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関学アメフト

2名無しさん:2014/12/05(金) 17:43:12
アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「パナソニック杯 甲子園ボウル」(14日・甲子園)で対戦する関学大と日大の監督、主将が1日、試合会場で会見した。2年連続28度目の顔合わせとなり、関学大の鳥内秀晃監督(55)と日大の内田正人監督(59)が“舌戦”を繰り広げた。

 昨年は9―23で屈した宿敵の印象を問われた内田監督が口火を切った。「悪いっていうことじゃないんですよ。タックル、ブロックにしても『お前、どこつかんでんの?』っていう“反則”も他の大学と比べるとうまい」。甲子園ボウルでの対戦成績は日大の16勝9敗2分け。だが、2007、11、13年と3連敗中とあって警戒心をあらわにした。

 一方、関学大史上3度目の4連覇を狙う鳥内監督は、敵将の揺さぶりに苦笑い。外国人留学生を“助っ人”として加える日大の選手編成に注文をつけながら、自軍のプレーについては「ちゃんとルールにのっとって教えている」と言い切った。

 それでも「日大はどちらかというと悪役みたい。関学は全ていいような」と内田監督。日大が勝てば24年ぶりのV。負ければ初の関学大戦4連敗となるだけに引き下がれない。今年の伝統の一戦は、どちらに軍配が上がるか。(伊井 亮一)

4名無しさん:2014/12/07(日) 06:45:48
関学の選手が反則していないか審判の目を向けるには十分効果的
また関学の選手もちょっと気になるところだろう

5名無しさん:2014/12/07(日) 06:47:04
まぁでも12人ディフェンスとか見逃されてたのは確かだな
万が一にも一発TDを避け、仮にばれても-5ヤード
これを相手のラストドライブにぶつけるのはさすが。


でもあの試合に関しては、関学の最初のドライブのノーハドルオフェンス
で立命の選手交代が(ノーハドルオフェンスに付いていけず)遅れて
結果として、12人フィールドに居た反則を見逃してますからね。

どっちもどっちでしょう。というか、状況的には立命の反則見逃しの方が
大きい。立命のラストドライブなど、勝敗の行方には殆ど関係ないからね。

6名無しさん:2014/12/07(日) 06:47:49
普通だったら、意図的な反則とそうでない反則なら前者の方が「悪」になるところだけど、
取られる反則がマヌケで取られない反則は高等テクニックという構図にしてしまう関学を、
皮肉ではなく、褒めるべきだろう(12人DFが意図したものだとして、だが)。

かつて近藤氏が実況中、ケガ人が出た場面で「汚いと言われようが、立命は何としてでも
時計を止めたいんです」と言ってしまったことがあったが、実際、高等テクニックとしての
反則はあるんだろう。

ただ、近藤氏にしろ、内田監督にしろ、公の場で言っちゃあダメだな。

7名無しさん:2014/12/07(日) 06:48:36
>というか、状況的には立命の反則見逃しの方が大きい。

プレーに参加する気のない交代選手のわずかな退出遅れ
(おそらく審判も気付いていたがプレーに影響なしとして流した)と、
ディフェンスする意思を持ったフィールドプレーヤーが12人で守るのと同列に語るなよ
たしかに12人ディフェンスの際はほぼ勝敗は決していたが。

勝敗に関するとか言いだすなら、立命ディフェンスの1人退出遅れの次のプレー
関学ファーストシリーズのフォースダウンギャンブル、
明らかにフォルススタート見逃されてるのどう思う?
こっちのほうがよっぽど大きな見落としと思うけどな
http://www.ustream.tv/recorded/55736075
22:14あたりで、右のOT(アンバランスのウィークサイドのTE)が完全にピクついてる。
RTVじゃ見にくいけどNHK-BS1の録画ならもっと明らかだよ

立命の選手も動いたってアピールするんじゃなくて
スクリメージ割ってスナップ前にプレー潰しておけば
おそらくフォルススタート取られてたんだろうけど、
この辺はまだまだ馬鹿正直だよね
多分立場が逆なら関学の選手はわざと誘発された動きして
プレー潰していると思うね この辺は確かに関学の選手はうまい。

8名無しさん:2014/12/07(日) 06:49:15
「高等テクニックとしての反則はある」とは言ったが、それを立証することは不可能だし、
する必要もない。審判が気づいて取った反則だけが反則だというのが、厳然たる現実だろう。
「意図的な反則だから汚い」などと言ってる暇があれば、相手の反則を誘発する練習でも
しておけばいい。

ミスジャッジも然り。贔屓かどうかなんて立証できない。審判が信用できないというのなら、
試合に出るべきではない。審判は自分の目で見たとおりに判定すればいいのであって、肉眼に
よる判定の限界は自ずと存在するのはわかりきったこととして審判を信用するというのが

9名無しさん:2014/12/07(日) 06:50:38
何年か前の法政、青木監督といい、今度は天下の日大監督が審判の判定云々か。         
恥を知れ。監督が言うことか。アマアチュアスポーツで審判の判定に疑義を抱いたらどうなる。
負けたら審判のせいにするのか。ナサケナイ。
これでは初めから勝負は決まったようなものではないか。
日大の選手がかわいそうに思わないのか

10名無しさん:2014/12/07(日) 21:19:56
日大の実力

主力は2年生、3年だが、それに加えて1年生留学生五人も来季からは試合にでてほしいね
さらに増えるといい

11名無しさん:2014/12/09(火) 08:36:18
リーグ戦7戦やって最後が特に激戦で疲れたってのは立命館も同じ。
今年から1ブロックになって慣れてないから疲れたとか抜かすんだったら、
それまで楽だった2ブロック時代に関東優勝しても甲子園であまり勝ててないがな

甲子園ボウル来るたび場所も審判もアウェイだから負けるんですよってほざいていた青木監督は
TOKYOボウルで場所も審判もホームで負けた今どう思ってるんだろ
ホームだろうとアウェイだろうと力の差があれば負けるってわかってるんだろか?

816 :アスリート名無しさん:2014/12/09(火) 05:55:21.18 ID:1WpLrGQ/
ひげうどんは年越しそばの忙しさを言い訳にしていない。
だから関学は素晴らしい。
さあ、みんなで関学を応援しよう!
レッツゴーKG!

817 :アスリート名無しさん:2014/12/09(火) 07:21:26.78 ID:izVYvJm9
>>816
年越しは、ひげうどん改めひげそばになる。

内田の発言に気悪くしたひげそばがもしかしたら甲子園で本気出しちゃって日大を公開処刑するかもな。
まあでもライス考えたら甲子園は流してサラっといっとくんだろな。

12名無しさん:2014/12/09(火) 08:37:18
777 :アスリート名無しさん:2014/12/07(日) 22:43:48.75 ID:Y9DEy5zp
春は関学を除いては関東の圧勝(特に早稲田が健闘)だったんだけどな。
立命が強いというより法政がだらしない。早稲田か慶應を出したかったね。

778 :アスリート名無しさん:2014/12/07(日) 22:44:50.55 ID:hIH+C/A2
>>777
たしかにそういう意見は多いかもね

779 :アスリート名無しさん:2014/12/07(日) 23:15:20.83 ID:DCPvwxz0
>>777
関西のチームは春と秋ではチームが全く変わるよ。だから春がこうだったからと比較は出来ないよ。
関東のチームは春からの上積みが少ないんじゃないの?
特に早稲田は、今立命と対戦すれば春とは全く違う結果になるんじゃないかな。

780 :アスリート名無しさん:2014/12/07(日) 23:36:15.89 ID:CikKDDZf
>>777
ほんと学生アメフト知ってんのか?春って何時なんだよ。
チームのメンバー選定の時期ですよ。そこから戦術たたき
込んで秋を迎える。使える戦術の部分でどの大学も関学に
は遠く及ばない。。。体ばっか鍛えてるからそうなるの。
関学のヒゲのおっさんは本当に勉強してるよ。良しも悪し
くも篠竹、水野の時代はもっと考えてたよ。実力がない上
戦術もなけりゃ勝てるわけないよ。本来格下のほうがもっと
戦術考えるべきだろ。そんな頭のある指導者いりゃこんな
ことになんないかぁ。高校で芽の出た肉体バカ集めても
大学でちっとも成長できていないから。

逆に関学はもっとスタッフはじめ人材を他校に展開して
アメフト界活性化とか考えないと廃れるよ。シンクロの
井村コーチが中国で指導したみたいに。てめえらだけ
強けりゃいいってもんじゃないだろ。

13名無しさん:2014/12/09(火) 15:39:59
815 名前:アスリート名無しさん :2014/12/09(火) 03:01:14.45 ID:H1Sm8r6I
>>814
リーグ戦7戦やって最後が特に激戦で疲れたってのは立命館も同じ。
今年から1ブロックになって慣れてないから疲れたとか抜かすんだったら、
それまで楽だった2ブロック時代に関東優勝しても甲子園であまり勝ててないがな

甲子園ボウル来るたび場所も審判もアウェイだから負けるんですよってほざいていた青木監督は
TOKYOボウルで場所も審判もホームで負けた今どう思ってるんだろ
ホームだろうとアウェイだろうと力の差があれば負けるってわかってるんだろか?

816 名前:アスリート名無しさん :2014/12/09(火) 05:55:21.18 ID:1WpLrGQ/
ひげうどんは年越しそばの忙しさを言い訳にしていない。
だから関学は素晴らしい。
さあ、みんなで関学を応援しよう!
レッツゴーKG!

817 名前:アスリート名無しさん :2014/12/09(火) 07:21:26.78 ID:izVYvJm9
>>816
年越しは、ひげうどん改めひげそばになる。

内田の発言に気悪くしたひげそばがもしかしたら甲子園で本気出しちゃって日大を公開処刑するかもな。
まあでもライス考えたら甲子園は流してサラっといっとくんだろな。

14名無しさん:2014/12/10(水) 18:38:45
関東、関西両学生リーグの準優勝校による、第1回「TOKYO BOWL」は12月7日、東京・アミノバイタルフィールドで行われ、立命大(関西)が法大(関東)に41―7で快勝した。

 立命大は第1クオーター3分56秒、RB玉井元(4年・東山高)の21ヤードTDランで先制し、前半だけで4TDを奪い27―0とリード。後半も主将のLB山本貴紀(4年・北大津高)ら強力守備陣が法大の反撃を1TDに抑えた。
 最優秀選手には、立命大のDL仲里広章(3年・明治学院東村山高)が選ばれた。

 【立命大・米倉輝監督の話】
 (関学大に負けた)2週間前はどん底だったが、4回生を中心に頑張って勝つことができた。こういう機会を用意してくれた関東連盟に感謝している。一生懸命やって、関東のファンに何かを伝えなければいけないと思って試合に臨んだ。

 【法大・青木均監督の話】
 力の差は歴然としていた。関東のリーグ戦方式が変わったことによる「制度疲労」があった。ハードなゲームが続けば、リーグ全体がレベルアップするという学連の期待に応えられなかった。

法 大  0 0 0 7=7
立命大 14 13 7 7=41

15名無しさん:2014/12/11(木) 22:28:56
日大・宮田主将「関学は強いが隙はある」
たしか立命館のエースQBも、試合前には同じようなことを
行ってましたな。

そりゃ関学にも勿論、隙はあるでしょうが、立命館と同じく日大も
「こんなはずじゃなかったのに」と思うはめにならないといいがね。

それから挑戦する立場で「相手にも隙はある」と思うのも結構だが
自分たちの隙には気付いているのかね?

そのあたりを突くのは上手だよ、関学というチームは。

16名無しさん:2014/12/11(木) 22:30:42
>>105
誰の事か知らんけど
関学が勝てないのは、強さを持ったチームでタレントにはやられる確率が極めて高いということ

日大の松岡や梶山や宇田川らのとき、東海の京大、
立命館の高田の時や木下の時にも関学のスタイルでは限界があった

17名無しさん:2014/12/12(金) 22:24:31
甲子園ボウル、カギ握る2人の3年生 関学大―日大アメリカンフットボールの大学日本一を決める第69回甲子園ボウル(全日本大学選手権決勝)が14日、阪神甲子園球場でキックオフを迎える。4連覇を狙う西日本代表の関学大(関西)と、24年ぶりの頂点を目指す東日本代表の日大(関東)が2年連続でぶつかる。3年生ながら勝負のカギを握る2人を紹介する。

■「僕らOLが勝たせます」関学大・橋本亮

 2012年の正月。大阪府立豊中高3年の橋本亮は、ライスボウルをテレビ観戦していた。入学の決まっていた関学大がオービックに14―3とリードして前半終了。自然と涙が出てきた。「オレ、こんなすごいチームでやれるんや」

18名無しさん:2014/12/12(金) 22:26:18
アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「第69回甲子園ボウル」(14日、甲子園球場)に向け、4連覇を目指す西日本代表の関学大(関西)が12日、試合会場での練習を公開した。

 主将のRB鷺野は「学生日本一を決める大会。絶対に勝たないといけないと思っている」と意気込み、QBの斎藤は「パス成功率は80%以上、パスで最低2本のTDを取りたい」と目標を口にした。

 24年ぶりの頂点を狙う東日本代表の日大(関東)との名門対決は2年連続28度目。同じ顔合わせだった昨年は23−9で勝ったが、甲子園ボウルでの対戦成績は日大の16勝9敗2分け。鳥内監督は「日大は個人能力が高い選手が多いチーム。斎藤があわてずにプレーできるかがポイント」と話した。

19名無しさん:2014/12/12(金) 22:42:59
盤石のゲームプランで聖地4連勝へ
積極的な攻撃にも期待

今季も関西学生リーグを制覇し、通算54度目の優勝を決めた関学大。西日本代表校決定戦でも名城大を一蹴、4年連続で甲子園ボウルへと駒を進めた。

近年安定した強さを見せている関学大だが、昨年に比べてみると攻守のバランスに違いが見てとれる。スキルポジションに入れ替わりが少なかったオフェンスはさらに進化し、果敢に得点を狙うプレーコールが増えている。昨年は確実な攻撃を選択していたが、今年はオフェンスで打ち勝つという印象が強い。

関西学生リーグ全体でのスタッツも、獲得ヤード2740ヤード、272得点と頭一つ抜けた数字となっている。ランではRB鷺野、橋本らの突破力ある選手を揃え、ロングゲインも期待できる陣容。パスではWR横山、木下ら信頼できるレシーバー陣へのミドルパス攻撃が主軸となるが、今回は大型ターゲットWR木戸、大園への一発も繰り出すことが予想される。QB斎藤は、強肩と豊富な試合経験を活かして多彩な攻撃を展開する。特に今季はプレーが崩れても落ち着いてキープし、ゲインに繋げており、日大守備陣はかなり手を焼くだろう。

この積極的な攻撃を下支えするのが、OLユニット。今季スターターが大きく入れ替わったが、シーズンを通じてボールキャリアーをしっかりと防衛している。関学大OLは体格よりも機動力に特徴があり、またクレバーでもあるため、大舞台でも安定したブロック、パスプロテクションが見られそう。日大の攻撃も破壊力があるため、点の取り合いになる試合展開も予想される。

一方のディフェンスは、絶対的な守護神が不在となるも、変幻自在な守備で相手のドライブを断ち切る。DLではチーム随一のパワーを誇るDL松本に注目。LBは小野、山岸、作道の最強トリオが布陣し、的確なプレーリードでビックプレーを量産する。DBについても、最上級生でユニットを引っ張る国吉や、試合をひっくり返す一発を秘めた田中、1年生ながらセンス抜群の小椋、ボールへの嗅覚が光る小池とタレント揃いである。特にエンドゾーン手前では見事な集中力を誇り、関西大との試合では深く陣地を進行されるもTDを阻止している。
また立命大との試合では、それまでと全く違った守備を展開し、立命大オフェンスチームのTDを0に抑えている。甲子園でも、果敢なブリッツやスラントなど、オフェンスのゲームプランを崩すシナリオが予想される。

スペシャルチームも攻守と遜色ない仕上がり。K三輪は今季FG7本を全て成功させており、調整は万全。昨年の不調から見事に返り咲き、飛距離、安定性ともに信頼のおける戦力である。このほか、立命大戦でも飛び出したビッグリターン、スピードとタックルで魅せるカバーチームなど、細部にまで強さを発揮している。

今年は4連覇がかかる関学大。49回目の聖地で、一体どんなドラマを演じるのか。激戦必至の赤と青の伝統の一戦で、蒼き戦士達の躍動に注目である。

20名無しさん:2014/12/12(金) 22:45:14
DB#10田中 雄大(3年)
チーム内外からビックプレーメーカーの呼び声高い田中。今年3年時であるが、堂に入ったプレーぶりを見せている。彼の特徴は思い切りの良さ。決してギャンブルではない鋭い読みでのインターセプト、好タックルを生み出す。予想を超えるスピードでボールに反応し、相手校の勝負手を沈める。田中の一発タックルで攻撃陣の士気を削ぎ、モメンタムを引き寄せられるのが強みだ。
今年は春のシーズンから随時試合に出場。下級生らの成長もめまぐるしい中、それ以上に存在感を示したのが田中であった。オープンへのラン、パスに対して、一撃で仕留める姿が印象的である。ランプレーへの反応では、フロント陣が止めきれなかったプレーでも、ロングゲインを許すことなく的確にタックルを入れている。最終防衛ラインとして、相手の地上戦を阻む。タックルも破壊力があるため、ソロタックルあるいはファンブルフォースも、彼の見せ場となってくる。
また競り合いにも強く、177cm、72kgのシャープな体格と相まって、俊敏で芯の強いディフェンスを見せる。日大のパッシングオフェンスに対しても、十分対抗できるだろう。大型でスピードもある日大WR陣との戦いにも目が離せない。
また今季は、立命大戦でビッグリターンを決めている。試合開始早々の場面で一気に敵陣へボールを運び、先制点に貢献した。彼の持ち前の闘志は、ディフェンスだけでなくスペシャルチームでも大いにプラスとなる。
今季の赤と青の一戦は、先取点が重要と予想され、そのためにはキックオフリターンでまずモメンタムを引き寄せたいところ。当然警戒されるポジションだが、リターナーとしても試合を決める活躍を期待する。
ここ一番で欲しいプレーを出すのが田中雄大である。今年の甲子園ボウルは、接戦が予想されるため、彼の一撃で関学の流れに持っていきたい。

21名無しさん:2014/12/12(金) 22:45:44
DL#52松本 栄一郎(2年)
 ここ数年、関学のDLは、梶原(現パナソニック)、池永(現アシスタントコーチ)ら、180センチを超す大型選手を中心に組まれてきた。しかし今季は中心選手が抜け、ディフェンス力の低下も危惧されたが、岡部、安田、そしてこの松本という175センチ前後の3人がディフェンスの第1線で奮闘してきた。
 松本は関学中時代に勧誘されてタッチフットボールを始めた。当時から体が大きかったため、DLの真ん中でプレー。高等部時代は3年のときに全国選手権大会のクリスマスボウルに出場し、早大学院に敗れたもののしっかり結果を残し大学に進学した。
 大学では層が厚かったにも関わらず試合に出場する機会を得た。試合経験を積む中でスピードの必要性も感じ、サイズアップするよりも体を引き締めた。昨年の甲子園ボウルにも出場し、多くの経験を得ることができたという。
松本の魅力は1対1の当たりに強いことだ。大型OLをそろえる立命大を相手にしても当たり負けることはなかった。それどころか、OL2人のブロックをかき分けてQBにプレッシャーをかけるなど、その怪力ぶりを知らしめた。ランプレーでも、相手OLが松本のブロックに手こずるため、LBがフリーで動くことができるなど、数字に表れない活躍を見せる。また喜怒哀楽をあまり表情に見せず、終始マイペースで相手の攻撃意欲を削いでしまう。
松本の成長は、毎日の練習で池永アシスタントコーチがきっちりと指導できていることも大きい。同じ2年の安田とともに、多くのことを吸収できているのだろう。
鳥内監督は、ディフェンスでキーとなる選手の一人に「真ん中の選手」の一人として松本の名を挙げた。試合で経験を積むごとに、フットボールへの理解を深めている松本。LBの小野とともに真ん中は通さないディフェンスをしっかり展開してくれそうだ。

22名無しさん:2014/12/12(金) 22:46:24
LB#57小野 耕平(4年・副将)
LBとして1年時からスターターを張る小野。プレーへの素早い反応と的確なタックルで相手校を仕留める。ボールへのパシュートは抜群で、強豪との一戦でもソロタックルを連発し、攻撃陣を沈黙させる。キャリアーに襲い掛かり、ロスヤードにも仕留めている場面も多くみられた。
今季はシーズンを通じて、中央付近のランやショートパスへのプレッシャーが強力で、相手校の攻撃を阻んできた。甲子園でも、日大の軸となるプレーを封じることで、ドライブを最小限に留めたいところ。ダイブプレーやオフタックルなどの守りには小野が欠かせない存在になっており、能力の高いLB陣の中でも特に日大は脅威と感じているだろう。
またパスへの読みも鋭く、京都大や立命大戦でインターセプトを記録。パスシチュエーションでの中央ミドルパスに対しては、ほぼ小野がカバーしており、日大はかなりコースが制限される。
精神面でもチームの主柱として大役をこなしている。立命大との一戦を前に、最も危機感を持って練習に励み、守備陣を鼓舞し続けたのが小野である。鳥内監督も「彼がいたからこそ安定した守備が展開できた」と話すように、立命大攻撃を十分に分析し、その強さを感じたうえで、どうすれば封じ込められるかに全力を注いだ。
結果として、関学大守備は今季見たことがないぐらい強力に機能した。それまで各人のプレーリードで防ぐ守備から、積極的なブリッツを多用し、要所で相手の攻撃を抑え込んだのである。これにより、立命大のゲームプランは崩れ、関学大は立命大攻撃陣からTDを奪われることなく勝利した。この試合で、小野自身も大いに暴れまわり、その存在感を改めて思い知らされることとなった。
フィールドを縦横無尽に駆け回り、関学大の鉄壁を担う小野の活躍がどこまで見られるか。勝利へのキーマンとして是非注目してほしい。

23名無しさん:2014/12/12(金) 22:46:54
QB#11斎藤 圭(4年)
 昨年からスターターを務める斎藤。リーグ戦では113回パスを投げて67回成功、パス成功率は59.3パーセント、854ヤードを稼ぎだし、関西学生リーグの優秀攻撃選手に2年連続して選ばれた。甲子園ボウルでもそのパス能力の高さを見せつけたいところだ。
 しかし、リーグ最終節の立命大戦では、25回パスを投げて13回の成功ながら獲得できたのはわずか81ヤード。さらにインターセプトを3度されてしまうなど、立命大の強力なディフェンスが相手とはいえ、若干不安な面も残る。
 最終学年を迎えた斎藤が一番変わったところは、プレーをよく考えるようになり、責任感を持ってオフェンスを引っ張るようになってきたこと。昨年はあと1ヤード進めばダウン更新という場面でも、手前でサイドラインを割ってしまうようなプレーが見受けられた。しかし今季は冷静に判断できており、もともと能力の高かったパスもきっちり決めることができている。
 ただ、やはり関学大で2年目のスターターを務め、ライスボウルでの勝利が最終目標であるならさらに上を目指したい。斎藤に求められるのは、パッケージされたパスはもちろん、そのパッケージが崩れてしまったときのWRとの呼吸だ。相手ディフェンスからプレッシャーを受け、QBがスクランブルしたとき、どこのWRがフリーでパスターゲットに成り得るかを瞬時に判断することが、甲子園、そしてその先のライスボウルで出来たなら一流のQBの仲間入りとなる。
 甲子園ボウル前の記者会見で鳥内監督は、キーになるオフェンスの選手について「甲子園では個人技が必要となる」とし、鷺野とともに、斎藤の名前を挙げた。きれいなパスも個人技だが、QB自らが走って相手ディフェンスをブレイクする個人技を求めているのに他ならない。
 無駄なインターセプトを食らわず、1ヤードでも前に出るという積極性を見せることで、日大ディフェンスをブレイクする新しい斎藤に出会える試合になってほしい。

24名無しさん:2014/12/12(金) 22:47:49
RB#28鷺野 聡(4年・主将)
 今季、44回のキャリーで380ヤードを獲得。1回のランで平均8.6ヤードを稼ぎ、TDも7本奪うなど、前評判通りにしっかり結果を残した鷺野。ラッシング部門で1位に輝き、松葉杯(関西学生リーグ最優秀選手)にも選ばれた。
大学入学当時、主将を務めていたのが同じRBの松岡正樹。RBというフィールドに常にいないポジションながら、近年でも特に評価の高い主将の下で1年間背中を見続けた。2年時はU19世界選手権の日本代表チームに選出され主将も務めた。3年ではエースRBとしてリーグ戦で平均8.3ヤードを走り、ランプレーの要として、オフェンスになくてはならない存在になった。そして4年を迎え、常に意識してきた松岡と同じように主将の道を選んだ。
鷺野は1年から試合に出て、ビッグランを見せることも多く、印象に残る走りを見せてきたように思えるが、ビッグゲームの勝負所での起用は見送られることが多かった。その理由は、1発のタックルやファンブルで落ち込んでしまい、その後のプレーに支障が出てしまうほど、気分にムラがある選手だったからだ。
その不安を解消すべく、トレーニングに打ち込み当たりに強くなった。これまでは体重が軽く、DLに引っかけられただけで倒れてしまうこともあったが、タックルをされても前に倒れて、最低3ヤードは稼ぐ走りを見せるようになった。また弱いとされていた精神面も、主将としてチームを鼓舞することで、一皮むけたと評価されるほどになった。
「しっかりゲイン(前進)してTDを取る。ビッグゲームで点を取るのがスターターで4年の責任。パスプレーのときでも泥臭くプレーしたい」と話す。「ビッグゲームで点を取る」というコメントの中に、この4年間の集大成として、全信頼をコーチから寄せられてプレーをするのだという意気込みを感じることができる。
QB斎藤がパスを展開するためにも欠かせないのがランでの前進。勝負所でのビッグランで、鷺野の4年間のすべてを見せつけたい。

25名無しさん:2014/12/12(金) 22:48:20
WR#88木戸崇斗(4年)
 チームの誰もが認めるトップアスリート。2年前のエースRB望月(現オービック)が次々とディフェンスをなぎ倒して走る体幹の強さを見せたが、関係者によるとそれ以上の強さを持ち合わせる。WRの正確なブロックはゲインをさらに積み上げる要素の一つだけに、木戸の存在は大きい。チーム随一の俊足、キャッチ、コース取りなど、どれをとってもオフェンスナンバーワンの素質を持ち合わせる。
 しかし、今季はコンディション調整が上手くいかず満足できる結果が残せていない。秋季リーグには3試合の出場で、パスキャッチもわずか4回、61ヤードの獲得にとどまっている。「ビッグプレーで自分が流れを作りたい」と、体調を整えて挑んだはずの大一番・立命大戦で、TDを狙ったロングパスにあと一歩届かずキャッチ出来なかった。またパントキャッチでもミスを犯すなど、木戸らしからぬプレーぶり。ロングパスをいつものようにキャッチできておれば、粘る立命大を突き放す展開にもなっていただけに、もったいないプレーとなった。
 実は木戸は、立命大戦では2年、3年のときもあまり良いプレーを見せることができていない。しかし、期待が持てるのが甲子園ボウルでの成績。2年、3年と続けて2TDずつ奪う活躍を見せており、今年は満足な結果を残せていない木戸にとって、存在感を示す絶好のチャンスなのだ。またチームはキッキングチームの練習にも時間を費やし、大きくリターンすることも多いだけに、パントリターナーとしてもビッグリターンを見せたいところだ。
 「この秋はあまり出ていないこともあったので、コミュニケーションを取りながら頑張っている」という木戸。卒業後もフットボールを続けるというトップアスリートが挑む学生との最後の戦い。大舞台の最も似合う男がこれまでのうっ憤を晴らし大暴れすることができれば、関学の圧勝も間違いないだろう。

26名無しさん:2014/12/12(金) 22:51:58
群雄割拠のトップ8を勝ち抜いたチーム力
2014年リーグ戦の激闘を振り返る

東日本代表として日本大学フェニックスが、1990年以来24年ぶりとなる甲子園ボウルへの2年連続出場を果たした。
今シーズンから関東学生リーグは、これまでの並列2ブロック制からトップ8、ビッグ8の縦列に編成替えをした。トップ8には日大をはじめ甲子園ボウル優勝経験のある法政大、古豪・明治大、昨年4位と躍進した立教大、慶應大、早稲田大、中央大、日体大と、強豪8校が居並んだ。そのなかで日大は順当に勝ち星を重ねていった。

初戦の日体大には、各Qともに得点をあげ56−14で下す。続く中央大戦でも全Qで得点を奪い、27−0と初完封で2勝目。
3戦目の相手は、リーグ戦で第一関門である早稲田大。第1Q、先制TDを奪われたものの、冷静に攻撃を展開させ第2Qに同点に持ち込む。後半、試合は膠着状態に。そして最終Qの残り時間8分52秒に、RB高口が2ヤードを飛び込みTD。この得点が決勝点となり14−7で3連勝。
この試合で日大がみせたのは勝利を得るために決して慌てず、奇策を用いず、普段通りのプレーをじっくり重ねる姿だった。なかでも守備陣は、早稲田大の1年生ながら好QB坂梨のパスに手こずった。そのなかでDB森が、右サイドぎりぎりに投げられたTD狙いのパスを見事なまでの反応で叩き落とした。
また早稲田大攻撃陣のスペシャルプレーにも守備が組織的に対応して、ゲインを許さなかった。まさに個人技と組織プレーがうまく連動した一戦だった。

続く第2関門、慶応大戦でも勝利を引き寄せるプレーがあった。K有輪がFGを狙った際、キッキングユニットはじっくりと構えて慶応大守備陣に対峙した。焦る慶応大守備陣が反則を取られ、日大はファーストダウンを更新。このチャンスをきっちりとTDに結び付けた。その後もTDを重ね、結局63−20の大差で4連勝とした。
今季調子の上がらない立教大戦では、攻守ともに相手を圧倒。66−0と2度目の完封と今季最多得点試合とした。明治大戦も同様に37−7と連勝記録を延ばす。

27名無しさん:2014/12/12(金) 22:52:30
そして迎えた最終戦。関東連覇を賭けての天王山は、やはり法政大との全勝対決となった。
日大は幸運にも第1Q2分28秒に、法政大の4thダウンからのスペシャルプレーをファンブルロストに。ハーフウェーライン上から攻撃を開始。WR西村へのパスとRB高口のランで法政大陣7ヤードへと前進。ここでRB竹内がランで先制TDをあげる。続いてK有輪が35ヤードのFGを決め、10−0とリードを広げる。
しかし、法政大もQB近藤の8ヤードTDランで7−10と追いすがる。
その後、日大は自陣8ヤードからの攻撃をパス中心に攻め、敵陣15ヤードまで進撃。ここで春はスターターだったが、リーグ戦からはQB高橋のバックアップとなったQB西澤が登場。自慢の脚力を生かし、RBへのフェイクで法政大守備陣が流れ、隙間できたところを走り抜きTD。貴重な追加点をあげた。
「先発の座を譲ったことは、悔しかった。でも腐ってはいけないと言い聞かせ、チームの勝利に貢献することを考えた」(QB西澤)という結果のTDだった。

後半に入って、第3Q5分4秒に法政大は、QB鈴木が3ヤードを走りTD。14−17と3点差に迫る。
そして第4Qにビッグプレーが飛び出した。法政大が日大陣5ヤードまで攻め込む全体絶命のピンチ。ここでLB趙が「スペシャルプレーがくる」と直感から、パサーに突進。見事に仕留めて13ヤードのロスに仕留める。昨年は1年生ながらリーグトップのQBサック数を誇った趙だが、今年はインサイドにポジションが代わり、手探り状態だった。「このタックルで吹っ切れました」と完全復活宣言。
この激戦ではスターターだけではなく、選手全員が勝利に対するどん欲な意識を持ち、チームワークで法政大を2年連続で倒した。
東北大との東日本代表校決定戦では、得意のパッシング攻撃が冴え、63−6と圧勝。激闘続きの試合を乗り越え、2年連続33回目の甲子園ボウル出場を手にしたフェニックス。
「去年(敗戦)の悔しさを思って1年間、練習を重ねてきた。甲子園では、関学大と真っ向勝負して倒します」と主将DL宮田は静かなる闘志を燃やしている。

28名無しさん:2014/12/12(金) 22:53:53
日大
QB#18高橋 遼平(2年)
ルーキーイヤーの昨年、伝統校・日大のQBとして鮮烈なデビューを果たした高橋。しかし聖地甲子園で浴びた洗礼は凄まじく、決してイメージ通りのプレーはできなかった。その悔しさをバネにして成長を続け、一回り大きくなって甲子園へと還ってきた。
 今季はリーグが再編成され、強豪校同士の対戦が増えた関東学生リーグ。昨年よりも激しい試合が増えたが、そのなかでも高橋は昨年の経験を活かし、2年生とは思えない安定したプレーで白星を重ねてきた。リーグ戦序盤こそ西澤と併用される機会が続いたが、リーグ山場の早大戦、法政大戦では、ほぼ一人でクオーターバッキングを行い、チームを勝利に導いてきた。
特に法政大戦では、最初の攻撃シリーズで思い切りのよいパスプレーからTDに繋げ、幸先良い先制点を挙げた。途中攻めあぐねる場面もあったが、冷静にプレーを続けて、難敵との厳しい戦いを制した。結果として、関東学生TOP8のチーム記録で、唯一パス獲得2000ヤード超えを果たした。
 甲子園ボウルでは、昨年同様に関学との対戦となった。関西学生リーグ4連覇の関学は、昨年同様に強固なディフェンスを擁している。前回のようにDL陣のパスラッシュの前に高橋が屈することがあれば、勝利を掴むことは困難になる。しかしリーグ戦でも見せたように、パスプロテクションが崩されても冷静なプレーを続けることができれば、大きく勝利に近づく。
2度目の甲子園、パスアタックにさらなる磨きをかけた高橋が、WR岩松、西村ら関東屈指のレシーバー陣に、鋭くパスを通して蒼い壁を次々と切り裂いていくとき、成長を遂げた小さな巨人がその腕で、フェニックスを勝利に導くことだろう。

29名無しさん:2014/12/12(金) 22:54:46
RB#34高口 和起(3年)
関西勢に比べてスピード派のRBが多い関東学生リーグ。その中でどちらかというと関西勢に近いパワー派のRBとしてフェニックスを甲子園に導いた高口。一瞬でエンドゾーンまで駆け抜ける派手さはないが、QBから託されたボールを死守し、OLのこじ開けたわずかな穴から突破。相手の激しいタックルを浴びながらも力強く前に運び、日大ランニングアタックの大黒柱としてプレーを続けている。
今季の日大は、看板のパスアタックが機能し、毎試合大量得点を重ねてきた。しかしリーグ戦で強豪校と対戦する際は、どのチームも相手も対策を練ってくる。そうした中で重要になってくるのがランニングアタックだ。
パスが手詰まりになった展開でも、ランで着実にゲインができればチーム全体としてボールを前に運ぶことができる。
法政大とのリーグ最終節でも、後半はパスが不発になり、攻撃が手詰まりになる時間帯があった。しかし高口らの粘り強いランプレーで着実に陣地を進めた。この試合ではボール所有時間でも法政大を上回り、接戦での勝利に大きく貢献をした。
 迎える甲子園ボウルでも、リーグ戦終盤のように、パスを封じられた際のランプレーが鍵となる。関学の強力ディフェンスを攻略するためには、ランプレーでのノーゲインやターンオーバーは許されない。高口の力強いランプレーで活路を見出し、そこからオフェンスの選択肢を広げて行きたい。
 高口は昨年の甲子園ボウルで、孤軍奮闘し敢闘賞を受賞した。高口がリーグ戦のようなプレーを続けることができれば、敢闘賞だけでは、チームを日本一の栄冠に導くことができるだろう。

30名無しさん:2014/12/12(金) 22:55:31
DB#9森 亮輔(4年)
 今シーズンより1部リーグを再編し、上位8チームによるTOP8の優勝校が、全日本大学選手権に出場することになった関東学生リーグ。2年連続で関東を制覇し、甲子園ボウルまで進んだ日大にとっても決して楽な試合ばかりではなかった。特に第3節の早大戦は1TD差で終盤へもつれ込んだ。その状況の中で、エンドゾーンを狙った早大のパスをあわやインターセプトというプレーでパスカット、チームを救ったのが森である。
「ランが止まらず苦戦した」とこの試合を振り返った森だが、1インターセプト、2パスカットと、最後の砦としてエンドゾーンを守った。森の活躍で全勝をキープした日大は、続く慶大戦に快勝。続く立教大、明治大戦にも連勝。全勝同士の優勝決定戦となったリーグ最終戦、法政大戦を迎える。「(法大は)他とは違う雰囲気がある。昨年は勝利しているが、今年も挑戦者の気持ちで臨んだ」と森が語るこの試合も接戦となったが、法政大攻撃を2TDに抑えた守備陣の活躍が関東連覇の原動力となった。
 チームとしても、パス喪失ヤードは972ヤードとリーグ最少、9個のインターセプトを奪っている日大守備陣だが、「ウチのレシーバーは強いのでいい練習ができている」と、森は語る。2年連続の対戦となる関学の印象を聞くと「毎年強いが、今年はOLがいい。QBの斉藤は個人の力でパスを決めてくるし、レシーバーもいい」と警戒を怠らない。
日大の内田監督は「このままでは勝負にならない。この2週間でいかに上積みができるか」と、甲子園ボウル出場を決めた直後に危機感を露わにした。
関東屈指の陣容を誇る攻撃陣との日々の練習で鍛えあげられた自信を胸に、甲子園ボウルに向かう森のチームを救うプレーが出れば、日大の24年ぶりの王座が見えてくる。

31名無しさん:2014/12/12(金) 22:56:09
DL#90宮田 直人(4年・主将)
「高橋宏明助監督、森琢ヘッドコーチがチームをいい方向にもっていってくれ、それを3、4年生が支えてチーム力が向上した。そのなかでも、春から今季を通じて宮田主将が一番伸びた選手」と、内田正人監督が高く評価する。
関東学生リーグでロスタックル回数が昨年は5回だったが、今季は倍の10回をあげ、リーグ1位。またファンブルフォースも昨年はゼロだったが、今季は2回記録している。この記録は、宮田がどれだけ日大守備陣の要として、リーグ戦でいかに活躍したかを現している。
特に2回のファンブルフォースは、全勝対決となったリーグ最終節・法政大との一戦で記録したもの。法政大から日大守備陣が奪った4回のロスタックル中2回を宮田が奪い、いずれもファンブルフォースに仕留めた。地味なプレーだが、関東2連覇の影の立役者といえる。
連覇は、大きな目標である「日本一」へのひとつ過程。昨年を超えるさらなる一歩を踏み出すため「今季はミーティング時間を増やした。部員数が多く、1年から4年までのコミュニケーションをとるため、部員一人一人に積極的に声をかけあってチームとしての意識を植え付けた」という。
甲子園ボウルで2年連続対戦する関学に対して、「挑戦権を獲得できてうれしい。自分たちが関学のプレーを徹底に止める。そしてミスにつけ込みたい。課題だった得点力が昨年より向上している。それだけに守備から攻撃につなげ、得点する流れを作り出していきたい」と話す宮田。「昨年はFG1本、最後にTDをとっただけ。今回はTDを取って勝つことを追求したい」と強く宣言する。
宿敵・関学には2007年、2011年、2013年と甲子園ボウルで対戦し、1度も勝てていない。守護神であり、チームをまとめる宮田の情熱が、24年ぶりの栄冠を引き寄せる。

32名無しさん:2014/12/12(金) 22:56:39
LB#33趙 翔来(2年)
昨年は新人ながらリーグ戦で6回のQBサックを奪い、リーグ1位の成績を残したアスリート。「アグレッシブで能力の高い選手。加えてリーダーシップもある。うちにとって大事なメンバー」(森琢ヘッドコーチ)ということもあって、今季はアウトサイドからインサイドに転向した。
「昨年は自由に動かせてもらっていた。でも今季はフィールド全体をみながら動くポジションなので、やりずらさがかなりあった」と新しく任されたポジションに馴染むのに時間がかかった。そこで同ポジションでコンビを組む副将LB佐藤にプレーに関するあらゆる悩みを相談し、アドバイスをもらった。リーグ戦終盤になって「だいぶ慣れてきた」という。
全勝対決となった法政大、同点のピンチに昨年並みの彼らしいビッグプレーをみせた。法政大が日大陣6ヤードからの攻撃。リバースプレーからパスを投げようとした法政大WR恒吉に襲い掛かり、13ヤードのロスタックルに仕留めた。「あのタックル一発で吹っ切れたし、自信にもなった。昨年は結構の思いっきりのいい、気持ちいいタックルがあったから」と、趙自身が持つ本来の強烈なタックルがやっと蘇ってきた。
昨年の甲子園ボウルは初めての関西遠征だったこともあって、何もわからないうちに終わったという。「甲子園ボウルでの僕の仕事は、関学攻撃のキーであるRB陣を止めること。そのために自分たちがしっかり準備できるかが、ポイントだと思う」。若き不死鳥が甲子園球場を縦横無尽に暴れ回れば、24年ぶりの栄冠も見えてくる。

WR#22岩松 慶将(3年)
 エースレシーバー松尾が抜けて、戦力ダウンといわれた今年の日大レシーバー陣。その中で「僕と西村ら3年生主体で強いチームを作る」と決意した岩松。
 岩松は昨年、法政大と戦った関東大学選手権で、QB高橋からのパスをキャッチして66ヤード独走の逆転TDを奪うビッグプレーで、2年ぶりの関東制覇に貢献。同大会の最優秀選手に選ばれたほど能力の高い選手。
「今年は昨年以上にQB高橋とレシーバー陣との信頼関係ができ、ここに投げてくれるという段階まできている。練習では高橋のパスが乱れた時、プレー後じっくりと話し合って修正を重ね、完璧なプレーを目指してきた。また寮では作戦面などコミュニケーションを取り合って完成度を向上させてきた。貪欲にやってきた」と自信をみせる。
 その甲斐もあって岩松は、絶対エース松尾の残した成績にはTD数、獲得ヤードなどは及ばなかったものの、関東学生リーグTOP8レシーバー部門1位の成績をあげた。そして関東学生リーグ最優秀選手に選出された。
 法政大との関東学生リーグ最終戦、東北大との東日本代表校決定戦と、2試合連続TDキャッチはないが、日大のエースレシーバーナンバー「22」を松尾から受け継いだ岩松は、試合の要所でチームを救うプレーをみせている。
 昨年の甲子園ボウルでは、甲子園球場の雰囲気と関学の応援団に圧倒され、「コテンパンにやられた」と振り返る。「ずっと打倒KGを考えてきた。西村とともに経験もあるし、落ち着いてプレーできると思う。チーム力、組織力があって隙がない関学守備陣、でも決してうちの攻撃陣は劣っていない。僕たちレシーバーが関学大守備陣を切り崩して、絶対に勝つ」と力強く宣言した。

33名無しさん:2014/12/14(日) 16:20:35
関学55−10日大 楽勝でした。 地上波でやってほしかった。
NHK宣伝になったのに。

34名無しさん:2014/12/14(日) 16:26:32
関学大が4連覇 日大に圧勝、27度目の栄冠





 アメリカンフットボールの大学日本一を決める全日本大学選手権決勝の「甲子園ボウル」は14日、甲子園球場で行われ、関学大(関西)が日大(関東)に55−10で大勝して4年連続27度目の優勝を果たした。

35名無しさん:2014/12/15(月) 09:09:34
甲子園ボウルの前哨戦、東京ボウルの結果
で今日の結果は予測済み。
日大、法政どっこいどつこい。
関西2強と関東2強のレベルが、明らかに違う。

関学の今日の試合は、関西リーグでいえば、
前半戦の下位校との試合と同じ内容で推移。
4Qには、はや下級生主体にメンバーチェンジ。
ポン吉ちゃんの言う来年以降のメンバーになるも、
得点は続く、失点はなし。
結局、関学に一番健闘したのは、一に関大、二に立命だった。

36名無しさん:2014/12/15(月) 09:47:34
アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「第69回パナソニック杯毎日甲子園ボウル」は甲子園球場で行われ、24年ぶりの優勝に挑んだ東日本代表の日大(関東)は西日本代表の関学大(関西)に10―55で敗れた。関学大は4年連続27度目の優勝。来年1月3日の日本選手権ライスボウル(東京ドーム)で社会人王者と対戦する。年間最優秀選手に贈られるミルズ杯はこの日3TDをマークした関学大主将のRB鷺野、甲子園ボウル最優秀選手は橋本誠が選ばれた。

 聖地で屈辱にまみれた。90年以来の勝利どころか、日大史上ワーストの55失点で大敗。「完敗です」と内田監督が脱帽すれば、DLの宮田主将も「点差以上に実力差があった。実力不足」と言葉を絞り出した。

 挑戦者の意識が強すぎたのか、本来の形を見失った。関西のリーグ戦で立命大が関学大を21失点に抑えたDF陣を模してDF隊形を変えたが、最初のシリーズからズルズルと後退。中央を突破されて立て続けにTDを許す最悪の展開となった。

 攻撃も後手に回った。「高橋は分析力があるから一度見せてからと思った」と指揮官は先発に昨年の甲子園ボウルを経験した2年生QBの高橋ではなく、西沢を起用。関学大の裏をかく狙いもあったが、第1Qを任された西沢がランで獲得したのは9ヤード、パスは2本通っただけ。第2Qから司令塔の位置に立った高橋がリズムを引き寄せたものの、序盤の大量失点が最後まで尾を引いた。

 「来年はWRも残っている。パスで勝てるオフェンスを」と高橋。3年生以下が先発の大半を占めた中、雪辱を誓った。

37名無しさん:2014/12/17(水) 12:19:02
アメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯「第68回ライスボウル」(1月3日、東京ドーム)の記者発表が16日、都内で行われた。

 対戦は、初出場で王座を狙う富士通フロンティアーズと、4年連続10回目の出場で13年ぶり2度目の日本一を目指す関西学院大学ファイターズ。5年連続で社会人が勝利しているが、今回はどんな結果になるか、初対決に注目が集まる。

 富士通・藤田智ヘッドコーチ(47)は「選手のクセ、シグナルはバレているので、コーチ同士の戦いでは分がない。ど根性フットボールで戦いたい」と真っ向勝負の構え。一方、関学大・鳥内秀晃監督(56)は「(富士通は)外国人選手が多いので、10プレーだけとか制限してほしい」とお得意のジョークで笑わせた後、「選手たちが社会人を倒すと言っているので、それがかなうようにやる」と気合を入れた。

【大会ガイド】

38名無しさん:2014/12/17(水) 16:25:31
第68回ライスボウルの記者発表会が16日、都内で行われた。甲子園ボウル4連覇を果たした学生代表の関学大と、エックスボウルを初制覇した社会人代表の富士通が、来年1月3日に対戦する。

 4年連続の出場となる関学大のRB鷺野聡主将(4年)は、富士通について「えたいが知れないすごさがある」と、13年ぶりの日本一へ向け警戒心をあらわにした。

 過去3年連続でオービックと対戦し、いずれも苦杯をなめた関学大。今回の対戦相手は富士通だが、鷺野は「オービックさんを倒して優勝してきたチーム。テレビで見てたが、個人技がすごい。むちゃくちゃ警戒している」と心境を語った。相手はQBキャメロンをはじめ強力な選手がそろうが「全員がイメージを共有して戦う」と、チーム一丸となって立ち向かう姿勢を強調した。

 4年間、学生相手に無敗を誇るチームをけん引し、今年は甲子園ボウル年間MVPも獲得した鷺野。「絶対に勝ってやるんだという気持ち」。悲願の日本一へ、4度目の挑戦で社会人最強チームを倒し、有終の美を飾る。

46名無しさん:2014/12/19(金) 13:03:40
アメフト初出場の富士通「光栄」 関学大は「社会人倒す」
 アメリカンフットボールの日本選手権に出場する(左から)富士通の今井主将、藤田智ヘッドコーチ、関学大の鳥内秀晃監督、鷺野主将=16日午後、東京都文京区
写真
 アメリカンフットボールの日本選手権「ライスボウル」(来年1月3日・東京ドーム)で対戦する社会人代表の富士通と学生代表の関学大が16日、東京都内で記者会見し、初出場で頂点を狙う富士通の藤田智ヘッドコーチは「出場できて光栄。関学大は上手な試合運びをするので、それにのまれないようにしたい」と意気込みを語った。

 関学大は4年連続の出場だが、過去3大会は社会人代表に敗れている。13年ぶり2度目の日本一に向け、鳥内秀晃監督は「うちはみんなが頑張らないと勝負にならない。社会人を倒すという決意でやっているので、それがかなうようにやるだけ」と力を込めた。

47名無しさん:2014/12/20(土) 13:51:00
残念ながら勝ち目はないなあ
帝京が東芝やサントリーに勝つよりはまだ少しは可能性があるんだろうが
関学が関立戦甲子園を経て尚隠し続けた手練手管の限りを尽くして
どこまでX王者に通用するのか以外見どころが無い

まだ関学が来年3月にやるプリンストン大との交流戦の方が興味深い
関学を通じてXリーグとアイビーリーグとの直近の力関係が推測出来るというもんだ
2001年の時点では25-27だったらしいが

アイビーみたいな弱いとことやるなとかいうなよ
アラバマとかオレゴンと試合したら死人がダース単位で出るわ

48名無しさん:2014/12/20(土) 13:51:31
前回のプリンストン戦は、関学にとってはプレシーズンというよりポスト
シーズンゲームだった(ライスと同メンバー)。
その一方で、尾崎の活躍でシーソーゲームに持ち込み、日本一へ手応えを
感じた試合でもあった。

プリンストンは「普通に」戦ったのでいい勝負になったが、体格差を前面に
押し立ててゴリゴリ来られればどうしようもなかったとは、試合後の関学
サイドの弁。

今シーズンのライスは、QBがボール持って走るだけでも止められそうに
ないが、それでもプリンストンよりはマシだろう。ライス、プリンストン
戦でいまの関学が目指しているものが形になって見えてくれば、と願う。

49名無しさん:2014/12/28(日) 04:21:28
 アメリカンフットボールの日本選手権「ライスボウル」が来年1月3日、東京ドームで行われる。初出場となる社会人代表の富士通と、4年連続10回目の出場となる関学大との初顔合わせ。強さと速さで上回る富士通に対し、関学大はプレーの緻密さで勝負する。関学大が勝てば、2002年以来、2度目の日本一となる。

 富士通の攻撃の中心はQBのキャメロン。社会人選手権での負傷が気になるが、米ルイジアナ工科大でプレー、2012年に全米大学体育協会(NCAA)の優秀QB賞に輝いた。米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)入りは逃したが、「肩の強さはレベルが違う」と関学大の鳥内監督。社会人選手権で4TDをあげ、最優秀選手になったゴードンの走りも要警戒だ。

 関学大は、格が上の相手に揺さぶりをかけ、本来の力を封じるという伝統の戦術で、富士通のリズムを崩していきたい。「ルールで許されている、全てのプレーをする」と関学大主将の鷺野。QBの斎藤は「富士通は組織としても完成されているが、戦える形はある。プレーを熟成する時間がある、学生の利点を生かしたい」と意気込む。

 これに対し、富士通の藤田ヘッドコーチは「関学大の土俵で試合をすると、まったく違う勝負になり、やられてしまう。(試合を)力勝負の土俵に戻し、力とスピードと根性で勝負する」と話す。富士通とすれば、攻守ともにライン戦に勝ち、仕掛けるすきを与えない展開としたい。

50名無しさん:2014/12/28(日) 04:29:39
昨年に引き続き、クリスマスにこの原稿を書いている。関西学院大ファイターズにも、富士通フロンティアーズにもクリスマスはない。勝たなければ、正月のめでたさも失われる。8月末に始まった日本のアメリカンフットボールは、来年1月3日に東京ドームで日本一を決める大一番、日本選手権「ライスボウル」を迎える。
 悲願の社会人王者となり初出場初優勝を狙う富士通・藤田智ヘッドコーチ(HC)と、4年連続出場で「打倒社会人」と2度目の王座を目指す関学大・鳥内秀晃監督の話を詳細な部分を含めて書き起こしてみた。

 <ライスボウル発表記者会見=12月16日>
Q:ライスボウルに向けて主力選手のコンディションは。
鳥内:西日本大会の決勝で副将の小野(耕平、LB)がけがをしたのだが、ライスボウルには間に合うと思う。ライスボウルにはほぼベストの状態で準備ができると思う。
藤田:何人か負傷者が出ている。QBのコービー・キャメロンもちょっと負傷をした。状況が僕の手元に入ってきていないのでこれから確認するところ。ちょっと時間があるのでライスボウルにはそろっていけるんじゃないかと思っている。

Q:相手の警戒する選手、自チームの活躍してほしい選手は。
鳥内:(警戒する選手は)QBのキャメロン選手、それにRBも。外国人いっぱいおるんでね。プレー制限してほしい。特別ルールで10プレーだけとか。フットボールが面白くなくなるんで。(活躍してほしい選手は)幹部含めて、4年生が皆頑張っていかないと勝負にならないんで。(過去)3年間負けて、今年のチームも「社会人を倒せ」と目の色が変わっている。それがかなうようにやるだけ。
藤田:(今季は)先が見えない状態で戦ってきたので、関西学院さんのことは全く分かっていない状況なので、なんとも申し上げられない。QBの斎藤君はウチのクラブ(富士通フラッグフットボールクラブ)の出身で、対戦が楽しみ。ただ、誰がということではなく関西学院さんはすごく上手なフットボールをするので、それにのまれないようにしなければ。ウチの選手で活躍してほしいのは、攻守のライン。ここがしっかりしていることがゲームの鍵だと思う。

51名無しさん:2014/12/28(日) 04:30:10
<一問一答>
▽富士通・藤田HC
Q:今季、壁を破ったチームの意識改革をより具体的に言うと。
A:僕らは誰一人として「これをしたら勝てる」という確信はなかった。わからないまま、「どうしたらいいんだろう」と考え、春から試行錯誤しながら来ているのが今の段階。(社会人王者になった)今でも確固たるものはない。

Q:準決勝で富士通が勝った相手、オービックの大橋さん(HC)は富士通の初優勝に「一皮むけたチームとそうでないチームの差」という答えだった。一皮むけたというのは藤田さんの言葉にすると。
A:それは他の方が見てそう思われることであって、我々自身は気付いていない。変わっているのかもしれないがわかっていない。そこに気が付くのは自分たちが一番遅い。結果が出たので、たぶん変わったのだろうなと。試合でちゃんと力を出せるのがうまいということ。技術があったとしても試合でそれが出せないとしたら、それは下手。技術をちゃんと発揮するためには心に惑わされている部分があると駄目。そういう意味で今季は、選手が自分のやるべき仕事に集中できているのが試合で力を出せている原因かなと思う。

Q:準決勝のオービック・シーガルズ戦で(第4クオーターに)3点差に詰め寄られたときにどう思ったか。
A:そういうときに「あー、あかんのかな」と思った段階で負けている。あとで試合を見直すと、いつもの負けパターンにはまりかけていた。だが、選手たちがそれに影響されなくなったことが今季一番進歩したところだと思う。それくらい、次に自分たちがやることに集中できていた。

Q:勝負弱さを克服できたのは。
A:今やることに集中すること。ここが大事だと思うから力が出ない。練習でも試合でも、いつも同じように大事だと思って、瞬間瞬間に集中することが自分の自信になる。
Q:オービックの大橋さんがよく「起きてしまったことにとらわれずに、今から起きることに意識を集中しろ」と言うが、似た部分があるように感じるが。
A:表現が違うだけで、同じことだと思う。今できることしか自分をコントロールできない。終わったことや、未来のことはなんともならない。今季始まる前に、どうしたら(4連覇の)オービックに勝てるのか、先が見えない、わからない中で、選手たちが唯一できることがそれだった。

52名無しさん:2014/12/28(日) 04:30:41
Q:ジャパンXボウルで勝った後も、ライスボウルに向けて盛り上がっていくぞというようなことを言わなかったのはそういう意味合いもあるのか。
A:選手たちはわからない。僕個人としては、以前(アサヒ飲料チャレンジャーズ時代に)勝った時のような「わーっ」という感じではない。

Q:社会人代表として、学生に負けるわけにはいかないという気持ちは。
A:それがまたプレッシャーになる。そういう状況で戦うには、(関学大は)表現がよくないですが「最悪の相手」。いちばん危険な相手だと思う。

Q:関学大の何が嫌なのか。
A:単純な力勝負にならない。関学さんの土俵で試合をしてしまうと、まったく違うところでの勝負になる。学生のトップ選手が集まっているので、どう考えても社会人の方がいい選手が多い。我々としては、(力勝負の)そこに土俵を戻さないといけない。むこうの土俵で戦ったら、我々くらいの能力ではやられる。関学の皆さんは「今回はオービックでなくてよかった」と思っているはずなので「これは日本一になるチャンスだ」と思っているはずですよ。そこに乗らずに、力とスピードと根性で勝負するしかない。関学にいろいろ仕掛けられるだろうし、いろいろな試合運びをされると思うので、試合の中で押さえないといけないポイントをしっかり持っておく。キャメロンの状態に関わらず、他のQBが出ても仕事はしてくれると思うし、その準備もする。

▽関学大・鳥内監督
Q:試合のシミュレーションは。
A:まだ全然できていない。今コーチ陣が(富士通の試合映像を)見ている。社会人はどこが来ても強い。一方的な試合にならないようにはしなければならない。ディフェンスが(富士通オフェンスを)ゼロで抑えるのは不可能なので。こちらがミスをしないで食らいついていきたい。

Q:今年のチームはライスボウルが目標だったのか。
A:それはちゃうねん。学生でたまたま勝っているから。負けていたらライス(ボウル)じゃない。関西学生を勝って、甲子園ボウルを勝って(学生王者になるのが)そんな簡単なことではない。せやけどあの学年は最後やしな。

53名無しさん:2014/12/28(日) 04:31:12
Q:ライスボウルはどんなプレーで戦うか。
A:持っている力を出すだけ。ビッグゲームでは持っている力を発揮できないことは多い。(甲子園ボウルの)日大もそうだし、立命館もそうだし。我々はそこでちゃんと戦えた。

Q:力を出すためにコーチとしてやっていることは。
A:ネガティブに考えないこと。「自分のせいで」というふうにならずに、自分のプレーをしてくれることが一番だ。

Q:2002年にライスボウルで戦ったときの藤田HC(当時はアサヒ飲料)の印象は。
A:あの年齢(当時34歳)で、前年もライスボウルに勝っていて、ちゃんとコーチをやっていた。人を使うのがうまいという印象。

Q:自分たちの戦略、自分たちのペースで戦えるか。
A:我々のデザイン通りにいけたらいいのだが、あの外国人のDE(オースティン・フリン)とか、日本人の選手もみなすごい。デザインを発揮する前に潰されたら終わりだ。そのデザインはもっと練っていくのだが。やっても無駄なプレー、個人能力で止められてしまうプレーもあるだろうから、それを排除していきながら考えていかなければしょうがない。

Q:オービックに肉薄した一昨年のチームを基準にすると、昨年は8割という話だった。今年のチームはどれくらいか。
A:攻守両方とも、ラインは去年の方が人材もいたし強かった。だが、オフェンスはプレーのバリエーションをかなり増やした。その点相手が的を絞りにくくなっている。QB、RB、WRで我々が持っている人材をうまく活用できていると思う。

Q:QBの斎藤は先発として2年目だが、3年前のエース畑(卓志郎、現オービック)や、過去の関学大のQBと比べてどのくらいのレベルにあるか。
A:畑は走れる魅力があった。スクランブルでもロングゲインできた。斎藤のランはそこまでではない。できるだけパスのコントロールミスがないようにしなければならない。斎藤の肩の強さは畑以上だから。

Q:米国人選手は別としても、社会人のトッププレーヤーと勝負できるタレントは、今年のチームでは。
A:バックフィールドにはいる。問題は攻守のライン。ラインが頑張ってくれたら勝負ができるが、ランでゴリゴリ進まれたら終わりやね。

54名無しさん:2014/12/28(日) 04:32:15
Q:藤田HCは「関学は『オービックが来なくてよかった』と絶対思っているはずだ」と言っているが。
A:そんなことはまったくない。以前から、富士通の方が強いと言われてきた。選手のタレントも富士通の方が上だと言われてきた。我々からしたら「えっ、あのオービックよりも強いのか」ということになる。ただ、オービックはウチとやるのに慣れてしまっていたから。裏プレーも含めて警戒感がすごかった。土俵に引きずり込めないというか、なかなか引っかかってくれなくなっていた。その点では富士通はまだチャンスがありそうだ。

Q:関学ワールド、鳥内マジックが全開ということか。
A:ウチのコーチがちゃんとやってくれれば。向こうの失敗からチャンスをつかめれば。インターセプトとかファンブルリカバーなど、(ジャパンXボウルの)IBMのようなことに富士通を追いこんでいければ、面白いやろなあ。ウチがリードするほうが面白いのではないか。向こうが焦るような展開になれば一番いいのだけど。オフェンス、ディフェンス、キックでいろいろと仕掛けていきたい。普通に戦ってしまったらなにもできないから。

(※)ここで、突然司会の近藤祐司キャスターから「鳥内監督、富士通の西村(豪哲、キッカー)選手は60ヤードフィールドゴール(FG)も可能と言っていますがどうですか」と振られ、「FGの3点で済むんだったらまだありがたい」と答える。

Q:関学は過去のオービックとの対戦で、ケビン・ジャクソンやバイロン・ビーティー・ジュニアら、外国人DEを無力化してきた。
A:どうやって封じ込めるかというが、その選手を相手にドロー、スクリーン(パス)などいろいろ使い分けていけば可能だ。OL以外の選手も低いブロックで足元にいくとか。どこのチームでもできることだ。毎回毎回厳しいパスラッシュをしてくる。普通にいったらOLが取ることはできない。OLを助けるために何ができるか。動き回られたら嫌だから、彼らが動けないようなプレーをしなければしょうがない。いろいろなことをやったらええねん。

Q:その中で、勝負できるタレントがどれくらいいるのかということになるが。
A:繰り返しになるが、去年よりはウチはラインのサイズが小さい。フットワークがよくなっているがパワーラッシュ系には弱い。(QB斎藤には)通常のドロップバックのパスだけではなく、毎回位置を変えて投げさせる。

Q:甲子園ボウルはパスを封印して隠した印象がある。
A:もっと投げさせる予定だったが、あれだけランが出ると思っていなかった。ああいう展開になると投げる必要がない。

55名無しさん:2014/12/28(日) 04:33:28
Q:ライスボウルではそのパスが見られるのか。
A:それは投げないとしょうがないでしょう。ランだけではどうしようもない。(富士通は)LBも速いし、いい。タックルも強いので壊れないようにやるだけです。我々は、1本目(の選手)と2本目の差があるので。

Q:年末年始のカレンダーの関係で、今年も社会人は練習時間が多めに取れると思うが。
A:今回は、我々学生も休暇の期間が長い。十分に仕込みができると思っている。完成度を上げていきたい。

Q:キャメロンの出場が不明だが。
A:だけどね。控えの平本(恵也)もいいんです。投げて走れる。一番ディフェンスが守りにくいタイプのQBだ。

Q:愚問で申し訳ないのですが手ごたえはありますか。
A:(ジャパンXボウルで)IBMのOLがそれほど強くないのに、(QBのクラフトが)パスを投げられていた。ということはチャンスはあるのだろうなと。工夫をすればQBへのプレッシャーをかいくぐってパスを投げられるのだろうと考えている。(鷺野聡や橋本誠司ら)RBが皆パスを捕れるのも強みだろう。いろいろ使い分けて、インターセプトだけはなしにやることができれば。3アンドアウトでパントになってしまうようなオフェンスでは、ディフェンスが持ちこたえられない。どのドライブでも最低1回はファーストダウンを取っていく。まあ、いろいろなところで勝負しますよ。今からそれを考える。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 私個人の予想としては、戦力の優れた富士通優位は動かない。この両チームが、例えば秋の公式戦中の10月もしくは11月に突然対戦したとしたら、富士通が圧勝するだろう。しかしこれはボウルゲームだ。準備期間も長い。関学大に久しぶりの日本一の栄冠のチャンスが大いにあると考える。

56名無しさん:2014/12/29(月) 07:21:46
大学日本一の関学大アメフット部から学ぶもの…失礼承知で阪神タイガースに当てはめてみたら

57名無しさん:2014/12/29(月) 07:22:19
12月14日、アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」で関西学院大が日本大を下し、4年連続大学日本一に輝いた。連覇達成には大きく3つの理由がある。(1)戦略的なリクルーティング(2)学生の力を引き出すミーティング(3)関学大アメフット部文化の熟成−だ。

 関学大は付属の高等部も今年の関西大会を制するなど強豪として知られている。大学の部員がコーチを務めており、両者の関係は深い。「高等部をみれば、4年先にどのポジションの戦力が薄いかが分かる。その分、リクルートがしやすいということはある」と鳥内秀晃監督は話す。

 チームの要であるQBを例を挙げると、連覇が始まった2011、12年に高等部出身の畑卓志郎が活躍している間に2学年下の斎藤圭を育成。その斉藤がチームを3連覇、4連覇に導いた昨年、今年は2学年下の伊豆充浩を春季リーグ戦に起用するなどして経験を積ませている。伊豆は今年の甲子園ボウルで1TDを決めた。

 その斉藤は東京・中央大附属高、伊豆は大阪・箕面高出身と付属校以外の出身で、他の大学関係者は「関学大はピンポイントでいい選手を獲得している」と舌を巻く。すなわち、高等部というベースを生かし、2年先のチームを考えて補強する−。これが連覇の原動力となっているのだ。

 もちろんいい素材を獲得しても、選手自身が成長しなければ意味がない。高校生なら指導者の“カリスマ性”で選手は動くこともあるだろうが、大学スポーツでは選手個々の意識が重要だ。

 関学大では春に鳥内監督が4年生全員と個別に面談し、腹を割って話し合うという。「秋までに何をするか」「どんな人間になりたいのか」…。鳥内監督は「勝つことよりも、『1人前の男』にして卒業させてやるのが、自分の役目」と言い切る。この面談を重視するようになってから連覇が始まった。

58名無しさん:2014/12/29(月) 07:23:37
さらに、関学大には、決められたプレーは1センチたりとも誤差は許さない▽練習から真剣に当たり、ボールに向かってタックルする−などの伝統がある。その上、審判資格があるOBが練習に参加し、どこまでが反則でなく、どこからが反則なのか、一つのプレーを徹底的に突き詰める。サッカーでいう「マリーシア(ずるがしこさ)」も養成するのだ。

 甲子園ボウルで敗れた日大の内田正人監督は「ウチは選手を集めて、4年かけてチームを作るが、関学には特有な文化がある。とても4年間では追いつけない」と話した。「追いつけないもの」とは、最上級生の意識の高さが練習を厳しいものとし、リクルーティングのうまさで獲得した素材を育て上げるという「サイクル」を指すのだろう。

 そんな関学大の成功例を目の当たりにすると、大学運動部とプロ野球球団を比較するのは失礼だとは承知しながらも、同じ関西の阪神タイガースのことを考えてしまう。

 まずチームリーダーがいない。監督候補といわれた鳥谷敬がメジャー入りを目指しフリーエージェント(FA)宣言をしてしまった。誰がチームを引っ張り、戦闘集団に作り上げていくのだろう。鳥谷は和田監督らと腹を割って話す機会があったのだろうか。

 さらに、阪神の補強ポイントは強打の野手である。助っ人外国人のマートン、ゴメスの“賞味期限”が来季で切れる可能性もあり、長打の打てる野手の育成が急務なのだが、今年のドラフトでは投手、足の速い野手を指名した。素質がなければ、大きく強いスイングはできない。快足選手は魅力だが、すでに同じタイプの野手が多く、バランスに欠けているように思う。

 4年先のチーム像をどう描いているのか。来年の春季キャンプでは、次期4番打者候補を絞り、徹底的に鍛えるチーム方針をみせてほしい。(運動部編集委員 村田雅裕)

60名無しさん:2015/01/03(土) 20:40:05
関学大がプリンストン大とレガシーボウル

1月3日(土)14時27分配信

関学大がプリンストン大とレガシーボウルアメリカンフットボールの関学大ファイターズが、プリンストン大との日米大学交流戦「レガシーボウル」(3月21日、大阪・キンチョウスタジアム)の開催を3日、発表した。

 これは、関学が創立125周年を記念して開催するもの。日本学生選手権「甲子園ボウル」で最多27回の優勝を誇る関学大と、1869年に現在の競技の原型となるゲームを行ったアメリカンフットボール発祥校・プリンストン大との、伝統校同士の交流戦ということで、大会名は「レガシーボウル」と命名された。

 両校は2001年3月に関学111周年記念で交流戦を行っており、その時はプリンストン大が試合終了直前のFGで、27−25で勝利している。

 発表に臨んだ関学大・小野宏ディレクターは「米国にどれだけ通用するか挑戦したい。日本のフットボール界の発展に寄与するものにしたい」と意気込んだ。

61名無しさん:2015/01/31(土) 21:47:43
現在、日本のNFL中継には社会人、学生からそうそうたる顔ぶれの現役指導者が解説者として登場する。
 Xリーグからは日本代表、LIXILディアーズの森清之HC、オービック・シーガルズの大橋誠HC、アサヒビール・シルバースターの有馬隼人オフェンスコーディネーター。学生からは、追手門学院大学の水野彌一総監督、大阪学院大学の郄野元秀総監督、関西大学の板井征人HC、龍谷大学の村田斉潔HC。NFCチャンピオンシップでは、NHK−BSで高野さんが、リンチのTDにつながったオンサイドキックでのパッカーズのミスプレーについて、選手の役割を明快に解説してくれた。

 プレーや戦術、隊形の解説にとどまらない。局面をどうとらえるか、トップではない選手をどう評価するか。NFLと日本でレベルの差はあっても試合をマネジメントする立場にある人たちの思考は、私のような門外漢からは実に興味深く教えられることが多い。
 日本で試合後のインタビューでは、なかなか聞けないような考え方やフットボール観を意図せずに語っていることも多い。

 NFLの現地解説、実況は最新の戦術や、チームや個々のディテールな情報に富んでいるが、アメリカンフットボールのゲームという大きな道の中で枝葉末節に入ってしまい見落としている部分もあるのではという気がする。

 私が、是非聞いてみたいのは、藤田HCと関西学院大学の鳥内秀晃監督のNFL解説だ。藤田さんは、過去に1年だけ解説していたシーズンがあったように記憶しているが、鳥内さんはないはずだ。 

 京都大学の監督を退かれた水野さんがNFL解説者として登場した時は話題を呼んだ。「鳥内節」が現在のNFLを語ったらどうなるか。考えただけでもワクワクする。
 そもそも、関学大といえば、米カレッジフットボール中継や、NFL中継でも「プロフェッサー・ケン」として名解説を披露された武田建名誉教授(元学長、元アメリカンフットボール部監督)がいる。突拍子もない話ではない。

 あるいは、スーパーボウルの解説はその年のライスボウルで戦った監督、HCが二人で担当するというのも面白いと思う。テレビ放送には素人の思い付きで申し訳ないが、どこか検討してくれる放送局はないものだろうか。

62名無しさん:2015/01/31(土) 21:48:31
少々古い話で恐縮だが、昨年12月に東京・アミノバイタルフィールドで初めて開催された「東京ボウル」。関西学生リーグ2位の立命館大学パンサーズが、関東学生リーグトップ8で2位の法政大学トマホークスに大勝して強さを見せつけた。

 久しぶりに生で見た立命大のフットボールは、パワー、スピード、戦術のすべてに卓越しており、これだけのチームでも勝てない関西学院大学ファイターズの強さを痛感した。同時に関学大という宿敵がいるからこその立命大フットボールなのだということをあらためて感じた。

 関西学生アメリカンフットボールの人気が、関東のそれよりも大きく上回るのは半ば常識化している。その理由はライバル関係の差ではないか。常勝の王者、関学大に対して、1980年代は京都大学ギャングスターズ、90年代には立命大がライバルとして台頭し激しい戦いを繰り広げてきた。
 近年は古豪・関西大学カイザーズが割って入り、新たなライバル関係を築こうとしている。関西学生アメフットの「中核」は一にも二にも、このライバル関係だ。

 現在の関東学生リーグの両雄、日本大学フェニックスと法大、さらに早稲田大学ビッグベアーズや慶応大学ユニコーンズ、中央大学ラクーンズ、明治大学グリフィンズに、80〜90年代の関学大、京大、近年の関学大、立命大のような濃く激しいライバル関係があるとはいえないだろう。

 もちろん選手やコーチは、強い意識と感情を持って対峙しているのだろうが、在校生やOB、さらに一般のファンやそれを伝えるメディアまで巻き込むようなライバリーが成立しているとはいい難い。
 2013年までの1部2ブロック制の中では、リーグ戦で対戦するチームが毎年入れ替わったため、そのような関係が成立しにくかったのだ。

 14年シーズンから始まったトップ8という枠組みは、一方的なスコアのゲームを排して接戦をもたらすという視点から語られることが多いが、私見を申し上げれば、毎年必ずリーグ戦で対戦する白熱のライバル関係を作り出すことこそが最大の意義だと思う。

 米国のカレッジフットボールも数が増え、名前が変わり、さらに王座決定システムに取り込まれて変容したボウルゲームよりも、レギュラーシーズンにおけるライバル校対決のほうが、はるかに濃密で重厚な戦いとなっているように思う。
 ビッグテンのミシガン大とオハイオ州立大、ビッグ12のテキサス大とオクラホマ大、SECのアラバマ大とオーバーン大に代表されるような伝統のライバル対決が無数に積み重なってでき上がったのが、米カレッジフットボールだと言ってしまってもいい。

 強豪校ヘッドコーチ(HC)の進退は、全米レベルの最終ランキングだけでなく、こうした「伝統の一戦」で勝つことと関係している。
 名門ミシガン大の近年の低迷の始まりは、2007年まで13シーズンで122勝40敗だった名将ロイド・カーHCを退任させたことにあると思っているが、この人事には、在任中最初の6年間で5勝1敗だったオハイオ州立大との対戦成績が、後半の7シーズンでは1勝6敗、最後は4連敗だったことが大きく影響したと思う。

 話を日本に戻すと、16年シーズンから導入される日本社会人Xリーグの新リーグ戦方式は、難しい部分も持っている。
 形の上では3ディビジョン(地区)、18チーム制を維持しているが、地区内の総当たり戦を廃止し、実力的に同レベルか、それほど差のないチーム同士の対戦を意図的に作り出すのが肝だ。各チームは前シーズン順位に基づいて対戦相手が決まる。

 地区が異なっても、同レベルとのチームの対戦が組まれるので、ライバル対決が生じやすい反面、前シーズンの成績に基づいて対戦カードが決まる以上、毎年決まった対戦となるわけではない。せめて早い段階で試合日程や会場を含めたアナウンスができればいいと思うのだが、各チームの「ホーム開催」を進める方向性もあるので、簡単ではない。

 現在のXリーグは、富士通フロンティアーズ、オービック・シーガルズ、IBMビッグブルー、LIXILディアーズ、ノジマ相模原ライズ、パナソニック・インパルスの6強がリードしている図式だろう。日本一経験を持つ名門アサヒビール・シルバースターや、アサヒ飲料チャレンジャーズが再び台頭してここに加われば、学生アメフット以上の白熱したライバル関係、好カードが続出するはずだ。

 分かりにくいと言われる新方式だが、例えば日本の大相撲の取り組みが、どうやって決まるか知らないファンの方が多いだろう。リーグ戦段階で東西の強豪対決が実現するなど、画期的な部分も多い。

 ファンには面白い対戦が増えることが伝わればそれで十分だ。その面白い対戦を「濃く激しいライバル関係」にまで高めることができるか。大げさに言えば、Xリーグの未来もそこにあると思う。

63名無しさん:2015/02/09(月) 18:43:44
 初の日本一になった富士通の優勝を最も喜んでいる人に、お話を聞く機会があった。チーム創設時のアメリカンフットボール同好会会長で、現在フロンティアーズOB会名誉会長の平栗俊男さんである。

 昭和32年に富士通に入社した平栗さんは、最先端のコンピューター開発に取り組む技術畑を歩み、取締役就任後もフロンティアーズに誰よりも愛情を注いできた。
 3月で80歳になるとは思えない若々しい風貌。記憶力も抜群で、チームが発足した当初はユニホームもなく、選手集めに苦労したといった話を、きのうのことのようによく覚えている。

 平栗さんは関西学院の中学部、高等部から大学は京大に進んだ。フットボールのプレー経験はないが、中高の同期には後に甲子園ボウルで活躍したファイターズの精鋭がたくさんいる。
 会社で部を立ち上げた背景には、「アメリカン」が盛んな関西学院での思い出が大きく影響している。

 「関学とフロンティアーズ、関学と京大が対戦したらどちらを応援するのか?」。よく聞かれる質問だそうで、答えは決まっているという。
 その理由は、ここではあえて書かない。もったいぶるようで恐縮だが、2月に発行予定のTURNOVERの電子書籍「富士通特集」をお楽しみに、といったところである。(編集長・宍戸博昭)

65名無しさん:2015/02/28(土) 00:27:11
大学アメフト人気、なぜ西高東低?(謎解きクルーズ)


 昨年12月、アメリカンフットボールの大学日本一を決める「甲子園ボウル」が甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催された。関西学院大学が日本大学を破って4連覇を果たすと、約3万2000人の観客の興奮は頂点に。「これで関西勢は関東勢に8連勝や」との声も聞こえてきた。大学アメフトは人気も関西が関東をしのぐ。「西高東低」の背景は何だろうか。

関学の応援グッズは年間1000万円を売り上げる(兵庫県西宮市)
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関学の応援グッズは年間1000万円を売り上げる(兵庫県西宮市)
 日本アメリカンフットボール協会によると、日本アメフト界の中心は大学だ。2013年度の全国登録選手約1万4700人中、大学生が半数の約7300人を占める。

 大学のチーム・選手数をみると関東が95チーム約3240人に対し、関西は53チーム約2250人。ただ甲子園ボウルは関西が38勝、関東は27勝(引き分け4回)で対戦成績は関西に軍配が上がる。

 人気も関西が優勢だ。昨年、8大学で争う関西1部リーグ全28試合の1試合平均観客動員数は2352人で、関東リーグの約1.5倍。昨年11月、関学と立命館大学の優勝決定戦は約1万300人が観戦した。関東では観客が1万人を超えた試合は無い。リーグ戦をテレビの地上波で中継しているのも関西だけという。

◎ ◎ ◎

 タオルなどグッズの売れ行きにも人気が反映されている。日大が年間400万〜500万円なのに対し、関学アメフト部は昨年実績で約1千万円。五島由莉マネジャー(21)は「試合会場や大学生協、ネットで販売しているが、OBや学生に加え家族で見に来た子供ら一般ファンも多い」と話す。

 大阪体育大学の藤本淳也教授(スポーツマーケティング学)の調査では関西の学生アメフト観戦者はOBが約40%、学生と保護者らが計約25%だが一般客も約30%。裾野は広い。

 歴史をひもとけば日本での発祥の地は東京だった。1920年に米国から帰国したスポーツ指導者、岡部平太氏が旧制第一高等学校などに伝えたとされる。関西に根付いたのは戦後。日系2世の進駐軍軍人や海外スポーツを研究する教師ら、熱心な指導者に恵まれ旧制豊中中学(現大阪府立豊中高校)などでアメフト部が結成、盛んにプレーされた。進駐軍は北海道など他地域でも普及を図ったが、あまり定着しなかったという。

 当時、旧制池田中(現府立池田高)で指導を受けた西日本アメリカンフットボール協会の古川明副会長(83)は「豊中中や池田中から多くのアメフト経験者が関学などに進学し、関西アメフト界の原点を築いた」と指摘する。


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 47年には甲子園ボウルが始まり、「関西学生スポーツの代表格」と呼ばれるようになる。人気が一気に広がったのは70〜90年代、京都大学の躍進が起爆剤になった。76年、それまで145連勝中だった無敵の関学を京都大が破り、注目度が急上昇。その後、京都大が社会人王者との日本一決定戦「ライスボウル」を4回制し、人気を決定づけた。

◎ ◎ ◎

 ブームが一過性に終わらなかったのは「先進的なマーケティングを重ねた結果」と藤本教授は話す。「砂ぼこりの舞うグラウンドでは試合が観客からよく見えない」(古川副会長)とリーグ戦で芝の競技場を確保。40年以上前から場内アナウンスでルールを解説しているという。

 本場米国の試合を紹介するテレビ番組も73〜86年に放送。実況を務めたスポーツキャスター、西沢暲さん(80)は「『次はどんなプレーをするか』を推理するのが楽しみ方の一つ。理屈をこねるのが好きな関西人気質に合うのでは」と話す。さらに、「関東勢に勝てる競技というのが根強い人気の一因では」(藤本教授)との分析もある。

 巻き返しを狙い関東学生アメリカンフットボール連盟は昨年、チーム間の実力差を縮めようと1部リーグの16チームを上下2グループに再編。「見応えのある試合が増え、観客数は前年より5割増えた」という。「大学アメフトは関西」とあぐらをかいてはいられないようだ。

(大阪社会部 井沢真志)

66名無しさん:2015/03/01(日) 18:15:19
 関学大と京大。2月下旬、東京都内のレストランにかつての関西学生アメリカンフットボールリーグのライバル校の選手が集まった。

 1977年11月13日。「涙の日生球場」と呼ばれ、日本のアメリカンフットボール史上に残る名勝負を繰り広げた両校のOBが、店内に設置したスクリーンに映し出された当時の試合を、食い入りように見つめていた。

 38年も前の試合だが、それぞれが驚くほど詳細にその場面を覚えていた。「あのときの俺はこうだった」「次はあのプレーや」と、当事者たちによる〝解説〟は臨場感たっぷりだった。

 試合は劇的な逆転で関学大が29―21で勝った。「7―21になったときは、勝てるとは思わなかった」と関学大OBが言えば、京大0Bは「あの点差でも勝てるとは思わなかった」と言う。さまざまな思いがフィールドの選手を支配した激戦は、38年の時を経た今も色あせていない。

 還暦を迎える、あるいは既に迎えたメンバーたちが学生時代に戻り語り合う。そこには勝敗を超えた、何かもっと大切なものがあるように思えた。

67名無しさん:2015/03/05(木) 19:36:45
追手門学院大は3月4日、アメリカンフットボール部の水野彌一総監督が同31日付で退任すると発表した。
 水野氏が人選したコーチ2人が部員に「学生の人権を侵害するような不適切な言動があった」(大学側)として、来年度の契約を更新しないことを決定。水野氏が「強化方針に一致しないところがある」と退くことになった。


 大学によると、コーチは昨年9月ごろから練習中に特定の部員数人に対し、複数回にわたり身体的に差別するような言葉を浴びせた。昨年12月下旬に部員から大学に申し出があり、調査で判明した。コーチは「叱咤激励でかけた言葉だった」とし、1月に謝罪。しかし全部員が昨年12月ごろから2月上旬まで、水野氏らスタッフの刷新を求め練習をボイコットした。


 水野氏は2011年に監督を勇退するまで京大を30年以上率い、大学日本一を決める「甲子園ボウル」を6度制覇。日本選手権(ライスボウル)では1986、87年度の連覇を含め4度の優勝に導いた。


 昨春追手門学院大総監督に就任し、昨季は関西学生リーグ2部でのブッロク優勝に貢献。昨年12月の1部との入れ替え戦では、母校の京大と対戦したが敗れた。

68名無しさん:2015/03/05(木) 19:50:50
838 名前:アスリート名無しさん :2015/03/04(水) 22:46:04.11 ID:0DlKNSCR
>>837
実績のある監督だから動向はニュースにはなるさ。
ただ、もはやワンマン監督の時代ではないし、一人の大物監督の動向を
追うよりも、なぜワンマンではダメなのかについてもっと詳しく報じて
ほしいね。しっかりとした体制を作れないのが、どちらの責任かとか。

839 名前:アスリート名無しさん :2015/03/04(水) 22:56:02.66 ID:1OmBphtL
そりゃ、選手の責任だろ

840 名前:アスリート名無しさん :2015/03/05(木) 00:02:34.94 ID:7z7C3cjX
母校じゃないから居心地悪かったんだろ。

841 名前:アスリート名無しさん :2015/03/05(木) 07:18:54.21 ID:FvxFGRv3
関学の監督に就いてもらうという手はどうだかな。面白いと思うがな。

842 名前:アスリート名無しさん :2015/03/05(木) 11:56:40.40 ID:52NFD/TN
春から水野氏がスカウトしてきた一回生が大量に入ってくるのに
その子達はびっくりしてるだろな。

843 名前:アスリート名無しさん :2015/03/05(木) 12:02:01.68 ID:LFpkVZhW
面白いというだけでいいなら、立命の監督だろう。

844 名前:アスリート名無しさん :2015/03/05(木) 14:36:12.91 ID:v4EI6rMc
練習のキツさに4回生が集団逃亡したなんて話は日大で昔あったな。

京大の学生は容赦なく鍛えると壊れてしまうので、私立のチームで遠慮なく
腕を奮えたら、なんてこれまた昔に水野さんが言ってたのを思い出す。

69名無しさん:2015/03/05(木) 19:51:33

846 名前:アスリート名無しさん :2015/03/05(木) 19:39:22.46 ID:eoI08OsS
選手にモチベーションがないのに、
監督、コーチが雇用主からの使命にしゃかりきになった悲劇か。

だいたい、追手門でアメフトでも楽しみたいってレベルの選手を、いきなり
関学大と戦うレベルになれなんて、鞭を振るっても?
 まずは、しっかり選手のモチベーションの養成からって
息の長い育成は、74歳からでは、ちょっと、きついわね。

このきつい同士の組み合わせを、仕掛けた追手門学院大
に、大きな?を感じる、そもそも、どうしたかったん?

70名無しさん:2015/03/12(木) 09:37:52
関学大がプリンストン大とレガシーボウル
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レガシーボウルへの意気込みを語る関学大・小野宏ディレクター(撮影・吉池彰)
レガシーボウルへの意気込みを語る関学大・小野宏ディレクター(撮影・吉池彰)
 アメリカンフットボールの関学大ファイターズが、プリンストン大との日米大学交流戦「レガシーボウル」(3月21日、大阪・キンチョウスタジアム)の開催を3日、発表した。

 これは、関学が創立125周年を記念して開催するもの。日本学生選手権「甲子園ボウル」で最多27回の優勝を誇る関学大と、1869年に現在の競技の原型となるゲームを行ったアメリカンフットボール発祥校・プリンストン大との、伝統校同士の交流戦ということで、大会名は「レガシーボウル」と命名された。

 両校は2001年3月に関学111周年記念で交流戦を行っており、その時はプリンストン大が試合終了直前のFGで、27-25で勝利している。

 発表に臨んだ関学大・小野宏ディレクターは「米国にどれだけ通用するか挑戦したい。日本のフットボール界の発展に寄与するものにしたい」と意気込んだ。

 [2015年1月3日16時17分]

71名無しさん:2015/03/12(木) 09:49:10
関西学院大学アメフト部について

「部室横の倉庫のドアに「足下のゴミ一つ拾えぬほどの人間に何ができましょうか…」という張り紙をしたのが1年生だった」

と言うことです。

この記事はある本の紹介で、その本の著者の方がこのことに驚かれたそうです。

私もこれを読んで驚きました。

え、大学の体育会で、一年生がそんな説教めいた張り紙をするなんて…

内容が正論か否かは別にしても、とても度胸がいることだと思います。

そして著者の方は

「風通しの良さ、上下関係の垣根の低さが(関西学院大学アメフト部)チームの強さの本質」

とされています。

しかし一方で、「風通しの良さ、上下関係の垣根の低さ」は、モラルの崩壊にもつながりかねないとも考えられます。

そういうリスクをおかしながらも、強くなるためには変革し続けることが必要、そう考えての部の方針なんでしょう。

すごいチームだな、と思います。

72名無しさん:2015/03/14(土) 22:16:29
丹生 恭治 にぶ・きょうじ
1934年生まれ。関西学院大学卒業後、東京新聞社で運動記者としてスタートし、1962年に共同通信社へ移籍。著書に、中学時代から関学で親しんだアメリカンフットボール生活を描いた「いざいざいざ」がある。甲子園ボウルには高校時代と合わせて6度優勝。

73名無しさん:2015/03/14(土) 22:18:23
米国のフットボールの組織学などと、偉そうな見出しをつけて語り継いでしきたが、正直言って、この手の話を系統立てて勉強したわけでもなんでもない。
 スポーツ記者として、転勤で東西を何度か往復しているうちに、西では関学の武田建監督の経験談、東では書店に潤沢にある洋書を糧として、少しずつ知識を増やしていっただけのことにすぎない。
 
 つまり、向こうの、特に雑誌から仕入れた知識の不明確な部分を武田さんに解説してもらって、スポーツ記者としての「常識」に変えていったのである。その意味でありがたい先輩に恵まれたと思う。
 例えば本場のチームが来日する。この当時、武田さんは関学の指導者として、顔見知りの来日チームの監督やコーチによく会いに行った。ほかでもない。自らが直面する疑問点、問題点を尋ね、回答を求めるためにだ。その意味では勉強熱心な方だった。

 話を戻す。私はこうしたとき、よく同行させてもらった。そして話の切れ目を見計らっては、武田さんから質問をしてもらった。「独立校をやめて、なぜこちらの太平洋岸のリーグを選んだのか。
 地域的にはロッキー山脈のリーグだろうと思うが」などと尋ねてもらうと、向こうからは「太平洋岸の方がバスケットボールのレベルが高い。うちはバスケットボールがいいのでね」といった答えが返ってきたものだ。

 考えさせられたのはマイク・ギディングズさんへ、こんな質問をしたときだ。「あなたが関わったNFLのベストゲームは?」。返答は私が予測していた試合とは似ても似つかぬワンサイドゲームだった。
 「どうしてですか? 私は××との試合だと思ったが」。マイクさんはこともなげに、こう言われた。「得点は思い通りに入ったし、守りは完璧だった。あなたの言う試合は、観衆にとっては満足できた試合だろうが、私たちにはハードだった」
 質問が甘かった。万人向きの「ベストゲーム」と監督、コーチにとっての「ベストゲーム」はおのずと異なる。立場によっては表と裏だ。スポーツ記者のイロハを教えてもらったような気がしたものだった。

 もっとも、私と武田さんとのこの関係を「先輩を通訳としてこき使ったな」とそしられたら、ぐうの音も出ない。まさしくその通りで、武田さんにはどれだけ感謝しても、感謝し切れない。いわば、この当時の私たちの部の在り方、空気がどうだったのかを、具体的に示す話として、そしてその空気を卒業後もそのまま保っていたサンプルとして、読み取っていただければありがたい。
 ま、こんな調子で武田さんと連れ立って歩いているうちに、いつの間にか本場米国のいろいろな仕組みを学んでいった、という方が正確である。

 まず、リーグのありようが、わが国と米国では全く異なっていた。これが分かったのが、大きな収穫だった。
 アイビーであれ、ビッグ10であれ、ACCであれ「フットボール1競技だけ」の組織ではないということだ。ここを理解できるかどうかが、ポイントだった。この辺を明瞭に認識しないと、米国の大学スポーツは始まらないことになっている。

 では、どのような組織なのか? これもこれまでに何度か書いてきた。ビッグ10ならビッグ10を構成する各大学それぞれの全スポーツ、フットボールのほかにもバスケットボールがあるし、野球もある。陸上競技があれば、水泳がある、といったように、加盟校全部のリーグ戦、対校戦がビッグ10の名のもとに行われるのだ。
 少し角度を変える。各大学の体育会の集まりそのものが、ビッグ10カンファレンスを形成しているのである。

 手元にアリゾナ州立大のイヤーブックがある。四十数年前、プロ野球記者だったころ、ロッテ・オリオンズ(現マリーンズ)のアリゾナキャンプを帯同取材した。このときに、アリゾナ州立大フットボールの新人コーチ、ビル・カジカワさんと面識を得た。私がフットボール出身と知ると、フットボール関連のさまざまな便宜を図ってくださった。
 アリゾナ州立大は「サンデビルズ」というニックネームを持っているが、その名をつけたサンデビル・スタジアムを案内していただいたのをはじめ、さまざまなフットボールの話を、考え方を山のようにしてくださったのを思い出す。

 このときにいただいたイヤーブックというわけである。2冊ある。時期は春。フットボールの方はオフに入り、いただいたイヤーブックも1970年版だった。もう1冊は、1971年春の競技分。野球を筆頭にトラック、ゴルフ、テニスと続く。
 この各競技のイヤーブックはこのあと秋、冬の分が続くのだそうで「まだできていないので」渡せない、とおっしゃった。現物を見ていないので何とも言えないが、冬競技といってもバスケットボールなどは恐らく単独のイヤーブックだろうと推測はつく。

74名無しさん:2015/03/14(土) 22:18:53
現在アリゾナ州立大はれっきとした太平洋12大学のメンバーだが、当時は西部体育連盟(WAC)という中堅クラスのリーグの一員だった。
 構成メンバーは北からユタ大、ブリガムヤング大。南へ下がってアリゾナ大とアリゾナ州立大。再び北へ戻ってワイオミング大。一つ南へ下ってコロラド州立大とデンバー大。もう一つ南がニューメキシコ大。最後がニューメキシコ州と隣国メキシコの間に、くさびを打ち込むようにテキサス州が伸びてその先端にテキサス大エルパソ。全部で9校のリーグだった。

 イヤーブックの裏にはこの9校の簡単な地図がある。現在の山岳西部連盟(MWC)の山岳地区の前身ともいえるグループである。
 WACはこうしてフットボール、バスケットボールのほか多くの競技をシーズンに応じて主催し、後援し、バックアップした。つまり、他の組織もすべて同じ。これがカンファレンスでありリーグなのである。

 あまり蒸し返したくない話だが、45年前の関東の5リーグ分裂当時、今こそ米国の仕組みに倣って固定したリーグをつくるという意見が一部有力校OBの間で盛り上がっていた。
 これまで述べてきた米国の組織のありようをそのまま引き写し1部、2部をなくし6校なら6校の、8校なら8校の固定リーグを実現しようという話が持ち上がっていたのである。

 しかし、本当にその可能性はあったのだろうか。こうした構想を語ってくださった方は、再三「米国と同じ形のリーグを結成したい」と力説しておられた。新聞記者としての私が、向こうの組織のありようを知っているところから、共感を求めてこられたのではあるまいか。話は伺ったものの、私は質問の言葉をそのまま呑みこんだ。

 恐らくそうした動きが始まったとしても、ほかの競技をどうするのか。その競技が組織からどのように抜け出すのか。一筋縄ではいかない難問が次から次へと出てきて、収拾がつかなくなることが見えていた。もう少し具体的に書いた方が分かりやすいかもしれない。
 例えば東西の数多い学生スポーツの中で、唯一固定リーグを結成して春秋のリーグ戦を行う団体がある。東京六大学野球リーグである。
 1、2部制はないので、当然入れ替え戦もない。加盟校は早慶明法立東の6校である。ほかの競技もこの6校でまとまっていれば、これはもう米国式の連盟の誕生である。

 しかしサッカーが、バスケットボールが、ホッケーが、ハンドボールが、バレーボールが、剣道が、柔道が、卓球が、庭球が、ゴルフが野球同様の6校だけのリーグを目指しているという話は聞いたことがない。
 あの時、アメリカンフットボールでは6校が一つにまとまって見せたが、フットボールに続こうとする競技や、後を継ごうという組織も見当たらなかった。
 米国風の、各校の体育会を集めたカンファレンスという組織は、わが国のスポーツ界には無縁の存在かもしれない。

75名無しさん:2015/03/15(日) 07:27:02
京大アメフット復活へ「助っ人」元NFLスワード氏、コーチ就任印刷用画面を開く
練習試合で身振りを交え日本語で指示するスワードコーチ(京田辺市・同大グラウンド)
練習試合で身振りを交え日本語で指示するスワードコーチ(京田辺市・同大グラウンド)
 アメリカンフットボールの関西学生リーグで、創部以来初の入れ替え戦に出場した京大に強力な「助っ人」が加わった。米国の最高峰リーグNFLでプレーしたアダム・スワード氏(32)が今月から正式に守備コーチに就任。「文武両道を追求する京大の選手の姿に感動した。一緒に日本一を目指したい」と語る。

 スワードコーチは2005年、NFLのカロライナ・パンサーズに入団。激しいタックルが武器のLBとして09年まで活躍した。引退後はNFLの職員として出先機関があるメキシコと中国に派遣され、PR活動に従事した。

 学生時代から日本文化の奥深さに憧れており、京大でのコーチを希望するメールを自ら送り打診した。今夏からチームに合流し、1年生の練習を手伝ってきた。12月からチームに雇用され、来季への指導が始まった。13日は同大との1年生の練習試合を指揮。NFLばりの激しい身ぶりで選手を鼓舞した。

 NFL職員として海外赴任時にスペイン語と中国語を習得し、現在もMBA取得のため米国の大学に通っている。「組織の動かし方を学ぶMBAの勉強はコーチングにも役立つ」という。

 選手の多くが未経験者という京大の環境は米国と異なるが、「私もNFLの高度な戦術を理解するのは大変だった。京大の選手は複雑なルールを理解する高いインテリジェンスがある」と話す。西村大介監督は「選手に応じて具体的にどう指示すべきかをよく観察している。練習方法のノウハウも豊富」と高く評価する。

 MBAの単位取得のため現在は一時帰国しており、1月に再来日する。「来季の戦い方はオフの過ごし方で決まる。練習プログラムはすでに考えてある」と京大復活への道筋を描いた。

76名無しさん:2015/03/15(日) 07:27:41
関京が やっぱり一番です。

77名無しさん:2015/03/16(月) 22:41:06

名  称 関西学院創立125周年記念試合『LEGACY BOWL』
日  時 2015年3月21日(土・祝)13:00キックオフ(雨天決行)
場  所 キンチョウスタジアム(大阪市長居球技場) -天然芝-
対  戦 関西学院大学FIGHTERS(2014年度甲子園ボウル優勝・関西学生リーグDiv.1優勝)
     VS
プリンストン大学TIGERS(米国NCAA Div.1AA IVYリーグ所属 2014年度4位)
主  催 学校法人関西学院、関西学院大学
協賛/協力 株式会社ドーム(Under Armour)、全日本空輸株式会社 他数社予定
後  援 関西学生アメリカンフットボール連盟 他
主  管 関西学院大学体育会アメリカンフットボール部
競技規則 2014年度日本アメリカンフットボール協会規定の競技規則による。本競技規則は全米大学体育協会(NCAA)の2014年度規則に準拠している。
競技方法 1クォーター=15分で行う。但し、ハーフタイムは20分とする。
入場料金 特別エリア席 前売 2,500円(当日 3,000円)
自由席    前売 1,500円(当日 1,800円)
大学生 前売・当日ともに 1,000円
高校生 前売・当日ともに 500円
中学生以下無料
前売発売  2015年2月1日(日)〜(予定)
ローソンチケット、チケットぴあ、QBクラブ、関学生協、等(予定)

78名無しさん:2015/03/21(土) 06:50:23
 「歳月、人を待たず」という。歳月は人の都合に関係なく過ぎ去り、しばしもとどまることがないという意味である。「光陰矢の如し」といえば分かりやすいだろうか。
 上ヶ原の第3フィールドに出掛けると、ほんの2カ月前までとはまったく異なる景色が広がっている。1月3日のライスボウルまで、懸命に戦った2014年度のメンバーはすでに引退。新たに橋本主将を中心としたチームが来年の1月3日、ライスボウルでの勝利を期して、恐ろしく地味だが、実はハードなトレーニングを続けている。
 この間、チームはファイターズファミリーの合同壮行会や甲子園ボウル優勝祝賀会、それに学生の本分である後期試験に取り組み、2月からは2015年シーズンに向け、試合のない季節だからこそ可能な基礎体力づくりに取り組んでいる。すでに第1次の春合宿は終え、選抜メンバーはファイターズの「虎の穴」といわれる千刈キャンプ場で、山野を駆け巡ってきた。
 この時期でなければできない筋肥大合宿や股関節の稼働域を広げ、体幹を鍛える訓練。外は寒くても、部員たちはTシャツ姿。それでも汗が吹き出すような激しい運動である。見慣れたゲーム形式の練習とは異質なトレーニングが2月一杯続けられてきた。
 そして3月。2日からようやく練習らしい練習が始まった。今春卒業する4年生も次々にグラウンドに顔を見せるようになった。21日に開かれるLEGACY BOWL(レガシーボウル)、プリンストン大学との日米大学交流戦に向けてのチーム練習である。
 今日(5日)、和歌山県田辺市での本業を午後2時に切り上げ、馬力のあるドイツ車で阪和道から阪神高速湾岸線をぶっ飛ばして上ヶ原へ。到着したらチーム練習が始まる前だというのに、パートごとの練習が始まっていた。シーズン中、いつものように見慣れた風景である。
 普段と違うのは、今春卒業する4年生がグラウンドのはしっこでひとかたまりになって練習していたこと。ライスボウルが終わって以降2カ月間、ほとんど体を動かしていなかったそうで、最初の1週間は「動ける体」を取り戻すトレーニングをしているという。
 鷺野、松島、小野の幹部はもちろん、背番号の若い順にいうと飯田、前田、国吉、森岡、吉原、国安、油谷、横山、岡部、梶原君らが顔を揃えている。スタッフでは、壮行会でアンサングヒーロー賞を受賞した松田君の顔も見える。みんな髪の毛が2カ月分伸びて、爽やかなスポーツ刈りになっているのが不思議なようでもあり、当然のようでもある。
 彼らもまた現役の選手に混じってレガシーボウルに出場する。

79名無しさん:2015/03/21(土) 06:50:53
この日、顔が見えなかった斎藤君や木戸君らももちろん出場する。15年のシーズンに向けて新たなスタートを切った橋本主将と木下、作道、田中の副将3人が率いるファイターズと「チーム・鷺野」を主導したメンバーが合体してアイビーリーグの名門、プリンストン大学に立ち向かうのである。
 楽しみではないか。まだ、シーズンが始まる前の、いわば端境期の試合ではある。けれどもグラウンドで戦うのは1869年にチームを創設、同年、ラトガースと、アメリカでは最初のフットボールゲームを戦ったプリンストン大学と、1949年に甲子園ボウルに初出場・初優勝を成し遂げて以降、甲子園ボウル出場49回、優勝27回を誇るファイターズである。
 いわば日米フットボール界の「LEGACY」(遺産、いやフットボール界の世界遺産と訳した方が適切かも知れない)同士の一戦。相手は来日する選手だけで約85人、コーチ・スタッフを含めると約110人。この試合にかける意気込みは、この選手団の規模にも表れている。
 両チームは過去に一度、2001年に大阪ドームで戦っている。そのときは25-27でファイターズが逆転負けだった。その借りを返す絶好の機会でもある。日米のフットボール史を背負って立つ両チームの熱戦を期待するとともに、私たちも熱い応援を繰り広げよう。
 メジャーリーグのLEGACYとなりつつあるイチロー選手は先日、マーリンズに移籍したときの記者会見で「応援よろしくとは、決していわない。応援してもらえる選手、応援するに値する選手になる」と言い切った。ファイターズもまた「応援してもらえるチーム、応援に値するチーム」になるべく日々精進している。その精進の成果を21日、長居のキンチョウスタジアムまで足を運んで、この目で確かめようではないか。試合は13時、キックオフである。
    ◇  ◇
 ライスボウルの敗戦にうちひしがれ、しばらくコラムを勝手に休載していました。シーズンの開幕は4月からですが、今年は今日から再開します。「ご愛読よろしく」とはいわず、愛読してもらうに値するコラムを目指して精進します。
 昨年度のコラムを「栄光への軌跡-2014年版」として出版し、選手やスタッフにお贈りしました。ファンの方にも、試合会場のグッズ売り場で販売し、売り上げはすべてファイターズに寄付させていただきます。こちらは「チームへの寄付のつもりでよろしく」と心からお願いします。

80名無しさん:2015/03/21(土) 06:51:25
(2)英会話の特訓
 ファイターズの面々はこの2月、後期試験が終わった直後から英会話の特別授業に取り組んだ。21日に開く「LEGACY BOWL」プリンストン大学との日米大学交流戦に向けての特訓である。
 1年生から3年生までの現役学生は3回、コーチたちは4回、Xリーグで活躍しているアメリカ人選手とその家族を講師に招き、英語による日常会話の実戦的な講義を受けた。
 たった3〜4回の勉強で、日常会話のノウハウを身に付けようなんて考え方が甘い、と言われるかも知れない。どれほど上達するのかと疑問を持たれる方も多いだろう。
 けれども、部員もコーチも「特別授業料」という身銭を切って本気で取り組んだ。取り組むための強い動機があったからだ。
 どういうことか。主務の西村君やコーチに聞くとこんな話だった①アメリカのトップに位置する名門大学の選手たちと、それもフットボールという共通の話題がある選手やスタッフと交流の機会が持てるのに、会話も出来ないというのではもったいない。ただ握手だけしてグッバイでは、日米交流の成果が上がらない②せっかくチームと大学が少なからぬ資金を投入して今回の交流戦を企画、主催してくれたのだ。ゲームを本気で戦うだけででなく、学生同士、スタッフ同士が互いに胸襟を開いて交流してこそ「日米大学交流戦」の名に値する、ということだった。
 授業を受けた選手やスタッフに聞くと「ぼろぼろでした」というスタッフもいたし「積極的に話しかけていけば何とか通じる。それが分かっただけでも自信になりました」という部員もいた。

81名無しさん:2015/03/21(土) 06:51:55
 この特訓を企画した大村コーチは「3回や4回の授業で英会話が身につくはずがない。けれども、講師が同じフットボールに取り組む在留アメリカ人選手ということで、部員たちもすんなり授業に入れたようだ。相手に話しかけてみよう、話しかけてみたいというきっかけを作れたことが何よりです。せっかくの日米交流戦ですから、歓迎パーティーや食事会の席で積極的に相手に話しかけ、貪欲に吸収してもらいたい」と話していた。
 こういうエピソード一つをとっても、ファイターズというチームの特徴というか魅力がうかがえる。
 これだけでもすごいのに、さらにすごいのは、日米の大学フットボール界の歴史と伝統を受け継ぐプリンストン大学と関西学院大学の交流戦をチーム単独で発案し、学院の創立125周年記念事業に位置づけて開催することである。アンダーアーマー社の製品を日本で独占的に販売するドーム社の協賛、往復の飛行機を飛ばす全日空の協力などを取り付けて、資金的な負担を軽くする。OB会や後援会からも全面的な協力をいただく。支援者からの寄付集めにも全力を尽くしている。
 相手チームの往復航空運賃や宿泊費を大半を負担し、宿舎の手配から練習会場の確保まで、すべてファイターズが責任を持つ。休養日には相手選手団の京都見学が盛り込まれているが、その案内役を国際学部の学生たちに引き受けてもらう段取りを整えたのもファイターズだ。
 なんといっても、学院からの財政支援を受けているとはいえ、総事業費の半分以上を部が自力で集めなければならない。その多くは募金と企業協賛、そして何より入場料収入による。有料入場者が1万人以上集まって初めて収支が合う計算という。そのリスクを背負ってのファイターズの大きな挑戦でもある。
 もう一つ重要なことがある。今回の交流戦のために来日したプリンストン大学の幹部を講師に迎えて「プリンストン大学と考える グローバル人材の育て方」というシンポジウムを19日に開催することである。学生生活部体育局のアリソン・リッチ氏の講演「グローバルリーダーを育てる課外活動の価値」と両校のヘッドコーチらが参加するパネルディスカッション「グローバル人材の育て方」で構成。正課のカリキュラムとスポーツ・社会貢献活動などの課外活動を組み合わせたグローバル人材の育成について意見を交わす。
 これもまた、日本が世界に打って出ようとしているいま、関西学院大学が文部科学省から「スーパーグローバル大学創生支援」事業に採択されたこの時期に、深い意味を持つ交流事業である。
 交流は試合だけではない。試合をきっかけに大学としては課外活動の在り方や世界に通用する人材の育成について考え、選手は身近な英会話を学び、人と人との交流の機会をつかもうとチャレンジする。グリコのCMをもじっていえば、一粒で2度、3度とおいしい企画である。
 それをファイターズという組織が単独で立案し、実行する。すごいというしかない。
 是が非でも成功させて、日本、いやアメリカにまで「関西学院」と「ファイターズ」の底力を見せつけようではないか。あとは、これを読んで「いいね!」を押していただいた方々に、友人知人を引き連れて21日午後1時、大阪・長居のキンチョウスタジアムに足を運んでいただくだけである。観戦することでぜひファイターズの挑戦を支援していただきたい。期待しています。

82名無しさん:2015/03/23(月) 10:13:39

アメフット、日米の名門が対決 関学大とプリンストン大
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14年ぶりに交流戦を行った関学大と米プリンストン大の選手たち
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14年ぶりに交流戦を行った関学大と米プリンストン大の選手たち
 関学創立125周年を記念したアメリカンフットボールの日米大学交流戦「LEGACY BOWL」(レガシーボウル)が21日、大阪市のキンチョウスタジアムであり、関学大が米プリンストン大と対戦した。日米の名門同士の激突に、約4500人の観客が声援を送った。

 プリンストン大は19世紀にアメフットの原型となる試合を行ったとされ、全米学生王者に28度輝いた。昨季は米東部8大学のリーグで4位。

 両校の交流戦は14年ぶり2度目となる。関学大は体格で上回る相手に圧倒され、第3クオーターまで無得点。終盤にWR前田泰一がタッチダウンを決めたが、7-36で敗れ、初勝利を逃した。

 鳥内秀晃監督が「相手は前の対戦よりもだいぶレベルが上がっていた。(新チームの)下級生にはいい勉強になった」と話すと、橋本亮主将も「思い切りがよく、タックルに勢いを感じた。社会人にそういう選手が多く、基準が分かった」と収穫を挙げた

83名無しさん:2015/03/23(月) 22:44:43
謙虚に、愛されるチームに

84名無しさん:2015/03/26(木) 06:33:24
何を弱音を吐くか、と言われたらそれまでだが、長年通信社のスポーツ部門で生きてきた人間にとって、何が難しいかと尋ねられると、外国語の、とりわけ固有名詞の仮名文字表記ぐらい面倒なものはない、と答えたくなるのが普通である。うっかり調子に乗ってニックネームの話など始めると途端にこの超難問にぶつかるのである。

 昔、フットボール専門誌として発刊された「タッチダウン」誌の編集に付き合っていたとき、編集長の後藤完夫さんから「また来ましたが、どうします」と何度も相談されたことがある。
 当時、NFLの記事の多くは、関学フットボール部のOBで、私の2年上で日系二世の牧田隆さんからの寄稿が一つの売りだった。ユーモアの利いたおしゃれな文章は今では本当に懐かしいものとなった。その牧田さんが唯一訂正を迫られた言葉があった。

 ロサンゼルスの表記である。「君たちは、カタカナ表記は現地発音に従うというが、ロサンゼルスは明らかに原則違反である。ロスエンジェルスに変更することを要求する」
 共同通信社発行の「記者ハンドブック」という本があって、私は、そしてタッチダウン誌はこのハンドブックを杖とも柱とも頼んで作業をしていた。そこには外国の固有名詞などの表記についてきちんとルールが書いてある。
 しかし、さらに以前からの有名人や大都会名などほとんど日本語になっているものは、いまさら変更しない、という了解ができていた。

 牧田さんには何度もこうした通信社の立場や慣習について説明したが、「変更は今からでも遅くない」と、最後まで私どもの意見は受け入れていただけなかったのを覚えている。
 もっとも、知らぬということは反面、怖いものがないということでもある。「TURNOVER」へもこうしたご指摘はたくさんいただいているが、変更の必要なものは結構迅速に対応しているので、今後ともよろしくお願いしたい。

 がらりと話題を変える。過日、母校関西学院創立125周年記念の、米国アイビーリーグの名門プリンストン大を招いて行われた「レガシーボウル」観戦で、西下した。
 試合前の腹ごしらえで、4年先輩の元関西協会専務理事古川明さんにごちそうになったとき、たまたまその後任を務めた徳岡彰さんと席が隣り合わせになった。前回のニックネームの話をしたら、徳岡さんがヒョイと、「関大体育会がカイザーズに統一してますな」と、おっしゃった。驚きで椅子から尻が浮いた。

 「え、いつ? いつやったんでしょう。詳しくは知りません。わりかた最近のことでっせ」。「統一したのはなんで?」「なんででしょうなあ」。だったら、日本初ではないか。徳岡さんは身を乗り出した私をよそに、「立命の体育会がパンサーズに変えたというのも聞いてまへんし。ほかのもちょっと分かりまへんな」と、淡々と話された。
 同席の方々は静かに箸を動かしている。色めき立っているのはどうやら私だけのようだ。これは調べなくては。まず事実かどうか。日本初かどうか。プリンストンとの試合とは別に、私は新たな宿題を課せられた少年に戻った。

 夜遅く帰宅して、パソコンのふたを開けた。事実であった。関西大学の体育会を開くと、そのいきさつが簡単に述べられていた。要するにカイザーはドイツ、オーストリアの皇帝。古代ローマの統治者ユリウス・カエサル、英語読みではシーザーを語源とする呼称である。
 そして応援歌の一部に使われているカイザーを、統一ニックネームに採用することに決めたのだそうだ。

 確かめてみる。5行の歌詞の5行目に「カイザー関大 光あり」とある。これが1番で、2番は「カイザー関大 力あり」と締めている。11年前の2004年4月。横向きの古代ローマの将軍をかたどったロゴと同時に決めたそうだ。

 そういえば当時、フットボールチームのニックネーム「イーグルス」を「カイザーズ」に変更すると、かなり念入りに宣伝されていたのを思い出した。
 結構強そうなネーミングだったのに、どうして変更するのかな、とこのとき思ったが、体育会全体で変更するのならこれはもう仕方のない話である。ちなみに校旗とかユニフォームとかに使われる関大の「スクールカラー」は、ふた昔前の大正13年1月以来ブルー(紫紺)である。

85名無しさん:2015/03/26(木) 06:34:32
ただしどうして統一しようと話を決めたのかは、ここだけではあまりよく分からない。またこのへんの詳しい事情は元理事長の羽間平安さんにうかがってみようと思う。
 本来は昨年の秋、関学の上ヶ原キャンパスの体育会の掲示板に張ってあった「ファイターズに統一しよう」というポスターが、その後どうなったのかを探るつもりで持ち出した話題だった。しかし、徳岡さんの返事のおかげで、私はもうそれどころではなくなった。

 このあと、ポスターの顛末をしかるべき学院内のOBやら、関係者やらに、それとなく探りを入れてみたが、そもそもそのようなポスターがあったことに、気が付いていたOBは皆無であった。もちろん現在掲示板に、そのようなポスターなどは影も形もない。

 カイザーズ以外に統一ニックネームを持つ体育会があるのかどうかは、調査の網は張っておくものの、まずないと言い切ってもいいのではるまいか。関西にはもうないだろうし、東でも聞いたことはない。
ニックネームを変えるということが手がかりになることが今回判明したのは収穫だが、現在そのケースはなさそうである。
 早稲田の「ビッグベアーズ」などは創立者の名をもじってユーモラスだとは思っているが、ラグビー、サッカー、陸上競技でそれに追随したという話は聞かない。

 米国に話を切り替える。全米大学体育協会(NCAA)翼下の各大学がそれぞれ固有のニックネームを持ち、それも体育局が学内の全競技を一つのニックネームにまとめているのだ、という話を前回した。
 今回の催しで来日したプリンストン大は「タイガース」のニックネームを持つ。トラは「人気」が高くボウル・サブディビジョン(FBS=旧1部A)の中でもルイジアナ州立大(LSU)をはじめかなりの大学がこの名をつけている。人気ナンバーワンと言えるかもしれない。

 ついでにスクールカラーはオレンジと黒。ホーム用のジャージーが有名で腕にオレンジの地に黒の縞を入れてトラを表わしている。今回はビジター用の白を着ていたので、トラ縞を見ることはできなかった。

 大学フットボール発祥の栄誉をプリンストン大とともに分かち合っているのがラトガーズ大である。このあたりは多くの方がご承知であろう。
 ともにニュージャージー州にキャンパスがある大学で、ゴムボールをけり合った1869年の最初のフットボール試合は、いわば同州の王者決定戦的な趣があった。内容は現在のフットボールとは全く違い、サッカーそのものだった。
 
 プリンストン大は有名私立校として知られ、アイビーリーグの一員。一方ラトガーズ大は紛れもなく州立の総合大学。ちなみに各州にはその州を代表する州名の付いた州立の総合大学が存在する。
 ミシガン大、アラバマ大、テキサス大といった諸校がそれだが、ニュージャージー州に限っては州名そのものを付けた総合大学はなく、このラトガーズ大がその役割を担っている。なおニックネームはスカーレットナイツ。つまり「紅の騎士」と格好がいい。

 東部の有名八大学が集まるアイビーは、プリンストン大以外も今後追々紹介したい。その中で最も注目したいのが、エール大である。ニックネームを二つ持っているが、一つは平凡に「ブルドッグズ」。もう一つが今回話題にするニックネームだ。イーリスという。
 ギリシャ西部の古代国家名で、この国のオリンピア平原であの古代オリンピック大会が開かれていたことで知られている。今日でも同名の都市がある。

 同校のスポーツ発展への貢献を自負するネーミングだと受け取るのが普通だろう。キザと言えばそうかもしれないが、ちょっとした機智も感じられる。

 さ、ここで本稿冒頭の発音表記の話が絡んでくる。あっさり英語発音の「イーリス」としたが、オリンピック発祥の地の表現だ。これで終わりとは、とてもいくまい。現に、普通の地図、歴史地図ともに固有名詞は「エリス」である。
 世界史の本でも恐らく同じだろう。念のためつづりを書いておく。「Elis]である。往々にして日本の翻訳ものでは、あまり確かめもしないで、ローマ字読みに近い表現をすることがあるので油断はならないが、このケースはさすがにそのような例には当てはまるまい。

 ニックネームは言われる方の意向も大事である。エール大内で発音してもらえば、これはもう「イーリス」だろう。しかし日本人が世界史をひも解いた際の読みである「エリス」もまた無視はできない。
 ギリシャの現地発音がどちらなのかも、一度は確認する必要はあろう。この爺さん、面倒なことを思いっきり語って、楽しんでいる気配がある。しかし、このままこの稿を閉じると、卑怯である。「どっちを取るのか」と尋ねられれば、苦吟の末こう返事をしたい。「エリス」かなあ。

86名無しさん:2015/03/26(木) 06:37:29
 関学OB会からのメールに、私の4年先輩の方の訃報が入っていた。感慨にふけった。1953年のご卒業で鈴木博久さんといわれる。俊足のHB、今でいうRBだった。
 出身は池田高校。戦後、米軍政部民間情報局のピーター岡田さんの指導で、タッチフットボールが始まったが、その発祥が池田、豊中、奈良の三中学だった。
 このとき鈴木さんは池田中の4年生。メンバー表があればいいのだが、手元にはないのが残念である。旧制中学(5年制)では上級生だったわけで、まず間違いなくオリジナルメンバーの一人だろう。

 池田中は1947年(昭和22年)4月13日、第1回甲子園ボウルでの中学タッチフットボール大会に豊中中とともに出場した。0―14で敗れたものの、日本のフットボール史上の貴重な第一歩を記している。
 この試合に鈴木さんが出ておられたかどうかは、断定できないが、中学4年生ならまず間違いあるまい。それに当時、鈴木さんは豊中の徳永義雄さん、奈良の高橋治男さんと並んで快足を謳われたRBだった、今だったら「三中学の三羽烏」といったキャッチフレーズを付けられて、大々的にあおり立てられていただろう。

 48年元日に行われた第2回甲子園ボウルでも、中学を招いて試合が行われ、奈良中が豊中中を6―0で下した。ありがたいことに毎日新聞にはメンバーが載っており、奈良中のRH(右のハーフバック)に高橋さん、豊中中のFBに徳永さんと、RE(右のエンド)に今井信吉さんの名を見る。

 この年の4月には旧制中学は高校に変わり、49年1月9日の第3回甲子園ボウルでは、東西高校タッチフットボール王座決定戦が、前座試合として開かれた。西の代表として出場した池田高は、東の代表麻布高を27―6で破り、初代の高校のチャンピオンとなった。高校3年の鈴木さんは無論、FBとして先発している。

 余談だが(得意の?)ここに名を挙げた方々はすべて、関学へ進まれた方ばかりである。この当時、選手の補強こそ「飛躍」への第一歩と考えた大学のリーダーの方々は、このタッチフットボールの「金の卵」たちを、関学の高校、もしくは大学の予科へ呼び寄せたのである。
 当時の主将、松本庄逸さんを中心としたチームのまとまりはよく、米田満さんの同期でマネジャーの橘高紀雄さんが各校、各選手の家庭まで訪ねて回り、こうした人々の関学への入学を勧めて回ったといわれる。

 効果は抜群だった。 49年12月18日の第4回甲子園ボウルで、初出場を果たした関学は慶大に25―7と快勝した。
 毎日新聞社発行の「甲子園ボウル50年史」にそのメンバー表があるが、11人の先発メンバーの内、LTに尾田升さん、LGに古川明さん、LHに徳永さん、RHに鈴木さん、FBに高橋さんの5人。控えにはLE今井さん、QB藤井浩月さん、LH段中貞三さんら。1年生合計8人の名が並ぶ。いずれもオリジナル三校の出身者であることは言うまでもない。

 みな私にとっては、懐かしくてたまらぬ方々だが、これに触れて語り出すと、話がとんでもない方向へそれるので、鈴木さんに話を戻す。

 ま、こうした歴史的な業績を持っておられた方だが、私たちはこの「金の卵」の方たちと、多かれ少なかれ、フィールドでは「練習させて」いただいた。
 何回か前のスナップの話の時に、シングルウイングのスナップを手伝った話をしたが、実はこのとき一番気を使ったのが、鈴木さんだった。いわゆる名人気質と言おうか、リードボールをピタリと要求通りの場所へ投げることを、もっとも厳しく求められた方だった。自慢になってしまうが、私はただの一度も嫌な顔をされたことはない。

 鈴木さんは主にLHである。右エンドランのリードボールのむずかしさは右利きのスナッパーならだれもが知っている。それでも間違えたら、と私は一生懸命だった。
 決してわざとらしくは褒めない方だっただけに、スタート地点へ戻ってこられるその表情から、満足しておられるのが、ちゃんと伝わってきたのを思い出す。

 私たちはこの先輩方をよくあだ名で呼んだ。私たちの同期のQB鈴木智之さんは俊敏だったので、ネズミにたとえて「チュウ」と呼んでいた。後輩の方々も「さん」付けで「チュウさん」と呼んでいる。
 この先輩の方の鈴木さんも、私たちの記憶では「チュウさん」だった。同期のQBの鈴木さんは2代目である、と思って古い機関誌「FIGHT ON」の第1号をひも解くと、「チュウさん」は44年(昭和19年)卒の中谷一明さんとおっしゃる方で、私たちが「チュウさん」と呼んでいた方は「タラヤン」という聞いたことのないあだ名が付いていた。

87名無しさん:2015/03/26(木) 06:37:59
あだ名。またはニックネーム。字引によると、「あざけりの意味や愛称としてつける。異名」とある。かつては(古い話になるが)プロ野球で見るぐらいで、現在のようにプロ、アマを問わず何にでもつけるわけではなかった。もちろんあざけりの意味ではなく、愛称としてつけられるのである。

 半年ほど前、所用で関学の上ヶ原キャンパスへ出かけた。出来る限り機会をつくって、年に一度の散策を試みているが、やはり母校は…という気分になる。消費組合で三日月のロゴがついた小物を買ったり、日陰のベンチでコーヒー牛乳を飲んだりしながら、のんびりとこの貴重な半日を楽しむ。
 方々の掲示板に「選手募集」だとか「堂々の初優勝」とかいう張り紙がしてある。その中に思いもかけぬアピールを試みているポスターがあったのには驚いた。「よもや」とも思った。

 ポスターにはこうあった。「ファイターズに統一しよう」。張ってあった場所は体育会の掲示板である。何が言いたいのかはすぐにピンときた。要するにアメリカンフットボール部が使っている「ファイターズ」というニックネームを、体育会全部で使おうではないか。関学のニックネームにしようではないか。という誠に思い切ったご提案なのである。
 しかし、どの部の方がこうした思い切った提案をなさったのか。こうした掲示板というのは、だれかれなくポスターを張れるものではない。それなりにきちんとしたルートで掲示されたものだと思う。

 そりゃアメリカンのOBとしては、こんなありがたい申し出はない。かなり勇気のいる発言でもあるだけに、頭の下がる思いもした。
 しかし、そんなに簡単に事が運ぶとは思っていないし、同時にアメリカン自体が、そこまで押しつけがましく発言することなど、ありえない話でもある。
 この件、その後どうなったか。シーズンの深まりとともに、それどころではなくなってきたのもあって、しかるべき筋には何も尋ねないまま、現在に至っている。春シーズンには何度か関西へ行く計画なので、そのうちにちゃんと聞いておきたいと思っている。

 さてニックネームだが、これは間違いなく欧米からの輸入品である。大リーグでのそれが、日本のプロ野球にも直輸入され、やがてはニックネームに対する認識が確かなものとなっていった。間違いなく歓迎された習わしである。

 サッカーのJリーグのニックネームなども、もはやすっかりおなじみである。アメリカンフットボールも結構早い時期から、まず大学で自らのニックネームを付けはじめた。
 米国のカレッジフットボールに倣ってのニックネームは、社会人にもあっという間に広がった。その「カッコ良さ」から高校も付ける。親しみを深める道具ともいえる。

 でも、米国のそれもカレッジのニックネームのありようと、日本のそれとが、かなり食い違っていることぐらいは、知っておいていただきたいと、常々思っている。もうご存知の方も多いと思う。実はこの稿は、前回までの組織学の続き(のようなもの)として、ご紹介している。

 つまり、カレッジフットボールの記事の中に出てくるニックネームは、実はフットボールチームだけのものではないということ。その大学のスポーツ各部すべてのものだ、ということなのである。
 別の角度から見るとニックネームは、大学のスポーツ各部を統括する体育会に帰属する、とも言えるのではあるまいか。

 この次あたりに米国の各大学が「名乗って」いるニックネームを紹介するつもりだが、その前に向こうの仕組みだけは、知っていただこうと考えたわけである。例えば今年の王者オハイオ州立大は、オハイオ州の州を代表する樹木の、栃の木をニックネームにして「バッカイズ」と呼んでいるのはご承知の通り。
 これはフットボールだけではなく、バスケットボール、野球、サッカー、テニス、ゴルフ等々、オハイオ州立大の全部の部、さらにその部員に付けられたニックネームだという認識は、くどいがぜひ持ってもらいたいと願っている。

88名無しさん:2015/04/05(日) 09:22:51
らゆる場面で関学大らしさがプリンストン大のフィジカル面での強さに封じられた印象の強い試合だった。
 試合の結果は残念だったが、プリンストン大の今回の来日に対する真摯な態度には感銘を受けた。チームが来日したのは3月14日だ。試合まで中5日あったので十分にコンディションを整えることが可能だった。

 アメリカからチームが来日する場合、予算の都合もあり、木曜日に到着して日曜日に試合を行って直後に帰国というパターンが一般的だ。ただ、これでは時差ボケが十分に取れない可能性が高い。
 今回は関西学院の創立記念行事という恵まれた環境もあったのだろうが、滞在日程を長くして体調を万全にする時間があった。それだけプリンストンもこの試合を重視していたということだ。

 NCAAの規定では大学は春季のフットボール活動は12回と決められており、それぞれ活動できる時間も細かく設定されている。プリンストン大は地元ニュージャージーで8回の練習を行い、来日後に関学の施設内で練習を3回行った。
 そして、レガシーボウルが12回目かつ最後のフットボール活動だった。これを最後に夏のキャンプまでチームとしてフットボール活動を行うことはない。

 関係者から聞いた話だが、今回の来日に際し大学側から観光などの行事をあまり詰め込まないように要請があったそうだ。それは、一日に1、2時間はホテルで勉強をする時間を確保するためだという。 事実、彼らが宿泊していたホテルではロビーで教科書を読みこんでいる選手の姿が見られたそうだ。
このあたりを、試合前日に関学大で講演した同大学の体育事業部副部長のアリソン・リッチ博士に話を聞いた。プリンストン大では学生の指導として「タイムマネジメント」と「レスポンスビリティ」を重視しているという。

 タイムマネジメントは、学生個々が授業など義務付けられたものに費やす時間と余暇をいかにうまく使い分けるかの指導だそうだ。一日の中で授業のない時間帯をいかに使うか。もちろん、フットボール活動はこの時間内に行わなければならず、選手はそれぞれにスケジュール管理をして時間を有効に使うことを要求される。そこには、学生の本分ともいうべき学業を優先するという大前提が存在する。

 本分を全うするということはプリンストン大の学生としての責任を全うするということにもつながる。その上で、それぞれが達成すべき目標を持ち、自主的に必要な行動をする。この責任感と自主性の合わさったものがリッチ博士の言う「レスポンスビリティ」なのだ。
 プリンストン大の姿勢には、学生スポーツの本来あるべき姿が存在する。それを理想と片付けるのではなく、実践しているところがすばらしい。アメリカのフットボールのレベルに追い付くことを目標とすることも重要だが、こうした学生スポーツの在り方を見習うこともまた大切だ。

89名無しさん:2015/04/06(月) 09:45:56
アメフト部で
日大だけ外国人選手が多くいますが昔から多かったんですか?

90名無しさん:2015/04/06(月) 09:46:33
内田監督になってからだと思いますよ。篠竹監督時代にはいませんでしたから。

外国人選手と言っても殆どがハワイ出身ですし、ハワイなら何となく人脈がありそうですし、ここ数年、日大は大産大付属から選手が多いですから、確実に大産大付属とはパイプラインがあるのだろうなぁと想像できますし、外国人選手のなかにはその大産大付属のコーチの紹介で日大に入ったと紹介文に書いているひともいます。

去年の甲子園ボウルに出てたのは、たぶんブロンソン・ビーティー選手だと思いますが、彼もハワイ出身で、兄は日本の社会人で活躍しているのでは?

去年の春に観た試合では、身長はあるのにポロリが多いしダメなんじゃない?と思ってましたが、シーズンに入ると何とかその高身長を生かせるようになったような気がしました。

数年前に外国人選手で強力なLBがいたと思うのですが、彼も肝心なところで反則が多くて・・・

91Kwansei Gakuin University:2015/05/07(木) 12:33:47
大学のアメフト部は1番強い関学でも入部テストとか無く一般の生徒も勧誘するものなんですか?

関学に限らず1部リーグだと大体100人ぐらいいると思うんですが
少数精鋭の野球部とかならまだわかりますけど
マイナー扱いのアメフトで部員100人いて100人全員がスポーツ推薦って普通に考えたらありえないと思うんですが…

92Kwansei Gakuin University:2015/05/07(木) 12:34:21
関西学院大学アメリカンフットボール部では、もちろんフットボール未経験者も勧誘します。実際に部員の3分の1は未経験者です。

同部には毎年50人くらいの新入部員が入りますが、そのうち20人ほどが関学高等部(付属校)や啓明学院(系列校)でのフットボール経験者。15名ほどが他の高校のフットボール経験者。15名ほどがフットボールの未経験者となります。

関西学院大学全体のスポーツ入試枠は、毎年220名ほどありますが、体育会全体で42の部があり、それらに振り分けられることになります。各部平均5人という計算ですが、関学を代表する部であるアメリカンフットボール部へは、15人ほど振り分けられるということです。

93Kwansei Gakuin University:2015/05/12(火) 12:53:56
□アメリカンフットボール部
 定期戦
  KG × 7-17 ○ 日本大学

負けましたね。 日大要注意

94Kwansei Gakuin University:2015/06/27(土) 18:21:03
来週7/4土曜日は恒例のNEW ERA BOWLが開催されます。
今年米国から来日する選手、コーチ陣は過去の平成ボウル・NEW ERA BOWLの中でもトップクラスの実力・経歴です。NFLにロスター入りした選手、キャンプ参加した選手、元NFLプレーヤーのコーチなど。
ハイレベルな実力を備えた本場の選手、コーチたちとジョイントした関西学生オールスター選手の活躍をどうぞ試合会場でご覧ください。

NEW ERA BOWL 2015
7月4日(土) 王子スタジアム 17:00キックオフ

◆チケット
一般・大学生 前売・当日 1,200円
高校生 前売・当日 400円
(中学生以下無料)
※ファイターズ特別価格 前売1,000円で販売中です。
 お求めの方はこちらから
 http://kgfighters2015s07neb.peatix.com

◆NEW ERA BOWLの詳細情報はこちら
http://www.facebook.com/newerabowl

95Kwansei Gakuin University:2015/07/08(水) 22:07:55
ブルースターズ勝利 アメフット「ニューエラボウル」

 関西の学生アメリカンフットボールの春シーズンを締めくくるオールスター戦「ニューエラボウル」が4日、神戸・王子スタジアムで開催された。関学大、近大、神戸大、桃山学院大勢などにUCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)の4選手を加えた「ブルースターズ」が、立命大、関大、龍谷大、京大勢などにコロラド大の4選手が加わった「ホワイトスターズ」を27―14で下した。

 前半はブルーが圧倒。QB伊豆充浩(関学大3年)からWRリッキー・マーヴェイ(UCLA)への2タッチダウン(TD)パスなどで21―0として折り返した。

 後半はホワイトが反撃。QB中山文太(京都工繊大4年)のパスを受けたRB藤本拓弥(龍谷大3年)が2度の独走TDで21―14と追い上げる。だが第4Q終盤にブルーがダメ押しのTDを奪い、勝負は決まった

96Kwansei Gakuin University:2015/07/28(火) 14:22:59


97Kwansei Gakuin University:2015/09/06(日) 21:55:53
アメリカンフットボールの関西学生リーグは30日、神戸・王子スタジアムで1試合があり、6連覇を狙う関学大が50―0で、37年ぶりに1部へ戻った桃山学院大の挑戦を退けた。関学は第1クオーター(Q)1分54秒、RB野々垣(3年)の16ヤードタッチダウン(TD)で先制。ラン攻撃が好調で、計7TDを奪った。

■主力欠いても堂々発進

 関学大はRB橋本(3年)やLB作道(4年)らの主力を負傷で欠きながら、堂々の圧勝スタート。光ったのがラン攻撃。最前列のOLは5人中4人が昨季からのメンバーで、敵を力強く押し込んだ。リーグ戦初出場で3TDのRB野々垣(3年)は「あれだけ押してくれたら、走れない方がおかしい」。新エースQB伊豆(3年)のパスが安定しなかった前半に、地上戦で勝負を決めた。

■37年ぶりの挑戦は無得点

 37年ぶりの1部復帰となった桃山学院大。最初の挑戦は王者関学に跳ね返された。攻撃で計65ヤードしか進めず無得点。パス守備には光るものもあったが、50失点した。加藤ヘッドコーチは「最後まで気持ちを切らさなかったのはよかった」。目標の4勝を目指し、挑戦を続ける。

98Kwansei Gakuin University:2015/09/11(金) 17:22:48
今週末はリーグ第2節での京都大学戦。これまでも幾多の名勝負が生まれてきた長年のライバル校が激突します。何が起きるか、何をしてくるか、その中でも惑わされず目の前の1プレーに集中します。ご来場ご声援よろしくお願いいたします。

◆リーグ第2節
関西学院大学FIGHTERS vs 京都大学GANGSTERS
9月13日(日)王子スタジアム17:00キックオフ
※TV放送
毎日放送:9月20日(日)25:35-(録画/第1,2節のハイライトあり)
GAORA(CS):9月17日(木)23:30-26:00/9月19日(土)8:30-11:00/9月21日(月)10:30-13:00(録画)

99Kwansei Gakuin University:2015/09/14(月) 07:37:55
◆アメリカンフットボール 関西学生1部リーグ第5日 〇関学大35―16京大●(13日、兵庫・王子スタジアム)

 伝統の「関京戦」は、リーグ戦6連覇を目指す関学大が京大を下し、開幕2連勝を飾った。敗れた京大は2005年から関学大に11連敗となった。

 関学大は先取点を許す苦しい展開となったが、7―7の第2クオーター(Q)11分31秒に、QB伊豆充浩(3年)の26ヤードタッチダウン(TD)パスで勝ち越すと、第3Q2分59秒に伊豆の4ヤードTDパスで突き放した。

 21―16に詰め寄られた第4Qには、RB高松祥生(2年)が2つのTDランを決めてリードを広げた。高松は「(第1Qに)ファンブルして流れが悪くなった。自分が点を取って、悪い流れをこっちに引き戻そうと思った」と挽回した。

 点差は開いたものの、宿敵に苦戦した鳥内秀晃監督(56)は「あれだけパスを放られたら(265ヤード)アカン。いいところも悪いところも(他校の偵察に)見られた。アカンところは早く修正できるようにもっていく。これはラッキー。ありがたいと思う」と努めて前向きに捉えた。

100Kwansei Gakuin University:2015/11/29(日) 06:16:12
今年の関西学院大学と立命館大学の試合は、テレビの生中継で観戦しました。

関西学院大学が敗れた原因は、前半の度重なるミスがすべてです。QBのパスミスによるインターセプト、キックオフリターン・タッチダウンを許したスペシャルチームのミス、そしてパントキャッチの際のファンブル(攻撃権喪失)。これらすべてが立命館大学の得点に結びついています。

これら3つのうちどれかが無ければ、スコアは最低でも同点。そのミスによる立命館の攻撃の時間帯が関学の攻撃になっていて、関学が得点して勝っていた可能性が高いです。

実際に獲得ヤード数の記録を見ても、関西学院大学(338ヤード)>立命館大学(274ヤード)で関学のほうが優勢でしたし、反則による喪失ヤード数も立命館大学(39ヤード)>関西学院大学(25ヤード)と、これまた関学のほうが優勢でした。

なお、甲子園ボウルに立命館大学と早稲田大学が出た場合、優位なのは立命館大学のほうですね。毎年、春の対戦では関西・関東は互角と言っていいですが、シーズン終盤になると必ず関西>関東になっています。

101Kwansei Gakuin University:2015/11/29(日) 06:16:44
関西リーグを約30年にわたり見ています。
関立戦はここ10数年、スタジアムで観戦しています。

今年の試合を見終わって、まず最初に思ったのは「ああ、やっぱり立命館は強かったなあ…」でした。

ここ数年の関西リーグは関学と立命の2強のように言われていましたが、個人的には年ごとに序列があると思います。一昨年までは関学の方が戦力的に充実していて、去年がほぼ互角、そして今年は圧倒的に立命館の方が強い、というのが実感です。
ですので、今年の関立戦の結果は極めて順当で、むしろよく関学があそこまで立命館を追い詰めたなあ、と思います。

先の方も指摘されていますが、ライン戦で立命館はアドバンテージを有しており、攻撃も守備も思うように試合を進めていたと思います。
前半の立命館の得点はすべて関学のミスが絡んでいましたが、そのミスを誘発したのも立命館のラインのプレッシャー。その意味では終始立命館ペースの試合でしたね。

それと、試合終了後に思ったことがもうひとつ。
「ライスボウルってこういうチームが勝つんやろうなあ…」

甲子園ボウルはまず負けないと思います。
むしろ、ライスボウルも勝てるんではないか、とすら思っています。


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