数の多い特別な仕事を任される事になりました。
しかし派遣元の上司が体育会系で、叩き上げの方針について行けない派遣社員が毎日続々と辞めていきました。
私も日に日に疲弊していき、顔色を見かねた派遣元の担当に「職場で何かあった?」と
尋ねられた拍子に私は、全てを話してしまいました。
すると担当に、「ちょうど人手がたりなくて困ってる派遣先があるから、移りなよ。」との
話を持ち掛けられ、渡りに舟だと思いその話に乗りました。
新しい派遣先で、同じ派遣元の上司が教えてくれる事になったのですが、その上司が
パワハラ上司で、毎日のように罵声を浴びせられ、嫌がらせをされました。
派遣先、派遣元に相談したところ、仕事仲間も見ていた事もあり言い逃れできず、
別の派遣元の上司のいる部署に異動になりました。
しかし、そこでもまた別の嫌がらせが待っていました。
「俺は風俗店で100人の女性と関係を持った。お前も付き合わないと仕事を教えない」
と真顔で言われましたが、悪い冗談だと思いやんわり断りました。
すると、派遣元の担当に私を無能呼ばわりしたらしく、担当に呼び出され一方的に叱られました。
これ以上こんなオカシイ会社にはいられないと思い、派遣先の上司に全てを話した後
逃げるように会社を去り、携帯をブロックしました。
生きている人間の方が幽霊よりもよっぽど怖いと思いました。
おかげさまで今は幸せに過ごしていますが、こんな経験は二度とゴメンです。
7
:
不思議な名無しさん
:2019/08/12(月) 23:47:52 ID:???0
初めに言い訳をしておくと、うちは寺で私は僧侶ですが、お祓いとか除霊とかやらない宗派だしそんな力無いし、力をつける修行もしてません。私だけでなく先代も先先代もその前の住職も、みんなそうです。
なので、よくネットにある、霊に困って助けを求める人も来ませんし、「あれを見たのか!」とお祓いや除霊をすることもありません。そもそも私の寺のあるところには曰くもないし、寺が隠してる忌事もありません。日本にある大多数の寺がそうです。
そんな私が、子供の頃体験したおかしな話です。
そのお面があったのは、庫裏(住職家族の住まい)と友達の家、親の幼馴染の家、祖母の在所でした。
他にもあったのかもしれませんが、自分が見たのはその4軒です。
那智黒のような黒のお面で、冠を被った細面の顔をしていました。大きさは成人男性の手を広げたくらいで、そんな大きくなかったと思います。
友達の家も親の幼馴染の家も祖母の在所も、うちの寺に所縁のある家なので、何かうちと繋がりのある面だったのかもしれませんが、たいして家族も気にしてないし、大掃除の時も特に触ってなかったです。
ある時、祖母の在所に遊びに行った時のことです。
こたつの部屋にお面があって、祖父はお内仏てお勤め、大叔父はその後ろでお参り、祖母と母は何かで席を外し、父の従姉妹は私のために果物を準備していて、コタツの部屋に私はひとりでした。
すると突然お面が「毎日何をして遊んでるのですか?」と尋ねてきました。実際お面の口が動いたかは覚えていませんが、聞いたこともない柔らかな優しい声で、怖くはありませんでした。
私は、幼稚園でまだ同年の友達がいなかったので、いつも本を読んでること。2つ上の姉とその友達が遊んでくれること。幼馴染は別のクラスで幼稚園にいる時は遊べないけど、帰ったら遊ぶこと。体を動かすことは好きじゃないこと。
などをぺらぺら話しました。
幼稚園についても何か聞かれたと思いますが、私の答えがまずかったのか、「幼稚園が好きじゃないのですか?」と聞いてきました。
その時私たち兄弟は、近いのにバス通園ができると言うだけで、キリスト教系の幼稚園に行ってました。月一理事長先生の聖書の話があったり、月一で聖書の絵本を買わされたり、「いただきます」の時に神様やキリストに感謝を捧げたり、家とは真逆と言える園生活でした。
特に「天の神様、イエス様、マリア様、給食のおばさん、今日もおいしいお昼をありがとうございます」がよく分からなくて(お父さんお母さんは?お給食の係さんには?など考えてた)、それを話しました。
するとお面が困ったような悲しいような顔つきになったんです。
穏やかで微笑んでいるようなお面なのに、明らかに眦が下がって、唇を噛み締めた顔つきになりました。
悲しませてしまった、と思った私は慌てて、キリストの絵本は面白いとか、とんちんかんなことを言いましたが、お面は悲しい顔のままでした。
そこへ、父の従姉妹が果物を持ってきてくれて、ちょっと目を離したすきに、お面は元の顔に戻り、もう話しかけてきませんでした。
それからしばらくして、お面を見なくなりました。時期はバラバラですが、立て直しやリフォームでどこかへ片付けたんだと思います。大して大切にしていたわけでも、曰くがあったわけでもないのでしょう。
しかし大人になってお勤めに伺ったお家にあったりしたので、やはりうちの寺が縁で、門徒さんやゆかりのある家が持っていたものなんだと思います。
そのお面は、おそらく日本人なら一度は教科書で見たことのある顔だと思います。
聖徳太子の姿を写したと言われる彌勒菩薩像があります。お面の顔はその彌勒菩薩のお顔で、うちの寺の宗派は聖徳太子を日本仏教の祖としており、さらにこの辺りは昔「太子信仰」が盛んな土地でした。
彌勒菩薩(聖徳太子)が私の何を心配して声をかけてきたのか?そもそもうちのお面でなく祖母の在所のお面が声を掛けてきたのは何故か?悲しそうな顔をしたのはどうしてか?
全く分かりません。
このことが、私が僧侶であることに関係しているわけでもありません。
これが、私のと言うか、うちの寺で唯一のおかしな出来事です。
8
:
1
:2019/08/13(火) 00:13:24 ID:bwHQd/Ug0
自分が宮城県の大学に通っていた時の夏休みにあった話です。
自分の車で友人らと自分を含め、4 人(仮に 俺、A、B、C)で肝試しをすることになり、深夜にホテルニュー鳴子という廃ホテルへ向かうことになりました。
行ったことがある方は分かると思うのですがそこは山の中腹(しかもかなりてっぺん近く)を平らに整地して建てたホテルで、ほとんど街灯も無い暗く狭い曲がりくねった道を行かないといけません。
運転中、山からせり出した木々が車にこすれる度に友人達が
「こんなとこにホテル建てたらそりゃ潰れるだろ!」
としきり繰り返していたのを覚えています。
ブルートゥースのミニスピーカーでスマホの音楽をガンガンに鳴らしながら
A「俺最近焼酎にハマってさ〜」
俺「マジ?俺は日本酒派だわw」
B「てか俺もオナニーと飲酒しかしてねえわ!」
下品な下ネタとようやく飲めるようになった酒などの話題で恐怖とは無縁の車内でした。
9
:
2
:2019/08/13(火) 00:14:13 ID:bwHQd/Ug0
すると、今まで大音量で流れていた曲が
プツ
と音を立て、止まってしまいました。
何の前触れもない現象に車内は静まり返りました。
スマホとスピーカーの持ち主であるC君は
「故障か?」
とスピーカーとスマホを見ると、ダッシュボードに置いていたスマホの電源が切れていたことが分かりました。
C「何だよクソッ 充電切れかよ」
とC君がスマホのバッテリーを確かめると、使用には十分な程の充電が残っていました。
「触っていないスマホが勝手に切れた…」
誰も言葉にはしなかったものの、車内の4人にはそんな認識が生まれたことと思います。
しばらく運転していると、ホテルの目印である傾いた看板とアスファルト舗装された横道が見えてきました。
その先に見えた建物は先程の現象もあり、月夜に浮かぶ不気味なシルエットに息苦しいほどの威圧感さえ感じました。
10
:
3
:2019/08/13(火) 00:14:53 ID:bwHQd/Ug0
「うわ〜 気持ち悪いな〜 あれ?」とA君が何かに気付きました。
「先客じゃん」
確かに、元々駐車場であったと思われるスペースには2台の車と10名ほどの男女が屯していました。
コミュ力の塊であるC君がさっそく車を降り、彼らに話し掛けると我々と同じく大学生の肝試しで、彼らも今ついたばかりだとのことでした。
俺「おい人数めっちゃいんじゃん」
A「一人めっちゃかわいいなクソー」
B「ってかどうするよ?」
向こうは酒を飲んで騒ぐグループもいたり、ホテルをバックに写真を撮ったりと恐怖感ゼロのお祭り騒ぎでした。Cもちゃっかりグループのうちの女の子と連絡先を交換したりしていました。
正直 この肝試しというのも男女がお互いに良い仲になるための口実なんだろう、そういう下心が見え見えで我々はしらけムードでした。
俺「今日は帰ろうか」
自分の提案に他の3人も同意しました。
ホテル内へ入っていく集団を尻目に車へ乗り込んだ我々は再び山道を引き返し始めました。
先程異変があったCのスマホは問題なく使用でき、ブルートゥーススピーカーからはゆらゆら帝国が流れていたことを覚えています。
俺「一人めっちゃかわいいのいたよな?」
A「あのタンクトップ?」
B「えーあんなのがいいのかよ!?俺はショートカットの眼鏡ちゃん一択
!」
C「あ〜わかるわかる!でもああいうのが結構ヤリマンなんだって!」
俺「巨乳だったしな」
B「マジ?そこまで見てたのかよ!」
A「Cが連絡先聞いたのってどんなん?」
C「いやーさすがにすげーかわいい子の聞くのは色々やばいから地味系の子よ」
肝試しが台無しになった腹いせのように車中では先程の集団の女の子を批評していました。
先程のスマホの異変はたまたまで、今日は特に怖いこともなかった。山を降りて町へ出た所に24時間営業のラーメン屋があった。そこで飯を食って帰ろう。何だ、心霊スポットなんてくだらないじゃないか。
そんな清々しいような安堵感が漂っていました。
ホテルから30分程経った頃、スピーカーから流れていた気だるいムードの曲が終わり、曲間の短い静寂の最中
突然助手席にいたCが
「おい!アレ!」
と車の前方を指さしました。
動物でもいるのか!?ヤバイ!とブレーキを掛けると近付いてくる「ソレ」の姿がはっきりと見えました。
それは、いやに古めかしい学帽をかぶりランドセルを背負った長袖半ズボンの男の子でした。
彼は何の灯りも持たず、道路に停めた我々の車に興味を示すこともなく一心不乱に山の頂上方面すなわち廃ホテルの方角を見つめて歩いていました。
言うまでもなくこの先に民家は無くましてや今は深夜の2時を越していました。
そんな時間に、山中で小学生が廃ホテルのある方角へ歩いている…明らかに異常な光景でした。
これは見たらマズイ…そんな思いに囚われました。
C「おい何だよ!」
A「やべーよ車出せって!」
B「早くしろって!来てる来てる来てる!!!」
騒ぎ立てる3人でしたが、僕は恥ずかしながら足がすくみ思うように動けなかったのと、ソレの目の前でエンジンを再びふかして走り去るのは我々の存在を誇示していることにならないか…
さまざまな思いがぐるぐる交錯するなか、車と少年との距離は5m…3m…1m…と段々狭まるにつれ車内は沈黙に包まれました。
少年はまっすぐ頂上を見続けているということは、彼の目線に我々も入っているということですから生きた心地がしませんでした。
おそらく全員が「刺激してはいけない」という思いだったのだと思います。まるで毒虫に遭遇した時のように皆沈黙して息を潜めていました。
車の左側をすり抜けていく瞬間、彼の顔をハッキリと見ましたが彼はただひたすら頂上だけを見つめているように見えました。
見たくない、見たくない…
こっちを絶対に見ないでくれ…
車内に様々な思いが交錯した瞬間だったと思います。
街灯のライトで黒いランドセルが鈍く光っていました。スピーカーは相変わらずガンガン音楽が鳴り響いていたにも関わらず外からは少年の歩行の振動に合わせ「かちゃん かちゃん」と微かにランドセルが鳴る音がしていました。
彼が車を通りすぎ、僕が
「あ、ああいうのもちゃんと消えたりしないでバックミラーに映るんだ」
と彼の後ろ姿をやや冷静に観察できるようになった頃、緊張が解け始めた僕はゆっくりと車を出しました。
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