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花と庭園と、妖怪と、

1 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/26(月) 18:38:15 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


始めましての方は始めまして、何度かお会いしたことのある方は今日は、今晩は、お早う御座います。
槙(てん)と申します、この掲示板でひっそりと短編を書かせて頂いているものです。
久しぶりに長編が書きたいなあ、と思ったので一週間ぐらい悩んだ末に新しく二作品目書かせて頂くこととなりました。
前作は短編だったので二作品目、といっていいのか分かりませんがw

今回は和風ファンタジーです。このジャンルの中に恋愛やらシリアスやらギャグやら戦闘やらほのぼのやらを詰め込んでいけたらと思っています。というか詰め込みます。無理にでも。
そして、本作を読んで頂く前に注意事項を呼んでいただけるとありがたいです。読まないと大変です、色々と。俺が。←

「 注意事項 」

*更新は不定期です。何度も更新することもあれば、ぱったりと無くなってしまう事もあります。ご了承ください。
*主に行き当たりばったりでプロットなどは殆ど書いていません
*本作には一部戦闘シーンが含まれます。その中になるべく控えますが流血、多少のグロテスク表現がある可能性があります。ご注意ください(流石に年齢規制が入るほどには成りません、逆に作者が苦手なので(笑)
*本作は決して盗作などはしていません、また、本作を盗作、無断転移することはご遠慮ください。
*コメント、アドバイス大歓迎です。他にも何か分からないことなどありましたら御気軽に質問してください。
*何時遣るかは分かりませんが気が向いたらリクエスト、キャラ募集などするかもしれません。
*このスレッドで書かせて頂くものは全てフィクションであり、実際に存在するものとは一切関係有りません
*登場人物の名前が大半当て字っぽい。勿論わざとです、雰囲気を出したかったので。
*基本はNLですがBLGLなどと思わせる言語、会話などが出てきます。主に一名の腐女子のせいで。また作者もそういった類の人間ですので、出さないよう心がけますが気が向いたら、ありえる、かも←
*目薬の準備は宜しいでしょうか?此処重要かなり重要。
*脱字、誤字、誤変換よくあります。ごめんなさい。
*書き方不安定。

まだまだ未熟者ですがどうかお付き合い願います!
因みに前作は短編「羊の戸惑い」です、短編といいつつ無駄に長いものを書いていた利子に近いものばっかりだったりしますが、宜しければそちらも宜しくお願いします!

2:2011/09/26(月) 18:50:11 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
来たよw

槙s>>

3ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/26(月) 19:15:28 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

新作わーいヽ(*´∀`)ノ
楽しみにしてますとても!

そして槙さまの小説に目薬はいらないので自分の小説読み直すときに使っておきましたえへへ!←
がんばってくださいねノ

4 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/26(月) 21:01:45 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

>燐様

コメント有難う御座いますー!
目薬の準備はばっちりですか?←

>ねここ様

新作いえーいヽ(`・ω・)ノ
コメント有難う御座います!ご期待に添えるか解りませんが頑張ります!

自分の小説こそ目薬超必要ですよ…!(′・ω・)つ目薬
がんばりますー!

5 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/26(月) 21:13:14 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


 『  第一夜 / こうきしんですすむ / Side*啓  』


何もおこらない日常、それが退屈でどうしようもないのに、何処か愛しくて
壊れるのが怖いと思いながら、何か刺激を求めていた。


青い空に浮かぶ白い雲、まるで綿菓子のようだと思いながらそっと手を伸ばす。届くはずない。解っている、そう思って手を引っ込めようとしたとき指先を何かが掠る。
それは―――真っ白な、いや、白く見える薄い金色のふわふわとした、何か。屋上の柵から体を乗り出してそれを掴もうとするが、ゆるりと風に煽られ飛んでいってしまう。


「…何だ、あれ」


ふわふわとした何かは風に乗ったまま、遠くに見える山へと流れていった。
その山は幾華山(いくかざん)といい、幽霊や妖怪が出ると噂になっている立ち入り禁止区域だった。


好奇心が掻き立てられるのが感じられた。あれが何か確かめてみたい、探してみたい、見つけてみたい、もっと知ってみたい。
思い立ったら直ぐ行動、それが俺のモットウ!

その場から駆け出して階段を駆け下りる――


×



「幾華山にいくぞっ!!」

勢いよく開いた扉の音に驚きを隠せない生徒会役員達に大声で告げる。
数秒役員達三人は固まっていたが役員の一人、眼鏡を掛けた黒髪の会計、堀部守(ほりべまもる)が沈黙を破る。


「行き成りなんですか…あそこは立ち入り禁止のはずですよ、会長」

「だからこそだよ!立ち入り禁止にするってことは、なんか面白いモンがあるってことだろ!」
「危険なものがあると見なされているから立ち入り禁止になっているんですよ、それとも、会長のいう面白いとは危険という意味も持つのでしょうか?」
「場合によっては。取り合えず!いくぞ!」

「あたしは賛成よ、面白そうだし、あそこには幽霊とか色々でるって言うしね!」

守と俺が口論しているとそれを遮るように喋りだした、生徒会の副会長であり、俺の双子の姉である秋原友里(あきはらゆり)
すっと小さく手を上げるとにこりと微笑みながら話を続けた

「あそこ、前に私も何度か入ってみようと思ったんだけど何回入っても入り口に戻されるの。何回も何回もよ?道はずっと一直線なのに」
「それは可笑しいねえ…ふふふ、ちょっと興味わいてきたかもー」

有里の話を聞いて先ほどまで黙っていた書記で俺らより一年上の、吉川春乃(よしかわはるの)先輩が優しげな笑顔を浮かべながら興味深そうに目を輝かせる。
これで後は守を説得するだけ!と思い再び守るにはなしかけようと振り返るが――――守の姿がない。


「守は!?」
「堀部ならくだらないって一言言って出てったわよー」
「んなあ!!」

いつのまに…!っつうかくだらないとか言うな!!
まあ、明日になったら会うんだし明日説得すれば良いか。

6 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/26(月) 21:14:05 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


「でもうちも行くこと自体にはあんまり賛成できないかなあ、堀部ちゃんの言うとおり危険なものがあるかもしれないしね。年上としてはとめたいところなんだけどー」


何時もふにゃふにゃとした笑顔ばかり浮かべている春乃先輩が心配そうな笑顔を浮かべそっと俺の髪を撫でる。
こういうときは本気で心配しているということ。危険というのは勿論分かっている、それでも、行きたいと思ってしまう。


「…まあね、啓ちゃんと有里ちゃんが止めてもきかないことは分かってるんだけどさ。だから明日、万全を期して!堀部ちゃんを説得して皆で行こう!」

春乃先輩はそういうと有里と俺の頭をくしゃくしゃと軽くかき回し、何時も通りの笑顔を浮かべた。
俺と友里はぱあっと表情を明るくして、解散した後早く明日になればいいと、まるで子供のように二人で思っていたのだった。




((覚悟しろよー!堀部守!))

(…やっぱり年下には甘いかなあ)
(…寒気がする…?)

×


「守―――――!!」


「煩いですよ、会長、副会長」

翌日、俺と友里は昼休み守を説得するために守が居る隣のクラスへ向かった。
相変わらずの無表情の守は俺達の用件が分かっているようで顔を見た瞬間大きく溜息をついていた。けれど諦めるなんて選択肢はなく、まずは有里が口を開く。

「生徒会長の命令よ?それに楽しそうじゃない!」
「危険を覚悟してまで行く理由がありません、面白そうと貴方が感じるだけで僕は全くそう感じませんし、面白そうと思うだけで必ず面白いものが発見できるとは限りません」
「んなっ…!」

まあ、正論ではある。


「でも、確かに必ずあるとはかぎらねぇけど、探さなきゃあったとしても見つけられねぇじゃん」
「確かにそうですが、」
「な!少しぐらい良いじゃんかよー」


俺がそういってにこ、と笑うと守は諦めたのか大きく溜息をついた。


「解りましたよ…」


「「いよっしゃあ!」」


やっと承諾した守を見て同じ気持ちで目を輝かせていた有里とハイタッチを交わす。
やっぱり全員参加じゃないと面白くないしな!

放課後が待ち遠しい!

7 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/27(火) 11:29:36 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


 『  第二夜 / めのまえの / Side*有里  』


太陽はかなり傾き、赤に近いようなオレンジ色の光が町を照らす。
それは炎で焼き尽くされているようにも見えて、とても寂しげに見えた。


「はあ…此処を捜しつくすなんて足が棒になりそうだわ」

重い足取りで一歩一歩踏み出しながら思い浮かんだことを口にする。
でも言ったところで行く気満々の啓を止められるわけもないし、正直私自身も何かあるんじゃないかとわくわくしている。それに麓からかなり歩いた。今更戻るなんて損するだけ、どうせなら何かあるのか、何にもないのか確かめてから帰りたいじゃない。
何にも成果が出せないなんて許せないわ、私のプライドが!


「…っ、会長、何時になったらつくんですか…」

運動が苦手な堀部は息を切らしながら先頭で全然元気そうに歩いている啓に問いかける。
それについては私も気になっていて計に視線を向けるが、次に出てきた言葉に変な声が出る。


「いや、場所は決めてない。取り合えず探索。」


「「…はあっ!?」」

「啓ちゃんかっくいー、でもそれじゃあ朝になっちゃうよお…」

思わず上げた変な声が守とハモり、その後に脱力的な声で春乃先輩が言う。春乃先輩も疲れているのか表情には何時ものへにゃっとした笑顔は見えず困ったような呆れたような苦笑が浮かんでいた。
啓はそんな私たちを気にすることもなく楽しそうな表情を浮かべながら歩きだして、これからどうなるのやら、と思いながらも私も重い足を動かす。


気がつくと周りはかなり暗くなり、一応家には電話していたものの心配しているんじゃないかと先頭の啓の服をくいっと引っ張る


「ねえ、そろそろ帰ろう。明日でもいいじゃない」
「うーん…そうだな、もう―――「おや、珍しい」


もう帰ろう、そう啓がいい終える前に一つの声が重なる。聞き覚えのない、男の人の声。
大人っぽく凛としていて落ち着いている綺麗な声。

ぼんやりと少し遠くに明りが見え、ゆっくりと此方に近づいてきて薄暗い夜道をゆっくりと照らし出す。

8 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/27(火) 11:29:51 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

声の正体は薄い金色の髪を持つ、男の人だった。
片手には小さな行灯(あんどん)があり、整った顔立ちがよく見える。全体的に白色の和服、狩衣のような服装をしていて青い切れ長の目が見える。


「え、あ、えとっ!」
「こんなところで何をしているんですか…?しかも遅くまで、ご家族が心配なさりますよ。麓まで僕がご案内しましょう」


此処の土地の所有者か何かだろうかと思い慌てて誤魔化そうとするが男の人は優しく微笑むとそういって麓を指差す
丁度帰るところだったし、断る理由もなくこくりと頷いて啓、堀部、春乃先輩と一緒についていく。正直森は薄暗くかなり気味が悪い。


「肝試しか何かですか?」
「え、ええ」
「ここら辺は昔から出るといわれていますからね。でも、子供だけで行くのは危ないですよ」
「す、すみません」

男の人の声は優しく、何処か安心できるような気がしていた。
啓は疲れたのかうとうとしながら私の後ろを歩き、その後ろに疲れ果ててふらふらとしている堀部と、それを心配そうに見つめる春乃先輩が歩いている。

少し歩いたところで直ぐに麓までたどり着き、不思議に思ったがきっとぐるぐる同じところでも回っていたんだろうと自己解決してその思考を頭から振り払った。

皆ぐでんぐでんで言い出したのは誰だ、と思いつつも自分も疲れているのでそれは心の中にとどめておいた。
そういえば、と思い出してお礼を言おうと先ほどまで男の人が立っていた方向へ振り向く。

「あ、ありがとうございま…」


しかし、その場所には誰もおらず、一つの行灯が取り残されていた。


「…帰っちゃったのかな」
「有里ー!いくぞー!」

不思議な気持ちを取り残したまま早く帰ろうと急かす啓の元へ走る。

その後、勿論両親に怒られたのは言うまでもない。



(…あの人、なんだろう、不思議な感じがする)


(まるで、)



(人じゃないみたい)

9 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/27(火) 21:31:22 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


 『  第三夜 / あめいろのおんなのひと / Side*守  』


朝はさんさんと晴れていたはずなのに現在は雨、変わりやすい天気には毎回苛立ちを食らう。
眉間にしわを寄せながら大きく溜息を吐き、ふと窓から外を見る。

今日は副会長、会長の秋原姉弟がお休みのおかげで生徒会が休み。つまりは探索も休みということだから本屋にでも寄ろうかと思っていたがこの有様だ。
大人しく家にいろ、ということだろうか。会長の呪いでないと良いんだけど。今頃家で風邪に魘(うな)されている事だろう、暇だし置き傘はある、可哀想だからお見舞いにでも行ってやろう。


「消化にいいものは…林檎やヨーグルトですかね」


×

林檎やヨーグルトなどが入ったビニール袋を片手に、小さめの傘を片手に。
雨は次第に強くなり、真っ直ぐ帰ればよかっただろうかと思ってしまうが今更帰るのも面倒くさい。


「…ん?」


傘を持っておらず大急ぎで帰る人や、傘を差している人たちの隅に一人の女性を見つけた。傘も差さずに道の真ん中でボーっと突っ立っている。
できれば面倒ごとには関わりたくないし、雨はあまり好きじゃない。できれば早く会長の家に行きたい。

が、気がつけばその女性にゆっくりと近づき、話しかけていた


「あの、風邪引きますよ」
「…ああ、ありがとう。でもいいの、雨は好きだから」


女性は少し不思議そうな表情を浮かべたが直ぐに優しく微笑んでそっと手を伸ばす。
手の平には雨が降り注ぎ、少しだけ水が溜まる。

雨がすき、とは随分物好きだ。それに幾ら雨がすきとはいえ体を壊してしまうだろう、それともそんなことが気にならなくなるほど雨が好きなんだろうか。理解に苦しむ。

「貴方は雨は嫌い?」
「ええ、植物には必要でしょうけれど濡れますし、かなり面倒くさいです」

女性の問いかけにこくりと頷く。
すると女性は少し寂しそうに微笑んでそう、と小さく返す。なぜだろうと疑問に思ったが自分が好きなものを嫌いといわれればいい気分はしないだろうと気がつき訂正しようとするが女性は僕のいいたいことが解っているように僕の口元に人差し指を当てて気にしないでというように優しく微笑んだ。

「私ね、雨女なの。昔からお出かけするときは殆ど雨でね」

彼女の声はとても澄んでいて聞いていて心地が良い。ゆったりとした落ち着いた口調も大人びていて、何時も回りに子供っぽい面子しか居ないからだろうか、とても新鮮に感じた。
このままずっと聞いていたいと思ってしまうが、残念ながら僕には用事がある。子供っぽくて自分勝手な生徒会会長と生徒会副会長のお見舞いだ。


「すみません、僕、用事があるので…お話、もう少し聞いていたかったんですけど」

少し寂しく思いながら小さく微笑んでそう告げると女性は驚いたような表情を浮かべた。

「…私の話、好き?」
「ええ、声がとても綺麗なので」
「…そう、ありがとう。私、雨とか好きだし、色々と変だって言われるから…そんなこと言われたの初めてだわ。」

女性はにこりと優しく笑みを浮かべるとそっと僕の髪に触れて、そして小声で小さく有難うと呟いた。
こんな綺麗な声をしているのに、なぜ言われないんだろうか。綺麗な薄い青色の緩くウェーブの掛かった長い髪に、声と同じように澄んだ黄色に近いオレンジ色の目。顔立ちも整っていて美人という部類の女性だ。


「引き止めちゃってごめんなさいね。私は雨宮和子っていうの、ここら辺の近くに住んでいるから…良かったらまた、お話しましょう」


そういうと女性――雨宮さんは僕の髪からするりと手を離し、優しく、とても嬉しそうに笑顔を浮かべた。


「是非。僕は堀部守です」
「守君ね、それじゃあ、また」


雨宮さんは軽く手を振るとどこかへ歩いていってしまった。後姿が見えなくなってしまい、少し名残惜しく思いながら再び歩き出す。するとかなり振っていた雨はぱらぱらと小雨になり、最後には降らなくなってしまった。
まるで彼女が雨雲を連れて行ったかのように―――


「まあ、好都合ですね」

小さな傘を折りたたんで歩き出す。




(雨の化身のような、素敵な色)

10 ◆uXwG1DBdXY:2011/09/28(水) 21:52:32 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

▼第一夜、第二夜、第三夜あとがき

どうも槙です!

一話に関しては可笑しいところがないか十回ぐらいチェックしてはらはらしながら投稿しましたね。普段の短編や、別所で書かせていただいている小説とは書き方を変えてみたので…。

幾華山についての軽い説明を何処に入れるか迷ったり、あとは生徒会のメンバーの名前ですかね。
啓は最初啓介とか啓太とか浮かんでいたんですが、他のオリキャラにそんなような名前の子が居たので啓になりました。友里はもう思いついたからそれでいいか、みたいな。酷い扱いですが結構気に入っています。
守はまあ、なんか、こういうクールタイプのキャラで典型的な名前かな、と思って。堀部は以前読んでいた漫画のキャラ二人の文字をいただいてつけました、堀さんと渡部君だったかな。
そして春乃先輩ですが、なんとなく女の子らしい名前がつけたかったんですが啓と有里の苗字が秋原だったので春という漢字を入れたかったのでこうなりました。苗字は殆ど思い付きです。

二話はなんとなくは決まっていたので案外すらすらとかけました。背景模写が少し微妙なのが心残りだったんですが直せば直すほど酷い出来上がりになってしまったのでそのままに…特にお兄さんが出てきたときの明りの表現とか。
うん、まあ、特に書くことはないんです← 強いて言うならば有里の扱いやすさですかね。意思表示や感情が表に出やすいタイプで、明るい子なので動かしやすかったです。
三話についでですが有里や啓に比べて守は少し扱いにくかったです(笑)
表情も殆ど変えないので直ぐ表現などが乏しくなります。あと口調も敬語で硬めなので直ぐ嫌味っぽくなってしまいます、改良が必要ですね、このガキんちょは。
現在第四夜を作成している片手間にこれを書いていますが春乃先輩もかなり扱いにくい人。思考がつかみにくいほんわかした人と設定しているので思考をはっきりさせちゃうと面白くなくなってしまうような気がします。その反面、行動が派手だったりするので、そういう面では扱いやすいのかもしれません。

あ、あと第三夜の雨宮さんは名前はわこ、と読みます。よめねーw

まともに和風っぽいものは出てきてませんが、まあ、一応どういう風に出すかは決まっているので。
此処まで呼んでくださり有難う御座いました、長々とすみません;;

11 ◆uXwG1DBdXY:2011/10/01(土) 17:22:45 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp


 『  第四夜 / まぼろしのようなゆめ、のような / Side*春乃  』



「よおっし、今日も頑張って探索するぞー!」


元気一杯な声で啓ちゃんがにこにこと笑顔を浮かべる。本当に可愛いなあ、と思いつつ歩き出す。
今日は休日、現在の時刻は朝十時。昨日は啓ちゃんと有里ちゃんが風邪を引いちゃってお休みだったんだけど今はもうすっかり元気みたいで、一日中探してやるって張り切りまくってる。
あんまり無理はして欲しくないんだけど、やっぱりこうやって明るい、何時も通りの啓ちゃんが一番だな。まあ、風邪引いてて大人しい啓ちゃんもものすごく可愛かったけどねー!勿論有里ちゃんも!

「にしてもー、昨日のお兄さんなんだったのかなあ?」
「ああ…此処の土地の所有者の人とかじゃない、かなあ。」

ぼそりと呟くように言うと前を歩いていた有里ちゃんが振り返り歩きながら、曖昧な返答をする。
やっぱりそうだろうか。しかし何であんな大昔のような服装をしていたかが気になる、あんなもの大河ドラマか教科書ぐらいでしか見たことがない。


…まさか、本当に?

いや、有り得ないわよね。
暫く一本道を歩いていると丁度昨日お兄さんとであった場所まで来て昨日よりは多く探検できそうだ。これで何か面白いものが見つかればいいんだけど、と思いつつ足を動かす。


「…ん、あれ、なんかあるー!」

先頭を歩いていた啓ちゃんがそういって少し遠くを指差す。一本道は周りは林、というか森で殆ど前と後ろ以外の景色は見えない状態だった。
前を歩いていた有里ちゃんの肩に手を置き、少し乗り上げるような形で前を見る。

「春乃先輩軽い!ずるい!細身!逆に怖い!にくい!」
「え、そうかなあ?あ、ていうか、なんかドームっぽい建物があるねえ」

前方には草木に隠れて見えにくかったがドーム状に見える建物があり、麓や町からは殆ど見えなかったので建物があるとは思わずこれは探索するしかないだろうと有里ちゃんの方から手を離し、わくわくと心躍らせながら建物に向かって歩き出す。
最初は反対するつもりだったけれど秋原姉弟の笑顔を見たら断れず、そのまま承諾してしまったけれど正直内心私もわくわくしてる。

歩いていくうちに少しずつ建物は近づいていく。
中には何があるんだろう…。




「「「「うわあ……!」」」」


やっとドーム状の建物にたどりつき、その建物を見た瞬間皆驚いたような、歓喜のような間の抜けた声を出す。
建物は全てガラス張りでかなりの大きさがあり透明なガラスからは中の様子が窺える、中には沢山の草木や花々が咲き誇り、美しい姿が外からも眺められた。中には見たことない花や今、春の季節には咲くはずのない植物などもあり幻想的な雰囲気を感じる。なんというか、現実味が感じられないとも言える。


「庭園か何かかなあ」

そっとガラスに触れる、するとひやりと指先に冷たさを感じる。庭園の中が気になりガラスの中を覗き込むが一瞬にして視界が青く染まる、花びらか何かかと思ったがそれは違った。


「あ、人間だあ」

ガラス越しに可愛らしい女の子の声が耳に入る、視界の青色はどうやら髪だったようで視線をずらすとにこりと微笑む女の子の姿があった
少し驚いてびく、と肩を揺らす。女の子はすぐ近くにあった扉から出てきて、ゆっくりと近づいてきた。

「かわいー!」

女の子はじいっと私の顔を見つめるとぎゅうっと抱きついてきた。それを近くで見ていたゆりちゃん、啓ちゃん、堀部ちゃんが近寄ってきて問いかける。
堀部ちゃんが女の子を見ると有里ちゃん、啓ちゃんが立ち止まった場所よりも一歩女の子へ近づいて問いかける

「あの、此方の庭園の持ち主の方でしょうか」
「んーっと…如何説明したら良いかなあ、ええーっと」



「この庭園を守るものの一人です、彼女は百さん。」

12ライナー:2011/10/01(土) 18:27:01 HOST:222-151-086-003.jp.fiberbit.net
ここでは初めてのコメントとなります、ライナーです^^
設定が良く出来上がっていて面白いです!
ですが、読んでいて残念だった点が幾つか……^^;
まずは主人公についてです。
主人公はどうやら啓という名前らしいですが、ナレーションか、会話の中で自然に伝えるようにして下さい。そうでないと、主人公が誰なのか、それと主人公の印象が薄くなってしまいます。
2つ目は、メンバーの登場です。
冒頭のメンバー登場はあまり人数は増やさないほうが良いのです。人数が少ないと頭に入りやすいですしね。
人数を増やしてしまったときは、メンバーのローテーションや口調の変化で定着させると良いですよ。
3つ目ですが、これは視点移動をしているのでしょうか?主人公の目線が変わっているように見えます。
もしそうならば、気を付けて貰いたいと思います。
長編小説での視点移動は恐ろしいタブーです。それこそ読者が混乱し、主人公が分からなくなるので気を付けて下さい。
4つ目は世界観です。
これを蔑ろにしている人は書きたいところだけに集中し、深く考えていないことが分かります。
この作品で言うと、幾華山の部分でしょうか。
幽霊や妖怪と言った恐ろしい場所ならば、普通の立ち入り禁止区域と違って入り込まない為の対策がされているでしょう。
さらに、最後の方では立ち入り禁止区域に建物があるという設定とお見受けしましたが、言わなくても分かるとおりかなりの矛盾が生じております。
5つ目は改行です。
縦書きの小説読本等とは違い、ここの掲示板は横書きです。それ故、縦書きと同じようにあまり改行しないのはお勧めできません。
文字の塊ほど見たくなくなる物はありませんからね。
もう少し改行を加えることをお勧めします。

かなり長々と、しかもかなりの上から目線で書いてしまいましたが、お気を悪くされたら済みません。
小説のことになると全力を尽くしたくなるのですね(だから勉強不足)
では、長文失礼しましたwww

13 ◆uXwG1DBdXY:2011/10/01(土) 18:46:52 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

>ライナー様

コメント、アドバイス有難う御座います!

主人公というか一応生徒会の四人組をメインにしたかったのですがやはり一人に纏めたほうがよかったでしょうか?
名前はナレーションで自分の名前を言うのは少し変とも感じたのでやめようと思ったんですが入れる場所を見失ってしまいまして…。
世界観は確かに書きたいところばかり考えてしまうので、確かに疎かになってしまっていました。
縦書きと視点は別所で書かせていただいているときなどで何時もそうしているので癖になってしまっていて、一応視点はなるべくわかりやすいようにサブタイトルに書いておいたのですが…。

アドバイスとても勉強になりました。
自分の文才で出来る限り頑張ってみます。

14ライナー:2011/10/02(日) 15:23:30 HOST:222-151-086-020.jp.fiberbit.net
恐らく返信した方が良さそうなので、質問にお答えしておきます。ライナーです^^

メインと言うより、やはり主人公を1人決めてそこからの視点で描く方が良いと思いますよ。
サブタイトルに書いても、見づらくなってしまうので注意です^^;
主人公以外の以外の視点で描くときは、主人公と別行動をしているときが主流です。
それと、いろんな視点で描きたいと思ってバラバラに行動させるのもNGです。基本は主人公の登場シーンを多くするのがよいですよ。

今回も少量で済ませたいと思ったのですが、また少し長目になってしまいました^^;
補足として参考にしていただければ幸いですm(_ _)m

15 ◆uXwG1DBdXY:2011/10/08(土) 18:29:36 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

▼お知らせ

くしゃみが止まらない槙です、どうもお久しぶりです。

ええと、以前短編のほうにて別所の企画などの都合により遅筆になってしまうことをご報告いたしました。
片方だけで大丈夫かなと思ったんですが一応此方にも書いておこうと思ったのですが手遅れでした、超下がっとる。

ええと、今回お知らせすることはそれとは別にありまして。
以前ライナー様にご指摘をいただくまで全く気がつかず読み返したら色々と酷い出来上がりでして…
なにこれひどい(・ω・`)というような出来でしたので(大事なので二回目)、うん、書き直そうかと思っております。まあ書き直すと言ってもストーリーは殆ど変えずにアドバイスを元に修正を加えたり視点を変えたりするだけ、のはずです←

遅筆なのは全く変わりませんが、宜しくお願い致します。
それとライナー様へ、返信出来ずにすみません、アドバイス大変勉強になりました。毎度有難う御座います!

それでは失礼いたします。
書いてる途中で何がなんだか良くわからなくなってきた(・ω・`)


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