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薄く光、星の下。
1
:
神音 迅
◆ptZpvaYoVY
:2011/10/14(金) 22:36:16 HOST:i60-42-227-175.s41.a021.ap.plala.or.jp
…、初めまして。もしくは今日は。久し振りのスレ作成で内心ドキドキの神音 迅(カミネ ジン)です。
今回は久し振りにラブコメにしようかなぁ、と思います。まあ、甘々なんて書けないんで、シリアスの悲しい系統が好みですので、ご了承下さい。
コメディーは、今までずっと離れて来た作品なので、掛けるかは分かりませんが、ラブコメで取り合えず頑張りたいと思います。
*注意事項*
・荒らし、チェンメ、一行レスなど、迷惑になるもの全ておやめください。
・小説の感想、アドバイスは勿論受付ますが、暴言等、私が必要ナイと考えればスルーさせて頂きます。
・簡潔にいうと、下手です。亀並に更新も遅いですが、気長に待って貰いたいです。
・少々、ファンタジーが入るかと。現実にはありえない、エルフ、魔法など二次元設定もありますので、ご了承下さい。
少々多めでしょうか?
でも、まぁ……お願いします!←
***
2
:
神音 迅
◆ptZpvaYoVY
:2011/10/14(金) 22:59:56 HOST:i60-42-227-175.s41.a021.ap.plala.or.jp
*プロローグ†あの日、あの時、あの場所で*
椿 雪乃(ツバキ ユキノ)が亡くなったのは、いつの頃だろう。
桜の花びらが舞う、春の季節……。高校2年生という、中途半端のような大人になったような年齢で時々、彼女の事を思い出す、そんな存在がここにいた。
「桜……か」
ザァッと風が揺れ、艶やかな黒髪がサァーッと揺れる。
この国、アヴィーナは人間やエルフ、魔法使いなど様々な人が暮らしていて、たまに差別なども見かける。黒髪を肩までサラリと揺らし、右に白いリボンを付け、赤の宝石のような瞳を持った一人の少女は、普通の人間に値する種族だ。
この国の価値感は人によって違う。
人間が偉いという者、エルフが偉いという者、魔法使いが偉いという者……はたまた、全員が平等であるとうもの。その中で黒髪の少女……神音 零桜(カミネ レオ)はどれにも属さぬ、誰も偉くないという意見を口にするだろう。
「れーおっ!ねね、来たよ?来たよ? れおの幼馴染みイケメン君!! 天音 月葉(アマネ ツキハ)がぁっ!!」
「あー……はいはい。告ってこれば?私はきょーみないから」
零桜は友人である、茶髪で短く三つ編みにし、紫色の瞳をした暁 愛花(アカツキ マナカ)と喋りながら、月葉と呼ばれた少年をチラリと見る。
透き通った金色の瞳と、整った顔立ち。銀色の髪を腰までのばす、少年のような少女のような、学校でもてるといわれている零桜の幼馴染。
「よ、零桜。あ、愛花ちゃんも?」
月葉が零桜の視線を感じ声を掛けると、愛花はキャーッと嬉しそうな声を上げ「はいっ、勿論愛花はれおの心の友ですからね!!心友ですもんね」と語尾に音符が付きそうな程ルンルン気分で答えている。月葉は若干苦笑すると「そーやさ、雪がアレなのも、今日で七年目だな」とそっと零桜の耳元で口にする。
ドクンドクンと零桜の心臓の鼓動は打つ速さを増して行く。引きつった笑顔だろうか。零桜はぎゅっと唇をかみ「あ……ええ。そう、だね?」と言った。
3
:
神音 迅
◆ptZpvaYoVY
:2011/10/16(日) 11:44:38 HOST:i60-42-227-175.s41.a021.ap.plala.or.jp
どこか悲し気な表情をする月葉は、作った笑みを浮かべる。零桜はドクン、ドクンと鼓動の音を感じながら隣にいる愛花へと視線を向けると「ね、愛……。さきに強弱行ってて?」と告げる。愛花はキョトンとするもにんまりと笑顔を浮かべ「りょーかい」と音符が語尾につくテンションで走って行った。
薄ピンク色の桜の花びらが舞う中に、月葉と零桜は二人でいる。しかし、零桜はギュッと唇を噛み締めてから小さく口を開ける。
「何……さっきの。雪乃が……何?」
「嫌……別に。思い出しただけ。俺は別の用事があるんだが」
零桜の質問にはこたえず、すんなりと質問を交わし自分のしたかった質問をしようとする月葉。
月葉が零桜にその言葉を告げようとしたとき……、零桜はサァッと顔を青ざめた。
桜の花びらが舞う中に、風で月葉と零桜の髪も揺れている。
月葉はそっと、言葉を口にしようとする。零桜が青ざめていることにも気づかずに。
「あの時まで……雪が死んでしまうまで、俺は雪が好きだった。だけど……今、は一一お前が、零桜が好きなんだ」
「………や、めて。そんなの……結局あなたの自己満足でしょ? 結局私は!! 雪乃の…代わりなんだね」
桜舞う、あの日に。椿雪乃は、亡くなった。雪乃は事故死であり、殺人ではないという。しかし、その事件のせいで……多くの人が狂い始めた。
雪乃の、あの死が、
みんなを苦しめ、狂わせ
追い詰めて行ったのよ。
*Next story†第一章 初恋*
4
:
神音 迅
◆ptZpvaYoVY
:2011/10/22(土) 17:06:00 HOST:i60-42-227-175.s41.a021.ap.plala.or.jp
*第一章†初恋*
入学式と始業式を終え、新一年生の教室の前を零桜が静かに通って行く。愛花は学級委員の仕事があるらしく、教室で何やら仕事をしていて忙しそうだった。と言っても、零桜は生徒会副会長であるため、もっと忙しく、新一年生に校内の規則等を説明を丁度終えたところだ。
「先輩。 神音、零桜先輩ですよね?」
「え?ええ、そうですけど。 あなた、一年生だよね?」
高校一年生とは、いささか言いづらい鋭く冷めた目を持つ少年に零桜は声をかけられた。水色の海のような瞳に、青々とした腰までの髪に、サイドテールを短くした長髪の少年で、左頬には十字架のマークが刻まれいた。……その少年に、確かに零桜は、見覚えがあった。
「あ、覚えてます? 僕ですよ……、椿雪乃の弟、椿 雪花(ツバキ セッカ)ですよ」
「雪……花、くん。何で……いるの?」
「何でって……。“生きてますから”」
ドクン、と心臓が跳ねる。
“好きです”。フラッシュバックする記憶。“ごめん”。傷付く言葉。
吹き荒れる風、嵐。伸びる手。荒れる川。悲鳴を上げた一一。
「そう言えば、生徒会副会長でしたっけ? “意外”、ですよ。まさか……貴女のような人が」
ふん、と勝ち誇ったように笑みを浮かべると、スタスタと足早に自分の教室に入って行った。
(まさか、雪乃の弟が……? でも、嘘……あのとき、確かにっ……!!)
唇をかみ、赤く血が出る。スゥッと冷たくなる手は、まるで死んだようでもある。
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