[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
遊撃左遷小隊レギオン!【古巣】
83
:
スイ
◆REK82XblWE
:2013/12/31(火) 07:06:31
そうしてまた、呼びかけられる。
何度も、何度も。繰り返し―――…
『無力だった、仕方が無い、で済ますか?』
繰り返される記憶の中で聞こえてきた声。
表の声だった。
目の前の切っ先を見つめながら、スイは応えた。
「いいや。力はあった。それを使いこなせなかった己の無力さが恨めしいだけだ。」
微かに笑う気配がして、そうしてまた声が訪ねた。
『なら、今は?これからはどうする?』
師父の首が跳ね上がって宙を舞い、ごろりと地を転がってゆく。
「――課長の言ってくれた仲間を、守りたい。」
『なら、それで十分じゃあないか』
ふと、師父の気配を感じた。
厳しかったけれど、とても優しかった彼は、今は柔和に笑っていた。満足げに言った表の気配が消えて、徐々に視界が開けてゆく。
『忘れるなよ、師父の言葉を。飛べ、力は力だ』
そうして、スイは覚醒した。
人格が統合してもなお、使いこなせていなかった遺才を、力を、スイはこの悪夢を繰り返し見せる相手の能力を利用して、完全に支配下に置いていた。
「――礼を言おう、おかげで大事なことを思い出せた」
僅かながらに漂っていた風が、スイの術式を得て、吹き荒れる爆風へと姿を変えた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板