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負ケ戌共 −マケイヌドモ−

1ムツ:2013/01/01(火) 19:49:32 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 
 どうも、こんにちはぁ〜……。知らない方の方は極端に多いムツです。

 今回、第一作品も終わってないけど、第二作品目に手を伸ばしましたぁ(´▽`)

 二つも頑張れるかなぁ〜……と内心不安ですが、頑張って両方完結にまで持っていこうと思います!

 応援、アドバイス、いろんなものを待っているのでコメ宜しくです!!

34ムツ:2013/01/05(土) 15:26:55 HOST:softbank220024115211.bbtec.net

 負ケ戌共 −マケイヌドモ− 【三十一】


 麩から、朝の日差しが部屋に差し込む。
 暖かいその日差しは鋼獅郎の目元を照らして朝を知らす。
 「ん…っ」かすかな声を上げて目を開けると、瞳を照らす光がより強いものになる。
 「……んぁ〜………朝か……」
 そんなことをボヤいて体を上げると、不意に自分の横に目線が行った。そして息を呑んだ…。
 知ってる奴だけど、有り得ない奴が自分の横にいる。
 「……………何で東が此処っに………?」
 自分の横で身を丸めて眠っている白い塊。じゃ、なかった…。自分の横で身を丸めて眠る東。
 何だコイツ。何でコイツ?人間恐怖症のコイツが何で?
 頭が大混乱に陥っていると、昨日の記憶が蘇ってきた。 
 爺さんの肩で東が寝出して、濡れてるしこのままじゃ風邪ひくし……
 そう思って、東を風呂に入れて、部屋に連れてこうとしたらコイツの部屋まだ無いじゃんということに気づいて…
 仕方なく部屋が開くまで自分の部屋に置いておこうかなって思って、布団に寝かしてたら自分も眠くなって………
 そこまで思い出すと鋼獅郎は自分の顔に手を当てた。
 起きる前にどっかやらないと俺死ぬわ……。そう思って、東の顔を覗き込むと……――
 ――起きてた……。
 「………っあ…」
 『…………僕に近寄るなぁぁぁぁぁぁあぁぁァァァァアアアぁ!!!!』

35ムツ:2013/01/05(土) 16:57:31 HOST:softbank220024115211.bbtec.net

 負ケ戌共 −マケイヌドモ− 【三十二】


 朝一に。道場に脚を運ぶと、流石に誰も居なかった。
 鋼獅郎は先ほど東に飛ばされせいで、地面にぶつけ、たんこぶを作ってしまった頭をさする。
 「……あぁ〜、イってぇー……」
 そんな愚痴を零したところで誰が聞いている訳でもない。独り言というよりは只の憂さ晴らしのような音量で愚痴を零す。
 玄関まで行って木の引き戸を横に引くと、先程よりも倍の暖かく眩しい日差しが自分を照らす。
 そこで大きく伸びをすると、一日が始まったと自覚が湧いてくる。
 踵を返して道場を通り、屋敷の方に戻る間、今日はあぁしてこうして、と自然に予定が思い浮かばれてきた。
 面倒臭いなぁ。そう思って道場を抜けた時。
 「………っお……」
 目の前に一人の青年が竹刀を片手に立っていることに気付く。
 自分と同じく長い髪を一つ結びにしている、気品の高い青年。その白肌にはきっちり記憶がある。
 「どうしたんだよ、一架。…こんな時間から稽古か?少しは休めよぉ〜…?」
 一架と呼ばれた青年は愛想笑いを自分に向ける若頭を楽に受け流して道場に進む。
 「…ッタク……こっちは心配してやってるっつゥのに…」
 そんなことを思って一架の背中を見ると、既に素振りを始めていた。

36ムツ:2013/01/05(土) 17:48:41 HOST:softbank220024115211.bbtec.net

 負ケ戌共 −マケイヌドモ− 【三十三】


 東は鋼獅郎の部屋の隣にある、鋼獅郎の祖父、幸代−源流(ゆきしろ−げんりゅう)の部屋に訪れていた。否、退散していた。
 部屋には源流一人しか居ないことにホッと息をつく。
 「まぁ〜た、今日も派手にヤったみたいじゃなぁ〜…」
 東が部屋に入るなり、源流はまずそのことに話を当てた。
 きっと、先程の鋼獅郎を投げ飛ばした件だろう。
 「………ゴメンナサイ……………」
 聞こえるか聞こえないかの微妙な声の謝罪に源流は「何を言うかぁ〜…」と笑い返す。
 「あぁ見えて鋼獅郎は童に飛ばされるの、好いとるやもしれんぞ?」
 そう言う源流を「えっ?」と言いたげな顔で東は見つめる。
 「アイツは心と顔だけは広いんじゃぁ…良い様に思っとらんでも、嫌じゃとは思っとらん…!」
 腕組をして笑う源流の前に東は腰を下ろす。半開きの目で畳の床を見ていると、額をまた「コツンッ」とつつかれた。
 顔を上げるとそこには歯を剥き出しにして、笑っている源流の顔が見える。
 「人なんぞ気に入らんかったら投げ飛ばしてしまって良いんじゃよ…。無理に重ねる我慢こそ、吹き出たら厄介なもんじゃ…」
 源流はそう言いながら、東の額をつついた手を頭の上にのっけ撫で回す。
 頬を少し赤らめると、東は少しほくそ笑んでコクンと頷いた。


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