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負ケ戌共 −マケイヌドモ−

34ムツ:2013/01/05(土) 15:26:55 HOST:softbank220024115211.bbtec.net

 負ケ戌共 −マケイヌドモ− 【三十一】


 麩から、朝の日差しが部屋に差し込む。
 暖かいその日差しは鋼獅郎の目元を照らして朝を知らす。
 「ん…っ」かすかな声を上げて目を開けると、瞳を照らす光がより強いものになる。
 「……んぁ〜………朝か……」
 そんなことをボヤいて体を上げると、不意に自分の横に目線が行った。そして息を呑んだ…。
 知ってる奴だけど、有り得ない奴が自分の横にいる。
 「……………何で東が此処っに………?」
 自分の横で身を丸めて眠っている白い塊。じゃ、なかった…。自分の横で身を丸めて眠る東。
 何だコイツ。何でコイツ?人間恐怖症のコイツが何で?
 頭が大混乱に陥っていると、昨日の記憶が蘇ってきた。 
 爺さんの肩で東が寝出して、濡れてるしこのままじゃ風邪ひくし……
 そう思って、東を風呂に入れて、部屋に連れてこうとしたらコイツの部屋まだ無いじゃんということに気づいて…
 仕方なく部屋が開くまで自分の部屋に置いておこうかなって思って、布団に寝かしてたら自分も眠くなって………
 そこまで思い出すと鋼獅郎は自分の顔に手を当てた。
 起きる前にどっかやらないと俺死ぬわ……。そう思って、東の顔を覗き込むと……――
 ――起きてた……。
 「………っあ…」
 『…………僕に近寄るなぁぁぁぁぁぁあぁぁァァァァアアアぁ!!!!』


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