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ウィトゲンシュタイン『哲学探究』読書会

1ムラタ:2023/03/21(火) 20:13:04
6月あるいは7月からウィトゲンシュタイン『哲学探求』を読んでいく運びとなりました。
つきましては新規参加者(オンライン参加者含む)を募集いたします。
参加希望者はこの掲示板に書き込んで下さい。どなたでも歓迎いたします。

テキストは鬼界訳『哲学探究』(講談社)を利用します。
各自範囲を読んだ上で参加されることが推奨されます。

会場は大阪浪速区民センターで、時間は14時から17時まで、月一回、日祝日の開催となります。

328久保共生:2025/07/17(木) 20:32:26
>>327
>「この筆者は、言語習得と言語使用を区別していないのではないか?」

区別していないというか、言語習得は言語使用(言語ゲーム)の中に含まれると考えるべきだと思います。
例えば、りんごを指して「これは何?」と尋ね、「りんごという果物だよ」と答えるのも、立派な言語ゲームです。

なので、

>元々言語ゲームに参加するために習得した言語

という表現は不適切で、我々は言語習得の段階から既に言語ゲームに参加していると言うべきでしょう。

>本来の用途とは外れた目的(例えば内的体験の記述などの「私的」用途)に使うこともあるのではないかと思いました。

本来のものとは外れた言語使用は当然存在しますし、言語ゲームは本来の使い方以外許容しないような固定的なものではありません。
むしろウィトゲンシュタインは、「言語ゲーム」という見方によって『論考』では考えていなかったその都度的な柔軟な言語使用の可能性を描こうとしているように思われます。
ただし本来の用途からの逸脱は、言語ゲームという実践の場においてのみ可能だと考えるので、言語ゲームが一切成り立たない私的言語は不可能だということになるわけです。

329ウラサキ:2025/07/17(木) 20:52:47
>>328

ウィトゲンシュタインはペイシェンスのような一人言語ゲームは想定しなかったのでしょうか?

330久保共生:2025/07/17(木) 22:26:03
>>329
ペイシェンスは一人で遊ぶゲームですが、そのルールは公的なものです。
ルールを知らない人に対しても説明することが可能です。
このような言語ゲームなら当然成立すると考えてよいでしょう。

331ウラサキ:2025/07/18(金) 03:29:25
>>330

中には自分で勝手にルールを作って一人でカードゲームを楽しんでいる人もいるのでは?
同様に、言語もそのような楽しみ方が出来るような気がします。

332久保共生:2025/07/18(金) 08:52:16
>>331
>中には自分で勝手にルールを作って一人でカードゲームを楽しんでいる人もいるのでは?

勿論可能です。
ですが、もしも他の人がそのゲームに何の規則も見出せず、またルールについて一切の説明ができないとしたらどうでしょうか?
それでも、彼は何らかのゲームをしていると言えるでしょうか?
彼は何らかのルールに従っていると言えるでしょうか?
私的言語で想定されているのは、このようなレベルの話です。

333Urasaki:2025/07/18(金) 10:16:46
>>332

統合失調症患者の意味不明な言葉も、
もしかしたら彼らの中ではなんらかのルールに従っているのかもしれませんね。
ただ我々にはそれが理解できないだけかも知れません。

334ウラサキ:2025/07/19(土) 05:14:45
ウィトゲンシュタインの主張を単純にまとめると、
如何の通りでしょうか?

私的であれば、他人には伝わらない。
他人に伝わらなければ、言語では無い。
∴私的な言語は無い。

335ウラサキ:2025/07/19(土) 05:17:06
如何→以下  😅

336久保共生:2025/07/19(土) 22:35:48
>>334
その理解で大きく間違っているということはないと思います。
強いて言えば、「他人に伝わる」かどうかというより、「その語を用いて他人と何らかのやり取りが可能か(言語ゲームとして機能しうるか)」という点に着目したほうがよいかとは思います。

337ウラサキ:2025/07/20(日) 04:39:33
>>336

>「その語を用いて他人と何らかのやり取りが可能か(言語ゲームとして機能しうるか)」

ということは、やはりウィトは「一人言語ゲームは不可能」という前提でしょうか?
言語習得では無く、言語使用に関してです。

338久保共生:2025/07/20(日) 23:54:36
>>337

「一人言語ゲーム」が何を意味するかによりますが、例えば上で議論した独自の記号を用いたワインテイスティング日記などは普通に可能でしょう。
ですが、その独自の記法を他の人に説明できない、すなわちその記号を用いた言語ゲームが一切不可能であるならば、自分自身でもその意味を理解することができないということになるでしょう。
その意味では「一人言語ゲーム」は不可能だということになるかと思います。

339ウラサキ:2025/07/21(月) 06:18:10
>>338

他の人に説明しようと思えばできるけど、敢えて自分だけでやってる「一人言語ゲーム」は可能ということですね。
こういう意図的に自分一人で使ってる言語を「私的」とは呼ばない点がウィトゲンシュタインの独自用法だと思います。

統合失調症患者の意味不明な発話は、彼の分類だと「非言語」になるのでしょうか?

340久保共生:2025/07/22(火) 22:30:19
>>339
>統合失調症患者の意味不明な発話は、彼の分類だと「非言語」になるのでしょうか?

統合失調症患者の発話が実際どのようなものかをよく知っているわけではないので、はっきりとしたことは言えませんが、結構微妙なラインではないでしょうか。
次々に無秩序に関係のない言葉が出てくる「言葉のサラダ」と呼ばれる現象は、そこに一切規則が見いだせない限り「非言語」的なものということになるでしょう。
ただ意思疎通が完全に不可能かというと必ずしもそういうわけでもないようなので、微妙な事例だと思われます。

341ウラサキ:2025/07/23(水) 05:05:06
>>340

具体的イメージを掴みやすいように、西丸四方『異常性各社の世界』から発話の例をいくつか引用します。

(1)花は性だ。そして時計です。今日も、明日も、永久にそうです。
(2)お医者さんは試験を受けてパン屋です。パンは北極です。議会は稲妻です。私は父から生まれた。父は母です。
(3)あなたはえらいですよ、そまつにする奴は罰があたる。虎が出たら一丈一尺、その通りまちがいない、いやもうありがとうございます、何ともいえない、めんじょうはんしょう、ばしやあぼうが、きどものじんたい、なかんなきなく、むかしゃあぼんだい、そりやはぼげ、びょうかんしゃく、食わず飲まず。
(4)光る 頭 痛い だめだ 頭 光る だめだ 光る 痛い 頭 光る だめだ。
(5)あーんときて がーんとして うーんといって ぱーんときて えーっとやって しーんとして。

342ウラサキ:2025/07/23(水) 05:08:19
『異常性各社の世界』→『異常性格者の世界』 😅


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