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夜空の学園

1莉子 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/10(月) 13:31:57 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
初めまして、莉子と言います!
小説を書くのは初めてです。
学園ファンタジーになると思いますが学園メインです。

よろしくお願いします!

2:2011/10/10(月) 13:38:02 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
莉子s>>頑張ってくださいw

Fですか!!!?

Fは好きなもんでw

頑張ってください^m^←何回言うんだwこの人ww

3莉子 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/10(月) 14:01:55 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
受験を受けてから1ヶ月くらいがたち、春が来た。
どの道を通っても桜がたくさん咲いている。
でも驚いたのは家を出てから一分二分の間くらい。もはや飽きるほどだ。
しばらくすると黄道学園と書かれていた校門が見えた。
ここに来たのは『なんとか届け』ってのを出しに来た時以来だ。
昇降口で上履きに履き替え、どこに靴をしまえばいいのか迷っていると先輩がやってきた。
付けている校章や上履きの色は緑。緑が学年色なのは2年生。
「君、名前は?」
「小椋 悠です。」
「分かった、ちょっとまってね。コグレ、コグレ……。」
先輩は名簿みたいなのを持っているから、きっとクラスごとに場所をおしえてくれるのだろう。
そんなことをわざわざしなくても『なんとか届け』を出した時に教えてくれればいいのに。
「…………。」
なぜか急に先輩が名簿を見て固まる。
何かに驚いてるみたいだ。
「…先輩?」
「え!?あ、ごめん。なんでもない。
 小椋くんだっけ、君のクラスは1-Bだよ。」
さっき見ていたのとは別の名簿を僕に渡して先輩はもと居た場所に戻る。
1-B、出席番号は7番。1-B7番の下駄箱に靴を入れて教室に行く。
「……なんで居るんだろう…。」
後ろから先輩の言葉が聞こえてきた気がしたけど気のせいだろう。
とりあえず担任とクラスメイトを見るために急いで1-Bに向かった。

4莉子 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/10(月) 14:03:20 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐s>ありがとうございます^^

Fいいですよね!特にFは読むのが好きです(笑)

ありがとうございます!!←

5:2011/10/10(月) 14:24:06 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
莉子s>>イエイエw

最近はFよりLOVEと冒険的なヤツが好きなもんでw

いわゆるアドベンチャーですねw

ま、スルーしてくださいw

6莉子 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/10(月) 14:51:24 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐s>大丈夫です、私LOVEも冒険も大好きです(`・ω・´)←

ってかもうなんでもアリですw

7:2011/10/10(月) 15:02:31 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
莉子s>>そうなんっすかw←タメ口になっとるw

何でもアリ!!?か・・・。

ま、ちゃんと読みますねw莉子sの小説をw

8朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/10(月) 16:04:13 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
教室に入るともうほぼ全員教室に来ていた。
教室は普通の学校とは少し違ってドアについている小窓のような部分が
前のドアも後ろのドアも何かのステンドグラスになっている。
廊下にもたまにあったし、体育館にもある。
少なくとも僕が今まで通った学校はステンドグラスなんてなかった。
「おい、悠ー。」
……あれ。今なにか幻聴が聞こえた気がする。
「聞いてるのか悠。」
よし、幻聴なんか無視しよう。
いずれあきらめてくれるさ。
「おい、悠!!」
僕が幻聴を無視し続けていると今度は僕の前に幻覚が見える。
まるで中学生の時の友達にそっくりだ。
きっと幻覚だから殴っても平気だろう。
そう思って全力で殴ると見事にヒットしてしまった。
「痛ってぇなぁ、なんでいきなり殴るんだよ…。」
「全く、幻覚にも殴りがヒットするとは思わなくってさ。」
「幻覚なんかじゃねぇよ。」
「…お願い、幻覚だと言って。
 嫌だっただから信じたくなかったのに、幻覚だと思い込んだのに…。」
「殴り返してやろうか。」
中学の時の友達のそっくりさんや幻覚ではなくて本物だったようだ。
彼は中学校の3年間友達(?)というか悪友(?)だった、夏目智和。
もう会うつもりはなかったのにまさか同じクラスになるなんて。
というか、周りを見ると知っている人が結構いる。
なんか前からの知り合いと同じ学校に行くのがいやでみんなが受けなさそうな所を受けたのに!!
まさか皆同じことを考えていたのか!?
少しショックを受けていると
「悠…大丈夫かよ。」
すべてのきっかけ、智和になぐさめられた。

9朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/10(月) 16:06:49 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐s>そうっすw
ありがとうございます^^

燐さんって「蝶が舞うとき…」以外に何か書いてるんですか?
今日来たばかりでつい最近更新された小説しかよんでいないんですが;



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名前変えました、朱雀(スザク)です。

10:2011/10/10(月) 17:37:53 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
朱雀s>>はい!書いておりますw

あと2作品ですねw

「道化師と仮面」ってヤツと「ホワイト☆レザーソールI」ってヤツですw

ホワイトryの方はもうボツになりかけですけど・・

道化師の方は気に入っていますw

とくに主人公は男子なもんで・・。

単純な主人公とドSなヒロインが出てくる切なさ&犠牲の話でございますw

良かったら読んでみてください!!!!

11朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/10(月) 22:27:53 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐s>おぉ、タイトルからかっこいいですね〜。
3つ同時だとやっぱり大変そうですもんね;
ドSヒロイン…!(キラキラ←
はい、読んでみます♪

12朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/10(月) 22:41:03 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「もういいよ、智和なんてぇぇー。」
智和のせいで新しい僕のschol rifeが台無しだぁ!!
僕の中学校までを知ってる人が居ない生活を望んでたのに…!!
「悠。
 学校生活を英語でかっこよく『school life』といいたかったのかもしれないけど、思いっきり間違えてるぞ?」
「……。」
智和に痛いところを指摘されて何も言い返せなかった。
しばらく正しいつづりを考えていると、これまた中学校も同じだった知り合いが来た。
「悠、カズ、同じクラスだったんだ。」
「潤も!?」
中学校の時、昼休みなどで一緒に話していたメンバーが集結。
別に僕たちは同じ高校を受けようなどと相談したわけじゃない。
でも同じ高校を受け、同じクラスになった。つまり偶然。
……2人が嫌いなわけじゃないけど…、複雑だ…。
教室を見渡すと、もう同じ中学の人は居ない…はずだ。
顔も知らない人ばかり。

13朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/11(火) 07:01:53 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
鈴谷潤も智和と同じで中学校の頃の悪友。
認めたくないけどかっこいい。
しかも潤には陽という双子の弟がいる。
イケメン兄弟ということだ。でも違うのは性格。
潤はよくしゃべるけど陽はあまりしゃべらない。
「なんでこんなにも知ってるひとが……。」
「でも大丈夫、悠。今年を我慢すれば同じクラスになることはないから。」
「え?なんで?」
潤の言葉の意味がわからない。
「分からないのかよ?」
「うん。」
「「悠なら留年決定だろ。」」
ひどい。
まさか2人がこれほどにひどいなんて。

14朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/11(火) 22:35:31 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「いいか?僕だって中3の成績の合計は21だったし、テストも取るときは半分以上行くさ!!
 留年なんてありえない!!」
「「えぇ!?」」
「悠…、お前成績21もあるのか!?」
「俺てっきり悠は9行くか行かないかだと思ってた…。」
智和と潤が驚く。
ふっ、僕だって21くらい取れるさ。
そこまで見くびらないでほしい。
というか9行くか行かないかってのはおかしいと思うのは僕だけだろうか。
「で?成績はどんなんだった。」
「うん、確か理科と社会と体育が5だったよ。あとは1。」
自信満々に答えると2人が驚いたように僕を見る。
「……すげェ。」
「でしょ?でしょ?」

15朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/12(水) 15:42:14 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「怖い先生だった教科だけが5だ……。」
他の人たちはそんなこと知らないのだから余計なことは言わないでほしい。
チャイムが鳴り、教室にいた皆がゾロゾロと教室を出て行く。
僕も2人と廊下に出ると担任らしき先生がいて
「出席番号順に2列だ。体育館に入るときは特に列を崩さないように歩け。」と言われた。
前から7番目のあたりに立って、並んで体育館まで向かった。

体育館に入るとここも中学校の物とは比べ物にならないくらいキレイだった。
吹奏楽部の人たちが演奏している。
そう言えば入学式だった、とようやく思い出す。
出かけるときに親が正装をしていたからなんでかと思っていたらこういうことだったのか。
しばらくは先生の話とかどうでもいいものばかりだった。
そして半分寝そうになっていると
「では、新入生代表のあいさつです。」
という声が響く。
新入生代表のあいさつをするのは受験の時にトップで入学した人がすることになっている。
ちなみに卒業式での卒業生代表のあいさつはその前にある最後の定期テストでトップ人がする。
ステージに上ったのは、背が僕よりも少し低めな女子だった。どちらかというと勉強より運動が得意そうな容姿だ。
「高校は中学で仲がよかった人とも離れ、まるっきり環境の変わった生活になります。」
――いや、仲がよかった人と普通に同じ学校なんだけど。僕は。
「また、科目も少し変わりなかなか慣れることができないかもしれません。
 ですがイベントも授業もしっかりとやっていき、クラスのみんなとも仲良くできたらいいなと思います。
 これから3年間、よろしくお願いします。
 1年B組 川島礼華」
僕と同じクラスか。というか、文章適当だなぁ。
僕が言えたことじゃないけど川島さんは作文が苦手なのかな。

16朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/13(木) 06:52:12 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
その後は特に面白いこともなく、入学式はただ座っているだけで終わった。
教室に戻り、今度は担任やクラスの自己紹介が始まる。
「俺は今日からお前らの担任になる、数学兼生活指導教師の澤井宏だ。
 よろしく。」
……怖い。
この先生は絶対に怖い先生だ。僕の勘がそう告げていた。
「川島礼華です。よろしくっ!!」
川島さんが自己紹介。
入学式で代表として出たときとは性格が全く違った。
元気そうに自己紹介をして椅子に座った。
あ、番号順だから次は僕の番か。
立ってから自己紹介をする。
「小椋悠です。よろしく。」
座る。
そして寝る。
クラスの自己紹介なんてどうせ全員なんて覚えていられない。
あとで話しかけるときに聞けばいい。

17朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/13(木) 20:58:26 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「―――ぐれ。
 ―――小椋。」
誰かに無理矢理叩き起こされる。
「…ふぁぁぁ??」
智和か潤だろうと思ったけど2人は僕のことを小椋とは呼ばない。
少し顔をあげてみると目の前には川島さんの顔があった。
「あれ、川島さん。どうしたの?」
「どうしたの?じゃないよ。
 澤井先生がさっき少しあんたのほうチラッと睨んでたから起こそうと思って。」
澤井先生…あぁ、ゴリラか。
ゴリラというのはさっき僕がつけたあだ名だ。
普通のあだ名ではあるけど外見が本当にゴリラみたいなんだからしょうがない。
「……って、えぇぇぇぇ!?まさか入学早々に目をつけられっ……。」
あまりの恐ろしさに声が出てしまった。
今の叫びで目をつけられてしまうと気がついた時にはもう遅かった。
「小椋、さっきから居眠りしたり急に叫びだしたりするな。
 成績がALL1でも俺は知らないぞ。」
目をつけられた!!完全に!!
「はぁ、バカ……。」

18朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/14(金) 18:26:03 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「あ、でもありがとう川島さん。起こしてくれて。」
「まぁ結局は目つけられちゃうんだけどね、先生に。」
「でも終わりよければすべてよしって言うでしょ。」
「だから、その終わりが駄目になりそうなんじゃない。」
少し呆れた目で僕を見る。
さっきからの雰囲気では川島さんはガリ勉の秀才ではなくて、なんとなくできる秀才なんだろうと思った。
うらやましい、僕はどんなにがんばってもできないのに。
「大丈夫だって!卒業の時にどうなってるかなんだからあと3年あるでしょ?
 その時また僕を見てみなよ!」
「分かった、じゃあ約束ね。絶対に忘れないこと。」
「分かった!じゃあ卒業式の時に見せつけてやろうじゃないか!かけでも何でも受けて立とう!」
「言ったね?かけようじゃない。望むところ!」
「よし、決定だ川島さん。」
「あ。さんとか付けなくていいよ?川島ーとか、礼華ーとか。」
「分かった!!!」
「お前ら、さっきから卒業式の話をするんじゃない。
 その前に3年間勉強だ。」
話が盛り上がっている最中に澤井が邪魔をしてくる。
まだ何をかけるのか決まってない。
缶ジュースくらいだろうけど。
「はぁーい。」と川島さんが言うと少しだけ振り向いて小声で「あとでかける物決めようね。」と言ってきた。

ようやく長かった1時間目が終わる。
初めての授業は楽しみなものだけど、高校ではそうでもなかった。
小学校は初めての学校、中学校は初めての制服。高校ではあまりそういう初めてがなかった。
「終わった〜。」
「ねぇねぇ、悠!」
かけが楽しみだったのか礼華が楽しそうにこっちを向いてくる。
「よし、何かけよ……え、悠って呼んだ?」
「別にいいでしょ?私基本友達は下で呼び捨て。」
ニコッとほほ笑む礼華。
さっそく友達として認められたみたいだ。
「そんなことより悠。まずは3年最後の何の教科でかける?
 成績でもテストでもいいよ。悠に任せる。」
「じゃあ日本史のテストでいい?僕が1番得意な教科。」
「うん!じゃあ負けた人が…相手の言うことを聞く。これでいい?」

19朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/14(金) 22:14:16 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
言うことを聞く……。
それくらいなら大したことないだろう。
「分かった。でもそのかわりお金を使うことはなしでいい?」
「うん、全然いいよ。」
また礼華が微笑む。
よし、これから3年間がんばるぞ!!!

20朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/15(土) 09:27:56 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
こうして僕の長い3年間が幕を開けた。

               ☆
「……悠??」  
「何やってるの?菜未。」
「ううん、なんでもない。」

               ☆

「なぁ悠、潤。部活どうする?」
「部活?」
「あぁ、次の時間に決めるってよ。」

21朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/15(土) 21:58:49 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「部活って放課後に仮入部とかして決めるんじゃないの?」
「次の時間は部活紹介があるからそれを見て候補を決めるってことだ。」
智和が簡単に説明する。
いつも思うけど智和の説明は分かりやすいな。
とりあえずは部活紹介を見るんだよね。
「帰宅部の紹介は何番目だろう?そこまでは起きてなくちゃ!」
あれ、なんか急に2人の視線が冷たくなったような……。
「帰宅部は部活じゃない。」
「え、そうなの!?」
後ろから声をかけられる。
話し方はそっけないけれど2人と違って温かい目で見てくれている気がする!!
「帰宅部が部活に入ってない人がそう言われる。」
それは知らなかった。
通りで中学生の時に「帰宅部」と書いた入部届けを出そうと
職員室にいた先生に「帰宅部顧問の先生はどこですか?」と聞いたときに笑われた訳だ。

22朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/16(日) 21:43:57 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「そうだったんだ、ありがとう。」
「うん。」
無表情のまま相手が答える。
「えっと…、名前は?」
「吉岡菜未。」
「そっか、よろしくね。」
「うん。」
そう言って吉岡さんは教室を出て行った。
あれ、なんで今来たんだろう?
わざわざ説明しに来てくれたのかな。
「まぁいいや。僕は部活には入らないよ。」
「俺も入らねぇな。」
智和も帰宅部。
「うーん、俺はどうしようかなぁ。」
潤は中学でバスケ部に入っていて、キャプテンでもあった。
高校になっても続けるのかどうか迷っているのだろう。
「でも潤ってバスケすごく上手かったよな。」
「確かに少しもったいないかも。」
「じゃあとりあえず仮入部はしてみるか。」

23朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/18(火) 07:49:58 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
ということで、部活紹介を見る前から大体部活は決まった。
「みなさん、席についてください。
 委員会を決めます。」
そう言って礼華が前に委員会の名前を書く。
学級委員、保健委員、放送委員、美化委員、風紀委員、図書委員、文化祭委員、体育祭委員。
………黄道委員??
一つだけ想像もつかない委員会の名前があった。
みんなもいまいち想像できていないようだ。
そんなことには構わず、学級委員、保健委員、放送委員…と徐々に決まっていく。
そしてとうとう黄道委員。
学校の名前がついてるからそこそこ重要な委員会なのかな。
黄道委員は仕事が少ないだろう。と考えた人が黄道委員に決まる。
そして新しく決まった学級委員が
「では部活動紹介があるので体育館に行ってください。」
さっそく仕事をしていた。

24朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/19(水) 22:37:28 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「はぁ〜、長かった……。」
長かった1時間の部活紹介も終わり、もう下校の時間。
入学式の当日はドタバタと、でもすんなりと終わった。
よーし、帰るか!!!……??
後ろから何かの気配がする。
「「ゆーうー君っ」」 
なんだか平和に家に帰れる気がしない。
でも別に僕自身が何かをした覚えもない。
後ろを振り返ると知らない二人がいる。
余計に身に覚えがない。
「えっと…何?誰?」
「あ、自己紹介がまだだったわね。
 私は椎名葵よ。よろしく。」
「俺は葵様の召使の弘前だ。」
「あ、うん。よろしく…。」
召使ィ??
この人は近付くと少し危ない感じがする。

25朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/20(木) 07:02:39 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
数歩下がると危ない二人も数歩近づいてくる。
…………。
「智和ぅぅぅぅ!!!!潤んんんん!!!!」
この人たち嫌だァァァ!!!!!!
何、召使って!何なの!
逃げようとした時にはもう遅かった。
腕をがっしり掴まれている。
僕は足は早い自信があるけどつかまれていたらそんなの意味もない。
それどころか智和と潤と言う新たな被害者を生み出すことに…
「あのね、あんた勘違いしてない?」
「え?」

26朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/20(木) 22:22:34 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「だって変人な二人組なんじゃ…。」
僕が少し蔑んだ目線を送りながらそう言う。
すると椎名さんは怒るわけでもなく呆れたように笑った。
「そんなわけないじゃない。
 秋人は正真正銘私の召使だけどね。
 それより用事があって話しかけたのよ。」
「用事?」
「そう。大事なお話。」
大事な…お話…??
それってもしかして、もしかすると!!!
「告は…」
「んなわけないでしょ!?」
告白じゃないのか、だとすると答えは一つしかない。
「決闘の申しこ…」
「んなわけないでしょ!?」
じゃあ何だって言うんだ。
今度は呆れたようにため息をついて椎名さんが言う。
「少し説明が長くなるわ。平気?」
「うん。」
「あなたは、カプリコーンの称号をもらう候補者に選ばれたわ。」
「はぁ??」
かぷりこーん??称号??
なんだっけ、カプリコーンってどこかで聞いたことがある。
「カプリコーンって言うのはやぎ座のこと。」
途中、弘前が口をはさむ。
やぎ座か。確かに僕は12月31日生まれのやぎ座だけど…。
「称号の説明をするわ。
 称号は牡羊座から魚座までの12星座、12個の称号があるの。
 例えば私はしし座だから、もらうならしし座の称号をもらえる。
 ここまでは分かる?」
「うん。」
要するに自分の誕生日の星座の称号がもらえるんだろう。
「称号を持つ人は1学年に12人。3学年あるから36人いるの。
 牡羊座が一人、牡牛座が一人、双子座が一人…というように。
 例外もあるんだけれど。
 ここまでは分かる?」
「うん。」
やぎ座の称号をもらえるのは1年生で一人、2年生で一人、3年生で一人、合計3人ってことかな?
「称号をもらうには学年ごとの称号認定人という人に認められることが大前提。
 で。私と秋人が称号認定人よ。
 ここまでは分かる?」
「うん。」
称号をもらうには椎名さんや弘前に認められることが必要ってことか。
「称号を持っているといろいろとあるんだけど……
 詳しいことは称号をもらってから教えるわ。
 まだあなたは『候補』でしかないから。
 ここまでは分かる?」
「うん。」
さっきからここまでは分かる?と聞いてくるのが少し気になっているがとりあえずスルーだ。
「どうやって認めるかは秘密。
 とにもかくにもこれから一週間。普段通りの小椋で過ごしてもらうわ。」
普段通りの僕??それだけで何か称号をもらえるのなら大喜びだ。
「分かったよ。」

27朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/21(金) 20:49:29 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
次の日の朝。
普段通りにしていればいいと言われたけれどよく考えると昨日が初めての登校日。
家ならまだしも学校でも普段通りの僕なんて分かるわけがない。
「おはよう、悠。」
「あ、潤。おはよう。」
「もしかしてお前も称号の話された??」
「うんそうだけど…。
 あれ。お前もってことは潤も?」
「あぁ。昨日陽と帰ってるときに一緒にな。」
確か潤と陽は6月17日生まれのふたご座……。
あ、椎名さんが言ってた例外ってこの二人のことか。
「双子でふたご座だから2人一緒に選ばれたんだ。」


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