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+苦くて甘い、ラブストーリー…+
1
:
紅桜
◆H2afPHIwUk
:2009/02/19(木) 19:25:42 HOST:60-62-59-203.rev.home.ne.jp
えーと、初めまして。またはお久しぶりです。
紅桜-ベニザクラ-と申します。
「殺し屋-3人でやってます!!-」
を書いております。
良ければそちらも読んで下さると嬉しいかとwwΣ
何かラブストーリーが書きたいな、と思いました。[何
え?向こうもキチント書けるかって?
…まあ、はい。コツコツと続けるつもりですが。
読みたいと思ってくれる方には大変申し訳ありません。
ではー、堅苦しい話も何なので、
感想&アドバイス等々お待ちしております。
お願い:荒らしが来ても無視でお願いします。
それでは、小説楽しみに見てくださいませ++
94
:
紅桜
◆H2afPHIwUk
:2009/11/22(日) 19:07:32 HOST:i121-114-126-244.s04.a013.ap.plala.or.jp
短編 「友達の彼氏ー前編ー」
そっと、貴方のすらりとした、無駄のない肩に触れる。
そしたら君は、ふわりと…優しく、柔らかく…大切そうに私を見てくれる。
でも
でも私が望んでいるのは、そんな眼差しじゃないの。
私が望んでいるのは、そう。亜衣を、貴方の彼女を愛しそうに見つめる、その瞳なの。
でも彼が私をそんな瞳で見てくれることはない。だって…彼女がいるんだものね。
何度、貴方の隣に…彼女にしてほしいと願っただろう。
何度、亜衣に嫉妬しただろう。
何度、貴方に「好き」と言われたいと思っただろう。
数え切れないほどの、私の思い。
いつか伝わることを、でも伝わらないでほしい。そんなハッキリとしないこの思い。
溢れそうなこの思いは、どこに捨てれば、良いのですか……。
「亜衣、教科書見してくんねぇ?」
「亜衣、宿題見せてくれ、お願い!」
「亜衣、弁当一緒に食おうぜ!」
全部、全部。元は私の仕事だったのに。
そうお願いしてくる場所は、私だったはずなのに。
「亜衣、好きだよ」
「亜衣は今日も可愛いなぁー!」
「亜衣、世界で一番愛してる」
一度でいいから、言われてみたかった愛の言葉。ねえ、亜衣にそんなこと言わないで。
私にも言って。好きなの、好きなの。 こんなに思ってるのに、どうして貴方は離れてくの?
「松本ー? どうしたボーッとして! お前らしくもない!」
貴方は、私の何を知ってるって言うの。何も知らないでしょう?
どんなに知ってほしいことも…知らないでしょう?
好きなのに。
「何でもないよー!」
でも、それを言えない私にも非がある。如何して言えないの、私。弱虫、弱虫!
無意識に言葉を並べ、作り笑いを浮かべ、彼と会話をする私は、とても惨めで、滑稽。
耳を塞ぎたい。泣き叫びたい。このいつまでも開かない役立たずな口を切り落としてしまいたい。
そう思っても、どれも実行できない私は、愚か者。
どうせ嫌われたくないんでしょう。
嗚呼、何て弱い生き物なの、私は。
95
:
紅桜
◆H2afPHIwUk
:2009/11/29(日) 16:18:40 HOST:i121-114-126-244.s04.a013.ap.plala.or.jp
「友達の彼氏ー中編ー」
「何か、悩み事…とかか?」
また、ボーッとしてたらしく、今度は本気でそう言ってきた。
止めて。
軽い気持ちで、そんなこと言わないで。
「何でもない、って言ってるでしょ!?」
つい。 ついカッとなって、声を荒げてしまった。馬鹿じゃない、熱くなって。
どこか他人事で、客観してる自分がいる。自分のことなのに。
シーンと静まりかえる教室。
さっきまでのざわつきは消え、今は物音ひとつせず、皆の息遣いと、息をのむ音が聞こえる。
「ど…うしたんだよ?」
彼…もとい、島田敬は驚いた様に此方を見つめる。その瞳は戸惑い、驚き、悲しみ…色んな感情が映し出されていた。
素直すぎる。私にはできないことが貴方には簡単にできるのね。
「聞こえなかったの? 何でもないって。」
「何でもなく何か、ないだろ?」
「何でもないって私が言ってるんだから、何でもないの!
もう黙って―――」
「ゆ、由香ちゃん! どうしたの…? そんな大声出して!」
突然やってきた亜衣の声に、ハッと我に返る。そして、自己嫌悪する。
私…今すごく冷たい声をしていたわ。 凍るような…。島田だって、固まってる。
「何でもない……、ごめん…っ!」
いたたまれなくなって、バッとその場から走り去った。背後から聞こえる、亜衣の声も島田の声も。
無我夢中で走った。追いかけてくるかも。捕まりたくないよ。
何も聞こえないように、耳をふさぐ。
昼間なのに薄暗く、冷たい風が吹く人気のない裏庭につくと、その場に崩れた。
八つ当たりもいいとこ。熱くなっちゃって、馬鹿みたい!
心の中でいくら毒吐いても、いくら自己嫌悪しても、この不安と恐怖は、拭えなかった。
だから。
声に出してみたの。誰か助けてくれるかも、って。少しでも気持ちが落ち着くかも、って。
「最低、最低…っ! 馬鹿じゃない? いいえ、馬鹿よ! こんな醜い自分、消えてしまえばいい!」
一気に吐き出すと、何故か息苦しかった。はぁはぁと乱れる息を整えるように深呼吸した。
落ち着きは取り戻せない。そのせいか、近付いてくる足音にも、気付かなかった。
「松、本…! やっと見つけた。おい…松本…?」
「はぁっ、はぁっ…島田!?」
嗚呼、何故、島田なの…?
96
:
紅桜
◆H2afPHIwUk
:2009/11/29(日) 17:06:07 HOST:i121-114-126-244.s04.a013.ap.plala.or.jp
「友達の彼氏ー後編ー」
「なぁ、どしたんだよ…こんなん、お前らしくねえって。」
「じゃあ…私らしさって、何!? 島田は私の何を知ってるって言うのよ!!」
「…っ、何…って…お前、隠し事とか、悩み事とか。そういうのため込まないで相談してくるだろ?」
「相談なんて…できるわけないじゃないっ!」
「…相談、出来ないことなのか?」
……そう言われて、ハッとする。
余計なことを言った。また、熱くなってしまった。落ち着け、落ち着け…。
「あ、はは…っ! ウソに決まってるじゃーん! まんまと、騙され…ちゃって、さ…っ!」
「何で……泣いてんだよっ! 辛いなら、言えよ!」
目から溢れてくる雫が、頬を通り、そして地面に落ちた。大粒の雨が、頬を濡らし、地面を濡らす。
無意識だよ。何で泣いてるのかも、分からないもん。だって私、笑ってる、でしょ?
「なぁ、泣くなよ…ッ、俺まで悲しくなるだろ?」
それは、友達だから? 友達だから、そんなこと言うの?
その言葉に、私の心が、胸が、どれだけのダメージを受けているのか…分かってる?
「しま、だ…」
「…ん?」
何故か、島田の名前を呼んだ。彼は優しい声音で、返してくれる。
その声に、もっと涙が溢れ出た。喋ろうにも、喋れない。
「うっ…ふぅっ…島田ぁ…っ!」
「うん、うん」
そっと、躊躇い、戸惑うように微かに震えた手が
私の頭に触れ、そのまま下に降りて行き背中に回る。そのときすでに私は、彼の胸の中にいた。
「島田…?」
驚きすぎて、涙も止まった。驚き戸惑う私の声は、微かに震えていた。
「…俺さぁ、松本が好きなんだよね。」
「…は…あ!?」
「亜衣とは話しつけてきた。亜衣も薄々感づいてたんだって。」
「ちょ、待って待って…話が読めな」
「…お前、俺のこと…自惚れかもしれないけど、好きだろ?」
「…っ、」
突然、何を言い出すのかと思ったら。
彼からの愛の告白。彼からの、愛の言葉。
ずるいよ、先に言うなんて……っ
それに、私の気持ち、気づいてたの…?
「好きだよ、馬鹿…っ」
無意識に言っていた言葉と同時に、また涙があふれた。
その涙を、そっと指で拭ってくれる彼。愛しいと思った。だから、ぎゅぅっと力いっぱい彼に抱きつく。
戸惑った様な声を出した彼だけど、すぐに抱きしめてくれた。
この時間が、永遠に続けばいい。
END
あとがき
えっと、かなり無理矢理な終わらせ方をしてしまいました…(;一_一)←
これは良くできたかなーって思ってます。感情って難しかったですが…;;
読者様からみたら下手くそかもしれませんけどね…ふっ((
では次におまけを投下しておきまっす!
97
:
紅桜
◆H2afPHIwUk
:2009/11/29(日) 17:13:36 HOST:i121-114-126-244.s04.a013.ap.plala.or.jp
「友達の彼氏ーおまけー」
「あのさ、島田…」
「敬って呼んで?」
「あの…島田君」
「………」
「………敬、あのさ」
「うんうん。何?」
「……。…いつ頃私の気持ちにお気づきに?」
「うーん、俺と亜衣が付き合ってすぐかな。」
「え、そんな前から…!?」
「うん、気づいてた。何かボーッとすること多くなったし」
「因みに、しま…敬が私を好きになったのは。」
「…、由香と出会ってから、すぐ。つーか、ほぼ一目ぼれ。」
「…ぇええ!? そんなに前……じゃあ何で亜衣と付き合ったの?」
「秘密♪」
「…っ、」
END
あとがき2
台詞だけです、すみません;
いつか亜衣と付き合った秘密をかけたらなーと思ってますb
多分近いうちに書きます、この小説結構気に入ったから((
それではみなさん、またお会いしましょーノン
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