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遊撃左遷小隊レギオン!【古巣】

1ノイファ ◆taXKZgQH5w:2013/08/18(日) 14:05:02
遊撃左遷小隊レギオン!の外部避難所です。

29フィオナ ◆xmX9dmI5F2:2013/09/03(火) 00:21:30
ノイファさんかと思った?残念フィオナさんでした。
ということで投下のご報告です。

遅くなりまして申し訳ございません。
あと調子にのりました、ごめんなさい。
色々設定のっけちゃったことも謝っておきます。
遅れたのはだいたい広辞苑の過去ログ漁ってたせいです、すみません。

>>22 キリアさん
情報ありがとうございます。
私も皆さんに倣って以降のトリップを変更いたしますね。
といってもミスでちょくちょく変える羽目になっていますが・・・。

30フィオナ ◆5/1/yfW8zc:2013/09/03(火) 00:28:02
と、思ったらさっそく本スレとトリップが違う!
2chとしたらばで違うんでしょうかね。

とりあえず確認すませたのでこちらに再度変更いたしますです。

31フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2013/09/03(火) 00:46:18
遅くなっております
今日の夜には投稿出来る筈……!

ついでにトリップ変更です

32キリア・マクガバン ◆v.VpcdV8aU:2013/09/03(火) 00:55:19
したらばは12桁トリップに対応してないので、トリップが変わるとすればそのせいではないでしょうか。

皆様お疲れ様です。

33スイ ◆REK82XblWE:2013/09/04(水) 12:17:03
すいません、どなたか代理お願いします!!いつもごめんなさい。

スイが告げてから、少し沈黙が落ちる。
やがてフウは口を開いた。

>「……ブライヤーの行方なんて、吾は知らんよ。あいつを襲ったのは遊撃二課じゃあない。
 ああ、元老院からの特使がブライヤーを捜して吾らに合流してたな。
 つまり、ブライヤーの失踪は元老院の意図したところじゃねーってこった」

上が、ボルトの失踪に関与していない、これはスイにとって驚きだった。
僻地へ一課のメンバーを押し込めようとした事と、ボルトが失踪したのが同時に起こったために、安直に上が計画したことと結びつけていたのだ。
計算外だ、とスイは歯噛みする。

>「だが、吾々も手掛かりぐらいは掴んでる。
 ――女だ。背の高い女が、ブライヤー失踪の晩に現場で目撃されている。
 現場は風俗街だ、女なんか石投げればあたるほどにいるだろうが……そいつは、巨大な十字架を背負っていたそうだ」

女、十字架、そのワードを頭にたたき込む。
熱心な信者だとしても、そこまではしないだろう。
巨大な十字架を背負うという行為は、宗教の中での話として聞いたことがある。
そして次にフウは帝都から追い出した理由を語り始めた。
魔法技術の衰退を食い止めるために、元老院の編み出した策――現在遺才を持つ者を魔族化させ人と交配することにより、再び最盛期へ押し戻そうとする、そのために実験体として遊撃一課のメンバーが選ばれたという事を。
馬鹿な事を、とスイは思う。
魔法技術の衰退は既に予想できるものであった。
だがそれから目を背け、魔法に頼り切り、ほかの発展を蔑ろにした、その代償が今まさに目の前に迫っているというのに、上は未だ魔法に依存することを決定したのだ。
時が流れるにつれ、物事は次第に変化していくのは当然である。
つまりは魔法が廃れていくことも必定であったというのに。
呆れてため息も出なかった。

>「フウさん、これ以上敗者を嬲るような真似はいたしません
情報を提供していただき感謝します
それでは!」
「ああ、それと、フィラデルさんをちゃんと送り届けて欲しい」

セフィリアがフウに挨拶をする間にスイは風を使ってフウを拘束していた矢を抜きつつ、未だ路地裏にいるであろう彼女を見遣る。

>「スイさん、ハンプティさんと合流いたしましょう
情報を共有して次に備えるべきです!」
「了解した。」

セフィリアの発案に同意し、スイはセフィリアの体を風で持ち上げ、自分も飛んだ。

「これだけ散々暴れた後だ。もう俺たちが帝都にいることなんぞ知れてるだろう。風で行く方が早いし、先に動ける。…行き先は風俗街でいいよな?」

【フィンさんとの合流を目指します】

34キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2013/09/04(水) 19:59:39
あれ、P2噛ませなかったのに書き込めてしまった。

代理投稿してきましたです。

35スイ ◆REK82XblWE:2013/09/13(金) 22:55:11
>>キリアさん
代投ありがとうございました!!

36GM ◆N/wTSkX0q6:2013/09/17(火) 04:12:43
うごえええええええええええ!!
なんでこんな時間になってもうたんや!!
遅くなっちゃってほんと―にふごめんなさい!!


>>29
テンション上がってまうやろおおおおおおおお!!!!

37キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2013/09/19(木) 20:08:32
>>GMさん
レスお疲れ様ですー。

んーっと、自己紹介するなら今回だけ自分が最初にレスった方がいいです?
新顔が自己紹介しないと反応書きにくいんじゃないかなーと思ったのですが。

あ、攻撃への対処に関しては敵の姿が見れない現状、
逃げ回るしかできないんで他の方の見せ場を奪うようなことにはならないと思います。
っていうかむしろ誰か助けてくれないと押し潰されて死んでしまいます。
身体能力からっきしなんだ……!



そして避難所2のログがどっかいっちゃって自分のテンプレが見れないと言うポカミス。
テンプレとレスでメモパッド独立させとけば良かった。
すみません、ログをお持ちの方、コピーしていただけたら死ぬほど助かりますorz

38GM ◆JfpBZhjW8Q:2013/09/19(木) 20:45:27
GMです

>キリアさん
先に書いていただけますとGM的にとても有り難いです!
そしていま出先なのでテンプレ張れません、ゴメンナッシ!
広辞苑に千夜避難所のログってなかったですか?

39キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2013/09/19(木) 22:52:28
>>GMさん

把握ですー。
避難所ログ、二つ目のはなかったんですよね。初代避難所のはあるんですけど。
自分は二つ目からなのでサルベージ出来てないです。
まさかwebアーカイブにすらないとはこのリハクの目を以ってしても見抜けなんだ。

じゃあ先に書きますね。っていうか、書いてきました。
素早いご返答をありがとうございました。
問題点があったらお教えくださいましー ノシ

40GM ◆N/wTSkX0q6:2013/09/20(金) 02:23:36
乙ちゃんやで!
ほんでログめっけたで!貼っとくやで!


遊撃左遷小隊レギオン!避難所2
ttp://yy44.kakiko.com/test/read.cgi/figtree/1321371857/734

734 名前: ◆v.VpcdV8aU [sage] 投稿日:13/07/23 19:14:23 ID:???
こんにちはー。参加してみたくてやってきました!
とりあえずこんなんで考えてますですよ。

名前:キリア・マクガバン
性別:男
年齢:24
性格:明るい、と言うかノリが軽い。真面目な時は真面目。
外見:緩く波打った金髪に、緑の眼。どっちかっていうと…な三枚目。
血筋:幻と嘘の眷属『偽り』
装備:礼服。武装の類はほぼ使わないが、護身用のナイフ程度ならば。
遺才:認識撹乱『虚栄』
マテリアル:勲章、階級証、声など。最悪、それらしい振る舞いさえ出来れば使える。
前職:帝国軍の情報工作員
異名:『虎の威を作り出して被る狐』
左遷理由:無能な上司相手に堪忍袋の尾が切れ、遺才を全開にして尊厳を粉砕してやったため。
基本戦術:遺才を利用しての諜報活動、及び欺瞞によるサポート。例えば、対多数戦で相手に対し、
     「自分はお前たちの上官であり、現在人質に取られている」と欺瞞すれば多少の隙は作れるだろう。
目標:できるだけ楽をして、豊かな退役後、或いは戦後の生活を送りたい。
うわさ1:自身の欲望のために遺才は使わないと公言している。虎の威を借ってのセクハラ?ご冗談を。
     オーナーの振りしてただで商品持って帰るとか、止めてよね。そんなことするわけないだろ…。
うわさ2:腕っ節はからっきし。逃げ足だけなら早い。
うわさ3:仲は悪くない物の、親の性格が最悪すぎて付いていけないらしい。

遺才に関してはこんなんで。

虚栄:自身を対象が従わざるを得ないレベルの高官や上官などの上位存在であると欺瞞する。
   服装などの矛盾は無視される。また、認識の改竄によって不自然さはある程度、補正される。
   強い意志や、警戒心を持っているものは抵抗することも可能。著しい状況や言動の矛盾に気付くことで
   抵抗判定にボーナスが掛かる。
   が、口八丁や当然のような態度etc…の口プロレスで誤魔化す事で抵抗判定にマイナスを付加する事も可能。

   途中で看破されなかった場合、ある程度の時間が経った後で「あの時のあれは誰だ!?」と言うように
   唐突に不自然さに気付くような事はない。何らかの理由でその時の状況を深く考察するか、明確な切欠が
   ない限りは「不自然なことはなかった」として記憶は処理される。

   蜂や蟻などの社会を作る虫に対しては、自身を女王と欺瞞することで絶対命令権として機能する。群れる動物に対しても効果大。
   逆に完全な一匹狼だとか、従わなければならない相手が一人も存在しない者、また、機械に対してはこの遺才は一切機能しない。

41キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2013/09/21(土) 18:52:40
>>40
ありがとうございますぜ旦那!
へっへっへ、旦那にはお世話になってばかりですなぁ。

いや本当に助かりました。ありがとうございます。
保存しとこうそうしよう。

42GM ◆N/wTSkX0q6:2013/09/24(火) 02:33:23
おつかれさまですGMです。
帝都組、毎度おまたせしてほんとうにごめんなさい。

合流しましたので、レス順はセフィリアさん→フィンさん→スイさんということでお願いします。
また一章や二章で戦った「クランク」に関しては、その場にいなかった遊撃課員も報告という形で知っている、ということで
なにとぞ一つ……。

43マテリア・ヴィッセン ◆C.//sLZ/mM:2013/09/24(火) 03:21:18
投下しました。遅くなってすみません
キリアさんとは一方的に面識があった事にしちゃいましたが、
忘れられていても不思議じゃない程度の事なので、良いようにしてください

44フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2013/10/03(木) 23:32:46
>「おお……なんとえぐい。この私をして目を背けざるを得ませんな」
>「私のところまで回ってくるまでに、ショック死していなければ良いのですがね……」

(……言い訳してぇ。全力で、言い訳してぇっ!!)

敵である猫を前にしてあくまで無表情。
淡々とした様子を崩さないフィンであったが……よく見ると、その口元は微妙に引き攣っていた。
先程も述べた事ではあるが、フィン=ハンプティという青年の感性は
歪んだ部分や異常な部分もあるが、一般常識という面で見れば極めて「まとも」なのである。
であるが故に、必要であるとはいえ、どう見ても可愛らしい猫である敵に加虐を加えている姿を見られ
あまつさえ悪鬼羅刹であるかの様に言われるのは――――なんというか、胃が痛かった。

>「私はこの隔離結界の解除をしてきます。
>拷問にはやや不便ですが、まだ襲撃者の増援が来ないとも限りませんので」

「……あ、ああ。頼むぜ、ランゲンさん。俺は、こいつが吐いてくれるまで『作業』を続けないといけないからな」

それでも、自分が本気である事を見せる為に無表情を貫かざるを得ないフィンは
内面の葛藤を押し殺し、敵への拷問じみた質疑応答を続ける

――――恐らく、この情報収集は長期戦になる事だろう
敵は、異常な魔道具を用いる謎の集団の構成員だ
その口は堅く、生半可な事では組織のしっぽを見せる情報すら吐く事はn

>「わ、分かった!言う、全部話す!!」

「!?」

……訂正。敵である猫は、割と簡単にゲロった。
いかなフィンが自身も知り得ぬ拷問スキルを発揮したとはいえ、
加虐を加えたフィンの方が驚く程の短期決戦であった。

>「俺の名前はカーター。あ、本名は聞いてない?ならクランク8って言ったほうが良いかな。
>お前ら遊撃課がダンブルウィードやウルタール湖でぶつかった連中のお仲間さ!
>そういやタニングラードでも……ああいや、あの人はもう脱退した後だったのかな」

「……それが本当だとしたら、随分と俺達に突っかかってきやがる組織じゃねぇか」

そして猫――カーターの吐いた言葉は、更に驚くべきものであった。
何故ならば、彼の語る内容が事実だとすれば……彼の所属するクランクを名乗る者達が所属する組織は
遊撃一課が創設したその当初からずっとその傍で、まるで影の様に暗躍していたという事になるのだから

クランク達が暗躍する所に遊撃課が迷い込んだのか、或いは遊撃課の任務先を狙い澄ましてクランク達が現れたのか

それはフィンには知る由が無い。だが、それぞれの場所で引き起こされた事件。その規模を考えれば
クランクと名乗る者達の組織が、単なる小悪党の集まりでない事はフィンでも容易に想像が出来る
動揺こそ見せないが、見えてきた敵の大きさにフィンは内心で歯噛みする。

45フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2013/10/03(木) 23:34:33
>「ブライヤーを襲ったのは俺さ。
>惜しかったなあ、もうちっとでとっ捕まえられたところだったんだけど、邪魔が入ってさ。
>あ、そうそう!邪魔と言えばついさっきのハルシュタットも、いきなり消えちまって困惑してるよ」

「……」

そして、カーターは更に続ける。フィンの問いに対する解答。ボルトの行方についての話を。
自身が襲ったと、そう明言する。
あえて挑発する様な響きであるのは、何かしらの目的や算段あっての事だったのであろう

――――だが、しかし。

カーターはこの時、大きく選択肢を間違えた。
例え何が目的であろうと、その解答はするべきではなかった。
良識人である筈のフィンが、何の為に猫に拷問じみた加虐を加える様な真似までしたのかを、よく考えるべきであった。

「ああ……そうか。お前だったのかよ。ボルト課長を……俺の仲間を傷つけたのは」

カーターをその手に持ったまま呟くフィン。
その呟きは、先程までの様に淡々としたものではない。
どこまでも冷たく、それでいて煮え滾る何かを孕んだ声であった。

カーターは気づいていない様であったが、いつの間にかフィンの両目は赤く染まっていた。
瞳ではなく、眼球が。白から薄い赤色へと色を変えていた。

マントに包まれた右腕と、人の姿を保ったままの左腕……その両方に無意識に力が込められていく。
もしもカーターがボルトの無事を示唆する発言をしていなければ、
あるいはこのままの状況が続いていれば、恐らくは不幸な結末が訪れる事となっていたのであろう。
カーターとフィン、その双方に。

だが、幸運な事に――――今回は「そう」ならなかった。何故ならば

「あ……セフィリアと、スイか?」

フィンにとっての大切な物。自分の意志で守りたいと思う者達の姿を、見る事が叶ったから。
……二人の姿を見たフィンは、毒気が抜かれた様に尋常ならざる気配を霧散させ、更に眼球の赤化も消え去っていた。

そして

46フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2013/10/03(木) 23:35:57
>「ニャァァアアアン!!!」

気が緩んだ事で腕の力も緩んだのであろう。呆けたフィンの腕から、カーターが飛び出していった

なんか物凄いクオリティの猫の鳴きまねをして

「なっ……駄目だ!そいつを!!」

我に返り叫ぶフィン。だが……初動が遅れたが故に、間に合わない。
カーターは、真っ直ぐにセフィリアの胸へと飛び込み――――

>「の、ノラ猫!汚い!」

「えー……?」

ズザァ、と。地面をスライディングする羽目となっていた。
セフィリアの全力で貴族的な行動は、元貴族であり貴族に対してある程度の理解があるフィンでさえ
唖然とするものだったのだから、実際にその仕打ちを受けたカーターは余計に訳が判らなかった事であろう

>「……ごほん、それではハンプティさん情報の交換をいたしましょうか」

そして、その主犯である取り繕うように可愛らしく咳をした後、情報の交換を求めてくるセフィリアに
フィンがとっさに答えられた事と言えば

「いや……その猫が俺の手に入れた情報源なんだけどな。
 正確にはその猫に憑依(?)してるカーターっていう、多分オッサンが……スイ。その猫を拘束って出来るか?」

その程度の事でしかなかった

47フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2013/10/03(木) 23:36:30
―――――

「……なんだ、それ。いい年した大人が揃いも揃って、そんなふざけた計画実行しようとしてるってのか?」

「そんな計画の為に俺の仲間を傷つけて、十戦鬼まで動かして……」

「ひょっとして、元老院の奴らってのは……どうしようもなく馬鹿なのか?」

セフィリアの話……遊撃二課の一員から聞き出したという元老院の計画に、
フィンは嫌悪を隠すことなく、真っ直ぐな罵倒を吐き出した。
あまりにストレートな罵倒であるのは、言いたいことが多すぎて逆に言い表せなかったが故だろう

「……何かを強くしたいなら、変えるべきは『そこ』じゃねぇだろ。んな事、俺だって知ってるぜ」

左手で髪をガシガシと掻くと、フィンは大きく息を吐く
そして、どこか疲れた様子でセフィリアとスイを一度づつ眺め見ると

「そんじゃあ、次は俺の番だな。まず結論から言うと――――ボルト課長は生きてる可能性が高い」

そうして、フィンは語りだす。自身が手に入れた情報を。

・・・

ランゲンフェルトやハルシュタットとの出会いから始まり、
クランクを名乗る者達が所属する組織の存在、敵の保有していた謎の魔道具、
その他にも、カーターから絞り出した情報を余す事無く話したフィンは

「……で、情報は手に入れたけどよ。二人はここからどう動くべきだと思う?
 俺としては、さっきの話の中で思い浮かんだ――――多分、課長を土壇場で救出した奴に接触したい所なんだけどよ」

二人に対し今後の方針についての問いと、自身の希望を述べる。
彼が脳裏に思い浮かべるのは、カーターが語ったコインと共に課長が消えたという話。

……実に不可思議な現象であるが、フィンにはその現象に対して思い当たる節があった様だ。

「けどまあ、俺のはあくまで推測で希望だからな。二人が最適だと思う行動予定を教えてくれ
 ……こういう頭使う事は苦手だから、多分お前らの方がいい答えを出せると思う」

湖の情景と、一人の少女の影を思い浮かべながら、フィンは二人の提案を待つ。

【フィン:情報交換 コインと課長の入れ替わりに関して気になる人物あり】

48フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2013/10/03(木) 23:37:01
どなたか、代行をお願いします

49フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2013/10/03(木) 23:42:03
おうふ……GMさんのレスに知ってる前提と書いてありました
応急処置ですが、クランクを知ってる前提の文訂正させてください

【訂正】

「……また『クランク』かよ。随分と俺達に突っかかってきやがる組織じゃねぇか」

猫――カーターの吐いた言葉は、更に驚くべきものであった。
何故ならば、彼の語る内容が事実だとすれば……今度の事件にもまた、
これまで散々煮え湯を飲まされてきた、クランクを名乗る者達の組織が関わっているというのだから

遊撃一課が創設したその当初からずっとその傍で、まるで影の様に暗躍し騒動を起こしてきた【クランク】

クランク達が暗躍する所に遊撃課が迷い込んだのか、或いは遊撃課の任務先を狙い澄ましてクランク達が現れたのか

それはフィンには知る由が無い。だが、それぞれの場所で引き起こされた事件。その規模を考えれば
彼らのの組織が、単なる小悪党の集まりでない事はフィンでも容易に想像が出来る
動揺こそ見せないが、見えてきた敵の大きさにフィンは内心で歯噛みする。

50キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2013/10/04(金) 21:05:52
……うん?代理しようと思ったんですが、なんかP2でも書き込めないようです。
軽く調べてみたら、なな板自体が閲覧は出来るけど書き込めない不具合に襲われているようですね。

51キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2013/10/04(金) 21:11:23
とと、うっかりしてた。

>>43
レスお疲れ様でした。
逆に美味しいネタになりますので全力で拾わせていただきますー。

52スイ ◆REK82XblWE:2013/10/06(日) 22:26:33
いつもいつもすいません。どなたか代投お願いします。

フィンの姿を見つけ、彼の近くにセフィリアと共に着地する。
ぶわりと地面を叩いた風の残滓が、僅かに服をはためかせた。

>「ニャァァアアアン!!!」

と同時に、フィンの手から逃れた猫が、セフィリアの元へ向かって飛ぶ。
しかし、その猫は彼女のあっさりとした拒絶に無様に地面を滑るという結果になった。
恐らく助けを求めて飛んだのだろうが、この結果になったことは少なからずスイは同情する。

>「いや……その猫が俺の手に入れた情報源なんだけどな。
 正確にはその猫に憑依(?)してるカーターっていう、多分オッサンが……スイ。その猫を拘束って出来るか?」
「ん、あ、あぁ…」

スイにとっては単なる猫だが、フィンがそう言うという事はかなり重要な情報を持つのだろうか。
衝撃のせいで転がったまま動かない猫の首根っこを遠慮無く掴み、まじまじと検分する。
やはり、ただの猫だなと首をひねりつつ何時ぞや調達した糸で、猫を縛った。
セフィリアとフィンの情報を聞きつつ、縛りをきつくしたり緩めたりと軽く遊ぶ。
情報はこうだ。
まずスイ達が回収してきた元老院側の情報。つまりは『黎明計画』に関するもの。
対してフィンはボルトの事に関する詳細な情報だった。
しかし、犯人は今縛っている猫だという。
フウの提示した十字架を背負った女と合致しない。
又、ボルトはコインと共に襲撃現場から消えた、という話も気になった。
自分の直感が間違っていなければ、スイは一度その能力の持ち主と戦った事がある。

>「……で、情報は手に入れたけどよ。二人はここからどう動くべきだと思う?
 俺としては、さっきの話の中で思い浮かんだ――――多分、課長を土壇場で救出した奴に接触したい所なんだけどよ」
>「けどまあ、俺のはあくまで推測で希望だからな。二人が最適だと思う行動予定を教えてくれ
 ……こういう頭使う事は苦手だから、多分お前らの方がいい答えを出せると思う」

スイは少し間を置いてから、口を開いた。

「俺も、フィンさんの意見には賛成だ。恐らくフィンさんの想像している人物と、俺の想像している人物は一緒だ。
 それに、先ほど聞いたフウの話――十字架を背負った女も気になる。」

一度言葉を切って、セフィリアの方をちらりと見る。

「『黎明計画』の方も確かに気になるが…、実験場所としてヴァフティアがあるという事は、その詳細は恐らくフィオナさんたちが掴んでいるはずだ。今はあちらに任せよう。」

この場において二つのことを同時に行うのはリスクが高い。
どちらか一つに絞った方がいいのでは無いか、スイはそう提案した。

【フィンさんの意見に賛同。】

53フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2013/10/06(日) 23:56:17
代行ありがとうございます!!

54フィオナ ◆5/1/yfW8zc:2013/10/10(木) 23:58:11
本当に申し訳ございません。
私事でばたばたしてて、気づけば途方もなく遅くなりました。
連絡も怠り言い訳のしようもありません。ごめんなさい。

本スレに投下しましたことご報告いたします。

55GM ◆N/wTSkX0q6:2013/10/21(月) 01:58:25
ひぎいいいいいいい!
今回もたっくさん時間かかってしまいまして誠に申し訳ねーです!!

56キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2013/10/24(木) 22:37:51
お疲れですー。

投下しましたノシ
前半二レスはネタ拾いのためのなのでスルーで問題ないです。
随分長くなってしまってすみませんほんとに。

57マテリア・ヴィッセン ◆C.//sLZ/mM:2013/10/28(月) 00:12:16
ごめんなさい!もう少し時間を下さい!

58マテリア・ヴィッセン ◆C.//sLZ/mM:2013/10/31(木) 03:04:22
投下しました!遅くなってすみませんでした!

59フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2013/11/01(金) 22:29:55
遅れてしまい、皆様にご迷惑をおかけして本当にすみません
なぜか、どう捻っても文章が湧いて来ないんです
なんとかして形にしますので、連休までお待ちいただけないでしょうか……

60ファミア ◆mBbjhI6Iks:2013/11/02(土) 23:47:01
投下しました。
もちろん抵抗してもらってOKです。

61フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2013/11/04(月) 01:56:52
遅くなり申し訳ございません……

62スイ ◆REK82XblWE:2013/11/04(月) 20:48:55
こんばんはー。
えと、今日レスを書く暇が無かったので、金曜日に投下します。
いつもいつも遅れて申し訳ありません。

63フィオナ ◆5/1/yfW8zc:2013/11/07(木) 17:57:27
遅くなって申し訳ありません。
投下報告いたします。

>>60 ふぁみあさん
そんなこと言われたら抵抗したくなくなっちゃう!
というのは冗談ですけど、自分にもこういう振りこないかなー(ワクワク)って
期待していましたので全力で乗っからせて頂きました。

64スイ ◆REK82XblWE:2013/11/08(金) 01:44:33
毎回申し訳ありません。今回も代行お願い致します。前回の代行ありがとうございました。

全員の意見が出そろったところで、話は大体まとまった。
まずは三人の中に思い浮かんだ少女の捜索か、そう思ったところで、セフィリアが縛られていた猫に目を向けた。
先程猫が話すという非現実的なものを見せつけたそれは随分と大人しくぶら下がっている。

>「まあ、とりあえずランゲンさんと合―――――っ!?」

再び尋問するのか、フィンが答えに迷ったその時、異様な気配がその場を支配した。
フィンは防御態勢に、セフィリアは戦闘態勢に反射的に入っている。
スイはその強烈な気配に肌をジリジリと焼かれるような感触を感じながら能力を発動寸前までに準備する。
引きずるような音を響かせながら姿を現したのは女。
しかし、その格好は異常だった。
彼女が引きずっていたのはランゲンフェルトで、彼はまさに瀕死と表すにふさわしい状態であった。

>「……奇襲をやめにしたことだし、名乗っておくことにするわ。私は『クランク7』。そこの猫の同僚。あとは秘密――」

平坦な態度を変えること無く、女はあっさりとクランクであることを言う。
す、と静かな動作で上げられた手に意識をやる暇も無く、乾いた音が響いた。

「―――ッ!」

同時に膨大な魔力が動いたのをスイは感じ取った。
真っ直ぐにそれはスイの拘束する猫へと走り、猫を体の内側から押し上げる。

>「っ……間に合え!!」

フィンが爆発を緩和させるために猫へ向かって走り出した。
スイもまた能力を発動させ、猫の爆発と同時に八方から風を送り込み魔力を相殺させようとした。
しかし、相手の魔力が上回っていることは明白、スイも全力でもってして押さえ込もうとするが、やはり爆発の影響は免れなかった。
スイの上着が半分ほど消し飛び、舌打ちを思わずこぼす。
そこそこ気に入っていたというのに、と少し残念に思いながらもその場に打ち捨てた。
がら、と瓦礫が転がり落ちる音が響き、フィンが姿を現す。

>「……おい、セフィリアとスイ。聞こえてるよな。悪ぃんだけど、頼みがある」
>「倒れてるランゲンさんを連れて、逃げてくれ。こいつは『やばい』」

よくよく見れば、彼の手にあるはずのものは砕け散り跡形も無かった。
それの力は、竜の攻撃から守られたスイもよく知っている。
驚きを隠せないまま、スイはフィンの告げた言葉を己の中で繰り返した。
ランゲンフェルトの位置と、セフィリアの位置、そして自らの位置を素早く確認する。
確かにフィンを置き去りにし、この場から脱出するのは不可能では無い。
多大なリスクを伴うことも間違いないが、そこはフィンの存在で多少軽減される。
だが、スイは自らを捨て駒のように扱うフィンの意見に承服しかねた。

65スイ ◆REK82XblWE:2013/11/08(金) 01:45:11

>「俺も、お前らが逃げ切ったのを確認したら逃げるつもりだ
 ……ちなみに、他にいい案があったら教えてくれ。正直、結構分の悪い賭けだからな」
「…だったら、全員が逃げる、というのはどうだ」

スイがそう言ったのは、一つ気になる部分があったからだった。
それはあの女の言った、奇襲をやめる、ということ。
そして猫の様子を見ていれば、やはりあちら側もボルトが姿を消したことについて疑問を持っているとわかる。
だとすれば、今ここで無闇に潰してしまえば手がかりは無くなるだろう。
おそらくこの爆発を起こしたのは小手先調べの可能性がある。
実際に死んでしまえばそれまで、という程度だろう。さして重要度の無い攻撃だ。
今ここでスイ達を逃がせば、自動的に彼らもボルトの消息を知ることができる可能性が高い。
何も知らないのと、手がかりがあるのでは随分と差があるからだ。

「俺の風で飛んでいけばいい。あとは―――こいつ次第だな」

セフィリア達の体の周囲に風を纏わせ何時でも飛べるようにと魔力を込める。
そうしてスイは女を見遣った。

【逃がしてもらえる可能性高そうだから、全員で逃げよう提案】

66フィオナ ◆5/1/yfW8zc:2013/11/09(土) 00:06:37
>>64-65 スイさん
投下してきましたよん。

67GM ◆N/wTSkX0q6:2013/11/10(日) 23:37:18
申し訳ない!
この土日はハイパー忙しいタイムだったので来週まで待ってください!

68GM ◆N/wTSkX0q6:2013/11/18(月) 03:06:43
ヴァフティア組回しました!
帝都組はいましばらくお待ちを!

69キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2013/11/21(木) 20:50:02
お疲れ様ですー。

一、二日中に落とせそうです。暫しお待ちくださいな。 ノシ

70スイ ◆REK82XblWE:2013/11/23(土) 13:22:04
>>フィオナさん、代投ありがとうございました!!

71GM ◆N/wTSkX0q6:2013/11/25(月) 06:35:39
>帝都組のみなさん

すいません!またしても土日に時間取れませんでした
今週のうちにどうにかしますのでなにとぞお待ちを…!

72マテリア・ヴィッセン ◆C.//sLZ/mM:2013/11/27(水) 20:41:15
すみません、もう少し時間をください

73GM ◆N/wTSkX0q6:2013/12/01(日) 15:24:53
帝都組の皆さん、ものすごく遅くなってしまって申し訳ないでした……
以後ともなにとぞよろしくお願いします

74マテリア・ヴィッセン ◆C.//sLZ/mM:2013/12/02(月) 02:50:17
遅くなってすみませんでした!
1レス目だけトリップが前のものですがアレも私です

75 ◆KvOTskRlxY:2013/12/08(日) 19:11:28
最近、遅くて申し訳ないです

76フィオナ ◆5/1/yfW8zc:2013/12/09(月) 22:44:36
投下できずに本当にすみません。
もう少し時間をくださいませ。

77フィオナ ◆5/1/yfW8zc:2013/12/19(木) 02:32:08
大変遅くなりまして本当にごめんなさい。
投下してきました。

78フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2013/12/23(月) 23:15:04
大変、遅くなりました……

79GM ◆N/wTSkX0q6:2013/12/30(月) 18:14:48
【業務連絡】

本日12/30より1/6までの一週間を、年末進行期間とします。
この期間内においては事前深刻なしで一週間ルール対応とします。
……と言ってもヴァフティア組はGM、帝都組もスイさんの次が私なので
実質私が年末書けないですというお知らせでしかないのですが!

念のためお手数ですが、年末進行期間終了後に生存報告をお願い致します。

以上、よろしくおねがいします。
みなさんよいお年を、来年も楽しくよろしくプレイしましょう!

80スイ ◆REK82XblWE:2013/12/31(火) 01:07:49
すいません、どなたか代投おねがいします。来年もよろしくお願い致します!

徐々に勢いを増してゆく風の中、スイは静かに相手の動向を見つめる。
しかし、隙はなかなか訪れない。全員で逃げるのであれば一瞬でもいいから僅かな間が必要だ。
目の前の女、クランク7は不敵に笑い口を開いた。

>「――貴方以外の残り滓二人を殺すわ。全員仲良く逃して二手に別れられても面倒だもの。
>そして絶望なさい。それこそが自己進化の鍵、いまの己を破壊し、新しい自分へと変革する第一歩!
 貴方を"人間"に縛り付けている楔を二本、いまから抜いてあげるわ……!」

実際、血が薄まっている遺才は彼女の言うとおり、残り滓も同然なのだろう。
スイは巨大な十時の大剣が抜かれるのを見て、咄嗟に一歩引いていた。
邂逅していたときから分かり切っていたこと、それは圧倒的な能力の差だった。あの竜使いと対峙していたときと同じ警鐘がスイを警戒させた。
セフィリアが剣を抜刀し、その首元を狙って走る。
だが直後に女の声が響いた。

>「――遺貌骸装『赦しの秘跡』」
>「……さあ、すべてを告解なさい」

世界は、闇へと塗り変わった。

――――――――――――――――――
――――――――――――――――――

「…い、おい、スイ!!」

厳しい声に意識の覚醒を促され、スイは渋々と瞼を押し上げる。
目の前にいたのは、何故か懐かしいと感じる顔だった。

「にぃ…?」
「おおそうだ。お前、いくらここが戦場から離れているとはいえ、一応戦争の真っ只中なんだがな?」

兄、恐る恐るそう呼べば、彼は青筋を浮かべてそう言った。
目の前に立ち並ぶのは白いテント、見慣れた兄弟子達の姿。
それを懐かしいと思うのは。

「(成る程、記憶の再生か)」

何処か薄壁一枚を隔てたように感じていた原因は、それだった。
知っている、この光景はこの傭兵団が壊滅する数時間前の光景だ。
自分の体は慌てて起き上がり、ごめんなさい、と声を張っている。そんな自分の胸元に、まだ仲間を象徴するペンダントは無い。
そう、あの日スイは中々戻ってこない仲間を心配しつつも暇を持て余し、つい寝入ってしまったのだ。
スイの役目はこのテントの周囲の見張りもある。だからスイを起こした兄弟子は怒っていたのだ。

「なんだ、また寝ていたのか。それならいつまで経ってもこれはやれんぞ」

いつの間にか師父が側に来ていて、ペンダントを掲げて意地悪く笑う。それにスイは歯ぎしりをしていた。
あれも随分悔しい思いをしたモノだ。高々居眠り一つで、と思っていたのが懐かしい。
そう思えるほど、安全だったという事もあるのだけれど。

する、と再び闇が訪れ、そしてまた開けた。

81スイ@携帯:2013/12/31(火) 06:56:30
すいません、回線が不安定みたいで…
今晩には落ち着くと思うので、夜にまた続きを投下します、すみません…

82スイ ◆REK82XblWE:2013/12/31(火) 07:05:07
断末魔が、夜闇を裂いた。
幼いスイはそれで飛び起きる。隣で寝ていた師父もまた飛び起き剣を持っていた。

「師父!師父!!逃げてください!敵が…」

聞き慣れた一人の兄弟子の声が響き、直後に呻き声に変わる。
殺されたのだ、と理解した。

「スイ、どうだ」
「囲まれてる…師父、俺たち、死ぬのか?」
「…大丈夫だ」

まだまだ完璧に操れると言えない風を使って、周囲を探ればそこにはかなりの数の敵がいた。それがスイには死の恐怖を与えた。
スイを腕に抱く力が籠もったのを感じて、それに安堵を覚えた。師父が言うことは間違いない、という幼いが故の一方的な信頼からだった。
しかしその安心もつかの間、テントの布が乱雑に切り裂かれ、敵の姿が見えた。

「スイ、これをお前にやろう」

そう言って自分の首元に掛けられたのは、あのペンダントだった。

「師父…?どうして、昼間は駄目だって…」

驚いて見上げれば、師父は曖昧な笑顔を見せるだけで。
腕を伸ばされ、髪をかき回される。そしてその力強い腕に抱き込まれたとき、スイは見てしまった。
敵兵が、その剣を大きく振るったのを。死ね、という叫び声が轟き、剣の切っ先が師父の首に埋まる。
こうも人の首は簡単に飛び跳ねるのか、というほど呆気なく首と胴体は離れていった。
一瞬の間を置いてスイに覆い被さっていた体から血が吹き上げ、あたりを汚していく。
スイは必死で師父の首が飛んでいった方向を見た。その頭と目が合い、ひゅう、と喉が笛のようになる。
徐々にその頭の口が動き――

『い、き、ろ』

「っ、うぁぁぁああああああッッッ!!!」

そこでスイの視界は真っ白に染まった。
次に世界が色を取り戻したとき、スイは更地の中にいた。
死んでしまった、兄弟子達も、師父も。その事実が、およそ10前後であったスイに重くのしかかり、そこでスイの精神は崩壊した。
この時、表という存在が現れ、裏という人格はその記憶を封じられた。裏が常として血を見ることを望んでいたのは、それがある意味師父の死の情景を引き出す唯一の手段だからでもあった。
記憶と共に封じられた遺才は、十の時のままで、不安定でばらつきがあった。それを安定させるために、血で断片的に思い出させ無理矢理力を引き出していた。

再び世界は暗くなる。

83スイ ◆REK82XblWE:2013/12/31(火) 07:06:31
そうしてまた、呼びかけられる。

何度も、何度も。繰り返し―――…


『無力だった、仕方が無い、で済ますか?』

繰り返される記憶の中で聞こえてきた声。
表の声だった。
目の前の切っ先を見つめながら、スイは応えた。

「いいや。力はあった。それを使いこなせなかった己の無力さが恨めしいだけだ。」

微かに笑う気配がして、そうしてまた声が訪ねた。

『なら、今は?これからはどうする?』

師父の首が跳ね上がって宙を舞い、ごろりと地を転がってゆく。

「――課長の言ってくれた仲間を、守りたい。」

『なら、それで十分じゃあないか』

ふと、師父の気配を感じた。
厳しかったけれど、とても優しかった彼は、今は柔和に笑っていた。満足げに言った表の気配が消えて、徐々に視界が開けてゆく。

『忘れるなよ、師父の言葉を。飛べ、力は力だ』



そうして、スイは覚醒した。

人格が統合してもなお、使いこなせていなかった遺才を、力を、スイはこの悪夢を繰り返し見せる相手の能力を利用して、完全に支配下に置いていた。

「――礼を言おう、おかげで大事なことを思い出せた」

僅かながらに漂っていた風が、スイの術式を得て、吹き荒れる爆風へと姿を変えた。

84フィオナ ◆5/1/yfW8zc:2014/01/04(土) 00:21:04
>>80-83 スイさん
投下してきましたですよん。
そして新年明けましておめでとうございますっ、とフライング生存報告でございます。

85GM ◆N/wTSkX0q6:2014/01/06(月) 01:28:12
新年あけましておめでとうございます!
いろいろとおまたせしてしまって申し訳ないですが、
今年もなにとぞよろしくお願い致します!


本日をもって年末進行期間を終了致します。
ヴァフティア組もうちょっと待っててね!
いま半分ぐらい書けてるので近日中には投下致します!

そして、おまたせしている身で恐縮ですが、年明け生存報告の方をお願い致します!


>>84フィオナさん
いつも代行ありがとうございます。
ついに五年目ぐらいに突入です、改めてよろしくです

86ファミア ◆mBbjhI6Iks:2014/01/07(火) 02:43:41
明けましておめでとうございます、生存報告です
皆様方におかれましては本年も変わらずお付き合いいただければ幸いです

>>85
私ももう九年近くになります

うち五年がブランクですが

87スイ ◆REK82XblWE:2014/01/07(火) 23:58:04
>>フィオナさん
代理ありがとうございました!!

生存報告です。
明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いしますー!

88マテリア・ヴィッセン ◆C.//sLZ/mM:2014/01/08(水) 00:43:43
あけましておめでとうございます。生きてまーす
今年で……何年目でしたっけ?

89フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2014/01/09(木) 22:28:47
皆様新年あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします

そして生存報告……っ

90GM ◆N/wTSkX0q6:2014/01/13(月) 11:59:41
ヴァフティア組、お待たせしましたああああああ!
クランク9戦は次ターンで決着でございます。
なにとぞ攻略してやってください


>>ALL
生存報告まことにありがとうございます!
今年もなにとぞ、よろしくおねがいします

>セフィリアさん、キリアさん
 もちろんいま現在も生存報告絶賛受付中です。
 お時間のあるときにでもご一報ください!

91 ◆KvOTskRlxY:2014/01/13(月) 17:39:07
すいません、新年の挨拶を失念しておりました

遅くなりましたが生存報告です

92キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2014/01/13(月) 23:08:43
新年忙しかったです死んじゃう。

遅ればせながら皆様あけましておめでとうございますー。
世間の休みが繁忙期でして、遅れてしまって済みませんでしたノシ

93GM ◆N/wTSkX0q6:2014/01/21(火) 01:36:48
すみません…帝都組もうちょいお待ちを

94マテリア・ヴィッセン ◆C.//sLZ/mM:2014/01/25(土) 07:53:56
じゃ、じゃあ便乗して私にももう少し時間を下さい……

95GM ◆N/wTSkX0q6:2014/01/27(月) 06:39:00
ごめんなさい、予想以上に時間がとれてません
あまりにもおまたせしてしまってるので出来上がった分から投下していますが
まだ続きますのでもうちょいお待ちください

96マテリア・ヴィッセン ◆C.//sLZ/mM:2014/01/30(木) 05:57:34
遅くなってすみません。投下しました

97GM ◆N/wTSkX0q6:2014/02/03(月) 01:28:51
帝都組、回しました。
いつにも増して遅くなってしまって本当にごめんなさい。

おまたせしておいてこんなこと言うのもなんなんですけど、
いますごく楽しく書いてます!

そしてみなさん、生存報告ありがとうございます。
改めて、(既に一ヶ月絶っちゃったけど)今年もよろしくお願い致します!

98セフィリア ◆KvOTskRlxY:2014/02/03(月) 01:39:27
今回も私からでいいんでしょうか?
フィンさんからのほうがなんとなくいいきがします
もちろんフィンさんがよろしいならばですけど

99フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2014/02/05(水) 00:51:00
これは……タイミング的に自分が書いた方が良さそうですかね
了解しました。ちょっと文章考えてきます

100GM ◆N/wTSkX0q6:2014/02/05(水) 08:31:19
>>99
ありがてェっス!お願いします

101セフィリア ◆KvOTskRlxY:2014/02/05(水) 08:39:02
>>99
無茶を言ってしまったのにありがとうございます

102スイ ◆REK82XblWE:2014/02/10(月) 17:07:41
えっと、大分先の話になると思うんですが、時間が今しかないので、今言わせてください。
諸事情により、レギオンに参加できるのが出来て三月いっぱいまでになりました。
突然で本当に申し訳ありません。
やれる所まではやって行きたいので、今後ともよろしくお願いいたします。

103GM ◆N/wTSkX0q6:2014/02/11(火) 09:35:43
>>102
でゅるわああああああああ!?
マジでございますか
すごく名残惜しいです…

それでも期限ギリギリまで参加してくださる旨、本当にありがとうございます
残りの時間を存分に楽しんでもらえるよう尽力致します

どうかその日まで、改めてなにとぞよろしくお願い致します

104ファミア ◆mBbjhI6Iks:2014/02/11(火) 23:52:23
>>102
お疲れ様でした、はまだ少し早いですね
最後までご一緒(といっても直接の絡みはありませんが)できると思っていただけに残念です

105スイ ◆REK82XblWE:2014/02/12(水) 14:44:54
>>103
本当に突然で申し訳ありません。
ここまで来たからには、最後まで参加させて頂きたかったのですが、にっちもさっちもいかなくなってしまい……
ご迷惑をお掛けします、よろしくお願いいたします。
>>104
ファミアさん、ありがとうございます。私も一緒に最後までやりたかったです…。

参加者の皆様、参加できる最後まで精一杯やっていくので、ご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いいたします!一緒にゴールイン出来ないのがとても悔しいですが、その時までよろしくお願いします!

106スイ ◆REK82XblWE:2014/02/15(土) 14:34:19
いつもすみません、どなたか代投お願いします。

スイが『赦しの秘跡』を突破するのと同時に、セフィリアもどうやら意識を引き戻せたらしい。はっとした気配が伺えた。
残るはフィンのみ──そう思い視線を彼のもとへ遣り、息を飲んだ。
彼の全身は頭部を除き彼の遺才の象徴である『フローレス』に覆われ、尋常でない空気を漂わせていた。

>「これは……自己進化が始まったのね……!」

クランク7の歓喜に満ちた声が聞こえる。
仮にスイ達が呼び掛けたとしても、『赦しの秘跡』に囚われたフィンの耳には届かないだろう。
スイに出来ることは最悪の事態を、フィンがあのまま囚われ続け、クランク7側に寝返ることを想定し備える事だ。
トラウマを見せられ続けた精神は正気ではない。

>「貴方を人間に縛り付けている楔……自分で抜きなさい。
  そうして、私達の――ピニオンの作る時代の目撃者となるのよ……私と一緒にね……!」
>「魔族……化……これが」

加えてクランク7の言葉を聞けば、彼女がフィンを攻撃する可能性は限りなく低くなった事は分かる。その分、スイとセフィリアの危険性が増したことも明白。
スイは風を寄せ集め、空気の圧縮を始めた。
不可視の固まりは、ものを言うことなく、ただひたすら空気を強烈な圧力で押さえ続ける。

>「はっ。まさか……俺とした事が、精神攻撃なんてもんを喰らうとはな。流石に手強いぜ」

フィンの口から紡ぎ出されるのは、いつもの彼らしい言葉。それを聞いてセフィリアの緊張が緩むのを感じた。
それに対しスイが感じるのは強烈な違和感。
絶望の記憶を見せられて尚、その台詞を口にすることは出来るか?
スイから見て、フィンという人物はとても人間味のある人だった。遺才がどれほど強くても、彼はいつも人間らしかった。
人間らしさがあるという事は、その記憶を見せられれば多少なりとも戸惑い、閉口するだろう。
果たしてスイのその予感は当たった。

>「さて。それじゃあ……とっととこの人間共を狩って
  ――――大団円と行こうぜ!なあ、『クランク7』!」

そうしてフィンの拳が向けられた先は──スイとセフィリアだった。
迫り来る拳に触れることは出来ない。
完全に魔族化されたそれは圧倒的な力を持って襲いかかる。
セフィリアは突然の事に対応しきれていない。
スイは拳を顧みずセフィリアに手を伸ばした。
彼女の腕をつかみ、風の力を借りて後退、同時に圧縮していた空気を爆発させた。

「逃げるぞ!」

相手は魔力によって風化を起こすクランク7と、触ったものを風化させるフィン。
どちらも魔術耐性があり、下手に触れることも出来ない。
分が悪いと判断したスイのとった行動は逃走だった。

【圧縮させた空気をフィンの前で解放、運が良ければ吹き飛ばし、最低でも目眩まし。スイは逃走を選択】

107マテリア・ヴィッセン ◆C.//sLZ/mM:2014/02/16(日) 00:21:44
はい、代行してきました
最後までご一緒出来ないのは本当にとても残念です

108フィオナ ◆5/1/yfW8zc:2014/02/18(火) 03:02:17
大変遅くなりまして申し訳ありません。
インフルもらったり大雪の対応に追われたりと少しばかり立ち行かなくなってました。
進行を遅らせてしまいましたことお詫びいたします。

>>102 スイさん
進行速度の足をひっぱってます私が言うのもなんですが
最後までご一緒できないこと残念に思います。

それと同時に、お忙しいでしょう時間を私たちに回していただけることに
感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

改めまして最後の日までよろしくお願いします。

109GM ◆N/wTSkX0q6:2014/02/24(月) 03:07:29
毎度毎度!おまたせして!すいません!
帝都組ですが、このターンよりフィン/スイ・セフィリアでシーンが独立します。
レス順はどちらが先に書いても問題ないのですが、
お見合いになってもアレなので前ターンと同じ順番でお願いします! !!

110名無しになりきれ:2014/02/28(金) 22:52:38
遅くなって申し訳ありません!
スイさんへの返信もおくれました……ごめんなさい
残り少ない時間ですが、一緒に頑張りましょう

111GM ◆N/wTSkX0q6:2014/03/03(月) 01:17:29
毎度おまたせして誠に申し訳ないです!
ヴァフティア組、もうちょいお待ちを!

112フィン=ハンプティ ◆SlReoDOLNU:2014/03/04(火) 01:52:18
遅くなりすみません……試行錯誤と迷走を繰り返していました。

というか、スイさん……
居なくなられるのは本当に残念です。
まだ色々会話したかったので、本当に心残りです。
私の遅筆の為、スイさんの書く手番を遅くしてしまいましたのが無念です……

残りの時間は僅かではありますが、私なりに精いっぱい速度を上げていきますので
最後の最後までどうかよろしくお願いいたします

113スイ ◆REK82XblWE:2014/03/04(火) 08:39:16
>>107
代投ありがとうございました!!

>>GMさん
質問が二つあります。
まず、現在の帝都の天気を、もし設定されているのであれば教えてください。
あと、いまクローディア側は何人あの場にいるのか教えてください。
いつもすみません…!

>>107>>108>>110>>112
みなさんありがとうございます。私のような未熟者にそのようなお言葉をいただき、身に余る光栄です。
私の方も至らない点が多々あったと思います。本当に申し訳ありません。そして、本当にありがとうございます!!

114GM ◆N/wTSkX0q6:2014/03/05(水) 12:51:14
>>113
ういうい、お応え致します
作中時点での帝都は陽が落ちたばかりの宵口
天候は雲のまばらな晴れ、雨などは降っていません
(降ってたらフウに完封されてたかも)

クローディアのいる場所には、クローディア、ハルシュタット卿、ランゲンフェルト、スイ、セフィリアの五名がいます。
安宿の一室なので結構窮屈です


ご回答はこんなとこです
よろしくお願いします

115スイ ◆REK82XblWE:2014/03/06(木) 00:18:30
>>114
了解です!!ありがとうございます!!

116スイ ◆REK82XblWE:2014/03/07(金) 17:55:59
いつもすみません!!また代投お願いします!!

風に背中を後押しされるのを感じながら、スイは飛び上がった。
このままセフィリアを連れて一気に駆け抜ければいい、だが現実はそう上手くはいかない。

>「――枯れなさい!」

術式を滅茶苦茶に掻き回される感覚と共に、スイ達を支えていた風が無くなったのを感じた。
重力に従って落ちる体をひねり、右手を地に付けさらに体を半回転させて無理矢理着地する。
僅かに立った土埃の向こうで、クランク7が動くのを捉えた。

>「確かに、ハンプティさんの能力じゃあちょこまか逃げ切られるかもしれないわね。
 大筋での目的は達成できたことだし……ここは私が殺っておくわ」

間合いを徐々に詰めてくる彼女を見つめながら、スイは必死で周囲を見渡した。
風で逃げる、この手段は潰された。二度も同じ事を出来る相手では無い。
ならば空はと顔を上げてみても、のんきに空を漂う雲がぽつぽつと有るぐらいの晴れ。曇りであれば僥倖だったが、これではスイにとっての最大の攻撃は出来ない。
水は周りに一滴も見当たらない。
万事休す。

>「あー……そいつら勝手に殺られるのは、ちっとばかし困るんだけどなぁ」
「?」

フィンが突然、そんな言葉と共に腕を伸ばした。
スイは咄嗟に身構え――目の前の景色が消える。
差し替えられるように現れたのは、どこかで見た背中だった。
思わず辺りを見回しても、どこにでもある普通の宿の光景。

>「あっ、あんたたち!なんつー化け物と張り合ってんのよ……!」

そして彼女は口を開くなりスイ達を怒鳴りつけた。
理不尽、と思わずスイの心の中にその言葉が浮かぶが、クランク7達による圧倒的な差のある戦闘を見せられればそうもなるかと無理矢理納得しておく。

>「クローディアさん?」
「…ああ、あの時の」

スイにとってクローディアを直接見たのは前回の任地ぐらいしか無い。
その分セフィリアの方がより面識があるように見受けられたため、スイはこの場をセフィリアに一任することに決めた。

>「風俗街のドン、ハルシュタット卿が何者かに狙われてるって話を聞いてたから恩が売れると思って監視してたのに、
  思ってもみないオマケがついてきちゃったじゃない。大誤算だわ、きっちりあんた達の上司に請求させてもらうからね!」

クローディアの言葉に、セフィリアが彼女に向かって礼を言いつつ小袋を渡す。
じゃらりと音を響かせたそれに相当な量が入っている事が察せられた。
状況説明を求めるクローディアに応えたのもまたセフィリアだった。

>「ハンプティの奴がいたような気がしたんだけど……あたしの遺才で召喚できなかったのよね。
  途中からあいつの姿を見失っちゃったし、どこに行っちゃったの」
> 「……ハンプティさんなら死にました。いまのフィンは悪魔に魂を売った敵です」

仲間の一人を召喚できなかった事に対し、セフィリアは苦虫を噛みつぶしたような表情で言った。

117スイ ◆REK82XblWE:2014/03/07(金) 17:56:51
「…トラウマを見せつけられた上で、俺たちを敵だと認識するようにすり替えやがった。だが、どうなんだろうな、実際…」

スイが引っかかっていたのは、フィンの行動だった。
彼に何のトラウマがあるかわからない、しかし少なくとも敵と認識できるモノがあったという事。
だが、フィンは戦闘中確かにスイの名を呼んだ。そしてその威力を過去と比べた。
あれがあった後なら、敵の名を呼んでてもおかしくない。
また、ヴィジョン自体をすり替えたのだとしても、それまでのフィンを構成していたのはトラウマを含めた過去であるから、スイ達を敵と認識するにはそれらを完全に覆さなければならないのである。
果たして、あらゆるモノを枯れさせ、記憶を掘り起こす事を可能としたクランク7が、そんな芸当まで出来るのか?
たとえ彼女が未知数だとしても、彼女が万能であることはあり得ないと、スイは踏んでいた。
そして最後のフィンのクランク7を止めるような動作。
総合して唯一スイに確信できたことは、フィンにはまだこちら側に戻ってくる可能性があるかもしれない、という事だけだった。
そう、スイはその希望に縋ってしまっていたのだ。
それに気付いていながら、しかしそれしか出来ない己が情けなかった。

(仲間は、信頼し背中を預けても、依存する相手じゃあ無い。)

言い聞かせるようにそう思い、一つ息を吐く。
そして小さな空気の振動を感じ取り、スイは部屋に転がっていたランゲンフェルトを隅の方に投げた。

「そっちの壁際まで行け!早く!」

窮屈な部屋により固まるのは大分困難だが、死ぬよりましだろう。
相も変わらず穏やかな寝息を立てていた男の襟首を掴み、ランゲンフェルトの上に着地させるように飛ばす。
そして壁際にスイが体を寄せると、その足先で建物が崩れた。
目の前に広がった光景に、スイは確信する。
これを作ったのはフィンだ。

「やっぱり駄目なのかよ、フィンさん…!!」

血を吐くような思いで、スイは呻いた。

118フィオナ ◆5/1/yfW8zc:2014/03/08(土) 21:22:27
行ってきましたー

119GM ◆N/wTSkX0q6:2014/03/10(月) 02:39:40
代行乙です


そして、ヴァフティア組、お待たせしました!!
これより尋問タイムです!


>キリアさん
『虚栄を強化する条件』については、キリアのテンプレを参考にしました
ただこれといって固定解みたいなのはないので自由にやってくだしあ

120GM ◆N/wTSkX0q6:2014/03/10(月) 09:07:15
すいません!
もう知ってる方もいるかもですが@wikiにアクセスするのが危険な状態みたいです
詳しいソースは出先なので貼れませんが、
広辞苑なども軒並み危ないそうです

なにとぞみなさまご留意をお願いします!

121キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2014/03/10(月) 23:07:04
遅くなってしまってすみません!


>>102
人それぞれ事情はございますでしょうし、知ったようなことは言えませんが、お疲れ様です。
新参の自分は然したる絡みもありませんでしたが、レスの方、毎回楽しんで読ませていただいておりました。
最後までご一緒にできず…とは積み重ねた時間の足りない自分が言ってもあれですので、名残惜しいですとだけ言わせてください。

三月いっぱいとのことで、今月末までどうかよろしくお願いします。

>>119
了解でございます―。
ところでパッと思い付いたのが拷問するよと思わせながら視界を奪う→意識を強制シャットアウト→
時間感覚を奪った所で「俺上司。助けに来てやったぞ」ってな感じの奴だったんですが、
拷問っぽい描写ってどの程度まで許されるんでしょう。

尋問される側なら口と耳以外いらないよね?取っ払っちゃおうか。って感じで前振りをやろうと思ったんですが、
気分を害する方もいるかなぁと思いましたのでお伺いに参りました。

122GM ◆N/wTSkX0q6:2014/03/11(火) 10:33:40
>>121
ウス!描写に関しては全年齢板ということを考慮して良識的な範囲で、というのが大人的な回答ッス!
まあぶっちゃけレギオンはやたら風俗関係者がいたり三本目の脚部パーツだったりわりかし野放図なので
とくに制限は設けません
週刊少年ジャンプに載せても大丈夫そうな程度でお願いします

だだね、目鼻削ぐぜって言ってもあんまり効果はないと思うの
もとからない人だから…

123キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2014/03/11(火) 13:54:12
>>122
削ぐよーって方向はそれっぽく視界を奪えればいいな!ってあれで
そっち方向に突撃する訳じゃないので、怖がったりとかしてくれなくても問題なしですとも、ええ。
ぶっちゃけ視界と言うか義眼を奪えればいいです。
……ほら、目隠ししようねーじゃ格好悪いじゃないですか。外せばすぐ見えちゃうし。

ハンターハンターまでは許されるんですね。分かりました。

了解しました。では、近い内に書き上げて落としておきます。

124キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2014/03/14(金) 13:20:05
p2サーバ接続エラーってのが出て書き込みできませぬ。
調べたら、なんかp2にトラブルあったそうで。
申し訳ないのですが、代理投稿お願いします。





キリアは毒ガスへの注意をするように叫ぶ事は出来ても、それ以上の事は出来なかった。
防毒装備でもあれば走り寄ってマテリアを毒ガスから引っ張り出すくらいの事はしただろうが、何の装備もないとなれば流石に自分可愛さが勝る。
同僚の命と自分の命。どちらが自らにとって重要かを天秤にかけて確かめている自分がいる事を情けなく思いながら――
それでもとりあえず出来る事だけはしてやろうと、キリアは毒々しい黄色のガスを大きく迂回し、フィオナとリフレクティアが轟音を響かせる路地へと向かって駆け出した。

背後で砲撃をばらまくマテリアと、ゴーレムに踏まれかけているファミアを後目にして。

過去の付き合いの中でキリアがマテリア・ヴィッセンについて知った事は、その短い期間に比例して少ない物だが、
マテリアは苦痛に錯乱して暴れ回るような可愛い性格ではない、と言う事は断言できる。
故に、自分には全く意図が理解できないがあの行動にも何らかの意味があって、それは現在の状況を何とかするための物である筈なのだ。

>『……ゼンゲンテッカイです。すこし、ジカンをください。ヤツにコンドこそ、ワタシのオトをたたきこんでやります』

ほらみろ、こんな事まで言うんだから間違いない。

走り始めて間もなく耳に届いた言葉に小さな笑い声が零れた。

あいつが言うんなら、まあ、それはできるんだろう。
であるなら、自分がするべきことは何か。
きっと決着は直ぐに付く。

「だったら、少しでも早く治療を受けてもらわなけりゃなあ!」

そう、踏み潰されかけていた約一名も含めて。

何かが引っ掛かっているかのように、空間の出来ているゴーレムの足と足の間。
そこから響く、ファミアの低いうめき声。
……正直、思い返すとバランスを崩して転んでしまいそうだった。いや、それどころか腰が抜けるかも知れない。

目の当たりにした――もとい、してしまった人間では有り得ないようなファミアの頑強さを思考の奥底に封じ込め、
背後から響く轟音を意図的に無視しながら、キリアはフィオナたちの下へとひた走った。



上方から降り注いだ光と音を頼りに二人の下へと辿り着いたキリアは、荒くなった息でフィオナとリフレクティアに現状を伝えるとその場でへたり込む。
少し座って休んだら自分も戻るので、とにかく二人は早く戻ってくれ、とだけ伝えてその背を見送り――その後に、大の字に地面に横になって、数分。

地面と夜気の冷たさで火照った体をある程度冷ますと、キリアもまたリフレクティア青果店へと戻って行った。

125キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2014/03/14(金) 13:21:22

 * * * * * *

そして現在。簀巻きにされたクランク9を遊撃課員で囲んでいるのだが――さて、どうしたものか、とキリアは考えていた。

既に『虚栄』は一度破られている。その上、この状況。
敵に捕縛され、囲まれているとなれば向こうの警戒心も並ではない。
無策でやるのでは時間の無駄である。

であるならば、と思考を連ねようとしたその先、不意に肩を組まれた。


>「マクガバン、お前の幻術でこいつをハメろ。上司を演じて報連相を徹底させろ。
 つってもお前の遺才、一度見抜かれた相手には効果が薄いんだっけな。
 ちょいと骨が折れる作業になるが、どうにかしてこいつから情報を聞き出すぞ」

「アイサー。ま、それしかないでしょうしね。何とかやってみますとも。
 ……っても、この状況じゃ結構アレな仕込みが必要そうなんで、ガキどもがこっちに入って来れないようにしてください。」

おっとと、などと声を上げながら耳を寄せた先で告げられた言葉に頷くと、目を閉じて天を仰ぐ。
十数秒の後、キリアは深い溜息を吐いた。

「ま、しゃーないですかね。もう抵抗されるでしょうし、今回ばかりはちょいとえぐい真似をさせて貰いますよ、と」

言葉を紡ぎながら左手でクランク9の顎を掴む。
まじまじと、無表情にその顔を見詰めて――次に、懐からある物を取り出した。

「目と耳、口はあれでこっちに向かわせてたから当然として、鼻も代替品か。んじゃまあ――」

相手に見せ付ける様に、手首のスナップで折り畳まれていたそれを開く。
柄から跳ね上がった鋼の刃が快い音と共に定位置へとセットされ、光を反射して鈍い輝きを放った。

「素直に囀ってもらうための一助として、まずは要らないモン取っ払っとこうか。話を聞く耳と、お話しするための口だけあれば十分だろ。
 ああ、暴れないでな。感覚通ってないだろうけど、骨が当たったら痛いだろうしさ、そういう感触とか好きじゃあないんだ、俺も」

そのまま顔を上向けさせ、ナイフを滑らせる。
良く磨かれた鋼の刃は意外と抵抗なく鼻の付け根へと下から入り込み、一度は失われたのだろうそれを再び切り離した。
重力に引かれて、鼻が地面へと落ちる。それにちらりと目をやった後、眼球へと刃を寄せようとして――キリアは思案する素振りを見せた。

「次は目……なんだが、ナイフだと手元が狂った時に大変だよな。なあ、義眼って手でも簡単に外せるモンなんだよな? 初めてだからさ、痛かったら悪いね」

ナイフを床に刺すと、空になった右手を目元にやり、肉体の反射によって閉ざされようとしている瞼を親指と中指で強引にこじ開けた。
義眼にも感情は宿るものなのだろうか。宿るとすれば、今の己が目にするのは怯えか、侮蔑か、それとも諦観か、はてさてどれなのだろう。
益体もない思考を心の隅で連ねながら、冷めた視線を義眼の瞳に重ねて――その脇から、眼窩へと人差し指を無遠慮に差し入れる。
指先に感じる温度に内心で怖気を振るいながらも、内から外へと掬い取る様に指を動かし、義眼を奪うと、それを手の内で一度転がした。
虚空を見詰めるその球体を興味深そうに見詰めた後、平坦な声音でクランク9に話しかける。

「初めて見るが、良く出来てるモンなんだな。これって迷える聖骸だっけ? あれ使わなくても見えてるのかね。
 見えてなかったら、その、何だ。悪かったよ。無駄なことしてさ。
 ――さて、んじゃもう片方行こうか。もし見えてなくても、片方だけだとバランス悪いだろ?」

126キリア・マクガバン ◆XGfwuK/F.g:2014/03/14(金) 13:24:28
無駄な事を、とでも思われているのならば幸い。恐怖を抱かれているのならば、それが一番良いのだが。
再び眼窩へと指を滑り込ませ、わざわざ不器用に指を蠢かせながら、キリアは残り一つの義眼を取り外し――その直後、左掌でクランク9の顎先を思い切り押し出した。
覚悟があろうがなかろうが、他人の、それも敵である者の無遠慮な指が眼窩より抜けていった直後ともなれば、意識は勿論肉体も緊張状態から解き放たれて弛緩する。
そこを狙っての一撃だ。ワンインチブローと言うには余りにもお粗末な代物だったが、不意打ちには変わりない。脱力している相手の脳を揺らす程度は容易かった。

てこの原理によって脳を揺らされ、軽度の脳震盪を引き起こしているのであろう相手を後目にシャーペンを取り出すと、キリアはその先をクランク9の首へと押し付けた。
視界が失われ、意識も朦朧としている現状では尖った何かが触れる感触と鋭い痛みしか感じ取れまい。
そして、シャーペンをしまい込んでからの第二撃。素人なりにコンパクトな振りの右掌底で今度は逆側に頭を揺らしてやる。
すると、今度こそ意識を失ったのだろう。クランク9は糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。
その様を確認した後、立ち上がったキリアはハンカチで手を拭いながら振り返り、口を開いた。

「……あー、しんど。ま、これで確実に視界は奪えたでしょうし、後は起き抜けに『虚栄』をぶつけてやりゃあ何とかなるでしょう。
 すんません、フィオナさん。こいつの意識を取り戻させてやってください。
 ヴィッセン、質問がこいつには同じ声で聞こえるような細工を頼むわ。
 俺の遺才ってほら、相手を上役だって勘違いさせる物なんでね。流石に質問ごとに声が違うのはちっとまずい。

 ああ、そうそう。尋問するときにゃ出来るだけ偉そうな口調で頼みますよ。こいつらの上役っぽいかなーって感じで。
 口調の差くらいはキマっちまえば誤魔化せるでしょうがね。下手に出るのと、同じ目線に立つのはちょっと拙いんで」

自分で自分にげんなりと言った風情でそう告げると、キリアは倒れたクランク9の傍らに跪き、その首筋へと手をやった。

治療の後、小さな震えが己の指先に伝わったのを合図にしてキリアは自らの力である『虚栄』を乗せて、声を紡ぐ。

「起きたか。下手を打ったな、クランク9――」

味方に見守られながらこの一連の流れは流石に罰ゲーム過ぎる、とかそんな事を考えながら。
まあ、その罰ゲームの後半部分、“私が考えた偉い人の物まね”に関しては持ち回り制だったりするのだけれども。



「最低限の目的は果たされているようだが……首筋に注射痕か。
 何を、何処まで話した? その辺りの記憶はあるのか? ――いや、まずは現状を報告しろ、クランク9」

薬物を使用され、情報を搾り取られた上で捨て置かれた。そこに、後詰がやってきた。
穴だらけの筋書ではあるが、意識が覚醒した直後で状況の把握が満足に出来ていない相手であるなら、
筋書きその物に矛盾がなければ、まず『虚栄』で嵌められる。

「逃走経路、合流地点、危急の際の連絡手段については特に、な。クランク2が追撃されている可能性は十分だ。
 援護が必要になるだろうが、このままでは儘ならない」

一度術中に落ちれば、後はしめたものだ。
あまりにも不自然な真似をしない限りは、偽りの強権と認識の改竄によって大抵の事は押し通せる。

――さてさて、まずはと。

大まかなところはともかく、細かな事情を掴み切れていない自分が聞くなら、即物的な事が最も良いだろう。
姿を消したクランク2の足取りを追うための情報を求めて、キリアはクランク9へ問いを投げかけた。


【拷問まがいな下準備の後、改めて尋問タイム突入&“私が考えた偉い人の物まね”披露会開始】
【リフレクティアからの報告連絡させろと言う要求に合わせて、追撃用の情報を仔細漏らさず寄越せや、と命令】

127GM ◆N/wTSkX0q6:2014/03/17(月) 06:49:57
容量オーバーのため新スレに移行しました

新スレです!

【TRPG】遊撃左遷小隊レギオン!Ⅸ【オリジナル】
ttp://kohada.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1394972079/

128GM@携帯 ◆N/wTSkX0q6:2014/03/17(月) 08:34:41
というわけで代行&スイセフィリア組回しました!
フィンさんへのレスも追って書いていきますが、
スイセフィリア組とはロールが独立していると考えてください
セフィリアさんの後スイさんはそのままターン回して下さい

>スイさん
GMの執筆速度的に、今回が三月最後のターンになってしまいます
うまいこと早く回せなくてすみませんです
どのように最後のターンを回されるのか(シナリオからの離脱等)はお任せしますので
最後までなにとぞ、よろしくお願いします


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