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夜空の学園

18朱雀 ◆JdbyUWdgjM:2011/10/14(金) 18:26:03 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「あ、でもありがとう川島さん。起こしてくれて。」
「まぁ結局は目つけられちゃうんだけどね、先生に。」
「でも終わりよければすべてよしって言うでしょ。」
「だから、その終わりが駄目になりそうなんじゃない。」
少し呆れた目で僕を見る。
さっきからの雰囲気では川島さんはガリ勉の秀才ではなくて、なんとなくできる秀才なんだろうと思った。
うらやましい、僕はどんなにがんばってもできないのに。
「大丈夫だって!卒業の時にどうなってるかなんだからあと3年あるでしょ?
 その時また僕を見てみなよ!」
「分かった、じゃあ約束ね。絶対に忘れないこと。」
「分かった!じゃあ卒業式の時に見せつけてやろうじゃないか!かけでも何でも受けて立とう!」
「言ったね?かけようじゃない。望むところ!」
「よし、決定だ川島さん。」
「あ。さんとか付けなくていいよ?川島ーとか、礼華ーとか。」
「分かった!!!」
「お前ら、さっきから卒業式の話をするんじゃない。
 その前に3年間勉強だ。」
話が盛り上がっている最中に澤井が邪魔をしてくる。
まだ何をかけるのか決まってない。
缶ジュースくらいだろうけど。
「はぁーい。」と川島さんが言うと少しだけ振り向いて小声で「あとでかける物決めようね。」と言ってきた。

ようやく長かった1時間目が終わる。
初めての授業は楽しみなものだけど、高校ではそうでもなかった。
小学校は初めての学校、中学校は初めての制服。高校ではあまりそういう初めてがなかった。
「終わった〜。」
「ねぇねぇ、悠!」
かけが楽しみだったのか礼華が楽しそうにこっちを向いてくる。
「よし、何かけよ……え、悠って呼んだ?」
「別にいいでしょ?私基本友達は下で呼び捨て。」
ニコッとほほ笑む礼華。
さっそく友達として認められたみたいだ。
「そんなことより悠。まずは3年最後の何の教科でかける?
 成績でもテストでもいいよ。悠に任せる。」
「じゃあ日本史のテストでいい?僕が1番得意な教科。」
「うん!じゃあ負けた人が…相手の言うことを聞く。これでいい?」


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