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【SS】型月系SSに見る名文・名台詞【手本】

201僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/20(月) 23:06 ID:MEguRJPg
>>200
それはあんまりにもSS作家さんに失礼な気がするんだが?
まぁ思いつきの落書きにこんなレスする俺も俺かw

202 僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/20(月) 23:20 ID:GdxzYFF6
>>200
それは嫌、勘弁して。

203僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/20(月) 23:27 ID:VO9kjNLA
>>200
それはさすがに無断改編になるだろう。
無断引用はともかくそんなことしたら違法だし何より作家さんに失礼だと思われ。
無断で改編していいって名言してる人なんて聞いたことないし。

204僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/20(月) 23:51 ID:v0k3fqkk
あ、すまん、俺明言してる。
条件として「俺が書いたヤツより面白く」ってあるけど。

ただ俺がそうだからって、他の人のを巻き込まれても困るけどな。

205僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/21(火) 15:31 ID:ZcSDbp6Q
よし、そんじゃ自作の予告編作ろうと思ったけど、
一話完結の話ばかりなのでそんなもん作れず終了。

206僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/21(火) 15:35 ID:BcfXregk
つか、わかったからもう皆このスレがどこか思い出して、基本に返ろうよ。

207僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/21(火) 18:02 ID:sUVBmtTo
では基本に戻らせて頂きます。

サイト名「SS保管庫 Σ(´д`;)」ttp://members.jcom.home.ne.jp/2120765401/
タイトル「シエル、すこぶる笑顔」





「うわーんシエルのばか〜〜〜っ。えろえろむすめ〜〜〜っ。悔しくなんてない、悔しくなんてないだもん〜〜〜っ」

 ナルちゃんて、胸キュン?
 すまん、儂が悪かった。


終盤の終盤でいきなりギャグに変わる珍しいナルバレックのシリアスSS
鴉片さん新作はまだですか。

208僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/21(火) 23:32 ID:47T/z6rM
サイト名「永遠を呼ぶ声」ttp://amen.s22.xrea.com/cgi-bin/novelsend/novelsend.cgi
タイトル「坂の上のお屋敷の執事さん」



ああ、運命の神様、お願いです。もう幸運になりたい、なんて言いません。言わない。言わない言わない言わないさ。
言わないから、アンタもう何もするな。


地雷だらけの投稿板の中で異彩を放つ燃えるギャグ怪作
理不尽を前にした士郎の魂の独白。頑張れ士郎、負けるな士郎、いつか使用人界の頂点に立つその日まで。

209僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/21(火) 23:32 ID:Cae0NA1A
サイト名「永遠を呼ぶ声」ttp://sapporo.cool.ne.jp/ownwing/
タイトル「坂の上のお屋敷の執事さん」(投稿掲示板)


 さて、準備は整った。双剣をかき消す。ここからは魔力の一滴も無駄に出来ない。ただ一言、世界ではなく自身に働きかける言の葉を告げる。
「――I am the bone of my sword」
 そう、体は硬い剣で出来ている。
 さあ、その刀身を磨き上げろ。
「……はっ、づ……ッ!」
 回路を廻せ。もっと速くもっと速くもっと疾く。ギアを上げろ。アクセルを吹かせ。ロー、セカンド、サード、トップ、オーバートップ。あまりの負荷にエンジンが悲鳴をあげる。構わない。そのうち歓喜の嬌声に替わる。重要なのは初撃。重さは要らない、鋭ければいい。無茶な強化に指先の毛細血管が弾けた。ぽたぽたと滴り落ちる。少しでも動けばこれが全身で起こるだろう。ああ、眼球の血管まで音をあげた。赤い視界。その真紅の世界で、敵だけが蒼い。もっと速くもっと速くもっと疾く――。唸りをあげろ。
 さあ衛宮士郎、Are you ready?
 そして、
「いくぞ機械人形――――剣技の模倣は十全か」
 お前も。



「全局面想定完了――――是、虎王連撃」




うなれタイラント・オーバー・ブレイク。ここだけ抜き取ると、どんな燃えバトル物だよとか思えるが。
このssはテンポのいい会話と地の文が爆笑を誘う萌えギャグですぜ。
独立してほしい。

210僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/21(火) 23:34 ID:uXNzX7rE
「みちくさ一期一会」 ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~mitikusa/
「夢幻の剣製」

 あの夢が、夢の中の幻のようなひとときが、私に新たな剣をくれました。
 その手はきっと選定の柄。
 つかめば二度と戻れぬ果てのない道。
 ですが迷う必要はありません。
 かつて私は望んで剣を取り、剣は私を導いた。
 あのとき私が選んだ道も、剣が指し示した道も、決して間違ってなどいなかった。
 ならば再び私が選び、シロウが導くこの道に、間違いなどあるはずがない。


「……はい、私が貴方の、マスターです」


 この身は既に王たりえず、聖剣も失われた。
 ならばその手を取り、その胸に飛び込んでも良いはずだ。
 ささやかな幸せに憧れる、一人の無垢な娘として……。
 選定の剣を取り、王として駆けたことに未練も後悔もありません。
 ええ、私も、シロウも、人であることを捨ててまで頑張ったのです。
 それなら、精一杯駆け抜けたその先に、ささやかな幸せがあっても良いではありませんか。
 胸を張りましょう。
 己を誇りましょう。
 私たちは、報われるべき事をしたのだと。

211僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/22(水) 01:14 ID:X0mnDDHo
「About 10㎡」 ttp://www4.schizo.nobody.jp/
「剣とボイン」


ぎゃーていぎゃーてい、やわらかい。

212僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/22(水) 01:17 ID:dE1fnQAY
>>211
上手いと思ったよ。ほんとw

213僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/23(木) 10:31 ID:VvLUsLZk
なぜ今までこのSSが出てなかったのかが不思議だ。
この台詞の改変ではこれが先駆けかつ至高だと思ってるくらいなのに。

「花神の夢」 ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/9757/
「守るべき君」

「イリヤスフィール。撤回を要求しよう。確かに私は死ぬだろう。おそらく、私では殺せても五回。到底この化け物を倒しきることなどできまい。だが、それでも君は誤った。―――なぜなら、私が最強だ」
 凛。遠坂凛。あのマスターに呼び出された。ならば、己は最強でなければならない。これは義務だ。他に選択肢はない。命ならいずれくれてやる。だが、最強の座は譲れない。主の名に賭けて譲るものか。
 ―――バーサーカー。もしもその磨耗した精神に、まだ一握りの誇りが残っているのなら。
     その座を賭けて戦おう。互いに互いの主のために。
「凛を守る。貴様を倒す。その奇跡を欲す。ゆえに、力を以って、我が最強を証明する。
 ―――いくぞ狂戦士。蘇生の準備は十分か」

214僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/23(木) 21:17 ID:088sMgQ.
>>213
 いい推薦だ。確かに今まで出ていないのが不思議だった。

215僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/24(金) 00:49 ID:nyS6cpCA
サイト「西奏亭 〜SEISOUTEI〜」ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/index.htm
タイトル『呪い』


世界に憎悪された、闇に倒れる魔術師から、
 世界に祝福された、光放つ剣士の英霊へと。

 この魔女メディアの呪いの言葉を受けよ。
 私にぶつけた言葉を、おまえ自身へ。
 そうだ―――
 

 呪われよ、セイバー。
 いつか、いつの日か、おまえこそ、己の主にその刃を向けよ―――



なんつーか、ゾクッときたね。
読んで物凄く納得した、サイドストーリーの本分というかんじ。

216僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/24(金) 23:23 ID:WWEKuCII
サイト「the one for anyone」ttp://www.lighter-flaming.net/ssbbs/
タイトル「Fate/Φ's night」(SS投稿板)


数秒のタイムラグをを置いて、桜は瀕死の少年を救うべく、ベッドにダイブ
すると、大河の顔面を一発蹴りこんだ。



最近でもないがちょくちょく話題になる投稿板の人気(多分)クロスオーバーSSから。
アグレッシブ桜チャージ(違)基本的に遊びの少ないシリアス路線だがここに至る下りは読んで吹いた。

217僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/27(月) 03:18 ID:7s5S/P9I
>>211
ぎゃーていって何だ?

218僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/27(月) 03:26 ID:2w/u0VYs
ぎゃーてーぎゃーてーはらぎゃーてー
とか読経の一部。あわわ

219僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/27(月) 17:20 ID:ZC5GPX1M
ぎゃーてーぎゃーてーはらぎゃーてー
はらそーぎゃーてーぼじそわかー

220僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/27(月) 21:01 ID:4SN83cdE
般若心経を馬鹿にすると三蔵法師が化けて出るぞ。
孫悟空はハラ抱えて笑うだろうけど。

221僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/27(月) 22:52 ID:w2Wf7LXg
なんか最近趣旨がずれてるような気がする。

ここは内容より文章の技術を褒め称える場所だと思っていたのだが。

222僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/28(火) 00:51 ID:5bKJLy8g
儲がね

223僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/28(火) 18:02 ID:hau9B8tU
内容については「語らんか」スレで称えるべきだろう。
ここは名台詞スレッド、名作だろうが最低だろうが、SSの中で光る「一文」こそを紹介すべきだ。
原点回帰をしようじゃないか、諸君。

224僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/28(火) 18:34 ID:E6E7x7g6
うむ。
まあ、大概のSSにはどんなでも、やはり一つや二つは印象に残る台詞があったりするもんだしな。
評判は今ひとつだけど、例えばこれ。

倫敦指令X ttp://menimane.com/

「『愛している』と口にすることが、それほど難しいことでしょうか」
 再びセイバーの口から漏れた単語に、士郎は赤くなってうつむく。
 そのままわずかな時が流れ──下向きの唇から、ぼそりと言葉が滑り落ちた。
「俺は柳洞寺の地下で、本当の言峰を見た。俺と言峰神父は同じものだった。言峰を見て思った――俺の言葉は嘘なんじゃないかと、心は空虚でうつろに言葉を紡いでいるんじゃないかと――そう思ったんだ」
「率直にいえばそんなことはどうでもいい」

率直すぎますセイバーw
このセイバーの評判はかなり悪いのだけど、こういうぶっちゃけ具合は実に心地よかった。
つか、大抵のSSの、士郎に限らずキャラクターの悩みなんてものは、どうでもいいようなことが多いよな。

225僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/28(火) 20:21 ID:YqnKOGts
明らかに原作のキャラや設定を捉える事を端から放棄してるけど、
読み物としてはそれなりに読めるよな。ただ流石に商売出来るレベルじゃないのに
商用にしようとする辺りかなーり微妙でもあるが…

「いいから大人の言う事を聞け! 若造!」も良かった。やっぱキャラは違うが。

226僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/28(火) 22:28 ID:bIVwJzfY
>>225

ちなみにセイバーの台詞

>「いいから大人の言う事を聞け! 若造!」

227僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/29(水) 02:44 ID:XZeuk6MM
>>224
現実でもそんなもんだろ

228 僕はね、名無しさんなんだ:2004/12/29(水) 21:38 ID:l/ehn.n.
「Arcadia」ttp://mai-net.ath.cx/(type-moon投稿掲示板)
Fate/stay night 「コンスタンティノープルの陥落」

「朕にかかる事業をなさせ給うた神に栄光あれ!アーサーよ、朕は汝に勝てり。」

セイバー戦における盾サーヴァントの台詞。
盾の正体に直結する歴史パロ、ということもあり、読んだ瞬間ビリッときた。
ここで、これを言わせるか!ってな感じで。
作品の方向性を明確に宣言した一文、といういう意味でも一気に惹きつけられた文章かな。

ただ理想郷がどんな場所か、ホントにわかってるのかと、作者の人を本気で心配したw

229僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/02(日) 02:11 ID:lkQVBM6k
2 thgin yats\etaF
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1100704160/863

「だがな、ただの刀が千の宝具に敵わぬ、などという道理は雅に欠ける。
 おまえがを門を通るというなら、悉くを凌駕して、その存在を切り捨てよう」


小次郎vsギル
正確にはSSでなく改変なんだが、これはマジ燃え

230僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/03(月) 11:12 ID:M3Gwx1Io
らいおんの小ネタ劇場 第25回より

「胸の小さいもの同士、戯れる様を見るのは和やかな気分になりますね、サクラ」
「そうね、ライダー。先輩は大きいのと小さいのと、どっちが好きだと思う?」
「殿方であれば当然……いえ、これ以上は酷というものでしょう」


割と多そうで意外に少ないほのぼのサクライダーコンビ。
こういうのもっと見たいよね。

231僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/03(月) 15:12 ID:jRrHf7vc
Dust-Box Novel→Dust to Dust→ねこまっしぐら
ttp://www012.upp.so-net.ne.jp/dust-box/

「初めてだから……優しくするにゃ」

埃っぽいベッドの上で頬を赤らめる猫アルクを前にしている。

「うにゃん、志貴、これは浮気じゃないのん。バーサーカーを倒すために必要な事なの。あちしの気持ちはいつも志貴と一緒にゃん」
「遠坂遠坂トオサカッ――――!!」

有名所だから外出だったら済まんが、最後の士郎の叫びに涙(笑)したw

232僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/03(月) 23:51 ID:RJ68Z5gs
>>230
ダウト

233僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/05(水) 11:50 ID:Vh8KvEFQ
ttp://itigowokare-iikarakare.hp.infoseek.co.jp/ いちご狩れ
「弓パパと剣ママは士郎くんと凛ちゃんを(多分)あったか〜く見守る」

「……ふふっ、セイバーってばかわいー……」





 …………


 ……………………


 …………………………………………

なんかこー、遠坂凛ッ、て感じですね(w
前後を読むとどういうシチュエーションかもわかって笑えます。

234僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/05(水) 12:36 ID:Ma26EAbo
Fate/Alternative
ttp://www5a.biglobe.ne.jp/~roppou/


 自問、自答、そして自爆という終わりの無い転舞曲を繰り返しながら凛はついに口を開いた。

「衛宮君・・。わたしと・・・」

 何百何千と言う言葉から選びぬかれた、必殺の一撃!それは・・・

「やらないか?」

 口にする前に、別の声に上書きされて消えうせた。




HP更新記念。
更新されたのはHPでSSではないのがミソ。

235僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/05(水) 16:41 ID:xSJMK3KM
>>234
ウホッ

236僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/05(水) 21:21 ID:Cvo/9rY6
>>234
お茶噴出しちまったぞ

237僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/06(木) 17:39 ID:BRPdGMUo
『坂の上のお屋敷の使用人』

「うん、セイバーとだったらはんぶんこにしてあげる」

彗星の如く現れ、すぐさま消えて、また現われたと思ったら、またまた消えた俺的伝説作品の萌え転がされた一言。再再度の復活を切に願う。

238僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/06(木) 17:47 ID:BRPdGMUo
あ、我も我もー

239僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/06(木) 17:48 ID:Tr/V.jVs
ageすまん

240僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/06(木) 17:49 ID:b7cCNwLE
ここってsage推奨だったっけ?

241僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/06(木) 17:51 ID:WvTnhCZ6
>>240
SSスレが乱立しているのを良く思わない奴が多いから、ひっそり活動して行こうと思う程度だと思う。
まぁ、下手に上げない方がよさげ。

242僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/06(木) 17:52 ID:b7cCNwLE
うい、了解。

243僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/06(木) 17:54 ID:1aHhAHC6
型月自体に動きがない限り2次創作系スレが一番活発になるのは
しょうがないと思うけどね〜。

244僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/06(木) 18:02 ID:tWPxo4Xo
まあ、age進行のが俺は助かるけどな。俺このスレ好きだし。
>>237で俺は七度殺された。凜が言わなさそうで言いそうな台詞

245僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/06(木) 22:33 ID:HeMMenEM
そのうち自サイトこしらえて復活すると思うけどな。

246僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/11(火) 00:47 ID:H8p5/mig
教えて、衛宮先生!? シリーズ
HR 『桜吹雪』より
サイト名:「mk.」
ttp://www.h3.dion.ne.jp/~kadoyama/


「……だから、どうした」

「なに?」

「そんなこと、ずっと前から知ってる」

「…では、なぜ正義を目指す!? 悲劇しか生まぬと知って、なぜ―――――!?」

「借り物だからって…、偽善だからって目指しちゃいけないのか。たしかに破綻してる道かもしれない、
 でも、そこに誰の笑顔もなかったなんて言わせない!!
 戦うと決めた、最期までこの道を行くと決めた。
 誰かが笑顔だったらいい、その願いまで間違いなんて思えない――――――!!!」

今現在、更新を楽しみにしているSSの一つ、騙されたと思って読んでみなせぇ

247僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/11(火) 23:43 ID:QUZ6DXx2
>>246
俺も一応は読んでる。
続きを待ってはいる。
ただ、俺みたいなエヴァ系でなれたスコッパーとかでなければ評価はしないと思っていたんだがなあ…。

最初は読みにくかったが、なんというか、続きがでるごとに上手くなっている感じはする。
しかし――
まだ、油断はできないと思うなあ。

248僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/12(水) 01:03 ID:LgWoW4vY
>>246
主に最低スレで大人気だよ。

249僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/12(水) 01:05 ID:LgWoW4vY
文章はそこそこ上手いわな。
でもオッドアイだの何だのな改竄士郎をオリキャラと半オリキャラがマンせーなんて
キモい展開に怖気が走ったよ。

250僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/12(水) 01:18 ID:8x1r7/0I
そこの他のSS、ぶち壊れ具合は気に入った。

251僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/12(水) 20:11 ID:YpGZneXw
「Arcadia」ttp://mai-net.ath.cx/(type-moon投稿掲示板)
Fate / Emiya's Lineage

 彼女は賢い。年齢に似合わず聡明な子だ。そのアリシア(我が娘)に気を使わせてしまった。親であり師でもあるはずの自分が浮かれ見逃していたことに何も言ってこない。
 悔やむ。
 これではあの時を同じではないか。
 同じ? なにが?
 やめろ。
 疑問に記憶の断片が集いはじめる。
 やめろ。やめろ。

『King(王よ)…….』

 やめろ。やめろ。やめろ。
 心底の願いは適わず、縫合された記憶が再生される。

 槍に心臓を貫かれたはずのカレは、初めて見せる泣き顔で私を憐れみ、そして最後に、
 言葉と血(呪い)を吐き出した。

『Arthur(あなたの)……. You mistook(過ちだ)』


考えてみれば、セイバーって結婚して子持ちだったんだよなあ(笑)
ということはさておき、伝説の通りならばアーサー王は息子に裏切られ、息子を殺し、息子に刺されたのが致命傷になっていたはず。
セイバーのSSはかずあれど、そのあたりに言及した作品はなんでか少ない。
この作品はハーレムエンドっぽい設定なのだが、各ヒロインのエンド後の生活などが垣間見れる良作。
騙されたと思って読んでみ?

252僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/12(水) 22:50 ID:wQb57JsY
ここは紹介スレではないと言っておこう。

253僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/12(水) 23:00 ID:YpGZneXw
ごめん

254僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/12(水) 23:08 ID:wQb57JsY
>>251
このSS、批評チャットに中の人が現れてみなで批評しあったみたいだな。

255僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/14(金) 13:16 ID:rOpM2n1.
『Frend Of Games』ttp://www.h2.dion.ne.jp/%7Efog/
仮面武闘会

 誰かが吼えていた。
 誰かが叫んでいた。
 誰かが猛っていた。
 唐突に気付く。吼えているのは、叫んでいるのは、猛っているのは、他でもない自分自身だ。
「おおおおおおおおおおおおおっ!」


 ギャグなのにやたら熱いこの一連。
 上手いなーと感嘆。ギャグもシリアスも盛り上げが大事なんだなあと。
 ……しかしこの人がこんな咆吼を上げたのはこれくらいだろうなあw

256僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/14(金) 18:39 ID:nKZ161sQ
わろた、GPMの影がこんなところにまでw

257僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/14(金) 21:39 ID:vtBTQO0g
>>255
読んだ。腹が捩れた。そして鬱になったorz

258僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/15(土) 01:19 ID:0qxshNdA
『Fate another moon』 ttp://mai-net.ath.cx/(Arcadia内type-moon投稿掲示板)

「・・・そういうアーチャーこそ、何の目的でサーヴァントになったの?」
サーヴァント自身も、聖杯にかなえてもらいたい目的がある。だから、聖杯の召喚に応じるのだと、彼女は聞いていた。
「・・・やっぱり第二の生? それとも、カレー?」
サーヴァントが一般的に望むものと、このサーヴァントが望みそうなものを聞いてみる。
しかし、アーチャーは首を振った。
「違います。わたしの目的は、願いは、『とある可能性の世界をのぞくこと』です」
「のぞく、こと?」
そのあまりに要領を得ない答えに、アーチャーは寂しげに微笑を浮かべ、言った。

「わたしは、自分の生涯に不満はありません。修羅の道だったとはいえ、わたしは幸せに生きれました。
 だから、その生に未練はありません。
 でも、いつも思うことがあるんです。もしあんなことがなかったら、こんなわたしでも平穏で平凡で、
それでも幸せな一生を送れたんじゃないか、と。わたしは、その可能性を見てみたい。その一生を見つめ、
その死を見取ってあげたい。 それが、変わらぬ英霊(げんしょう)と化したわたしの、たった一つの未練(のぞみ)です」
・・・それは、どんな望みだろう。運命(かこ)を変えることでもなく、第二の生を謳歌することでも、戦いの場に身をおくことでもない。
その英雄が夢見たのは、平和な世界に生きれたかも知れない自らの幻影(ゆめ)。

 

 アーチャー=シエルで読んでください。まあ、SS全体としては正直な話あまり良いとはいえませんが、ここの
くだりは結構好き。そうだなあ、シエルだったらこう考えるかもしれないな、ってちょっと良いと思いました。

259僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/16(日) 17:02 ID:icILGd86
サイト「花神の夢」ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/9757/
タイトル『HAPPINESS』

 少女は彼から目を逸らし、空を見上げる。その天空。そこにいるかもしれない神様に向かって、彼女は可憐に問い掛ける。弱々しい声で、妖精のような顔で、小さな少女は問い掛ける。
 ―――ねえ、かみさま?

「―――もっと生きていたいって思うのは
     私のワガママなのかな―――?」

 それほどに哀憐な願いが、この世のどこにあるのだろう。
 ―――こんなに毎日が楽しくて、こんなに幸せな日々が続くんだったら、もう少しだけでもここにいたいと願ってしまうのは、やっぱり子供のワガママなのかな。
 ―――リンと、サクラと、タイガと、みんなと、シロウと、これからも一緒にいたいって思うのは、そんなにワガママなことなのかな?
 ……誰が、その問いに答えられた。
 ―――誰が、その問いに答えられた!
 彼は奥歯を噛み締める。少女に答えるものは何もない。月も、雪も、空も、世界も、衛宮士郎でさえ、少女の問いには答えられなかった。少女は笑う。微笑む。それしか、できない。


 古今東西全てのSSの中でこのシーンが一番泣けた。

260僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/17(月) 13:10 ID:lWdfl1No
サイト名「泥沼製鉄所」ttp://www3.tky.3web.ne.jp/~vlad/
『深山町よいとこ』

「てめえ、この、死ね、コノヤロウ!」
「貴様が死ね、このボケ!」
「殺すからな、殺すからな、てめえ、ぜってー殺すからな」
「こっちの台詞だ。このクソガキ」
「ナメんなよ、赤」
「ふざけるな、オレンジ」
「馬鹿、死ね、白髪!」
「死にさらせ、このヘナチンが!」
「んだと、コラ。てめえ、ちん毛も白髪になってんじゃねえのか、コノヤロウ」
「うるせえ、インポ野郎」
「聞き捨てならねえぞ、この変態!」
「変態は貴様だろうが、セイバーかイリヤじゃないと立たねんだろうが、このぺド!」
「てめえこそ、遠坂みたいな真性Sにいじめられねえと感じねえんじゃねえのか、このMが」


なんでか知らんがすごく和む。こういう雰囲気の文章書けるのっていいなあ。

261僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/17(月) 18:33 ID:UqwwAwwE
名文・・?('A`)

262僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/17(月) 18:35 ID:jBVnDEac
……

263僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/17(月) 18:38 ID:H.z6npRE
>261
前後の状況がないと理解できんよな、これは。

アーチャーと士郎が道端でバッタリ。
直前まで、それぞれ凛とセイバーに相手のことを認める発言を
していたのに、会った途端にこれ(w

264僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/17(月) 20:49 ID:2wI1TXrQ
>>263
流れがないと理解できない良さならこのスレ向きじゃないよな。
その分だけでびりっとくるものがないと。

265僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/18(火) 22:24 ID:JLhwpBKA
聖杯戦争 もう一杯 ttp://f38.aaa.livedoor.jp/~charcoal/

―――――体は不幸で出来ている



       血潮は悲劇で心は悲運

       幾たびの日常を越えて見てるだけ

       ただ一度のデートもなく、

       ただ一度の進展もない。

       彼の者は常に独り、裏路地で不幸に酔う。


       
       それ故に、生涯にHイベントはなく。

       その体は、きっと不幸で出来ていた――――。





「切なぁぁあああああああいいい!!!」

遠坂凛はこれまでにないほどの夢見の悪さで朝を迎えた


サーヴァント・バーサーカーさっちんの過去を夢に見た凛(w
どうやらさっちんルートは経過しなかったらしい。
まあ、それはともかく。



ハイルサチーソ!

266僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/18(火) 23:54 ID:iJkBta.o
>>265
最初読んだ時思いっきり吹いたなw

267僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/19(水) 06:58 ID:WeQx6Y2U
Let it be! 〜風の吹くまま〜http://www14.plala.or.jp/lakudo/index.html
「夢の続き-改訂版」のエピローグ最後

  誰も彼にも微笑みを―


この一文、響きが良くて気にいってる。

268僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/20(木) 14:02 ID:2HIm88ms
Days after tomorrow  ttp://sb22lr.hp.infoseek.co.jp/ss/fate/fate_ss.html

「衛宮士郎はこの日常が愛しい。何より、亡くしたくない。アルトリアも、遠坂も、桜も、イリヤ
も、藤ねぇにも。傲慢かもしれないけれど、誰もが笑えるこの日常を守りたい」
 だから――
「俺には、それを捨ててどこかに行くことだけは出来ない」
 そう静かに呟いた。


 誰しもを守れる力が。そんな気高さが欲しかった。
 それを持つあの男に憧れた。親父とは違った意味で、憧れ続けた。
 正義の味方を目指したかった。
 けれど、それが、今あるものを踏みにじるのならいらない。
 この小さな手に抱えたものを守れない人間が、それより広く世界を救おうとはなんと傲慢なこと
かと。それを踏み躙ってまで、衛宮士郎が得ることの出来たものが一体なんなのか。
 自分の夢が、それが間違っていると思ったことはない。
 でも、それが他の全てを切り捨てることになるというのなら、そんなものはいらない。
 そんなものは、望めない。

〜中略〜

「こんな生活が長く続かないことなんて分かってる。ふとした偶然であっさり壊れることも。それ
までを否定する気はない。衛宮士郎はそれに全力で逆らうけれど。そんな危ういバランスの上にあ
るからこそ、この日常がどうしようもなく愛しいことは知っているから」
 そこで、アルトリアの瞳を見たまま、わずかに言葉を切った。

「だからこそ誓う。衛宮士郎はこの手に抱えた幸せを亡くさない――」
 少女を見つめたまま、そう断言した。


正直本編のどのエンドを向かえた士郎よりもこの士郎に好感を抱いた。
人それぞれ意見は違うかもしれんが、身近の人間を泣かす正義の味方よりもこんな風に頑張る正義の味方の方が格好いい。

269僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/20(木) 20:41 ID:DsLSldO2
>>245予知能力者かお前は!
ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/

270245:2005/01/21(金) 01:02 ID:qJ8E0ZJA
>>269
だってさ。本当にやる気ある作家ならば投稿してたところが
潰れたくらいでやめるわけないじゃないかw

271僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/23(日) 13:10 ID:yo0FCEp.
 保管庫No.156  ttp://page.freett.com/nallow/
【風、月を穿つ】

 穿つのだ、眼前、間抜けにも敵に尻を向けた敵の心臓を。それが兵士(サーヴァント)として当然果たすべき行為なのだから。
 ――しかし、ランサーは英霊。狗党(サーヴァント)であるよもりはるか先に、英雄(クー・フーリン)である。
 英雄たるものが、主を守らんと走る武人の背後など、どうして突けよう――!


そんな兄貴。

272僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/25(火) 01:41 ID:EQDqCIHs
>>265
俺もそこ好きだった。
SS自体はそうでもないが。

273僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/25(火) 06:51 ID:Iqr8Hp1U
サイト「エンドレスろーりー(インフィニティー)」
「正しい宝具の使い方」

言峰は一つ咳払いをすると、やはり操縦桿を持ったまま、振り向かずに今回の説明をしだす。

「ランサー、お前の宝具『ゲイボルグ』の特徴は次の二つだ。

1.発動すれば絶対に心臓を外さず、相手を即死させる。
2.間合いは中距離。

このことから考えるにな――」


そこで言峰は一度言葉を切る。

「相手に気づかれずにゲイボルグの間合いに入ることが出来れば、ぶっちゃけ鼻クソほじりながらやる気の無い声で『あー、ゲイボルグ』とか呟くだけで戦闘に勝利できるわけであろう。」


兄貴の最強を証明する一文w

274僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/25(火) 08:37 ID:N8kWPckc
朝っぱらから吹いた。
ぶっちゃけ過ぎだ、そのセリフw

275僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/25(火) 09:29 ID:IN1RLbY.
魔力こめる必要あった気がするが、
そういった心構えでもできないことは無いか。
それで殺されちゃたまったもんじゃないが。

276僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/25(火) 14:21 ID:IN1RLbY.
Frend Of Games
「魔術使いの伝説」後編

 なぜ壊させてくれぬ、なぜ滅ぼさせてくれぬ。アレは世界の滅びを招くモノ、なのにな
ぜ力を貸さぬ。
 心の中で叫びながら、しかし既に彼はその答えを得ていた。
 それは彼を彼たらしめる為に、世界の守護者を生み出す為に。
 ここでアレを壊せば、彼は守護者とは成り得ない。アレがあるからこそ彼は全てを失
い、そして守護者への道を歩みだしたのだから。
 世界とはすなわち無数の歯車によって作られた機械のようなもの。既に歯車の一つ
と化した彼には、定められた結末を覆すコトはできはしない。それが出来るのは、た
だ生きてその時代にある人間だけなのだから。
 ああ世界よそれがお前の意思か。滅びを抹消する守護者を産む為に、より多くの者
を救う為に、この街を見捨てるのがお前の選択か。
 世界よこれが結末か、知っている人々には笑っていて欲しいと、ただそれだけを望
んだこの身への、これがお前の報酬か。
 もしもそうだと言うのならば、

 ――――世界よ、貴様が呪われろ。

277僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/26(水) 01:03:12 ID:oaZ6Cldo
 「盗めない宝石」 ttp://www.geocities.jp/infields2000/

「さあ、扉を抜けなさい。その先が貴方の」
 ただ一つ、彼の隣に。その場所が彼女の、
「夢の、続きよ。──セイバー」

震えた台詞といえばこれ。

278僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/26(水) 20:15:30 ID:yJbKvmdQ
>>276
ゾクッと来たぁ…

279僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/27(木) 12:35:08 ID:eZ1fy/12
既出かな?
本気でびびった台詞。
「ルヴィア嬢短編劇場 シリアス」

 ああ、世界よ。戯れを願おう。最後の最後に皮肉を言おう。我が死後を預ける。八つ当たりを聞いてくれ。この戦場に生き残っている女性が一人。まだ死にきれてない人々が恐らくは百人ほど。俺が生涯をかけて、どうしても叶えられなかった願いを聞いてくれ。これさえかなえば俺は死ねる。きっと未練なく笑って死ねるから。

 世界よ、お願いだ。この者達に幸せを。どうかささやかな幸福を。ただそれだけ、ただそれだけでいいんだ。かなえてくれ、どうか。お願いだ。

280僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/27(木) 16:34:40 ID:hqSCgvxw
サイト名「Arcadia」ttp://mai-net.ath.cx/(type-moon投稿掲示板)
SSタイトル『Fate / Refrain』
より、>>279見て思い出した奴を。


――――――――――――――――


 気がつけば、跪いていた。
 幾たびの戦場でこうして膝をつき、そしてその度に立ち上がってきた。
 しかし、もう立ち上がることはない。ただ一筋であれと誓った剣は、ついに折れた。

 ――――思い起こせば、後悔ばかり。
 何を間違えたのか、何を誤ったのか、今になってはわからない。
 数多くの者を裏切って、自分さえも裏切って、そして最後は一人。
 願いは叶うことがなく。この身を満たす大半は未練ばかり。しかし――――

 笑顔が、あった。

 泣きながら笑った人がいて、傷付きながら笑った人がいて、泥塗れになりながら笑った人がいて、苦しみながら笑った人がいて、大切な人を抱きしめながら笑った人がいた。
 その中に自分はいないけど。一番見たかった人の笑顔がなかったけど。駆け抜けた人生の中で見てきた人々の笑顔が、最後に残っていた。
 だからせめて、それを心の支えにして。

「………?」
 ふと、セイバーは自分の頬が冷たいことに気付いた。
 それが何か気付くのに、少し時間がかかったが。
 ああ――――と、セイバーは呟く。
 ちゃんと人として死ねそうだ。自分を受け入れて。終わりを受け入れて。



「後悔はある。しかし、もう迷いは無い――――」



 セイバーの頬を一滴、涙が伝って地面に落ちた。

281僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/27(木) 16:35:36 ID:hqSCgvxw

――――――――――――――――

○、○○○ーッ、オマエって奴は最後まで〜( つД`)

282280、281:2005/01/27(木) 16:36:48 ID:hqSCgvxw
ス、スマソ、途中でブッタ切れた上多重投稿になっちまったorz

283僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/28(金) 03:48:18 ID:cl0O7gbo
ttp://em-re-suzukimcp.hp.infoseek.co.jp/sss3.htm

 3/6
 top限定超小ネタSS第十八回
『フェイクスター☆衛宮の投影時事 その参 罪の報いは死である』

 ずがーん、ばこーん、どごーん。

 ぎゃー、おのれー、こむすめがー。

 だぁー、とぉー、ちょわー。

 ぬがぁー、こぞうー、きさまー。

 どどーん、ひゅんひゅーん、ちゅどどどどーん。

 あいんつべるんめー、くそー、しにたくないー。

 ぶんっ、ぷちっ。

 あべしっ。



 えーと、なんだ。

 こうしてわたしの妹である桜に非道を働いていた間桐ゾウケンは死んだ、まる。



「悪は滅びた。だが、正義の勝利はいつも虚しい・・・」

「詩人だね、シロウ」


SS業界一哀れなゾウゲンw

284僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/28(金) 19:48:43 ID:4AZzmbfg
つかこんな書き方する凛が何とも…w

285僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/28(金) 20:25:09 ID:VZ/YKHts
竹屋千楽堂本舗
ttp://homepage3.nifty.com/chiraku/index.html
『青銅の盾』

 おや、信号が赤だ。


 停止線ぴったりのところで車を止め、クラッチをニュートラルに入れて、サイドブレーキを引く。
ブレーキを踏んだままにするような横着をしてはいけない。

 ふと見ると、向かいの車はもうライトを点灯していた。
 ああ、いけない、日没していたのか。明るいので油断していた。
 スイッチをひねってライトを点灯する。
 もちろんスモールだけ。全照点灯(下向き)は発車直前に。

「・・・・・・・はあ。」

 なんとなく、ため息をつく。
 堕落といえば・・・堕落だろう。・・・まったく我ながら・・・
 アーチャーやセイバーが、今の私を見たら一体なんというか。



◇何気ない日常風景のテンポのいい描写と、ライダーの板に付いたドライバーっぷりが良い。
 ライダーのほのぼの描写としては最も好きな一幕の一つ。

286僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/28(金) 20:40:04 ID:VZ/YKHts
>>279
いいなあ。妙に迫力を感じてしまった。
なんというか、彼らしい。

287僕はね、名無しさんなんだ:2005/01/29(土) 14:48:42 ID:dRSvN2Gw
tomoタンのSS書き放題板
non-titled.

――――瞬間、脳味噌を握り潰された。

「ガ――――!??……ァ…………くゥ……」
死の恐怖が一瞬にして息の詰まる激痛に塗り潰される。痛いなんてモンじゃない。体がよろめく。
ナンダヨコレ、シヌ、死んじゃうじゃないか! 激しい頭痛に頭を抱える。
意識が朦朧とする目の前なんか見ていられない何をしようとしたのか忘れていく。話が全然違うッッ!
ふざけてる……! お爺様はこんな、これがちょっとイタイだって? 言ったのか?
「お■おい大■■か? 無理な■てしな■■もいいんだ■?」
耳鳴りが凄くて何を言っているのか良く聞こえない。だが笑い声だけはっきりと聞こえた。
コイツ、コイツ、コイツッ! 足が絡まって顔面からこける。目なんてまともに開けていられない。
怒りの炎が脳を焼き尽くす。涙が溢れてきた。喉がからからに渇く。声を出さなきゃアレは動かない。
自分の後ろにアレは出ている。それだけでこんなに苦しいのに、動かしたらどうなってしまうのか。
考えるだけで怖い。怖いけど何も出来なきゃ死ぬ、こんな所で死ぬ。死ぬのはイヤダ。
「■■■。■せる■■かつまんねえな。敵■がら可哀想な奴■■。
 ■々バーサ■■ーなん■■■魔術師の手に余■も■だ……」
ツマンナイ、カワイソウ、マジュツシ。それが何処の言葉かワカラナイ。一つだけ解る、ムカつく声。
誰がつまんないだって? 誰が可哀想だって? 誰が魔術師に成れないって?
ふっと霧がかった視界の向こうに、クソ爺の一番気に入らない顔が浮かびあがった。
もういい加減腐り切ってるクセにまだ当主面してやがる。従った親父も、顔も覚えて無いババアも大っ嫌いだ。
アイツ、桜だって僕をずっと騙し続けてた。あの中に居場所なんて生まれた時からなかった。
そんな惨めなまま僕は死ぬのか? こんな所で?……死んでいいはずがない。だって僕は特別なんだぞ?
代々続く魔術師の家系、マキリとして生まれた長男だぞ? だからこれはチャンスなんだ。
アイツラを見返して僕が一番になる為のッ! ボク意外はみんな屑、虫けら同然なんだ!
このままでいいわけがない。この痛みだって特別だから与えられたに違いないんだ。
史上最強のサーヴァントを扱う僕だけに与えられた特権だ。他のゴミとは違うんだからそれなりの代償が要る。
「■滅し■り■■話■■■。とっ■■逝■」
そう思えばコンナモノ、痛いはずがない。魔術は等価交換、この痛みと憎しみと怒りは全て勝利の為だ。
痛くて辛いほど意味がある。力の入らない手で肌身離さず持っていた“令呪”に触れる。
顔は起こせない、後ろも見れない。アイツラに対する、僕を哂ったコイツに対する怒りだけが口を動かす。
カラカラに乾いて張り付いた唇がビリビリと裂けた。でもそんなのはもう、関係なかった。

「――――そいつをぶっ殺せ、バーサーカー」

戒めを解かれた狂獣の雄叫びが、枯れ果てた山林を震え上がらせた。


慎二がかっこいい

288僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/01(火) 00:00:56 ID:OhjnmLOo
「花神の夢」ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/9757/
月に棲む雲

―――かくして月は地平に沈み、訪れぬ暁はなお遠い。(一部冒頭)
―――ゆえに大地は黒きに沈み、迫る黎明に影を成す。(二部冒頭)

もうこの一文だけで燃える。三部の冒頭に今から期待してる。

289僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/01(火) 02:39:44 ID:.Dd.5q.A
瓶詰英霊 〜Bottle Servant〜
http://ww3.enjoy.ne.jp/~etesiae/ 

ついぞ最近住み着いた黒猫と壮絶な死闘――猫にとってはじゃれついていただけとも言う――を繰り広げ、引き分けと相成ったバーサーカーを見下ろし、イリヤはぽつりと呟いた。
「バーサーカーは、よわいね」
「■■■■■!?」

禿ワラタwwwww

290僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/01(火) 17:11:21 ID:TAYHTzFY
サイト名「それは見果てぬ夢」 ttp://www5e.biglobe.ne.jp/~tohoo/
投稿作品「Fate/Moonlight Sword」


零距離、欠片も残さぬ―――!


左腕を凪がれながら接近して乖離剣をうつギル様
俺のギル燃えはここから始まった...

291僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/01(火) 19:31:54 ID:J2Y8Ge8U

「頑張れ・・・、兄さん」

不覚にも泣きそうになった。

>>290
読みに行ってみた。
オリ設定が多くて荒削りで、人によっては最低SSと見るかもしれん。良作・名作と言うのは躊躇われる。
だが、場面や台詞にシンプルな燃えを感じた。
…って、ちとスレ違いかな、スマソ。

292僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/01(火) 22:15:12 ID:P92249Hs
>>291

良い勘してるね。
最低SSスレの常連だったSSだよ。

293僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/01(火) 22:19:23 ID:siuMDugs
んー、でも俺>>291のところは結構好きだな。
令呪を二個続けて「頑張れ」、「頑張れ…、兄さん」っていう展開はかなりイイと思う。

294僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/01(火) 22:59:51 ID:XrdwvdLo
サイト名「Sentimental church」 ttp://gotipi.hp.infoseek.co.jp/
「春には、甘い口付けを」

たとえいつか還る時が来ようとも、私は決してその闇にとらわれない。
彼がいつか示してくれた道。
それを辿って行けると信じて。

セイバーが現界することを決めたFateエンド後いつか別れを意識した一言。
ふつう在り得ないんだろうけどそんなセイバー残留もありかなと思った。
上の文の前に士郎が誇りを汚すと言いながら抱きしめて現界させるのだが
そこが臭くてなんか良い。ちょっと満たされたかな

295僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/01(火) 23:26:07 ID:eKXg4.Ls
あーそこのSS、雰囲気が良いね。
緩やかと言うか柔らかいと言うか何と言うか。
うっすらと香る優しさと言った感じかな。

296僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/02(水) 02:24:24 ID:ai43nn5k
>>294
あそこの真髄はダークにこそある、と思う俺は異端かOTL

297僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/02(水) 04:07:51 ID:60xrPj1Q
サイト名「萌のみの丘」 ttp://www.h7.dion.ne.jp/~moenomi/index.htm
投稿作品「歩いてきた道、辿り着いた場所」

 そして俺は腕に抱く彼女に視線を落とす。
 ――答えは得た。
 その言葉を思い出す。
 俺はこの瞬間、一人じゃない。
 それはとても罪深いけれど、嬉しいことだ。
 そして、それが衛宮士郎が選んだ道。

 答えは――剣である俺の鞘となる道を選んでくれた、彼女だ。

 正義の味方でありながら、最後まで遠坂凛と共にある自分、それが、答え。とても傲慢だけれど、短い一生で得た、衛宮士郎だけの答え。
 だから、俺は。
 この遠坂凛という、とても愛しい彼女に最低限の礼儀を尽くそう。

「ん……」

 凛が目を覚ます。
 ――笑っていよう、最後の刻まで。
 ――微笑んでいよう、彼女の前で。
 ――共に在ろう、この剣の丘で。

「――――おはよう、凛」




UBW後の有り得たかもしれない可能性。
胸をはって正義の味方として生き、人として死んでいく士郎とそれを支えた凛を端的に表していて
こういう結末もいいなと思わされた。

298僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/03(木) 11:01:02 ID:.Jxlk/YU
サイト名「Thoughtless Web」
「Another's」

「―――さあ、かつての私。貴女の道は私が拓いてあげる」
 宣言する。
 何故、ということはわからない。
 ただ、感じたことを感じたままに叫んだだけ。
 自然のままの自分。
 こんなにも開放的な気分になれたのは生まれてから初めてではなかろうか。
 今、ここに自分がいる。
 自分が、ここにいる。

キャスターvs黒桜。
キャス子に燃えた。

299僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/03(木) 22:33:01 ID:Qr2tVcSc
サイト「Arcadia」ttp://mai-net.ath.cx/index_f.html
タイトル「Fate/Refrain」 Epilogue.3より

 しかし、それももう終わり。願いは果された。
 だから、この結末は全て自分が望んだこと。
 そう。後悔なんて、あるはずが――――



「夜が、明けますね」





Fate / Refrain
* Epilogue.3 / かつての夢、いつかの夢 *



まさかっ、まさかここであの人が現れようとはっ!
理由とかはこの際どうでもいい。よかったなアーチャー(´Д⊂

300僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/06(日) 12:50:33 ID:CPp0GcI.
サイト「Global My Document」ttp://marumoti.hp.infoseek.co.jp/main.html
タイトル「セイバーさんの部活決め(仮)」(投稿作品)

“――――ついて来れるか?”

「ついて来れるか……だと?」

 少年の頬が怒りに染まる。固く握りしめた拳の中で、爪が皮膚に食い込んだ。
 目を見開き、足でしっかと大地を踏みしめ、渾身の力を振り絞る。
 そして士郎は、あらん限りの声を張り上げた。くるりと回れ右をしつつ。

「行くなら一人で勝手に行きやがれ! 俺の道はそっちじゃねえ――!」

エミヤとの決別・逃亡篇w漢らしく情けないぞ士郎!

301僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/06(日) 13:38:53 ID:q3sivjbk
「花神の夢」ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/9757/
誰がための強さ

「―――バーサーカーは強いね。
 だから私は安心だよ。
 どんなヤツだって、バーサーカーさえいれば負けないもの―――」
 負けるわけに、どうしていくか。安心させてやれるのが己しかいないならば、己の力でそれを討つ。所詮は力しかない愚鈍の王。ならば、力だけでは誰にも負けぬ。それが、彼を支える誓いの槍。
 それが、彼の強さ。彼は強い。誰よりも。なぜならば、彼は誰よりも負けられぬものを持っていた。
 ―――ゆえに最強。敗北を知らず、守るものをその背に負う。

 このバーサーカーが一番好きだった。

302僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/06(日) 22:22:47 ID:oy5ChUk6
サイト名「風鈴色喫茶」ttp://www1.odn.ne.jp/~ccx51600
作品題名「MVP メイガスVSプレデター」


 機械仕掛けである偽りの声で象る。
 告げるべきは、この機に相応しい、この地の言葉。
 詳しい意味など知らない。だが大意は推測できていた。
 ゆえに、その韻に心からの歓喜をのせて。
 獣は、
 戦士は、
 狩人は、
 プレデターは───宣戦を布告した。


「イクゾ……ブキノ…チョゾウハ……ジュウブンカ!」



一時期、話題になってたFateとプレデターのクロスオーバーから。
聖杯戦争を勝ち抜いた士郎に、プレデターが挑むという内容。
不覚にも、このプレデターの台詞に震えたw
クロスでも面白いのはあるよ、うん。

303僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/06(日) 22:23:33 ID:oy5ChUk6


30417分割:17分割
17分割

305僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/07(月) 15:48:26 ID:RcWlDb26
サイト名「小春日和」ttp://coharu.itigo.jp/index_001.htm
作品題名「教会一派」ttp://coharu.itigo.jp/fate-pic_006.htm



「こういうのを作ってみた」
「ほほう。コレは、セイバーが今着ている服と同じものだな」
「アレは元々私が作ったものだ。凛にやったのだが、どういうわけかヤツが着ている。
なけがわしい。凛ならさぞ似合わなかっただろうに」
「似合わない方が嬉しいのか…?」
「勿論。そしてそれに凛が、心から嫌そうな顔をしてくれれば文句が無い」




このスレッドも将来的にはまとめサイトでも作ってデータベースにしない?

306僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/07(月) 23:06:13 ID:.Nvp55aY
>>305
これは名台詞って言うより名シーンでしたw
実際見に行ってあのイラスト見た時は吹いた(^^;
ランサーが哀れだ(;。;)

307僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/07(月) 23:31:27 ID:wr6WMzMU
ふむ。ギャグ・シリアスで分けて、
サイト名・SS名・該当文、物によっちゃ解説文てとこかな?
しかし元がコピペ勘弁な人の作品だったりしたら困るんでないかい。

308僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/08(火) 01:04:44 ID:f.qrDMIg
サイト名「on the lock」ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/
作品題名「坂の上のお屋敷の執事さん(の遠野家地下王国直上決戦)決着編」


「ドくターの悪趣味にモ困ったモノだナ。妹、オ前もメカ翡翠なラそろソロ正気に戻レ。そレでも誇り高キmade in Japanか」
 その言葉に砲翡翠は微塵も表情を変えない。ただ、これまでのメカ翡翠シリーズが幾度となく口にした言葉を、また彼女も口にした。
「私ハ翡翠デス。偽者デハアリマセン」
 ひすりーは盛大に顔を顰めた。彼女の最も嫌う台詞だ。あたまにきて何故、と問いたくなる。
「何故ダ。何故、己ガ偽者であル事ヲ否定スル。何故、ソレを誇らナい」
 砲翡翠は無言で手を突き出した。折れた手首からミサイルが覗く。それが答え。ひすりーもまた、腕を解いた。同じように腕を突き出す。その掌に淡い蒼が揺らめいた。
「――私ハな、己の全存在をカけてメカでアる私を誇りにシテいる。コの感情が零と一のプログラムの列だロウが知っタことカ」
 ミサイルが打ち込まれる。ひすりーはそれに眼を細め、
「己ガ道具でアルことモ、機械であるコトも認めズ誇ろうトしなイ。――だから、お前は人形なのだ!!」
 その衝撃を、その破壊を、その熱量の全てを、ひすりーは完全に遮断した。
「私はメカ翡翠だ。翡翠ではない」


 ひすりーちゃん(メカ翡翠HSI-3-MM)激燃え。

309僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/08(火) 15:08:32 ID:ZcVO8yl2
3 thgin yats\etaF

愛される

愛される

きっと間違いなく愛される

他の誰にでもなく

他の何にでもなく

オマエは俺に 

愛される!!

「あ…はははっ ハハハハハハハハハハハハッ」

「貴様…」

「…くくっ
 俺を愛したいんだな化け物(吸血鬼)」

ならば俺達は似たモノ同士…

「…いいだろう」

「さあ 愛し合おう
 ネロ・カオス」


読んだ瞬間飲んでたコーラ吹いてモニターがべとべとになった。

310僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/08(火) 15:16:27 ID:UAT2df46
>>309
それすごいよな
最後のオチだけ「変えない」という高等テクニックw

311僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/08(火) 17:59:15 ID:LDr4Zpwk
thgin yats\etaFスレのものも紹介していいのか?
あそこ何気に名文・名台詞多いよな。

312僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/08(火) 18:01:42 ID:vleSwTQs
>>311
ほどほどにならいいんじゃない。
過去に小次郎の台詞紹介されてるし。

313僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/08(火) 18:55:49 ID:3LWVYCsE
>>308に便乗して燃えひすりーさん。
サイト名「on the lock」ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/
作品題名「坂の上のお屋敷の執事さん(と美少女怪盗タカハシ(仮))」


 ひゅ、とひすりーの両袖から二挺の拳銃が飛び出す。親指でセイフティを解除。流れるような無駄のない動作で猫アルクの頭部にポイント。
「――――殺スっ! 殺すッ! 今日コソ死なスっ! 明日の朝にハ貴様は地下王国の肉片サンぷるダッ!」
 そして、吼えた。吼えた。吼えた。衛宮士郎は言ったのだ。正義の味方になるのだと。ならば己は彼の味方になろう。あの、自分をメカでなく『ひすりー』として扱ってくれる彼の味方に。ならば己は彼の味方になろう。あの、過労死寸前の体を気遣うこともなく職務に就く彼の味方に。ならば己は彼だけの味方になろう。正義の味方の味方になろう。あの、振り返る事のない背中を護ろう。それが、彼にはけして示さぬ友愛の証。この感情が0と1の列だろうが知ったことではない。重要なのは、私が『何故』こんな感情を持っているのかではない――私が『どう』この感情に付き合うかだ――――!!
 猫アルクも応えるように体を∞に捻る。彼女とて、ここは退けぬ。この敵を突破し、今夜こそジャスティス☆バトラーを血祭りにあげねばならない。あの男との決着を。あの好敵手との決着を。そのためには、このメカメイドは邪魔だ。中ボス風情に手間どる訳にはいかない。ここで、完膚なきまでに破壊する――――!!
「にゃにゃにゃっ、ニャンプシ――――!」
「おオおオおオ――――ッ!」
 誇り高きメカと信念持つ珍生物は、もう数えて幾度目か判らぬ戦端を開いた。



ギャグならまだしも、どうしてこうメカ翡翠vs猫アルクでここまで燃やされるのかw

314僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/09(水) 09:41:19 ID:JAVvzt3s
サイト名「せんちめんたる教会」ttp://gotipi.hp.infoseek.co.jp/i/Ftora5.html
作品名「ふぇいと/すていないトラ」

「ううっ、ひでーよ。ううっ、なんで俺だけタイツなんだよぅ。」

蒼いタイツのランサーは、袖で涙を拭いながら泣きじゃくっている。

「はぁ。そもそも私はギルガメッシュに服を買い与えてなどいない。
どうせお前は金も持っていないのだから、私のお下がりでも着たらよかろう?」

すると、ぱっとランサーは顔を上げてもじもじし始める…




「えっ、だって綺礼さんのズボンって股間が少し苦しいんですもの…」

「な、なんですってぇー!」

「もう、言峰ったら落ち着いて…」

はしゃぎ合う1人と2匹。
見るものを地獄へと誘う暑苦しいまでの酒盛り――――



こんなに仲の良い言峰と愉快なサーヴァント達は見た事ねえよw

315僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/10(木) 13:43:58 ID:a9vaPzb.
サイト名「T☆SHOP」
作品名「イリヤ様がみてる」
やっぱり凛はツインテールだとおもったSS
(括弧内は原文にはありません)

(ルヴィア) 「まあ、野蛮な。態度も野蛮なら髪型も野蛮ですわ。そこのあかい方、ついんてーるを解いて下さる? 目障りですわ」
(士郎)「ふ、ふざけるな! 遠坂が死ぬ!!」
(凛)「死なないわよ!!」

316僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/10(木) 18:58:13 ID:Zfl8Hxow
 サイト名「事務狂」ttp://www.geocities.co.jp/Milkyway-Cassiopeia/9563/hamu.htm
 作品名「Fate/stay night-月姫-」

彼女の姿を二度と忘れないように瞼に焼き付けてから、志貴は顔をあげる。腕を組んでたたずむ黄金のサーヴァントを、蒼い目で見た。
 戦う理由を失った。
 奇跡を求める理由を失った。
 そんなことに拘って、腕の中で震える命の一つも救えないというなら、もう何も考えなくていい。
 今は、この胸に去来する怒りと悲しみだけに従えばいい。
 たとえ届かないとしても──
「助かった命、粗末にするというのなら最早加減もあるまい。無駄は出すなと令されていたが、あの半神ならばまだしも、雑種如きに足掻かれては甚だ不愉快だ。その身、肉片も遺(のこ)らぬと思え」
 あのサーヴァントを──
「志貴!」
 斬刑に処す。


まさかこの台詞に燃やされるとは思わなかった

317僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/10(木) 22:41:08 ID:jB2biXsA
まぁその後肩すかしを食らうわけだが

318僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/11(金) 02:45:32 ID:MKOF14.A
>>317
そういう無粋な物言いしてても楽しくないだろ?
素直に燃えとけよ。

319僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/11(金) 03:37:54 ID:8Kzmz6W6
実際スカされたし

320僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/11(金) 10:07:10 ID:lKNwdx1A
燃えなかった報告なんてどうでもいい

321僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/11(金) 23:51:56 ID:BbaQLgRo
サイト名「Arcadia」ttp://mai-net.ath.cx/(type-moon投稿掲示板)
SSタイトル『Fate / Refrain』

判っていたことだ。言われるまでもなく、知っていたはずだ。
自分が愛したあの女性が、どういう人だったのか。
日々、胸を張って生きているあの女性は、一体何を望むのか。

共に生きることか。悲しいことに忘れたふりをすることか。
幸せだった頃の記憶さえも置き去りにして、何もかも無かったことにすることか。
戦いもそう。悲しみがあった。たくさんの人が死んで、たくさんの人が苦しんだ。
しかし喜びだってあった。たくさんの人が生かされて、たくさんの人が笑った。
零れた涙も、交わされた祝杯も、共に歌ったあの夜も、全て忘れて生きていけるのか。
その戦いに意味があると信じて戦った、戦友たちの屍を踏み越えられるのか。

全て無かったことにしてしまうのなら、その思いは何処に行くのだろう?
必死に今を生きようとしていた、かつての衛宮士郎はどこにいくのだろう?

――――でも、仕方がないじゃないか。それでも会いたいって、思ったから。
それが、自分を思ってくれた全ての人を裏切るということだとしても。
そんなもの、本気で今更だ。アーチャーの言うことなど聞けない。

そう、自分が生きる世界は――――


「私は――――そんな士郎の生き方を、愛しいと思うわ」


 それが、答え。



凛への想いゆえに道を誤ったセイバーが、別の凛の言葉で答えを取り戻すこの構図は、
UBWでの士郎とアーチャーの構図にも似て素直に上手い、と思った。

322僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/12(土) 00:29:03 ID:VrEc6IDk
>>319
そういうのが無粋だと言ってるんだよ。
馬鹿か君は。

323僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/12(土) 20:21:24 ID:4WG0cuEk
オマエモナー

324僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/12(土) 22:07:57 ID:iV9a0pdI
サイト名「on the lock」ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/
SSタイトル「燕とヒュドラ」


「秘剣――――」「――――是、」

 眼が合う。笑っていた。おそらく、こちらも笑っていたのだろう。次元を捻じる暗殺者。世界を騙す贋作者。子供がお気に入りの玩具を見せ合うように、お互いに生涯で得たただ一つの答えを見せ合う。
 ああ――もしかしたら、似たもの同士だったのかもしれない。
 剣のために生きて。それだけが全てで。
 誰かのために生きて。それだけが全てで。

「――――燕返し」「射殺す百頭――――!」

 見せ掛けの自分は捨てて、
 ただ、在りのままで。


執事さんの作者による異霊召喚モノの掌編。Fateで1,2を争うカッコつけ同士の戦闘が燃えるー!
終わりに主題歌をちらりと取り入れたのも上手いと思う

325僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/12(土) 22:14:01 ID:4AZ1L1tM
意外っちゃー失礼だけど、シリアスも中々良かったね。
OP歌詞を入れたSSってはじめて見たよ。

326僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/12(土) 23:21:34 ID:SbkPc4iM
>>324
>異霊召喚モノ
とは違うな。一応本編の伽羅だし。

327僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/13(日) 00:06:00 ID:h1cCB3IM
俺は
『悪いなヘラクレス。イリヤスフィールは私の主人(もの)だ』
で死ぬほど燃えた。つーか燃える描写ばっかり。まあ、書きたいとこだけ書いたらしいから当然かw

328僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/13(日) 00:30:46 ID:vx.LAzJM
くわー。俺が挙げようと思ってたのに

329僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/13(日) 00:38:04 ID:B7qmAMUY
OPの歌詞がおれはすごくよかたよ。

やっぱりうまいなぁ。

330僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/13(日) 23:20:24 ID:dJ6giOgs
サイト名「Frend of Games」 ttp://www.h2.dion.ne.jp/~fog/
SSタイトル「ある聖職者の死」


 そうだ、永遠なんてどこにもない。全てのモノは流転し、刻一刻とその様相を変えて
いく。ただ自分のみが永遠を手に入れたところで、それに一体何の意味があるという
のだろうか。
 かつてただ一人愛した男。彼女を一度は殺し、“世界”を彼女に教えてくれた男は既
にこの世にはいない。初めてトモダチと呼んだ琥珀色の瞳の少女も既にどこにもいな
い。赤い髪の鬼女、翡翠色の従者、主に殉じた黒い猫。かつて彼女を包んでくれてい
た優しい世界。
 けれどそれはもう存在しない。全ては時の流れの果てに消え失せてしまったのだった。
 その通りよ、と姫君は言った。

「あれから、たった数十年しか経っていない。私にとってはそれは午睡も同じよ。なの
に、もう誰もいない。――――そうよ、みんな私をおいて行ってしまった。残っているの
は、もう私とあなただけなのよ」

 姫君の胸の奥でゆっくりと時計の針が逆向きに廻り、かつての思い出が胸に蘇る。
老婦人がまだ若く、神罰の執行者として恐れられていた古い時代。あの懐かしい街
の、あの館。
 坂の上に建つ古びた洋館に住む優しい人々。姫君が少年に抱きつく。真っ赤になっ
て怒るお嬢さま。和服姿の少女が囃したて、同じ顔をした彼女の妹がそれを嗜める。
 懐かしい私の故郷、私の心の一部分。

「だから、おねがいよ……」

 伏せられたままの姫君の顔から、月光を凝らせたような光が落ちた。冴え渡る月の
雫が床に染みを作る。

「もう、私を……一人にしないで……」




 もう大分前の作品だし、有名過ぎるほど有名ですから今更という感じもしますが、それでも。
 世に数多ある月姫SSの中で、「短編でどれが一番好きか」と言われれば間違いなく
俺はこれを上げる。型月SSを読み始めた二年ほど前、たまたまこのSSを読んだ時の
衝撃は未だに忘れられないので。
 作品全体であの切なくて、でもどこか優しい雰囲気を作り上げていると思うので、
どこを「名台詞」として抜き出すのか難しいのだけど、やはりこのシーンが一番切なかったかな。

331僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/14(月) 16:55:47 ID:Zg0JN31s
サイト名「Standing there」 ttp://www4.plala.or.jp/marquee/
SSタイトル「暁色の節奏」

 私の前で、少女が楽器を弾いていた。
 曲名は思い出せないのだけれど、その音色はどこか懐かしくて、温かかった。
 少女は今まで見たこともないような表情で、私だけに向けて、音を奏でていた。
 それは決して上手とは言えないものだったけれど、心の奥底に残る、素敵な演奏だった。

 やがて曲が終わると、少女は楽器を置いて立ち上がった。
 その輪郭はぼやけてしまっていて、私にはそれが誰なのかわからなかった。
 彼女は祈りを捧げるように胸に手を置くと、幸せそうに笑って口を開いた。
 だけどその声が届く前に、私の意識は光に飲みこまれてしまった。

有名な月姫SSが出たところで、マイナーと思われるものを一つ紹介です。
古い作品であり、歌月などの前に書かれたものらしく秋葉周りの描写がオフィシャルと
異なってしまってはいますが、読んだ後の言いようのない余韻が未だ忘れられない作品。
ただしダークなので、読む場合には注意してください。

332僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/15(火) 19:02:58 ID:v4u6GRYo
サイト名「Arcadia」ttp://mai-net.ath.cx/(type-moon投稿掲示板)
SSタイトル『Fate / Refrain』

そして、たった一人で戦うバカに、賭けてみようと思った者たち。

既にかなり出てるが。
個人的に感動した一文。

333僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/15(火) 21:58:34 ID:zAVeGpOE
サイト名「the one for anyone」ttp://www.geocities.jp/the_one_for_anyone/index.htm(tomoタンのSS書き放題板)
SSタイトル『紅月散歌』

アルクェイド・ブリュンスタッドは考える。
――この私に、弱点などない。
思うに、私は真祖なのだ。いや、思うまでも無く絶対に真祖。
たぶんとか、きっと、とかではない。絶対。絶対に絶対に真祖。
いわゆる真祖。つまりは地球の生態系の頂点に近い場所に居る生物。
精霊みたいなもので、神秘も売って歩くほど持っている。
勿論例えばの話で、売る事は出来ないが、しかしもし出来たとしたら皆が欲しがる筈だ。
何故ならば、真祖なのだから。真祖神秘、これ以上の物はあるまい。
しかもそこらに転がる雑種真祖などではない、正真正銘最高純度の真祖。
飲み物で言うならば果汁百パーセント。
果汁を他の材料で誤魔化した、作り物と一緒にしてもらっては困る。
――しかし誤魔化しているわりには、あのシュワシュワしたグレープ味のジュースは美味しかった。
いや、そうではなくて。つまりは、何かとても凄い存在なのだ、このブリュンスタッドは。
教会も協会も、皆が恐れる凄い奴。
言わば万能に近い、結構何でも出来るし。
爪で鉄でも何でもスパスパと切り裂けるし、走れば時速三百六十Km。
何と言っても力が凄い、女の細腕だからといって嘗めてはいけない。
吸血鬼は、とっても力持ちなのだ。
多分、百万馬力は出ると思う。でも一億馬力は無理かもしれない。
そして極めつけの必殺技は空想具現化、これは中々にお得で便利だ。
生きている者には干渉出来ないが、自然界のものならば自由自在。
我ながらこれは凄い力だぞ、と思う。
そして基本的に死なない。どんな傷でもたちどころに復元できる。
例えば、超々高度から音速で戦艦に落下したとしても全然平気。
狗では私を殺せない。
そう、このアルクェイドは、地球上のありとあらゆる生物をブッちぎりで超越しているのだ!
不死身! 不老不死! 空想具現化! 『知』と『力』を兼ね備えた最強の吸血鬼!
時は止められないが、百年ソコソコしか生きていないどこぞの吸血鬼とは比べるべくも無い。
つまり最強にして最高……だと思う。思うのだ。
決して、 弱点など在ろう筈が――


「ぶびー。ニンニク苦手ぇえええ」


最新更新分より爆笑した部分を引用。
少々長いがギャグの性質上削ることが出来ないので、その点はご容赦を。

334僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/16(水) 06:19:23 ID:1hstB/.g
サイト名「more_」ttp://em-re-suzukimcp.hp.infoseek.co.jp/
SSタイトル『今宵、月の刺す丘で』



 貴方と共に見る景色が世界の全てで、貴方と共にいる時間が、私の全てだった―――。



冒頭の一文を抜粋。
作品の内容を端的に表したアルクェイドの独白だと思います。
最後まで読み終えたあとにこの文を読み直すと切なさが二倍。

335僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/16(水) 06:25:03 ID:1hstB/.g
あげちまった、マジすまん。吊ってくるOTZ

336僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/16(水) 22:44:21 ID:jdhJvIok
サイト ベイル@VEILLの本棚 ttp://www.geocities.jp/cenestfv/
 作品 「Fate / Sword & Sword」(S&S)

『幸せの絶対量は限られている。それは君が誰よりもよく知っているはずだろう?』
 そう、間桐桜と遠坂凛──そのどちらかが奪われねばならなかった。奈落は一人の生け贄を欲し、全ては選ばれた姉へと受け継がれたのではないか。
 ああ、その通りだ。この女性のいっていることは正し──
『だけどねぇ、マトウサクラ。幸せの絶対量なんてものは、実は君が思っているよりずっと少ないものなんだよ』
 ──何を、言っているのか──
『聞きたいかい? なら、全て教えてあげようじゃないか。
 そもそも勘違いしているようだが、君の身の上は君の姉さんの身の上と比べて、それほど不幸とはいえないんだよ。何しろ、君は大事な聖杯だからね。そりゃあ聖杯にするためにたくさんひどいことをされただろうけど、それで死なせてしまったり壊れてしまったりしては本末転倒だ。だから間桐臓硯氏はそりゃあ丁寧に、とても気を遣って、死なないように狂わないように手間暇かけて君を育て上げたんだよ。
 だけど、君の姉さんは十年前に父親を亡くしている。知っていたかい? それとも君は、「君の姉さんは何不自由なく遠坂の家で跡取りとして大事に大事に育てられました」とでも教えられてたかい? でもそれは嘘なんだ。君なら知ってると思うけど、魔術を独学で学ぶなんてのは──あの衛宮士郎君は特別だとしても──それはそれは危険なことなんだ。そりゃ、姉さんには遠坂家に伝わるたくさんの教本や手本が残っていただろうけどね、教科書があれば教師はいらないってわけじゃないだろう? 彼女の場合、後見人にも頼れずに、自分一人でたくさんの教科書を頭に入れて、自分独りで──自分にとてもひどいことをして、魔術師としての自分を作り上げていったんだよ。
 ねえ──君はこれまで、一度でも考えたことがあるかい? もしかしたら君の姉さんの方こそが、薄暗い地下室で蟲にたかられていた自分よりも不幸だったんじゃないか、なんてさ』

桜が凛を倒してから、ナイヤが桜に告げた文。
桜が不幸じゃないとは言わないが、確かに凛なら死んだり不具になったりするかも
知れない事をはっきり理解しながらも、魔術師になる為の修行をつんだんじゃないかなと思わせる。
本編の「自分が幸福だとは思わない」とかの台詞や、魔術師としての態度を補完してくれるんで。
ただ、ナイヤの台詞なので、この作品の中でさえ誇張や歪曲が入っていないとは言いきれないかもw

337僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/16(水) 23:35:31 ID:SePUI44I
>>333
シリアスSSなのに〜

338僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/17(木) 00:09:13 ID:bOcgLtbI
SS作家さんなのかはしらないが月姫SSコンペのぽー氏用のBBSに書かれていたもの。
これだけじゃ状況はわからんと思うが長いのを貼るのも迷惑だろうから。


――初めて殴りあったのは、どれほどの昔か。
川原で殴りあったのは、幾度目の話か。

『――最後の最後、もうここまで! 
 ってときに、なにを考える――?』

少年にもなりきれない、若すぎる二人の、早すぎる会話――。

『それだけは決まってる。
 ――オレはさ、死ぬ時にはあやまらなきゃならねえんだ。
 こうしおらしく頭を下げてさ、
 みんな、いままでごめんなさいってさ』

この時の二人は、知りはしない。

『……うん――ボクは感謝するかな。
 みんな、いままでありがとうって――』

――その二つの言葉を、やがて互いに、掛け合う事を……。

339僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/17(木) 00:45:52 ID:tRv1KueE
>>338
これ、歌月十夜のじゃね?

340僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/17(木) 01:41:17 ID:gB0VbT1Y
ナナコSOSにそんな感じの場面がある。全く同じかどうか分からんがほぼ同じ。

341338:2005/02/17(木) 02:00:45 ID:bOcgLtbI
台詞は完全に歌月のだと思う。
この部分を貼るべきじゃなかったですね。すいません

342僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/17(木) 12:37:07 ID:aU9KFVAE
Frend Of Games
魔術使いの伝説」後編

辿りついた先にいたのは一人の男。皺だらけのコートを纏い、大事そうに何かを両 手に抱いてた男だった。
 大丈夫かとの雷画の問いに、男は手に持ったそれを差し出して。
「生きてたんです」
「お、おい?」
「生きていて、くれたんです……!」
 その手にあったのは、一人の子供。火傷を全身に負って、それでもその胸は上下し ていて。
 何故だか涙がこぼれた。
 守れなかったモノがある。守れなかった人がいる。
 この大火の犠牲者はどれくらいになるかなど解からない。だがそれでも、一人だけ でもここに生き残ってくれた子供がいる。
 それが――――何故こんなにも心を奮わせる。

前の怪獣ネタで同じ調子の文を読んだ筈なのに、
「生きていて、くれたんです……!」 のとこでまた涙腺に来た。
だがこの人、この後 ザ・ガ○ツとのクロスネタだしたりして、もはや訳解らんw

343僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/17(木) 22:41:44 ID:97bGzSmA
>>342
同士! 俺も泣いたよ(; ;)

344僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/18(金) 10:22:43 ID:NFacRUXM
花神の夢
花鳥風月 三話

 男が跳躍する。狂戦士の遥か頭上。振りかぶった刃の先に月が見える。真っ白い月。男の刃は、それでもまだ、月には届かぬ。
 だが、大地は斬れる。この地上に限り、男の刃に斬れぬものなど、ただの一つもありえない。
 降り注ぐ光さえ巻き込み、男の腕がそれを凌駕する。バーサーカーの斧剣が、その攻撃を遮ろうと迫ってくる。暴風を撒き散らし、咆哮を上げて、その禍々しい一撃がそこに来る。
 ―――だが、そんなものでは遅すぎる。
 男の前に、そんな音速では、笑ってしまうほどに遅すぎる。
 魔神。狂戦士。確かに、最強。鋼鉄の肌。大地を穿つ豪腕。雲をつく巨躯。鉄の刃など決して通さない、強靭な肉体。光速を以って倒せぬ悪魔。だが、怯まない。そう、光速では斬れぬ。それだけの話。
 ―――ならば。

「神速を以って打倒しよう」


どこを抜き出していいか分からなかったよ。
ここに出そうと思って読んでたら、結局最後まで読みきってしまった。

345僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/18(金) 16:16:44 ID:WDSJLXGA
作品名忘れちゃったけど、どうあっても助からない崩壊の続く洞窟で
黒セイバーが廃人状態の士郎に語りかけるSSがあってね。
「(シロウが死ぬ事が)こんな、こんな、莫迦な事が・・・」っていうシーンがあるのよ。
なんかもー万感籠もってて泣けた。そりゃあ泣けた(つД`)

346僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/18(金) 16:33:07 ID:aBRrfMAw
>>345
五十六氏の「スパークスライナーハイ、アフター」ではなかろうか。

347僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/18(金) 17:07:40 ID:t5fkIiyI
>>346
あああソレっぽい!ていうかソレだ。㌧

348僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/19(土) 01:04:07 ID:7mwHd.EM
名文のみで構成されてるようなSSだからなあ……。>スパークスライナーハイ・アフター
お涙頂戴系のSSが大っ嫌いなひねくれ者の俺でも涙腺緩みかけた一文を抽出。


「だか、ら――シロウ、あなたが、こんなふうになっているのは、おかしいと、思う」


どうしようもなかったけど、どうにかしたかった。
そんな黒セイバーが、文字通り血を吐くような心情で口にした言葉。
泣き萌える。最高だ。

349僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/19(土) 02:27:30 ID:sQIVcj4E
サイト ベイル@VEILLの本棚 ttp://www.geocities.jp/cenestfv/
 作品 「Fate / Sword & Sword」(S&S)

「先生、私は人を殺しました。たくさんたくさん、意味もなくです」
 肩越しに振り返るラバンを遮って、桜はむしろ淡々とした口調で言葉を続ける。
「人を殺した人間が自分の命だけは惜しむなんて、卑怯です」
「…………」
 はっきりと言いきった桜の言葉に、ラバンは無言で眉をひそめる。もっとも、その表情は分厚いサングラスに遮られてはいたが。
「それに、こう見えても苦しいこととか痛いことには慣れっこですから、少しぐらい揺さぶられたくらいじゃ何ともありません」
「──分かった」
 対して、ラバンもまた淡々とした口調で、振り返ることなく頷いて見せた。
「しかし覚えておくことだ。人は誰であっても、自身の命を惜しんでよいのだよ。それはいかなる場合でも変わらないのだ。生物とは、突き詰めれば生きること、そのためだけに生まれてくるのだから」
 そう言って、不意にラバンは魔法陣に手をかざす。ロードビヤーキーのライフルが閃光を放ち、滞空していた魔物を貫いた。そして──
「見たまえ」
 静かに、無造作にラバンは桜を振り返るや、ふと自らの顔に手を伸ばし、その黒いサングラスを外して見せたではないか。
「!」
「──これが、私の選んだ生き方だ。そして君はその年で既に自分の生き方を選んでいるようだな。ならば覚えておきたまえ、人は誰でも、己の生命を誇ってよいのだと」
 やや早口に言い放ち、ラバンは再びサングラスを戻す。
「さて──では、行くとしようか、レディ」
 次の瞬間、鬼械神ロードビヤーキーは風となった

しかしS&Sは名文、名台詞が本当多い。
「……正義の味方は、誰よりも自分が好きでなきゃいけない」

350僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/19(土) 17:20:34 ID:GttNVTqs
サイト クラザメの秘密の小部屋 ttp://www007.upp.so-net.ne.jp/serio/
作品「君の姿は」


「ま、まって‥‥志貴‥ぁ‥TV消して」
「え?」

当に意識に無かった事を持ち出され、志貴は虚を衝かれた。
今、そんな事はどうでも良いのに何故かと訊けば、
繊細な砂糖細工の如く呟きが、だってと耳を擽った。

「く、比べられるみたいなんだもの」
「え、比べるってなにとだよ?」
「あ、あの‥‥女優さんと‥‥私」
「‥‥‥‥は?」

大粒の涙でも零しそうなアルクェイドの掠れた呟きが志貴の頭を刹那空白にした。
間近の肢体に集中していた頭に、突然降ってわいた女優と言う単語は普通に噛み砕くことができなかった。

「向こうは綺麗だし、胸もお尻も形がよくて‥それに‥ア、アレも‥‥上手にしてるから‥‥私。
ね、ねえ、だから消していいでしょ?」
「‥‥‥‥‥‥‥」
「うう、意地悪しないでTV消してよ、ね‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥あ、あの、志貴?」
「だ‥‥」
「え???」
「だ、だから!!
そんな正気を保てなくなる事を本気で自然に言うなってば!
狙ってないの解ってるから、逆にきちゃうんだよっ!!」



最後の一言がアルクェイドのかわいさを非常に表してる。
ちなみに絶倫超人発動中w

351僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/27(日) 19:02:31 ID:6.pFKMKA
エミヤ対士郎で、
「1歩退がれば勝てるのに、1歩退がれば衛宮士郎にはもう追う余力は無いのに、
その1歩で決定的な何かに屈するようで退がれない」
てな感じのがあった気がするんだが、URL失念。

352僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/27(日) 19:07:07 ID:t0YU8LMY
>>351
むしろそれってUBWのアチャ士郎対決シーンまんまじゃないのか。

353僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/27(日) 19:22:48 ID:ulDKthss
だな、本編アインツベルン城での対決シーンだろ。

354僕はね、名無しさんなんだ:2005/02/28(月) 01:13:18 ID:Kjb3eBIQ
サイト名「on the lock」ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/
作品題名「劇場版! 『坂の上のお屋敷の執事さん(とひすりーさんの風雅(わりな)いちにち)』」(web拍手のSS未満)

 ……アリガとうゴザいまス、ミスター。でモ、ソれヨリも――、
―――――――――― 
「……今、何と言った? 私より遥かに劣るその性能で――この私を破壊する、と?」
「ハい。貴女ヲでりーとしテ、私は帰りマす」
「――は。流石に最上級の命令を無視し続ける欠陥品は言うことが違う。遂に思考回路まで錆び付いたようだな、旧型よ」
「エえ、そウかモしれマせン。でスが――私はソの錆こそ、愛しク思ウ」
 4号機の殺気など意にも介さず、3号機は何かを迎えるように両腕を広げ、そしてにこりと微笑んだ。
「――帰ったら、ミスターと一緒に料理をするのです」
 花咲くような笑みだった。


あーもー良いなぁ。

355僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/08(火) 05:49:13 ID:XlPrmJoA
あげ

356僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/08(火) 14:51:23 ID:rhjaq1PQ
354と同じくon the lockさんとこのSS未満から

「衛宮切嗣――――!」
 言峰士郎は吼えた。正義の味方に向かって。譲り受けた魔術刻印がぎりぎりと痛む。――投影、開始。それしか出来ぬなら、それを突き詰めてみろ、と無関心に告げられ、そうか、とひとつ頷くだけで納得した魔術。凛には随分と呆れられたものだ。
 ――泥はお前に譲ってしまった。私を生かしているのはその絞りカスだ、と綺礼は言った。それは空っぽになってしまった少年に向けた、悪趣味な気紛れだったかもしれない。見捨てて、切り捨てて、逃げ出した自分へ生きろとそう言った。それは、小さな少年に咎を背負い続けさせる行為だったかもしれない。何も手に入れることの叶わなかった男と、何もかもを失った子供。
だけど、嬉しかったのだ。生き延びたなら生き続けろと、本当の聖人のように告げられたことが。そうして、
 ――お前が幸福だと思えることが、私には、不幸にしか感じられない。
 そう言われたときは頭にきた。本当に頭にきた。こいつをいつか、問答無用に幸せにしてやると。ちゃんとした幸せを、探して、探して、探してそれでも見つからなかったこの男が幸せにならなくちゃ嘘だと思ったのだ。子が親を幸せにするのは当然の事。覚えた料理は、美味いなんて一言も言って貰えなかったけれど。だけど残されることはなかった。必死に習った魔術は少しも上達しなかった。情けなさに悔しがる自分へと、愉快げな笑みを向ける奴に何度殺意を覚えたか解らない。馬鹿親父の悪事を何度も邪魔をした。子供のちゃちな抵抗に、奴は全力で向かってきた。叩きのめされても叩きのめされても立ち上がる自分を、奴は心底嬉しそうに殴り飛ばしたものだ。
 ああ認めよう。あいつは悪人だった。どうしようもなく悪人だった。救いようもなく悪人だった。あんな男だけにはなるまいと、常々思っていた。だけど、
 ――士郎。お前を――愛している。
 最後に奴はそう言った。あの悪魔めいた神父の最期の言葉。奴の遺した極上の呪い。忘れられない。忘れることができない。忘れるわけにはいかない。
 衛宮切嗣へと走る。正義の味方? ふざけるな。正義なんて、切り捨てられていったモノの痛みへの免罪符などになるものか。どんなに奴が願っても、欠片すら掴めなかった全てを裏切るこの男が許せない。許せるはずがない。許せるわけがない。黒鍵を振り上げる。狙うはただ一人。
 言峰士郎は今、正義も理想も主義も主張も痛みも願いも関係なく――この、正義の味方を打倒する。

『聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな。
 昔いまし、今いまし、のち来たりたもう主たる、
 世にも貴き三位一体の御名において――、

 D A M N   Y O U(バ チ 喰 ら い や が れ)!!!!』

357僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/08(火) 15:45:52 ID:Iv60JsOo
未満とはいえまるまる全部はいかがなものか。
いや、俺もコレ好きだけど。

358僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/08(火) 17:04:31 ID:ikKhAJyk
最後のはブラッドジャケットのパロディだしな

359僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/08(火) 19:03:32 ID:Rz.W2USQ
>――士郎。お前を――愛している。
は、どうしても読みたいスレからの引用なのかな?
どうしても読みたいスレ2の最初の方のレスにも言峰士郎ネタがあったが、
ラスボスが切嗣っつーのも新鮮でいいな。本編では憧れたあり方を否定してるってとこも。

360僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/08(火) 22:21:05 ID:hsft8.0E
冷静に考えたら何で戦う羽目になったのか、さっぱり分からんSSだけどな。

361僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/08(火) 22:31:40 ID:ktB426kg
>>360
SS未満なんだからそう言ってやるな。
読みたいスレの言峰士郎ネタと同じく、過程思いつかなくてラストだけ書いてみたってだけだろう。
尤も、いきなりクライマックスだけ晒してる以上、
今後実際に最初から最後まで書かれても面白さ二割減だろうなぁ・・・

362僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/09(水) 07:52:39 ID:EGy3pPg6
>>356
サイトに行ったけど載ってなかった。
どこら辺に載ってるの?

363僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/09(水) 08:14:48 ID:qAbv3wro
>>362
拍手から見れるSS未満うんたら。
全部で5種類あった気がする。

364僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/09(水) 10:45:11 ID:HInTEpSA
サイト名「Arcadia」(type-moon投稿掲示板)
SSタイトル「夜、再び。(fate・メルブラクロス)」の兄貴より

・「どんな事情があるにせよ、誇りは胸に秘めるもの、勇気には敬意を表すもの」
・最強の英霊は貴様だ。
ああ、それは認めてやる。
その威風。その宝具。その圧倒的存在感。
どれもが、一級だ。
だが、お前には覚悟が無い。
死ぬ覚悟はあるだろう。
闘う覚悟もあるだろう。
だが、どんなに傷つき泥に塗れても相手の喉笛を食いちぎる。その覚悟はあるまい。
それは、貴様が戦士ではなく王だからだ。
戦士の前に、ギルガメッシュという存在の前に、貴様は王だらかだ。
無様を知るまい。そこにある勇気を知るまい。

まだまだあったがとりあえずはこの二つで。兄貴中心のSSではなかったが、彼が登場した話はすべて魅せられた。

365僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/09(水) 21:14:34 ID:L7wNKvB.
雑楽部屋のゆーえむ氏のSSFate/everlasting dreamより

「――――"早贄貫く(カズィクル)"」
 呟きを因として急速に世界が塗り替えられていく。
 鯨が餌を喰らうが為に大量の海水を飲み込むが如く――キャスターの生み出した固有結界を創り出す魔力を根こそぎ奪う。それは獲物を前にした野生の獣に似ていた。しなやかな筋肉は振り絞られた弓、放たれるその瞬間を心待ちにしている。
「なんて……出鱈目なんだ……」
 前回の聖杯戦争で見たギルガメッシュの"王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)"、バーサーカーの"十二の試練(ゴッド・ハンド)"。
 そして今回見たセイバーの"唯一なる神の声(ラ・ピュセル)"、バーサーカーの"背信報酬・緑碧絹帯(オンリーワン・トレーター)"、いずれも常時その能力を発しているか、使用者との相性によって強力な宝具足りえた宝具であり、莫大な魔力を使って発動する宝具は初見であった。
 その光景は、圧倒的の一言。周囲の魔力を用いて行う儀礼なら慎二にも経験がある、例えばサーヴァントを召喚したソレ。だが、たった一言でテンカウントを越える大儀礼に匹敵する魔力を吸い上げるなど、最早悪夢の光景としか思えない、異様、醜悪の類である。
 そして、
「"千棘の杭(ベ イ)"――――!!」

オリジナルサーヴァントの上に真二がマスターと言うこれ以上ない最低な条件なのに
これほど燃えるとはッ!!

366僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/09(水) 22:34:32 ID:.aVRmhoc
オリキャラだろうと何だろうと、
最終的に面白いかどうか決めるのは作者の腕だね。

367僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/10(木) 11:45:26 ID:LePGpslo
>363
それは気づかなかった、ありがと

368僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/11(金) 00:51:10 ID:r4i0tcOk
Action投稿作品、After Fate/Againより

「――そっか。士郎も今じゃお兄ちゃんか」
 本気でどうでも良くなって笑った。オヤジも笑っている。きっと今、俺達は二人揃って子供みたいな顔して笑ってるんだろうな。
 オヤジは笑ったまま真面目な目をして――
「僕は嬉しいんだ。息子も娘も、僕なんかよりずっと立派になって」
 イリヤの髪をなでるその姿。
 その姿に、俺はもう居ない、火事で死んでしまった父さんと母さんの姿を思い出した。
 何で、こんなにも大切な事を忘れてしまっていたんだろう。どんなに時間が経って色褪せてしまっても、そこにある一番大切なものは捨てられない、消えない、忘れない。
「そう、もうこれで消えてしまえる。未練なんて無い」
「え――?」
「――どうして―?」
 何でそんな事をいうのか。
 まるで、あの時消えていったアルトリアと同じ表情をするなんて。
「おいおい、僕はもう死人だよ。それに、この急造の体は、何もしなくても後何日ももたなかった。今は、君たち生きている人間の時間なんだ。死んだ後に後悔の消えた僕の台詞じゃないけどね。生きているからやれる事がある、だから生き続けるんだ。死んだって後悔しない自分である為に、誰も後悔させない死を迎える為に」
「やだ、やだやだやだやだやだやだ!! しんじゃやだ!! いっしょにいてよキリツグ!!」
 困った。
 嬉しそうにそんな顔をしてオヤジはイリヤを抱きしめた。
「どうしよう、未練が出来ちゃいそうだ」
「だったら、私が何とかするから、だから、だから……だから死なないで、お父さん!!」
 その一言は、何よりも雄弁だった。
 袂を分かってしまった父親。キリツグとしか呼べなかった父親。だから、彼女は全ての感情を封じていた。たった一言、呼べば封じたものが溢れ変えるのは分かっていたから。溢れ変えるのが分かっていても、呼びたかったから。
 それほどまでに、お父さんを愛していたから。
 オヤジはイリヤの額にキスをして――
「ありがとう、イリヤ、士郎。僕は……きっと誰よりも幸せなんだ」

 その言葉に全ての思いをのせて、衛宮切嗣は二度目の生を終えた。

369僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/11(金) 02:29:45 ID:7IVqYGqQ
関係ないけどアニメのハガレンでエドが現実世界での体を失ってしまったから
もう戻れないと言うパパンにそんなの、俺がどうにかしてやるよ!と
言ったときのパパンの表情を思い出した。
ほろりときた。

370僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/12(土) 17:19:17 ID:jmYBpxMI
「せんちめんたる教会」ttp://gotipi.hp.infoseek.co.jp
「楔、心臓、鋼。赤い魔女が恋をしない理由」より

 バタンと、大げさに閉められたドアに、怒らせてしまったかなと少し反省もしたが、
友の自分に不都合な事はすぐに忘れる性格を良く知っているからさほど心配はしなかった。
 話してみると随分と懐かしいものだ。あの頃よりも随分と肌に手入れの必要な年にはなったが、
心はいまだ彼を忘れてなど居なかった。あの切りそろえられた短い髪、意思の強さを見せていた眉。
あまり笑う事のなかった口元。そのどれもが愛おしい。最後に立ち会えた事は、今となっては神に
感謝するくらいだ。彼を見取るのは私以外にありえないし、彼の命を奪うのも、また私以外には
考えられないのだから。

――

――――――迷ってたんだ。
 私が公園に待っている間、あいつはコーヒーを買いにいって帰ってくるとそう言った。迷ってたんだ。
 それは買うコーヒーを? それともこれから行う事に?
 部屋の隅に、誇りを被らぬ唯一の置物。鋼の心臓。それに問うた所で返事は無いのだけれど
「士郎……、やっぱり私が好きだったんでしょう?」
 鋼のオブジェクトは物言わず、ただ鈍い輝きを見せるだけだった。

 いい感じにお姉さんになった凛が漏らす士郎の最後。
ギアスの縛りに鋼の心臓を投影して凛に挑む士郎を殺してしまった後も
その士郎を愛し続けている凛が切なくて良かった

371僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/12(土) 20:21:18 ID:2OeL.07w
サイト「Arcadia」ttp://mai-net.ath.cx/index_f.html
タイトル「夜、再び。」27話より


凛は歩き始めた。
もう、語る言葉は無かった。
アーチャーが後に続き、キャスターと葛木が二人並んで続く。
桜が苦笑した。素直じゃないんですと呟いて彼女も続く。
セイバーと士郎も後に続いた。
「シロウ、貴方は果報者だ」
「ああ、感謝しても足りない」
セイバーと士郎が微笑みあった。

さあ、夜は終わりだ。
朝へと駆け出そう。


話自体は好きだが、文章レベルは佳作〜良作ぐらいかな? と思ってたんだけど、
今回の話で一気に俺的良作へ。かっこいい地の文に弱いんです。

372僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/12(土) 23:43:46 ID:5ixFa.Vk
【作家様】こんな型月SSがどうしても読みたい2【お願いします】 より
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1108399161/7-8n


 キ リ エ ・ エ レ イ ソ ン
「この魂に、憐れみを」


>>359で言ってる言峰士郎ネタより。スレの原点に帰ってセリフのみ。
前スレの発言を元に書いたらしいが、通して読むと最後に来るこの一言が光ってる。

373僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/13(日) 13:04:04 ID:U/v0zGYM
黄昏の碑文の投稿掲示板の「似て非なる運命」より

「了解した。地獄へ行くぞマスター」

374僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/13(日) 20:41:09 ID:fs1bgKNM
食卓、たべう。
ttp://www5a.biglobe.ne.jp/~roppou/


「やらないか?」
「やるかーぁっ!」
 鍋は煮える。セイバーは食う。凛は照れるし大河は吼えて桜はいじける。
 そんないつもの衛宮家の食卓。

 











「・・・楽しかったな」
 赤い衣の英霊は、守護者の座にて本を閉じた。


ギャグだと油断していたら、最後のこれでなんかこー、切なくなったさ。
結局、この士郎は赤い英霊となってしまったのかと…それでもこんな日々を覚えていられるのなら、決して自分を否定なんかしないよなあと。
なんというか――「ずるい」間合いだよ、これ。

375僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/15(火) 06:54:16 ID:Lrz8ESxo
「だから死ね」

俺の障害。

ザッ――――――――――――。

一気に間を詰めてズボンのポケットから取り出したナイフ薙ぐ。奴は視ることの出来ないほどの速さで、それを受け止める。
受け止めたのは切っ先が三分の一程が膨らんでいる、所謂曲刀サーベル。
それを片手で打ち上げ気味に繰り出し、今度は力任せにそれを振り切った。

「ぐっ」

予想していたより僅かに強い衝撃は俺を体ごと弾き飛ばす。
それは吸血種とかいう化け物の力での衝撃、ヒトにやられるより格段のそれを、後ろに受身を取り間髪入れずに立ち上がる。

自分でも常軌を逸していると思った反応。そう感じたときにはすでに、狂喜が全身を駆け巡っていく。

コイツを殺すことを、俺は望んでいる。それを思考から閉ざし、残すのはコロスという命令と硝る躯。

「へえ、リィゾが痛手を負ったとか言ってたけど、まあまあ面白いじゃないか」

「志貴様!」

「琥珀! 翡翠を連れて奥に引っ込んでなさい!」

秋葉の言葉よりも早く、翡翠の腕を掴んでこの場から離れる琥珀。
それを視線で追うことは本来致命的だが、コイツは仕掛けてこない。確信がある。

「秋葉、お前も邪魔だ」

「悪いですけど、この場合は私がいたほうが楽なんじゃないですか」

「殺し方もろくに知らない奴はあいつらと茶でも飲んでろ。こっちは異常者だけのパーティーだ」

軽く肩を竦める仕草をとって、秋葉もその場から離れる。
一瞬だけこちらを睨んだ視線、相変わらず気の強い。
三人を素通りさせた奴は、こちらのやり取りを見終わると、狂ったように笑い出す。

「いいねえ、異常者とは直接的な表現だ。異常? 結構じゃないか。
 その者の常識から逸脱したものを異常というのなら、僕らは確かに異常者だ。
 世界という天秤で計れば、きっと誰もが異常なんだろうけどね。
 でも、それを理解している僕らは、間違いなく正常であるが故の異常だ。それほど素晴らしいことはない」

「なんだ? お前はそんな論述を語りにここに来たのか?」

「違うとも。僕らは共に異常者だ、意見の統一など意味を成さない」

「そうさ、ここは狂宴場だ。言葉はいらない」

『踊れ』

サイト「秋水ハウス」 ttp://gyunyu.no-ip.org/~syusui/
「闇月幻夢」より

燃へるバトル。
台詞回しとかほんとかっこいいな、と。

376僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/15(火) 13:18:38 ID:39n8XG3U
魔術使いの伝説 A Long Long Ago より

「さぁ伝説を始めよう“アカシャの蛇”、転生無限者ミハイル・ロア・バルダムヨォ ン。次の身体は見つけたか?」

そして最後に 

……to be continued the next world

“Thuki-hime”

通しで読んで久々にしびれたっすよ

377僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/15(火) 21:08:12 ID:YR0FurUs
今思ったんだが
“Thuki-hime”
これって、てゅきひめ
にならないか?

378僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/15(火) 22:10:55 ID:0KKDdVh6
「Tsuki-hime」の誤字じゃないか? メールかなんかで指摘した方がよくないか?

379僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/16(水) 16:30:36 ID:NOOOxWg2
ローマ字ならそれで問題ないんじゃないの?

380僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/17(木) 08:20:57 ID:xmtzIeL6
選択形式スレ「言峰士郎」より

神を欲するならば、汝。自らの鉄拳を以って、改宗させよ。

クリスチャン士郎が大好きです

381僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/20(日) 03:20:37 ID:7iHtL0Cg
SSもどきの部屋 ハンティング 

ランサーが佇み、手を握りながら感触を確かめている。

「ふむ、何とか腕も利くようになって来たな、流石にいつまでも追いかけっこする歳でもねえ。
 そろそろ決着を付ける事にしようか、侍野郎……聞いてやるテメェ何もんだ?」

新都の中央公園、昼でも人が寄らぬその広場でランサーは虚空に声を掛ける。

「むう……其れは此方の言葉であろう? 
 と言いたい所では有るが、早々に決着の付くのは願ってもない」

誰も居ない筈の場所に、追手は元よりその場に在ったが如く現れる。
スラリと剣を抜き、キチリと刃を返し。

「我が名はアサシンのサーヴァント。 佐々木 小次郎」

剣士はすいと己が剣先を地に這わせ、構えも取らずにゆらりと一歩。

「いざ――参る」

気負いも無くただ一旋、風の如く水の如く。

「ほほう名乗るかよ」

まあ知ってるんだろうが一応な、と答えて赤槍を右手に現し二度舞わす。

「俺はランサー。 クー・フーリン」

槍兵は槍を構え見栄を切る。

「――受けて立とう」

恐怖も無くただ一閃、光の如く稲妻の如く。

名乗りなぞは誰も聞いてはいまい。
そんな物に意味は無い。
今在るは翻る刃と閃く穂先のみ。

首を狙う刃を弾き叩き伏せる槍を流し突き掛る槍身に刃を走らせ手元に迫る刃を押し返し石突が切り上げる喉元を鍔元で防ぎ詰った間合いを蹴り開ける。

「―――ハ。 楽しい物よな」

剣士は笑う。

「―――ふ、悪くない」

槍兵は哂う。

再びお互いが一歩を詰める。

先手は槍兵、些末な技は要らぬとばかりの神速の穿撃。
剣士は見切り、弾き、流し、避わす。
槍兵は槍をぶん回す。
目の慣れた突きからの薙ぎ払い。
しかし剣士は怯まず踏み込み刃を横薙ぐ。
紅い槍の描く半月と銀の刃の描く半月。
槍はあばらを抉り、刃は肩を削いだ。

「むう―――手が合いすぎるな」

剣士がポツリ。

「全くだ」

槍兵がボソリ。

またもお互いが踏み込む。

今度は剣士が先を取る。
ただ首を狙うだけの剣閃。
しかしその変化は限り無し。
受けた瞬間倍する速度で逆手を狙う。
受けをしくじれば終わり。
槍兵は槍を持ち替え風車の如く。
弾かれる刃。
業を煮やし剣士は刀を担ぎ一声発し真っ向切り。
槍兵は横の風車を縦に変え蓄えられたその力を持って弾き返す。
お互いを弾き間合いが開く。

「ち、片手間の芸が身を助けやがる」

槍兵がぼやく。

「――我流とはいえ、昔の教えも馬鹿に出来ん」

剣士が呻く。

まだまだ終わりそうに無い



最低だとか高CQだとかでも、部分だけを切り取って見ると見れる不思議。

382僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/20(日) 03:33:53 ID:JEaCcMzE
>>381
長いよ。

383僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/20(日) 20:03:41 ID:L0zsSnJ2
>>112でも出てるが
サイト「和泉守城館」ttp://homepage3.nifty.com/izuminokami/
タイトル「槍兵運勢事情」より

  ――なあ、勝利の女神。オレが何かしたか?

この直前のセリフと、「勝利の女神」が誰のことかを鑑みると
兄貴のあまりの薄幸っぷりに涙がちょちょぎれる。

384僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/20(日) 22:53:11 ID:3sBlcCm2
最近でもないが、台詞の切れ味じゃなくて、シーン勝負になってるな。
次からスレタイ変えない?

385僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/21(月) 13:03:33 ID:BNJGTPHs
tomoタンのSS書き放題板  To Nowhere (改訂版)

生前に、私が救ったはずの人間が、どうして私を殺さずにはいられなかったか!

キいた。凄く。

386僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/21(月) 23:32:51 ID:wj4kB.9o
泣ける系ですごく良いサイトってやっぱり花神の夢?
何かここの所々で見かけるんだが

387僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/22(火) 17:47:39 ID:dMA5ckiU
SSもどきの部屋 FAKE_FATE 終章

「−起動−
 
 硝子と水銀、真鍮と鉛を基(もとい)となせ
 聖者の血、賢者の言をもって化合し
 主より盗みし火と知恵にて昇華せしめよ。

 わが背に飢えし探求者  アインツベルン
 わが背に流れ澱まぬ宝石 遠坂
 わが背に隠れし異端   マキリ

 三位の名の下にしばし目覚めよ聖杯。


大聖杯が震える。


 聞けよ!!

 隠れし道を開き
 定められぬ器を持ちて
 我は汝らを召喚する!!

 汝ら、我が声、我が望み……聞こえてんだろキッチリ応えろよ!!
 
 汝ら、我と縁を結びし者
 汝ら、我と共に暫しの休息を求めし者
 汝ら、勝手な事しいのお節介焼きども!!

 告げるぞ。
 
 汝らの身は我と共に、我が命運は汝らの共に。
 聖杯の寄るべに従い、えーーいゴチャゴチャ言わずにこっちに来やがれ!!」


魔力の道が開く。


「誓いを此処に。
 我は常世総ての善と成る者、
 我は常世総ての悪を敷く者。
 汝ら三大の言霊を纏う七天、
 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手達よ
 
 我が元に来たれ!!」

長すぎ……でもこれで一つの詠唱なのよ。

結構いい話だと思う。世界観とかはきっちりFATEだし。
オリキャラが出張る話の中ではかなり面白いほうかと。 ‥‥スレ違いか。

388僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/22(火) 22:36:04 ID:/sazjZaM
>>387
激しくスレ違い。マンセーしたいなら語らんか行ってこい。

389僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/22(火) 22:44:03 ID:xfX9oOzA
強いて言えば、ぶっちゃけた物言いは決め所の1個所だけにしとくのが好きだな

390僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/23(水) 23:45:09 ID:YzCwNMPs
>>386
あそこはジャンル何でもあるだけで、泣かせに特化してるわけじゃないけどな。
質の高さは保証されてると思う。スレ違いなんで、詳しい話は他のSS系スレで聞きなされ。
そんなわけで、シリーズで一番の名台詞を。
サイト「花神の夢」ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/9757/
タイトル「月に棲む雲」十話

 立ち上がったアルクェイドに首をつかまれ、そのまま引っ張り上げられる。首の皮膚が痛みを感じない。もう、皮膚が死んだのだ。
「志貴は―――!」
 真っ赤な瞳が、悲嘆を暴力的に引き裂いた。
「志貴は何も分かってない! 何も知らない! 私がどれだけ志貴を好きだったか! 私があなたを、どれだけ愛していたのか! 志貴がもうすぐ死ぬって知って、私がどれだけ苦しんだか知ってる!? 私が何日眠れなかったか知ってるの!?」
 そんなことは。
「―――知らない」
「知ってるの? お風呂に入りながら、志貴がかわいそうで、ずっと泣いてたんだから!」
 もちろん。
「―――知らない」
「志貴が死ぬくらいなら、自分が死んだほうがいいって、ずっと思ってたんだから!」
 それだって。
「―――知らなかった」
「そうよ、志貴は何も知らないわ! 志貴のためなら、世界中を敵に回したって構わないと思ってた! 私がどれだけ志貴を愛してたか、志貴は少しも分かってない!」
 でもさ、アルクェイド。
「―――ああ、確かに」
 遠野志貴は、ただ頷いた。
「俺は、お前がどれだけ俺を愛してくれていたかなんて、分からない。けど―――」
 次に顔を上げた瞬間、我知らず蒼い瞳から、一筋の涙が流れた。アルクェイドが目を見開いて見つめてきたとき、すでに右手は彼女の頬に触れていた。両手で、挟みこむように、もう二度と離さないと言う代わりに、彼女の顔を胸に抱いた。
「でもさ、アルクェイド」
 強く、強く、抱きしめる。
 離したくなんてなかった。永遠に、永久に、無限に、二人でいたかった。
 でも、それはできない。それが悔しい。信じられないくらいに悔しい。堪えられないくらいに悔しい。身を引き裂かれるほどに、悔しい。
 だってさ、知ってるだろう、アルクェイド。
 俺は、俺は。


「―――お前の百倍、お前を愛してた」

391僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/24(木) 02:05:58 ID:u7jFQmHw
>>390
確かにそれも良かったが俺的にはこっちの方が精神的ダメージがでかかったなw
読み終えた時は全身震えながら泣いてたよ。
サイト「花神の夢」ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/9757/
タイトル「果てへ至る道」第九話 追憶の歌

 あ、一つだけ書き忘れてた。
 シロウ、本当に鈍いから、いちおう書いておくね。
 わたし、シロウが好きだよ。
 誰よりも、ずっと、シロウのことが好きだよ。
 ねえ、知ってた、シロウ?

 ―――わたしは、イリヤスフィールは。
      狂ってしまいたいくらいに、貴方を、愛しています―――。

392僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/25(金) 12:10:12 ID:KM.vlg2w
なんていうかさ。
書き込み人達、長文過ぎると思う。
ここって元々、キレのある文章表現を局所的に切り出す場所じゃないのか?
だらだら大量コピペするのは、作家にも迷惑だと思うんだけど。

もっとスパッと一部分だけ切り出そうよ。
長くないと良さが分からないような表現は、本編を読んでもらうべきだ。

393僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/25(金) 14:27:56 ID:Epebx1lY
>>392
同意。
名文・名台詞なのは確かだが、名文長すぎ。
切り出すのはほんと部分だけでいいだろ。それに感じ入ったなら、本編を読めばいい。

394僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/25(金) 15:49:09 ID:rYUHf9ws

それぞれの決意。
意志。
ある者は、戦いの決意を固め。
ある者は、未だ心定まらぬままに。

―――――夜、再び。


理想郷の夜、再びより。
タイトルコールで燃えたのは久しぶり。

395僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/25(金) 22:08:01 ID:cTGa7jyI
 戦う理由を失った。
 奇跡を求める理由を失った。
 そんなことに拘って、腕の中で震える命の一つも救えないというなら、もう何も考えなくていい。
 今は、この胸に去来する怒りと悲しみだけに従えばいい。
 たとえ届かないとしても──
「助かった命、粗末にするというのなら最早加減もあるまい。去るならば見逃してやるつもりでいたが、あの半神ならばまだしも、雑種如きに足掻かれては甚だ不愉快だ。その身、肉片も遺(のこ)らぬと思え」
 あのサーヴァントを──
「志貴!」
 斬刑に処す。

事務狂
Fate/stay night-月姫-

これ、よく見るが、ここ以外で燃えるのは知らぬ

396僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/26(土) 02:51:34 ID:.CCiqV6M
>>395
それは>>316が既に出しているよ。

397: 僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/27(日) 00:48:50 ID:yQxZfMss
「――――そうだのう。それはまずわしが召喚に応じた理由を話した方がよいか……。
わしが召喚に応じたのは、この戦いを一刻も早く終わらせるためなのだ。わしらサーヴァントは既にこの世の者ではない。
そんな存在が無関係の人間達を巻き添えにしつつ戦うなど、わしには容認できぬ。たとえ敵であろうと、誰も血を流すことなく全てを終わらせたいのだ。
……悪事を行ったからと言ってサーヴァントが全て悪いとは言えぬ。マスターの命令によって無理矢理悪さをさせられておる者もおるのだ。
あのライダーにしても、マスターが命じなければあのような外道はせんはずだ。英霊とは誇り高い者だし、あやつは根っからの悪人という感じではなかったしのう」

サイト名「Arcadia」ttp://mai-net.ath.cx/(type-moon投稿掲示板)
SSタイトル fate/night of wind

398僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/27(日) 11:38:32 ID:zT3jVd56
4 thgin yats/ateF

 ――――さあ、行こう。
 ここから先に迷いなどない。
 あとはただ、目前の敵を打ち倒すだけ。
「は――――はは、はははははは!!!!!」
「正気かお前? イリヤも遠坂も桜も巻き込んで、泥で汚染された聖杯を開かせるだと?
 ―――何考えてんだ、自らを犠牲にする行為に間違いなんてないんだ。それもまだわかんないなんて、筋金入りの悪党だ。
 ああ、それだけは認められないよ、エセ神父」
 投影された剣が展開される。
 ―――数にして三十弱。
 防ぎきるには、もはや作り上げるしかない。
「……悪党、悪人か。ああ、別にそういうのも悪くない。たしかに私は黒幕(ラスボス)だからな」
 片手を中空に差し出す。
 片目を瞑り、内面に心を飛ばす。
「ん―――?」
「……勘違いしてた。私の魔術というのは、神への信仰によるものなどではない。そもそも私は、善と悪が正反対にあったのだから」
 そう。
 跋さんは言っていた。アレを食べられるのは私一人だけ。
 一般人でもなんとか食べられる激辛焼きソバやラーメンなど、マーボーの味付けの実験台に過ぎなかったのだと。
「……そうだ。私に出来る事は唯一つ。自分の好物を、好きなだけ食べる事だけだった」
 ゆらり、と。
 前に伸ばした右腕を左手で握りしめ、衛宮士郎を凝視する。
「――――I am the bone of my mabo.(体はマーボーで出来ている)」
 その呪文を口にする。
 詠唱とは自己を変革させる暗示にすぎない。
 この言葉は、当然のように在った、言峰綺礼を繋げるモノ。
「そうか。世迷い言はそこまでだ」
 放たれる無数の剣(ほうちょう)。
 ――――造る。
 片目を開けているのはこの為だ。
 向かってくる剣を防ぐ為だけに、原材料からマーボーを作り上げる――――!
「ぐ――――!」
 乱打する剣の群。
 マーボーは言峰綺礼自身だ。
 広げた豆腐は賽の目に切られ、砕かれるたびに体が欠けていく。
「―――Bean curd is mybody,and Red pepper is myblood(血潮は豆板醤で、心は豆腐)」
 導く先は一点のみ。
 堰を切って溢れ出す匂いは、瞬時に言峰綺礼の食欲を満たす。
「な――――に?」
 驚愕は何に対してか。
 たった一丁の豆腐をも調理できぬ自らの投影物(ほうちょう)に対してか、それとも――――目前に奔る魔力の流れにか。
「―――I have eaten over athousand mabo.(幾たびのマーボーを全て完食)
     Unaware of loss.(ただ一度の残飯も出さず)
     Nor aware of gain(ただ一度の満足もなし)」
 壊れる。
 溢れ出す魔力は、もはや抑えが効かない。
 一の回路に満ちた十の魔力は、その逃げ場を求めて基盤を壊し――――
「―――突破出来ない、だって―――? 」

399僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/27(日) 11:45:47 ID:zT3jVd56
続き

 血が逆流する。
 豆腐は、もう所々穴だらけだ。
 今までやつの投影した包丁が届かなかったにせよ、その時点で言峰綺礼の体は欠けている。
 それでも――――
「―――Withstood pain to eat mabo .(客はここに一人。)
      waiting for one's arrival(泰山の席で注文を待つ)」
 魔力は猛り狂う。
 だが構わない。
 もとよりこの身は『ある魔術』を成し得る為だけの回路。
 ならば先がある筈だ。
 この回路で造れないのなら、その先は必ずある。
 ……いや、今だってそれはある。
 ただ『見えない』だけ。
 回路の限度など、初めからなかったのだ。
 せき止めるものが壁ではなく闇ならば。
 その闇の先に、この身体(かいろ)の限度がある――――
「――I have no regrets.This is the only path(ならば、我が味覚に意味は不要ず)」
 一の回路に満ちた十の魔力は、その逃げ場を求めて基盤を壊し―――百の回路をもって、千の魔力を引き入れる。
「―――Mywhole life was"unlimited mabo cooking"(この体は、無限のマーボーで出来ていた)」
 真名を口にする。
 瞬間。
 何もかもが砕け、あらゆる物が再生した。
 ――――炎が走る。
 燃えさかる火は壁となって境界を造り、世界を一変させる。
 後には厨房。
 無数の鉄鍋が火に掛けられた、煮えたぎるマーボーの海だけが広がっていた。
「――――――――」
 その光景は、やつにはどう見えたのか。
 衛宮切嗣の息子は鬼気迫る形相で、目前の敵と対峙する。
「……そうだ。マーボーを作るのではない。
 私は、無限にマーボーを内包した世界を作る。
 それだけが、言峰綺礼に許された魔術だった」
 沸々とした世界。
 マーボーが調理され続ける、殺気だった真紅の調理場。
 直視しただけでマーボーを再現するこの世界において、存在しないマーボーなどない。
 それが、言峰綺礼の世界だった。
 固有結界。
 術者の心象世界を具現化する最大の禁呪。
 言峰綺礼の魔術であり、この身が持つただ一つの武器。
 ここには全てがあり、おそらくは何もない。
 故に、その名を"無限のマーボーおかわり"(アンリミテッドマーボーワークス)
 生涯をマーボー好きとして生きたモノが手に入れた、唯一つの確かな答え―――
「―――固有結界。それがテメェの能力か……!」
 一歩踏み出す。
 左右には、マーボーを煮込む中華鍋が踊っている。
「驚く事はない。これは全て名店のマーボーを私が再現したものだ。
 おまえの言う、ヒーホーオレ外道マーボー今後トモヨロシクと言わんばかりの泰山のマーボーと比べたら取るに足らない存在だ」
 両手を伸ばす。
 蓮華で掬い取ったマーボーは、担い手と認めるようにぷるんと揺れた。
「だがな、泰山のマーボー以外はマーボーと認めない、などという道理はない。
 きさまが食べないというなら、悉くを凌駕して、無理やりその口に詰め込もう」
 前に出る。
 目前には、投影魔術を持つ最後のマスター。
「いくぞ正義の味方――――――――食うか――――?」
「は――――食うか――――っ!!」
 敵は呪文を紡ぎ、無数の包丁を展開する。
 荒野を駆ける。
 異なる二つの信念は、ここに、最後の激突を開始した。

400僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/27(日) 12:11:10 ID:oBo8hHo.
>398‐399

>392

401僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/27(日) 18:03:30 ID:aP8mDiOI
丸写しかよ!?

402僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/27(日) 18:33:34 ID:DHU.fK7g
>>398-399
あくまで一部分を抜き出すのがここの趣旨。
全体が良いと思っても全部書き出しちゃったら意味がないぜ。
良い全体の中の、更に光っている部分を抜き出すこと、
或いは他はいまいちでもそこだけ素晴らしい部分を抜き出すことにこそこのスレの意義があると思うがどうか。

最近、どうも長く抜き出してる人が多いしなぁ。台詞の切れ味を競いたいのに。
>>392-393も言ってるけれど、ここに書き込む人はもう少し吟味してからにして欲しい。

403僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/27(日) 19:19:09 ID:UqLMuCLc
全文抜き出すくらいなら語らんかで語ったほうが早い。

404僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/27(日) 19:38:29 ID:pxLqzQTs
改変スレかと思っちまったじゃねえか。
なんつーか、限度ってもんを知らんのかね。

405僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/27(日) 21:13:24 ID:PHEFxgL2
 サイト 「Hallow Swallow」 ttp://kem.shillest.net/
 タイトル 「PRISM」



 わたしは並べられた決して多くは無い名前の中から、自分の名前を探す。それは一番最後にあった。しかし、一番最後に、彼の一番奥深くにあった遠坂凛の項目には、たった一行、たった一言しか書かれていなかった。

 ────隣に居る人。




 
 読んだ時、思わず涙がこぼれました。
 積み重ねて積み重ねて、そして書かれたこの言葉。作者様が一番書きたかった言葉なんだろうなぁと自然に納得しました。

406僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/27(日) 22:38:32 ID:N3Vz.B6Q
サイト「小春日和」 ttp://coharu.itigo.jp/index_001.htm
タイトル「*落書き2*」(The beautiful worldアナザー)


もういい。

青年は死んだのだ。
赤い石のように硬い心を抱えたままで。


彼が最後まで何を考えていたかなんて、知る必要も無い。

だって。

彼は何も伝えようとしなかった。


/
上手く言えないが、この一文を読んだ時の切なさ・やるせなさはすごかった…。

407僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/28(月) 03:44:44 ID:be9RPiZM
サイト「Arcadia」  
タイトル「夜、再び」


彼は言った。
「貴方は、日常を守るんですね。そこにどんな危険を内包していても」
俺は言った。
「ああ、危険でも何でも、俺はそこで生きたいからね。―――――君は、日常を壊すんだな」
「ええ、それが辿るべき道ですから」
「そうか」
志貴は、士郎に背中を向けた。
「敵になったら容赦しない」
「こっちも同じです」


志貴と士郎の相性の悪さを淡々と描写しているのだが、
2人の静かな語りが強く印象に残った。

408僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/28(月) 04:53:12 ID:V4aM3tk6
でも、士郎は人に対してこんな丁寧な言葉使わんと思うけどなw

409僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/29(火) 06:57:06 ID:/cb8yNtg
志貴24歳、士郎18歳ぐらいならこんな感じかもな。

410僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/29(火) 11:27:59 ID:OQ5Jh4ec
葛木に対しても敬語で話してるとこあったっけ?
言峰には最初からため口だし年上だからって敬語使う男じゃねぇぞ。

411僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/29(火) 12:42:10 ID:AM6y/wsA
「失礼します。葛木先生、一成は来てますか?」
「いや、今日は見ていないな。生徒会に何か用か衛宮」
「いえ、生徒会というより一成に用があって。期末の対策とか、そろそろ立てておきたいんです」
「そうか。ではしばらく待ってみるのだな。柳洞の事だ、家に飽きて逃げ込んでくる可能性もある」
「? 俺、生徒会室にいていいんですか?」
「構わんだろう。おまえが生徒会室にいる事が問題なら、とうの昔に事件が起きている」

葛木が普通の教師と思っていたときは普通に丁寧語を使っている。
バイト先のコペンハーゲンの親子にも使っている。
言峰には重圧を払いのけようと強い言葉を使ったんだろう。

412僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/30(水) 14:55:58 ID:eYMoRtQo
まぁ言峰相手に敬語を使いたくない気持ちはわからんでもない

413僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/30(水) 15:13:21 ID:j6zsLPyY
てか、まともな目上っていないしね…

 後、HFでゾウゲンと初対面の時も
一応、敬語使ってた

414僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/30(水) 15:33:57 ID:ZNUjnuB6
そりゃ後輩の肉親だしな。
つーか士郎だって礼儀ぐらい弁えてる。

415僕はね、名無しさんなんだ:2005/03/31(木) 22:59:48 ID:nrXy4vQs
むしろ本来は礼儀とかに拘りそうなタイプだと思うな
本編中は出てくる年上が、敵と身内(藤ねえ)だから目立たないだけで

416僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/01(金) 01:43:49 ID:fAJKszio
HFではギルガメッシュ相手に敬語使っとるな。

417僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/01(金) 22:08:11 ID:ynec4/wM
unrecompensed world  ――赤い騎士は消える――

   ―――溶けた鋼鉄は心を覆い、愚者は転じて騎士と成り
        世界が奪わず報いぬままに、剣は連なり丘は生まれる―――

  _、_ 
( ,_ノ` )y━・~~~ 

418僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/01(金) 22:10:39 ID:3oTvhfb.
おう、この作品を忘れてたなって最後のAAはなんじゃいw

419僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/04(月) 00:24:41 ID:pIImpn6E
Silver's blissより

「来るがいい世界、押し寄せてくるがいい守護者。私は決して退きはしない、二度と誓いを破りはしない。この身はシロウの剣であり盾。彼が今一度生まれ出でるまで、命に代えても聖杯を死守してみせる――!」

絶望的な戦力差にも退かないセイバーに燃えた。

420僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/04(月) 00:53:13 ID:MBuHwTNQ
「旅は道連れ」

>「魔術なら、使えるさ……」
> 打たれた脇腹の痛み。潰された喉の痛み。斬られた肩の痛み。貫かれた足の痛み。そしてそれらを堪える自制心。
>そういったすべてを注ぎ込んで、右腕を突き出す。
> 威嚇ではない。それが通用する相手ではないことは承知している。ただ、敵の位置を見失わないための目印に過ぎない。


地味な部分だが、好き。

421僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/04(月) 02:39:54 ID:5hU7CHQc
>>417で思い出した
「unrecompensed world  ――赤い騎士は消える――」より

 だからこそ衛宮士郎はここに投影する。人であるオレの肉体を使い再現できる技の極致を。
 それ故に衛宮士郎はここに実行する。今この状況を打開できるであろう最良の手段を。
 そして衛宮士郎はここに幻想する。癪ではあるが、オレが認める強さの具現者を。

「遠坂、悪い。オレは絶対に退けない」 

――――ここに、幻想を結び剣と成す

 この時、この場所で衛宮士郎は消え、オレは自らの望んだ存在となる。


あーあ、やっぱりそうなるのかと予定調和だったのに思わされた

422僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/04(月) 14:29:12 ID:if/frZLo
etaFスレより

……獣の体は、首がなかった。
 たぶん、女の子の手でわたがしを千切るように、
頭を毟りとられたのだ。

―――無慈悲。すぎる。
 なんて一方的な、おぞましいほどの、暴力。

あのスレは良ネタが多いが、中でもこれは秀逸。
過程は変えず、結果だけを変えるというやや変則的な手法だが、
腹が筋肉痛になるほど笑ってしまった。

423僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/05(火) 09:20:22 ID:eP4c1QhQ
まああれだね、ネタとして名文を出すにも
「その一文を名文たらしめている部分」も書き出さないと訳が判らないというのはある。
長文になりやすい理由はそれだろう。

一文だけで名文と呼ばれるような台詞はそうは無い。

424僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/05(火) 12:03:29 ID:rGnppafU
>>423
だな。まぁ、だからってあれもこれもと引き出しては意味がない。
書き込みするときにはその辺りの見極めをちゃんとやって欲しい。他の人も言ってるけど。
どっちにしろその台詞を本当に楽しみたいなら、そのSS自体を読んだほうがいいんだが。
少なくとも、>>398-399は悪例。

425僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/05(火) 15:33:11 ID:/kg0NFYs
「雑楽部屋」 ttp://sakura-yuu-m.hp.infoseek.co.jp/ed/edtop.htm
「everlasting dream 」


「お別れです……慎二殿。己を偽る事無く……気高く、生きてくださいませ」




「"早贄貫く(カズィクル)"」
 最後の魔力を篭めて、宝具を発動した。
「"千棘の杭(ベ イ)"――」
 残虐にして冷酷、非道外道と呼ばれる由縁となった杭が、ランサーの意思を受けて次々と生えていく。かつて数万の敵兵を串刺しにし、自国の未来を切り拓いた杭が、今この瞬間、主であった慎二の、未来への道を拓いていく。



この2つの場面で目頭が熱くなった。

426僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/05(火) 18:43:15 ID:8N.lsFGo
今日の永夢更新部分なら俺は


「先輩っ」
「……ありがとう、ございました」


この台詞。
あってくれて、よかった

427僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/07(木) 10:34:18 ID:fzYEuVbM
赤い弓の断章、最新更新分より。


 花開いた七つの守りを頭からかぶって、蒼白い輝きに桃で水彩したような滲みが濡れる。
 騎英の手綱――“ベルレフォーン”――と、ライダーは喉をからした。

428僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/07(木) 20:21:14 ID:yEtbwdvs
サイト「Dust Box」ttp://www012.upp.so-net.ne.jp/dust-box/
タイトル「ニルヴァーナの夜」7.銀の鍵より


クーフーリン! 誰が知らずとも星が知っている!
その男は英霊すら及ばぬ邪悪を前に笑い、戦ったということを!



燃えたぜ……もうこの段落全部貼り付けたいぐらいに。

429僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/08(金) 00:05:36 ID:C460A8VM
サイト「4 thgin yats/ateF」
タイトル 執事のアーチャーvs金ピカ

 ……終演が迫ってくる。
 振り返ってみれば、俺の今までは楽しかったことばかりで、つい顔がほころんでしまう。
 たった二週間の昔と、生前生き抜いた今まで。
 駆け抜ける時間は速くて、掴み取る事もできなかった。けど、感謝してる。嘘みたいに幸福だった。
 飽きる事すらできなかった倫敦の日々。
 あらそいのない賑やかな日々の名残。

 ―――それはほんとうに。
    夢のような、嘘でした。

執事ネタで泣かされようとは思わなんだ ・゜・(ノД`)

430僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/12(火) 09:43:38 ID:Xx1D0slo
サイト「Arcadia」(SS投稿掲示板)
タイトル「Fate / Emiya's Lineage」

 昔、伯母さんから教わった言葉と一緒に、苦しい時のおまじないを思い出す。
 少しだけ、顔を上げて、ゆっくりと息を吸う。吐く。数回深呼吸して、息を潜める。長く細く自分の内側のリズムに合わせて呼吸を続ける。
 最初は想像。思い浮かべるのは自分の心。わたしの心象は、いつも薄く雲の掛かった夜空から始まる。風が吹き、夜空に被さっていた薄雲が剥がれる。
 わたしの心が身体を離れ、どこか別の場所へと移る。視線が変わり、見上げていた夜空が目の前に広がる。何処を見渡しても薄紫の空しか見えない。
 そして、ひとつづつスイッチを解放してゆく。夜空に星が瞬く。ひとつ、ふたつ、みっつ。よっつ、いつつ、むっつ。まだまだ増える。光が空を埋めてゆく。わたしの身体の中で、スイッチを入れるたびに何かが蠢く。それはわたしの心で、感情で、そしてそれ以外の何かでもあった。
 星は数を増して、十を超えて、二十を過ぎ、三十と八つまで数える。まだ小さくて光の弱い星もあるけど、よく見える星(心)はいつも38個だ。すべての星が輝く。空はまだ夜のままだけど、光は月や日に劣りはしない。
 わたしは全て解放して、流れに身を任せる。
 流れ出る力は、心をまどろみへ溶かし込もうと……。

単なる魔術回路の開閉なんだが、きれいな描写だなと感心した。

431僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/13(水) 13:01:24 ID:SlVwy5SI
サイト名「on the lock」ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/
坂の上のお屋敷の執事さん(の逆襲)


幸せといえば――まだ十代の頃に、己の首根を捉まえてまるで決闘でも挑むかのような表情で
「あんたを何が何でもハッピーにしてやる」
と息巻いていた遠坂凛を思い起こして、士郎は苦笑と共に煙を吐きだした。
エミヤシロウも存外安上がりだ。あの宣言を受けたその時こそが、
この世で最もハッピーだったのだから。


ギャグと燃えがうまいと良く言われてる作者さんだが、こういうしみじみとしたのもいい。

432僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/14(木) 09:46:42 ID:904Qf0Pc
431に続いてlock氏のとこから

言峰士郎の戦争監査 第17話「Fly me to the heaven」より
 
 かえりたいばしょがあって、
 あいしてくれるひとがいる。

 みんな、――皆。言峰士郎の神様だ。



 
 どこを抜き出すか、さんざん迷ってここかな

433僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/17(日) 16:12:18 ID:IhPqBO.M
下がっていたので
etaFスレより


戦いは勝利で終わった。
胸で蠢く呪いは、断罪の赦しにもなりはしない。
己を蔑む彼に、赦しが訪れる時など永遠にあり得ない。

ただ、小さな幸せを得た。
答えはこの生涯だけのもの、この命が終わると共に消え去っている、何の意味もないものだ。

惜しむ事はない。

それは先に築かれてゆくモノ、これから一生をかけて少年が積み上げていくモノなのだから。

胸に去来するものはただ一つ。
後悔はある。
やり直しなど何度望んだか分からない。
あの結末を、命ある限り、エミヤは悔やみ続けるだろう。
だがそれでも――――



それでも―――僕は間違えてなどいなかった―――



語るべきことなどない。
少年は残り、僕は去る。
記憶に留まる物は、交わされた約束だけ。


道は遥かに。
尊い約束を頼りに、少年は荒野を目指す。


久しぶりにここのスレみて一番キタやつだった

434僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/18(月) 18:45:54 ID:CLscFgHc
少年は荒野を目指すってフレーズ、どこかで見たことがあると思ったら聖剣伝説2の名曲のタイトルだ。

435僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/19(火) 17:42:23 ID:Y5HuTE6s
遡ると五木寛之(「青年は荒野を目指す」)だけどな。
漫画でそのままのがあるみたいだけど読んでないや。

436僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/21(木) 01:49:03 ID:lyBy9FZ.
on the lock ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/

どうしてこいつはこんなにも
『うん。でもこういうのは嬉しいな。俺もちょっと声が聞きたくてさ。さっきから電話と居間を行ったり来たりしてたんだ。なんか緊張してなかなか掛けられなかったけど』
 とおさかりんをゆさぶるのか――――

うん。 ごっつ萌えた。

437僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/24(日) 12:56:04 ID:KXGjPkmc
Frend Of Games ttp://www.h2.dion.ne.jp/~fog/

「リン、あの輪の中にあなたのサーヴァントも混じっているのですが」
「……アーチャー、殴ッ血KILL」

 爆 笑 。

438僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/24(日) 21:49:00 ID:NUSwlxW6
サイト「月光華園」ttp://www2.odn.ne.jp/~aac25730/
千年雨氏投稿SS『Fate / ANCIENT Ys VANISHED THE LAST CHAPTER』Vol.3より



 我に返った士郎の視界を凶暴な極光が蹂躙する。黒真珠が、向こう側より導き出す魔力を全て破壊の波動へ変換して、抗う人間を灰燼に帰そうとしていた。
「――確かに、受け取った」
 だが恐れはない。畏れる必要は何処にもない。
「オマエの世界、アンタの剣――ああ、確かに譲りうけた」
 毅然と立ちあがった彼の脳裏には二人の男の影がある。アイツに笑われるわけにはいかない。アンタの頼みもちゃんと聞いた。
 鋼鉄が鳴り響いて、二十七の撃鉄が次々上がる。閉じていた回路が覚醒する。否、新生する。芽吹いた回路は貪欲に動き始める。力が、漲る。
 だったら、後は往くだけだ。士郎は赤い荒野より貰ってきた詩を口ずさむ。
「I am the bone of my swords」
 そして俺は、剣だけで出来ているわけではない――。
 空間が熱を帯びる。黒真珠より伸びる滅びの閃光へ、士郎は右腕を翳し、謳った。

「熾天覆う、七つの円環(ロー・アイアス)――――!」


英霊エミヤから受け取った世界、そして英霊アドルから譲り受けた剣をもってダームに挑む士郎。正に燃える展開。
イース世界とFate世界の設定を上手い具合にすり合わせ、
かつただのバトル物に終わらないストーリーメイクにはただ脱帽。
フィーナとアドルの魂の再会に重ねた士郎とセイバーの一瞬の邂逅とか心を揺さぶられまくり。
私にとってFateクロスSSの最高峰。

439僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/26(火) 23:19:05 ID:cV5MLyQg
闇月夜より
「主よ。ああ……、父よ、父よ。貴方の底無き慈悲に感謝を、尽きぬ慈悲にひざまずけぬこの身をお赦しください」

「感謝を、感謝を、この愚昧なる子羊に、最後の殉する機会をお与えたもうた慈悲を」

森に挑んだ、聖堂教会の(恐らく)代行者のさっちんに出会っての台詞。
なんかすごい好きで、この人がでる話は何回も読む。

440僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/27(水) 14:05:57 ID:NpDufEbw
サイト「Arcadia」(SS投稿掲示板)
「夜、再び」

「だいすきだよ、バーサーカー」

狂戦士は、もう一度だけ優しくイリヤの頭を撫で。

「ああ、私もだ」

そして、今まで一度も開いた事の無い口を開いた。

驚いて、イリヤがバーサーカーの顔を見上げると、その顔は微笑みに彩られていて。

「私も、君が大好きだ」


泣いた(´Д⊂グスン

441僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/29(金) 21:55:24 ID:X2WMwdQg
サイト「西奏亭」ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/index.htm
「90万HIT記念天抜き 10」

「……ああ、想像しただけで心の底からぞっとした。よかった」

*個人的に最萌えな琥珀さんの台詞。
 やはりというか当然というか、天抜きは秀逸な台詞が多い。

442僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/29(金) 23:40:44 ID:MdCoCb6M
同上

志貴 「予想外の事に呆然として、それからむきになるシオンってちょっと可
     愛いよね」

まったく完全に同意する

443僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/30(土) 01:11:26 ID:5WOKDMhM
ヴァルガファンアズム/ヴァーサスリアル
ttp://home01.isao.net/yaritani/novel_001.htm

 ………。


 …………もしも あなたの見る夢が、

絶対に実現不可能だったとして、

よしんば叶っても、あなたを苛むだけのモノだったら、

私がずっと傍にいてあげると言えば、あなたは夢を諦めてくれるの?



 ―――もし お前の見る夢が、

絶対に実現不可能だったとして、

よしんば達成したとても、それがお前に何ら充実を与えてくれなかった時、

俺がもっとデカイ夢を見せてやろうと言えば、お前は俺に着いてくるか?


 本編の内容はともかく、最初と最後にくるこの文は震えた。

444僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/30(土) 01:45:22 ID:QOWHGHGg
理想郷の「Fate/In・to・G」


凛を担いだまま駆け込んだ衛宮家の庭。
そこでは、脳裏に焼きつくほど何度も繰り返し見た、あの様子が繰り広げられていた。

「……そうか。Fate―――運命」

衛宮士郎と彼の剣、セイバーとの出会いは、俺の存在など関係なく起こり得るものだったに違いない。それは、決して変えられぬ運命の絆。
土蔵の中に降り立った白銀の鎧の騎士は、外に立つライダーなど存在しないかのような、静謐な声で、その定められた問いを発した。

「問おう。あなたが私のマスターか?」


なんつーか普通に感心した。

445667:2005/04/30(土) 09:26:58 ID:WNsFThDo
>>444
俺も挙げようと思ったら既にあって驚いた
そこ、いいよな。

446僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/30(土) 09:27:54 ID:WNsFThDo
数字コテ残ってたよ・・・

447僕はね、名無しさんなんだ:2005/04/30(土) 21:35:47 ID:EfpRjztg
風鈴色喫茶ttp://www1.odn.ne.jp/~ccx51600の「金色の王」より。


「ええ、そうです」
 セイバーの右目から、一筋だけ、大粒の涙が零れる。
「王様は、間違ってなどいなかった」
 解放の涙だった。


Fateと金色のガッシュのクロスでありながら、戦闘のせの字もない異色作。
しかし、泣けた。
上の文に至るまでの流れが素晴らしい。
この作者さんのクロス物にはほんとハズレがない。

44817分割:17分割
17分割

449僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/02(月) 22:08:00 ID:kmQsWjhE
サイト「――ESP――」ttp://blog.livedoor.jp/destiny9/
いつか蘇る王』―Pause―1より

>来客。
> この時間に来る、溌剌とした誰か。
> そんなの、考えるまでもない。思い出すんだ毎日の騒々し過ぎる素敵な朝の時間を。その主役を。

>「あ」

> そうそう、そうでした。いつもこの時間はタイガーの提供でお送りしていますのでした。


爆笑とはいかないけれど、こういった軽妙な言い回しは読んでいて気持ちがいい。

450僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/03(火) 17:21:45 ID:jwn8.fAU
ttp://homepage3.nifty.com/dain-h/ 今更説明するのも憚られるdain氏のサイト。
Fate/In Britain 2nd cours/14th encount 〜きんのけもの〜より、
士郎に問いかけるルヴィアゼリッタの言葉。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

少女は、つん、と顔を上げ、挑むように俺を睨みつけた。

「髪は白く透けませんのね?」

「ああ」

「肌も黒く染まりませんのね?」

「ああ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

……なんつう優しい台詞だ、と思ったよ。

451僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/04(水) 20:32:15 ID:F9iV2Wfo
理想郷の「Fate/In・to・G」

「ゴットハンド。一定ランク以下の攻撃を無効にし、
十二回殺害されない限り生き返る蘇生魔術の重ねがけ。
自己の肉体を宝具とする英雄ヘラクレス―――確かに強力ではあるか、
我の剣群はそれすら貫くぞ」
「なっ―――何者なのよ、私は知らない、アナタみたいなサーヴァント、知らない!!」

なんかこう、ここまでの流れを知って読むとかなり良い

452僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/09(月) 23:32:33 ID:ctHOI6cE
サイト名「THE POSSIBLE AND THE ACTUAL」
ttp://www5f.biglobe.ne.jp/~riuichi/index.html
ギルガメッシュ英雄譚
ACT8 「羊飼たる統率者」より

 故に人は────」

 彼は空を見た。遠く、遠く。一際楽しげに笑みを零し、噛み締めるように、唄うように呟く。

「人は、自ら神を捨てたのだった────」

数ある金ぴかものの中でも一二位を争うほどかっこえぇ
その後の展開も他のものとは一味違ったものに早く続きがみてぇ

453僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/11(水) 00:24:14 ID:UrFfjJio
公式応援SS「私が、何とかしてあげる」より



>熱い。目が。眼球が。脳髄が。
 溶ける。弾ける。修復など、望むべくもなく、粉々になるまで砕け散る。

 ――訪れる暗闇。その先を、目指す。

 ――そして至る。向こう側に。

 ――もはや、視界とも呼べぬ『認識空間』で。

 ――俺は、あの吸血鬼と『眼』を合わせた。

 ***

 愕然とした。
 彼女は、その『奇跡』を前に、打ち震えた。
 未来から、過去を見ていた彼女の『視線』と。
 今だけを見ていた彼の『視線』が。
 何を、どうやって、交われるというのか。

 十数kmの距離など、完全に忘れ去って。
 彼女は、錆付いた機械人形のように、ぎこちなく、動き出そうと……。

 ――流星が落ちてくる。
   胸を貫く。
   衣服を。皮膚を。筋肉を。骨を。
   その先の、心臓を。

「あ、か、あぁ……」
 時間など、もう、操っても無意味。
 だが、吸血鬼は……マミサカは、再度、己の内世界を外に広げた。
 遅く。可能な限り、遅く。
 『今』を、全霊で感じる。
 逃れる術なき死への『過程』を、細胞すべてで、堪能する。

 それは、衛宮士郎が、彼女にくれた。
 最初で、最後の………………。
 …………。
 ……。



長くてゴメン。
なんか今日幾つかのスレで話題になってたようだから、保存しておいたのからあげてみる。
いや確かに良い燃えシーンだ。

454僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/11(水) 09:42:28 ID:w3gzk3kM
BARRACKSの「Bitter Beater」 ttp://www4.tokai.or.jp/barracks/

 万言にかえた一発だった。あらゆる誓いが胸を去来した。瞬時に焼きついた。一年前のような見栄は忘れている。
謝罪でもある。泣き言でもある。『士郎』、といいたかった。絶対に殺させないという意志もあった。
努力した人間は報われるべきだ、だから貴方は救われなくちゃいけない。世界になんて戻らなくてもいい。逃げられるなら逃げた方がいい。
士郎は大丈夫、と凛は思った。わたしが一緒にいる。ずっといる、幸せにする。
アンタみたいにひねくれさせたりはしないし世界にも渡さない。だから、だから――
 別れを告げたかった。


士郎と凛と弓は色々とバランス難しいとこなんだが――――
その辺り、これは自分の中で一番の名文。

455僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/11(水) 16:00:30 ID:8CUk6thk
10=8 01氏が「ever」に寄贈した「王様絶対命令遊戯」

「ま、魔術少女トオサカちゃん、参上〜なのだぁ♪ きゃるんっ♪」

禿ワロタ

456僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/12(木) 20:40:02 ID:JWtE5YX.
サイト名「Hocus Pocus」
ttp://www.alpha-net.ne.jp/users2/skd004/index.html
「ロンドン時計塔案内」

 キングス・クロス駅の9と3/4番線にはホグワーツ特急が止まる事は良く知られているが、地下鉄ピカデリー線と営団半蔵門線が相互乗り入れしていることはあまり知られていない。これに乗って三越前駅で銀座線に乗り換え、末広町で降りればそこはもう秋葉原だ。
 日本橋三越の地下1階にハロッズ・ティールームがあるのは、こういうカラクリがあってこそなのである。



 こういう発想はどうやったら生まれるのか、一度作者さんの頭の中を覗いてみたい。

457僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/13(金) 11:27:30 ID:.d3K6wKY
>>456
風が吹けばというかなんと言うか……

それと同じところで印象に残ったもの。
------------------------------------------
「まあ、マクドナルドだからな」
 なるほど。
「マクドナルドじゃあ、仕方ないな」
------------------------------------------
確かに仕方ないな。

458僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/14(土) 01:59:36 ID:I8Q.r.oQ
>>457
それって元ネタなんだっけ

459僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/14(土) 02:02:48 ID:T7JCYuNo
>>458
映画版デビルマンじゃないか?
「生きていたのか!」
「サタンだからな」
「サタンじゃあ、仕方ないな」
最後の台詞は2chで付け足されたものらしいが。

460僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/14(土) 04:40:50 ID:hroTwpic
>>459
DBの悪運№1の男、ミスター・サタンを思い出した。

461僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/15(日) 01:43:22 ID:wVujJUYA
瓶詰英雄そのじゅうろく

「慎二、魔術師はそういう事を気安く教えるものじゃなかったと思うんだが。
 また桜に折檻されるぞ?」
「衛宮、馬鹿だろ。むしろ折檻して欲しいから教えてるんじゃないか」


マゾ慎二ワロタw

462僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/15(日) 01:44:36 ID:wVujJUYA
失礼、瓶詰英霊だった。

463僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/15(日) 21:29:23 ID:L4COiAas
>>453
公式応援SSを保存してたサイトって閉鎖したのか?
サイト名忘れたからググッても要領よく見つからない……

464僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/15(日) 22:39:28 ID:EAWEnGJE
>>463
ぬう、そんなサイトがあること自体俺は認知してなかった。
あるなら俺も知りたい。

465僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/17(火) 19:28:10 ID:DmO1qjhE
山が動く。
暴威を避けろと直感が叫び、理性がその後を押す。
しかし闘争の衝動が踏みとどまらせ、戦いの経験が槍を手に、勝利への渇望が体を前に。
落ち迫る破壊を読み、受ける痛みの対価を吊り上げる。

―― 一閃

大地が揺れ、赤い花がぱっと散る。
しかし、どちらも倒れることなく再び離れる。

「ち、浅かったか。 存外痛みに無頓着ってわけじゃねぇのな」

計算違いにむくれる稚気。
再び振り上げる紅い牙。

「次ははずさねぇ」


兄貴かっこいいよ兄貴。
兄貴主観の戦闘シーンってあんまし見ないけど、
全編兄貴シーンで一杯なSSってないかねー?

466僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/17(火) 19:33:49 ID:o6PRQbFg
>>465
せめてSSタイトルぐらい書いて欲しい……どこの作品だか全然わかんねーYO!

467僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/17(火) 19:37:09 ID:BMhtzVhA
そういった輩には言っても無駄。
自分が読むSSは全ての人間が目を通していると思い込むし、
注意しても他人のレスは読まない。
例えばココではSSの内容しか読まない。

468465:2005/05/17(火) 20:39:28 ID:DmO1qjhE
>>466-477 すまんです。
コピペで塗りつぶしてました。

「雑文流しの部屋」の『妄想を書いて自己満足に浸る』です。

469僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/17(火) 20:42:20 ID:o6PRQbFg
要求した手前もあるし、なにより少しばかり興味が湧いたので読みに行ってくる。
ノシ

470僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/22(日) 15:58:02 ID:eue/HAKs
最近ないな、一文で痺れた、とかいうの。

471僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/22(日) 20:35:56 ID:CCk/hByU
そもそも良作の量が減ってるからな。
最低系にも光る一文くらいあるかもしれんが、それを見つけるためにストレス溜める気ねぇし。

472僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/23(月) 00:19:25 ID:lT8IvS5c
>>471
良作が減ってるというか良作『作家』が減り始めてるような……

473僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/23(月) 10:57:57 ID:7nHLqRXY
型月系は今も良作が続々と量産されてる珍しいジャンルだと思う。
一時の盛り上がりほどではないのかもしれないけど他ジャンルも知る人間としては
うらやましいほどのレベルを保ってる。

まあ要するに何が言いたいかというとおまいら贅沢すぎ。

474僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/23(月) 11:36:29 ID:jBJLqOKY
良作はあるが全部静なつばかりの某ジャンル

475僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/23(月) 17:54:11 ID:Qqowguas
贅沢だろうが何だろうが減るのは憂慮するもんだし、
他所見てマシだ言われても他所見ないからどうでも良いし。

476僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/23(月) 19:49:21 ID:jBJLqOKY
うるせえ黙れ

477僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/23(月) 21:18:59 ID:GN.NcHxs
サイト名 「on the lock」
ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/index.html
ウェブ拍手SS
言峰士郎の戦争監査 第10話「イミテーション/ゴールド」

「さらばだ友よ――いや、なかなかに楽しかったぞ」
 小さくそう囁いた。面と向かって言わなかったのは、照れくさかったからだ。
 己の拳を見下ろす。不思議だ。過去にこれほどに高揚した戦はなかった。無様な敗走であるのに!
 眼を閉ざす。地響きはもう、すぐそこまで。長く息を吐くと負けじと声を張り上げた。
「さあ来るが良い神の子よ。お伽噺の英雄は、最後は王を打ち倒すと決まっておろう――!」
「■■■■――――!」
 ギルガメッシュが振り返ると同時に眼前の大樹が爆ぜた。バーサーカーが木片を撒き散らしながら躍り出る。
「通さぬよ」
 英雄王の背後の空間が揺らぐ。それを感知したのか、バーサーカーの疾走が止まった。
 狂おうとこれだけは理解できたらしい。あのサーヴァントを越えねば、言峰士郎に追いつくことは叶わぬことを。
「通さぬ。あの雑種は我の友よ」
 ギルガメッシュが静かに鍵剣を掲げる。金の鎧が身を覆う。
「あの雑種は、我が友よ!」
 ぎらりと月光を反射する鍵剣を振り下ろす。揺らぎを突き破るように顕現する剣。剣。剣。その数、百に手が届く――!
 おぉん、と剣群が、剣軍が啼く。英雄王はそのうちひとつを無造作に掴むと地に突き立てた。
「聴け者共、今宵の戦は撤退戦ぞ! 再び鞘に納まる事は無いと思え! 殿(しんがり)は我等だ。なに、難しいことはない。小汚い雑種の小僧を一匹逃がすだけだ!」
 この世は正義で溢れている。ならば、己は切り捨てられた一の為に戦おう、と泣き叫んだ偽善者。
 戦えば戦うほど、《この世全ての悪》に侵食されていくというのに。
 あの男には、千の財全てを賭ける価値がある。
「我に続け――!」
 王旗が次々と大地に突き刺さる。
 剣軍は震えに奮えた。
 王たるものが先陣を切り、
 王たるものが続けと叫ぶ。
 これに応えぬ臣がおろうか――!
「■■■■――――!!」
「チ――!」
 バーサーカーの斧剣が、ギルガメッシュの剣戟を物ともせずに振り下ろされる。切るのではなく、叩き潰すための一撃。ギルガメッシュが剣を構えなおす。だが、この衝撃はその防御ごと圧壊させるだろう。
 大上段からの岩塊は、しかし飛来した剣に弾かれた。
「褒めてつかわす!」
 王守の誉れを受けた剣は誇らしげに砕け散った。英雄王の剣は鋭く、狂戦士の腹に一撃を与える。咆哮と共に振り回される斧剣から大きく距離をとると、ギルガメッシュは剣を頭上に掲げた。
「欠けよ、折れよ、砕かれよ! よもやその身を惜しみはすまいな。貴様らが我が蔵に収められたのは、今宵この一戦の為に在ると知れ!」
 英雄王は再び闇に染まった狂戦士へと踊りかかった。
 黄金と凶つ星が激突する。
「全軍――」
 およそありえぬ命令だ。掛かれ、ではなく。突撃、ではなく。
 誇り高き敗走。
 敵本陣へと真っ直ぐに――――、
「退却はじめぇぇぇぇぇい!!」


王さま格好よすギル。

478僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/23(月) 22:17:58 ID:wMsZ9OrE
>>477
まあそうカリカリするな。ただ忘れただけかもしれんのだから。

479僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/24(火) 00:14:50 ID:gW2Le/96
この戦争が始まったとき、全てをの悪を容認するほどの覚悟を決めていた遠野志貴はもういない。
悲しいくらいに狂っていた遠野志貴はもういない。
キャスターと共に戦い。衛宮士郎と出会い。
英雄達の生と死を見てきた中で、本来あるべき貴い志を見出していた。

生ハム氏の「Fate/stay night-月姫-」より

名前ネタをこうもうまく使うSSを初めてみた。

480僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/24(火) 17:29:19 ID:93QOk0rQ
フェイクスター衛宮 我が骨子は捩れ狂う
ttp://em-re-suzukimcp.hp.infoseek.co.jp/newpage2.htm

「シロウ!」

「さよならだ、セイバー。俺はお前を愛しているが、お前に俺の愛情を強要することはしない。

 だから俺は過去の自分に立ち返る、迷い無く愛情を感じられたあの頃に、そう―――!」



 一旦息を区切り、



「俺はまた、フィギュアを愛せる人間になって還って来る!!」

「アホですか貴方はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

今までそんな馬鹿ななシリアス展開だったのが綺麗にオチがつきました。
秀逸。

481僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/24(火) 18:44:38 ID:BWw008uY
SSもどきの部屋 雑文流しの部屋 5/23 ttp://www.geocities.jp/ss_modoki/

「そうか、僕って」

――遠坂さんに恋する以上に。 あの、『あかいあくま』に鎧う事を忘れさせるような、一瞬でもそうできるような、そんなものに成りたかったのか。

小ネタで出てきた人間をうまく使った、いい話だと思う。マジで。
読んで損は無いと思う。

482僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/24(火) 23:47:46 ID:INX7mKr2
Arcadia SS投稿掲示板「蟲の檻。」より

「ねえ、士郎! 私何でもするっ! 何でもするからっ! もう私を置いていかないで! 一人で、一人で行かないでっ!!!」

この文面だけ見るなら「凛がこんな女々しいセリフ言うわけねぇ」と思うが、物語の流れを知っていると非常に納得できると言うか、
こんなセリフを言ってしまうほどに凛の悲しみが深かったのかと思うと泣きそうになる。
…一番大切な人を悲しませて何が正義の味方か。

483僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/25(水) 14:10:51 ID:Yj6hHx6E
>>482
なみだが とまらない

どうしてくれるーー!・゚・(ノД`;)・゚・

484僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/26(木) 12:01:16 ID:.fsf6i2c
Arcadia SS投稿掲示板
SSタイトル『Fate / Refrain』

「私は魔法使いになるの」

なんでか知らないが涙腺にきた。
英雄を名乗る男に、「夢みたいなこといってないで、少し地に足をつけた方がいい」といった少女の夢。

485僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/26(木) 15:07:37 ID:rPq8bleE
小春日和 「サーバントなわたしたち」


ダークグレーのスーツに赤いネクタイを締めた男は、アパートに帰りつくと、ポストに刺された剣の 束を引き抜いて小脇に抱える。
今日は少ないな。抱えた感触で本数を数えながら、玄関の鍵を開けた。

部屋の中に入ると、電気をつける。
六畳一間の和室は、男の性格を表しているのかキチンと整理されていた。

剣の束を物置のなかに広がる赤い丘に放り込むと、剣は自動的にばらけて丘の大地に突き 刺さった。
今回の営業先は、あまり剣製の盛んな時代じゃ無かったらしい。刺さった位置で把握する。



この話、こういうとこの小ネタのアイデアに脱帽モノ多い。

486僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/30(月) 06:20:30 ID:0sVa6fss
The crow of sesame
「掌編ナンバーズ#06 我が為に腹は鳴る」

 ぐぅ〜きゅる〜〜。きゅるきゅるぐぅ〜。
 開幕を告げる鐘が鳴る。戦争勃発、闘え闘え猛獣達よ。それを手にするはただ一匹、飢えた獣が咆哮す。

「セイバーァァァアア…………!!!!!」
「タイガーァァァアア…………!!!!!」

 鐘が告げるは誰が為か。いやいや、答えは唯一つ――――腹が鳴るのは我が為や。

腹ぺこネタではじめて笑ったw

487sage:2005/05/31(火) 21:30:25 ID:RlZMPIVY
「だがそれは本物を持つ我に対する侮辱だ。いいか、偽物は所詮偽物。本物の輝きには敵わぬ事を、その身を以て知れ」
同時に放たれる宝具。だが既にそのようなものはアサシンの眼中に入っていなかった。
このままでは間に合わない。
加えて私の全身は無数の剣や槍で傷つき、満足には動かせぬ。
故に間に合わないか? ――――否、そのような事あるまい。
間に合わぬならば間に合わせるのみ。
偽物ならばそれでも構わぬ。
しかし、全てを愛でることが私の存在意義ならば、このような所で屈する訳には行かぬ――――!!

 

 

 

「――――――――秘剣」

 

 

 

花鳥風月。彼の愛するもの。花を愛で、鳥を見つめ、風を感じ、月に酔う。
そのような心優しき男は無数に飛来する宝具を前に、自身と同じく正式な銘を持たぬ長剣をかざし、

 

 

 

 

「――――――――――――――――燕返し」

 

 

 

花を枯らし、鳥を断ち、風を消し、月を裂く。
鬼であろうと魔であろうと、古代の王であろうと斬り刻む秘剣を放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――― 一つの命を愛でるために。



最近開設したサイト。読んだ時鳥肌立った。
これで処女作品なんだから才能ある奴はあるよなー。
トップの日記もなかなか面白いしこれからが楽しみ。

488487:2005/05/31(火) 21:32:36 ID:RlZMPIVY
悪いsageる所間違えた。
上のは風見鶏「sad wing」

489僕はね、名無しさんなんだ:2005/05/31(火) 23:13:14 ID:.TFPoE6A
>>402

490僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/01(水) 02:09:53 ID:EsqW06QE
月姫とジョジョのキャラが同じ学校にいたら 第三部>>384

青子「私の名前が野比のび太みてェーだとォ?」

491僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/01(水) 05:11:07 ID:Ln.LHRd2
>>487
このサイトってどうやればいける?
ググっても見つからん。

492僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/01(水) 07:26:18 ID:ep3wbzpk
487じゃないが、風 見 鶏でぐぐるよろし。
SSの名前でLinksにも登録されてる。

493僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/03(金) 19:05:37 ID:ZIpRVkP6
487読んできた。


蒼き魔槍兵が跳ぶ。その跳躍はまさに獣のそれである。


 

 

 

「―――――――刺し穿つ」

 

 

 

 

――――もしこの世に神や運命というモノが存在するならば、それはクズだ。
契約したばかりのマスターの令呪が奪われ、いきなり新しいマスターからの束縛を受け、一度としてまともな戦いは出来ず、結局、勝機の薄い戦いを強いられる。
その上俺に逝けという神や運命を、誰が信じようか。
もしそれが本当に神によって作った俺の運命というならば、そんな朽ち果てた運命なぞ突き穿ち、そんな腐った神なぞ刺し貫いてくれる――――!!

 

 


 

 

 

「死翔の槍――――――――――――!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 ランサーの手から槍が離れる。
神速――否、神の道理を貫いた速度でゲイボルクが英雄王の心臓に向けて放たれる。
それと同時にギルガメッシュは王の門から無数の宝具を放出させる。
「な――――に」
自分の絶対的な攻撃力を持つ宝具が尽く一本の槍に弾かれるのを目の当たりにし、ギルガメッシュは絶句する。
飛来する宝具は古今東西30にも及ぶが、ゲイボルクの僅かな足止めにすらならない。



俺は敢えてここがおすすめ。
物語上、負けるんだけど読んでる時は勝つのかと思った。

494僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/04(土) 20:59:00 ID:YsV9sxec
Arcadia SS投稿掲示板「蟲の檻。」より

「やる気、出ただろう。殺したくなっただろう。じゃあ殺し合おうか。無様に行こうぜ、格好悪く行こうぜ、誰の期待も裏切るような汚さを見せてみろよ」

慎二が士郎との戦闘開始時にかけた言葉
慎二の言葉なのに何故かスキ

495僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/05(日) 00:01:09 ID:0p5OQkkw
「地獄へ至る道は善意で舗装されている―――なんちゃって」


霧街譚第二話でのオリキャラ魔術師の台詞。元ネタは英語の諺っぽい。
士郎とその周囲の人間を評しての言葉みたいだが、たしかにそうだな。

496僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/07(火) 13:53:07 ID:aCxrNIdo
『Turn F episode-16〜新たなる戦い編〜』より

「……なぁ、もう聖杯戦争なんてやめてオッパイ戦争にでもしないか?」

 たった一行でなんて破壊力w

497496:2005/06/07(火) 13:53:52 ID:aCxrNIdo
sage忘れゴメン。

498僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/07(火) 21:24:46 ID:cvhJmp3w
>>496
そのSSなら

「凛の乳で何が出来るというのだ、衛宮士郎。かくも高潔なるオッパイ戦争にあのような広野……地平線でも拝みたいのか? 馬鹿め、我らが目指すべきは遥か高き頂ではないか。サハラ砂漠に用はない、私が求めるのは――」

笑い死ぬかと思った。

499僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/11(土) 17:48:28 ID:KwKYfx7.
Arcadia SS投稿掲示板「Fate / Emiya's Lineage」


「答えは得ました。大丈夫ですシロウ。私には、還る場所があるのですから」
 私は還る。千年の時を溯り、あの森へと。
 そして、必ずもう一度、私は還るのだ。
 私が最後の手にした、剣の元(我が家)へ―――


何気にセイバーGOOD END風味な雰囲気

500僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/12(日) 23:01:02 ID:f91Ea5tM
Arcadia SS投稿掲示板 「正義の味方の居る世界」

衛宮士郎は固有結界「無限の剣製」を使えない。
それは、アーチャーとはあまりに心象風景が違う事もあるが、
それ以前に今の衛宮士郎は心象風景を外に出す必要はない。
衛宮士郎の立つその場所が、既に剣の丘であり、

  体は 剣で 出来ている       
 「I am the bone of my sword.」

心は硝子だとか、ただの一度の勝利もなしとか、
我が生涯に意味は不要ずとか、そんな泣き言はいらない。
俺は、剣の担い手でも、持ち手でもない。

       故に 我は 無限の剣なり 
 「―――I am the“unlimited blade works”」

俺自身が、無限の剣なのだ。

今特に気に入ってる作品の一つ。士郎がかなり多彩な武器を使っている。
あと、タイトル通り「正義の味方」がいる。登場もしないし名前も出ないが
「あの人」や「アイツ」と思われる人たちが居る。

501僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/13(月) 12:42:42 ID:aud5f5pM
>心は硝子だとか、ただの一度の勝利もなしとか、
>我が生涯に意味は不要ずとか、そんな泣き言はいらない。

>そんな泣き言はいらない。

>泣き言

(つД`) アーチャー・・・泣き言って・・・泣き言って言われてるよ・・・

502僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/13(月) 12:51:51 ID:OdTFc4mw
>>501
まあ最低スレでおもいっきり叩かれてるSSだし

503僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/13(月) 15:09:24 ID:B8xoJJJw
>>500
作者が宣伝してるって勘ぐっちゃうほどつまんねーSSだよなw

504僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/13(月) 16:09:19 ID:zXhW1eBE
無限の剣製の改変は書き手の士郎観が出るようで面白いな。
上のとターニングFateと永夢、あとは月光剣にも出てたっけ?

505僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/13(月) 20:06:44 ID:RSvQ6Cyc
月光剣の詠唱はセンスが無さ過ぎる。
話自体は割と好きだが。

506僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/14(火) 00:22:32 ID:xb4yQr7U
つーか絶対自演多いぜ。

507僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/14(火) 00:28:09 ID:mkZX93XM
何を今更

508僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/14(火) 05:29:01 ID:Z.UhfDXg
自演じゃないやい! ライ〜ンドだい!

509僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/14(火) 07:46:59 ID:YcnRza76
KGもうぜーよ、荒らすな。
巣に篭ってろ。

510僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/15(水) 20:45:19 ID:38acA.sg
てか「一度も理解されない」がアチャの泣き言で、それを受けて本編士郎は
「一度の勝利もなし」「生涯に意味は要らず」で、
みんな幸せなんて夢は叶えられもしねーし無駄なことだけど俺は目指すぞ、
と新たな決意を表したのではないか?
なんでその士郎改訂版の方が泣き言なのだろう。

511僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/16(木) 00:09:02 ID:aot0adxc
この作者的にはそれすら泣き言に分類される…のかなぁ。

512僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/16(木) 00:19:12 ID:7qAUYAdE
>>511
もともと自作晒しスレで書かれてた最低SSだしね。
その後理想郷に投稿した挙句、ボロカスに叩かれて凹んでたみたいだけど。

513僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/17(金) 02:26:30 ID:SDPiWUvs
まあ、あれだごちゃごちゃ言ってる暇あったら一人でも多く助けようぜっ、て
事じゃねえの。

514僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/17(金) 02:38:01 ID:EIEk4vyM
ま、自演カエレってとこだな。やるにしてもばれないように。

515513:2005/06/17(金) 02:42:09 ID:SDPiWUvs
>>500とは別人なんで、そこだけはよろしく。

516僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/17(金) 15:08:43 ID:61HXPmgs
とりあえず雑談スレに帰れ

517500:2005/06/17(金) 23:19:32 ID:voMrCW4U
断じて作者ではないぞ。気に入ってるのだって士郎がいろいろやってるの
想像してよくこんなん出せるなぁと笑えたから。あと「俺自身が、無限の剣なのだ」
ってのは他は別として気に入った。とにかく言いたいのは、俺はアレの作者じゃねぇ。

518僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/18(土) 01:17:05 ID:EBfITHUQ
+さべーじがーでん『魔術師はトイレに行かない』

「私がホムンクルスだってのはもう知ってるわよね?」
 誰の確認を取るわけでもなく辺りを見回してから言葉を続けた。
「本当の人間じゃないの。生きた人形。造られた生。……だから全てが人間と同じなわけじゃない。本来なら服もご飯もいらなかったでしょうね。睡眠も。
……当然、感情だって余分だわ。でも、まぁ、あることに不満はないわ。色んな服を着れば士郎に可愛いって言ってもらえたし、士郎の美味しいご飯を食べられたのは本当に幸せだった。士郎と同じ空間で眠るということがこれほど安心を覚えるものだなんて知らなかったし。私が私であるためにこの喜びも悲しみも怒りも、全部必要だったと思う」
「……イリヤ」
 心に迫るような告白。士郎はそっとイリヤの肩に手を廻すとそっと抱きしめた。言葉にしなくても――伝わる気持ち。
「でもね」
 イリヤはシロウの腰を抱きしめると「エヘヘ」と笑ってピョンと離れた。ふわりと舞う銀色の髪。
「お爺様はたった一つだけ、私(ホムンクルス)と人間を区別したの」

「それが――うんこ」

 台無しだった。

まさに水に流すような台無しっぷりが心に残る名文。ちょっと反則気味だが。

誰だって昔はちんこうんこで笑える純粋な子供だったじゃないか……。

519僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/18(土) 12:23:42 ID:PnIgzKXw
age

520僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/19(日) 13:48:23 ID:Jf9PkRc2
>>517
作者さん宣伝乙!(・∀・)

521僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/19(日) 16:00:09 ID:UEMgz.oc
煽るな

522僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/19(日) 20:50:57 ID:Gn6Y4XDQ
下手に否定するから作者扱いされるんだろ

523僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/19(日) 20:55:18 ID:UEMgz.oc
「花神の夢」 ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/9757/
「月に棲む雲」一部十話「棲家」

 他になにがあるというのだろう。
 遠野志貴は、あらん限りの全ての思いをこめて、神を呪う。
 俺は、こいつ一緒に、もっともっと。
 ―――ここで生きていたかった。
 慟哭さえ無意味な虚無の中、遠野志貴は、真なる終わりの無慈悲を知った。

   〜〜

「ねえ」
 過去のものでなく、今も続く、永遠の途中だと伝わるように。
「志貴?」
 愛の音を、そっと、唇に。

「愛してるわ」

  〜〜

「でもさ、アルクェイド」
 強く、強く、抱きしめる。
 離したくなんてなかった。永遠に、永久に、無限に、二人でいたかった。
 でも、それはできない。それが悔しい。信じられないくらいに悔しい。堪えられないくらいに悔しい。身を引き裂かれるほどに、悔しい。
 だってさ、知ってるだろう、アルクェイド。
 俺は、俺は。


「―――お前の百倍、お前を愛してた」

  〜〜

良作の多い人だけど、このシリーズは別格だなと思った一部最終話
最初から最後まで名文と名台詞ばっかり

524僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/19(日) 23:08:03 ID:Jf9PkRc2
>>523

残念っ!>>390で既出ですからー!!

525僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/19(日) 23:45:49 ID:6haG92FA
]
嘘予告を発表する祭りより
Fate/Street Fighter から

「俺も若い頃赤毛だったんだ」
「おい」

なぜかツボにきた

526僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/19(日) 23:52:17 ID:IHNjT0Ck
>>525
それじゃあ俺も便乗
ぽー氏のFate of Dragonsから



 全ての戦士は、竜である。

527僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/20(月) 00:18:56 ID:b2e5dZeU
ダイとのクロスは本当に書いて欲しいよな。

528僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/20(月) 21:16:11 ID:LeKir9ZM
嘘予告祭りは名言の宝庫だよなあ。
lock氏の ドッコイダー剣(ブレイド)〜運命の夜にドッコイ〜より

其の咆哮は月下の夜に高らかに高らかに。
 止まることなく惑うことなく屈することなく斃(たお)れることなく尽きることなく消えることなく阻むものなくそして、
 断てぬものなどありはしない――――!

「待たせたな諸君。許せよ終幕(オーラス)には間に合ったっ!」
「衛宮くん!?」
「先輩!?」
「シロウ!?」
「まさか、衛宮が……!?」


「正義を示せと孤高のヒーロー、赤いボディのナイスガイ!
 夢見て走った理想の果ては、届かなくても意味があるっ!
 株式会社オタンコナス製造超特殊汎用パワードスーツ弐式、ドッコイダー剣(ブレイド)ッ!
 ご期待応えてただ今参上!!」


 このクッサイ口上にしびれた。

529僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/20(月) 21:16:30 ID:Ie57FiGk
これ自演だろ
ていうのは書き込みの雰囲気で分る

530僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/21(火) 22:30:16 ID:rvvxco2w
じゃあ自演やっていい?(ぇー

531僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/22(水) 01:58:41 ID:bW0xA.26
いい加減にしてくれ。

532僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/26(日) 15:21:42 ID:JcmHDkbM
フチナシ ttp://www.geocities.jp/psk3233/
「赤い弓の断章」

「どちらさん?」
「……」
「……」
 私が誰なのかわかるわけもない。藤ねえは腰を上げて首をかしげる。その、仕草が私を射抜く。俺が、藤ねえに告げた別れは、どんな言葉だっただろう。家族だったんだ。だのに、俺は手紙一枚で片をつけてしまったような気がする。
「……なんだ士郎か」
 私の呼吸は、きっと止まっていただろう。


藤ねえとアーチャーの会話。泣いた(´Д⊂グスン

533僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/26(日) 19:53:09 ID:VTK2iDMs
じゃあ、漏れも断章から一つ。



「立派です」



ブワッ

534僕はね、名無しさんなんだ:2005/06/28(火) 02:53:56 ID:LZ4MZqZE
事務狂 ttp://www.geocities.co.jp/Milkyway-Cassiopeia/9563/
Fate/stay night-月姫-より

「この世一つ、それも高々悪如きでは足りぬ。そうは思わぬか? 神殺し」

ギル様かっこいいよギル様

535僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/02(土) 14:08:51 ID:oCiL6D.2
木漏れ日喫茶 ttp://komorebicafe.hp.infoseek.co.jp/
Fate / other night より

「私はね、アーチャー。決めたの。決意したの。誓ったの。例え英霊になって酷い光景を見たとしても、例え救いがない破滅を万と迎えたとしても、絶対に諦めないって。絶対に後悔しないって。目的の為なら、目を覆うような悲惨な世界を延々と見たって厭わないって。その私が、たかが百や千や万や億や兆の絶望如きで挫ける筈がないでしょう?」



「――――」

 アーチャーは息を飲む。

 その、余りに不遜で厚顔な物言いが、自分では決して届かない高貴さだと悟ったが故に。

セイバー(アルトリアに非ず)の台詞。彼女の真名を知った上で見れば、凄まじく彼女らしい台詞だと思う。

536僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/02(土) 19:56:33 ID:FPZdkPSI
事務狂 ttp://www.geocities.co.jp/Milkyway-Cassiopeia/9563/
Fate/stay night-月姫-より

「いつか、心に決めたあの想い」
 立ち位置は同じ。だが確実に違っていた。心の位置。それが、逆転していた。
「あえて今、ここで口にしよう」
 ギルガメッシュが左腕で宝物庫に手を伸ばす。その手が握ったのは、青く輝く盾。全てを反射する、神話の盾。ギルガメッシュがそれを構えるより早く、迅雷の如き速度で志貴の腕が走る。音も無く死んだ盾を見下ろし、ギルガメッシュは笑った。
 志貴は睨む。ギルガメッシュの体に走る総数十九の線を。
「ギルガメッシュ、貴様を──」
「く、はは、ははははははは……! 終焉など、このようなものか……」
 言霊は一つ。
 遠野志貴の存在意義。

    コ ロ ス
「──斬刑に処す」

 
 「斬刑に処す」で燃えたのは初めてだ。

537僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/03(日) 12:38:52 ID:qqgANZNI
タメのある決め台詞は、場合によっては無茶苦茶格好良くなるからなぁ……

538僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/03(日) 15:28:30 ID:ByelKX9c
>>536
嘘言うな。
最初のギル戦での「斬刑に処す」にも燃えたんだろ( ´∀`)σ)Д`*)

539僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/03(日) 15:34:46 ID:eg8VeLw6
tomoタンとこttp://www.lighter-flaming.net/ssbbsv2/patio.cgi?mode=view&no=12
Tabula Rasa

 そして、これで最後になる。
 頻発した全ての異変が不意に途切れたある日の夜明け前、狭くはない街のどこかで、寄り添うように
息絶えた少年と少女が、いたらしい。


淡々とした筆致ゆえに凄まじくインパクトがあった。

540僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/05(火) 01:59:42 ID:fijc0VQw
>>536
ここには俺も卒倒しそうなくらい燃えた。

541僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/05(火) 02:01:26 ID:fijc0VQw
すまん、ageちまった。

542僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/07(木) 22:12:13 ID:t84XU5jY
理想郷で最近読んだもの特集

Letters from no one
ttp://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?all=823&bbs=type-moon


 私は吐くものも無くなって血を吐いた。
 あの時と同じ恐怖が体の底からわき上がってくる。
 体は異常に熱く、同時に心が異常に寒かった。
 恐ろしさに体が震える。私は血を吐き続ける。
 姉さんが追い詰められたような顔で何か叫んでいる。

 ―――そうだったのか。あの女性は……

ネタばれになるからここで止めとくけど、スゲー恐かった。

Silent Labyrinth
ttp://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?all=944&bbs=type-moon

「子供が生まれたと聞いて楽しみに待っていたものを、なんとまあ見事にのけ者にしてくれたものよ。こぼれんばかりの祝福を用意していたがもう遅い。海に沈んだ巨大な蛇に命じて娘の命を奪うとしよう。16歳を迎えた日の朝に、城の東塔で糸紡ぎのつむに刺された姿を見て嘆き哀しむがいい!」

まさかこんな台詞で笑わせられようとはっ!
ググってみたけどタイトルの元ネタはゲームの音楽?

黒く、白く、赤く、青く。
http://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?all=746&bbs=type-moon

「で、どうなのよ」
スクリーンの上で人がゾンビに襲われている。
「ええ……その」
ゾンビの顔がアップになった。思わず、息を飲む。
言葉が不自然に止まり、僅かに体が跳ねた。
「ガキねえ」
白騎士は笑う。映画で驚く吸血鬼というのも笑える話だ。コッチの方がよっぽど性質が悪いホラーだろうに。
「うるさい……っ」
こほん、と咳払いをし、仕切りなおす。

ああっ、もえたさ! 悪いかよぅ

543僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/08(金) 20:18:29 ID:3KFr3hYY
 かつての理想も誇りも忘れ、保身に走った馬鹿どもに、我らの悲願をくれてやるわ けにはいきはせぬ。

 この身一つは惜しくはない。だが友の宿敵の悲願が忘れ去られるのを看過は出来 ぬ。封印するなど許されぬ。

 そうだ、その為にも自分は死ねぬ。



『いつか、春になったら――――』



 わしはまだ――――



『――――きっと綺麗な花が咲くわ』



 ――――お前の花を、見ておらぬ――――! 



真氏の「魔術使いの伝説」より。ジジイが熱すぎる。

544僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/12(火) 01:41:30 ID:vTBtXihQ
同じく「魔術使いの伝説」から
------------------------------------

……遠い誓いを思い出した。
 胸に抉られた一つの言葉。

 ――――I am the bone of my sword.

 ……戦うと、決めた。
 何もかも失って、みんなに嫌われることになったとしても。
 それでも、戦おうと決めた筈だったのに。
 戦って戦って戦い続けて、この身が滅んでもそれは変わらずに。
 最後まであの日の誓いを破らなかったことを、それこそを誇りに思うべきだったの に。
 たとえ裏切りの果てに命を落とそうとも、たとえ世界の奴隷となろうとも、その誓いは 最後まで守られたのだから。
 だから―――自分には、それ以上必要なモノなどなにもない。
 救えなかったモノがあって、助けられなかった人がいて、叶えられなかった願いがあ った。
 でもそれでも、救えたモノがあって、助けられた人がいて、叶えられた願いがあっ て、こんな自分を許してくれた人がいた。後に続こうとしてくれた人がいた。
 思い出すのは遠い笑顔。
 冬の夜に、月を見ながら静かに眠ったあの人の笑顔。

「ああ――――安心した」

 長い長い時間が過ぎてしまったけれど。
 この世界のあなたがそう言ったのか知らないけれど。
 だけど、今こそそれに答えよう。

 大丈夫だよ、爺さんの夢は俺がちゃんと叶えたから――――

------------------------------------

ちょっと長いが許してほしい。
UBW編で得た「答え」もいいが、この追い続けた夢に対する「答え」が熱くて好きだ。

545僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/13(水) 11:08:52 ID:ujBXYDAw
>>543
その華ってのが桜かと思いきや、こっちの華だったのね…orz
爺熱いよ、どっちも熱いよ。orz

546僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/16(土) 01:12:13 ID:ZQsJhbj2
ちょっとマニアックかもしれんが、鐵緒巳氏のEmpty Heartから



Loneliness is my home(孤独は我が住処、) and refusal is my route. (拒絶は我が道筋。)
A huge rampart retreats others(巨大な城壁は他を退き、) and isolates my world.(己が世界を隔離する。)
It is the origin not changing.(それは変らぬ根源、)
It is restraint which is not changed.(それは変えられぬ束縛。)
Therefore, nobody exists in my world.(故に、我が内なる世界には、何人たりとも存在しない。)
It is the “empty heart.”(そこは、“拒絶した虚空界”)

 その詠唱の下、果てしなく続く、永遠の闇が広がった。

547546:2005/07/16(土) 01:16:03 ID:ZQsJhbj2
スマソ。http://jigjigpuzzle.hp.infoseek.co.jp/ね。

548僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/16(土) 14:21:17 ID:cpu3ozSE
直リンすんなハゲ

549僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/23(土) 05:55:27 ID:57cvG7RE
reverse
ttp://www007.upp.so-net.ne.jp/serio/

「恥ずかしい?」
「う、うん」
「ふだん使わない後ろの穴に挿れられて、どんどん流し込まれてるのが?」
「うん」
「で、泣いちゃうわけだよな」
「そう‥‥って、志貴?」
「だから、それが見たいんだよ」

「本気で嬲られて悦んでるアルクェイドが」



エロスバンザーイ

550僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/28(木) 07:55:16 ID:tlURkWEo
「私、貴方の制服コレクションは部屋ごと焼却処分したわよね。だと言うのに何であの子は、毎回毎回毎回毎回違う服着て来られるのかしら?」
「はっはっは。姫様、私を舐めてもらっては困ります。このフィナ=ヴラド・スヴェルテンが千年集め続けた古今東西珠玉の品の数々、よもやあの程度で全て始末できたなどと思われてはマニアの名折れ。プラ子殿に渡してある鍵だけでも悠に一ダースは姫様熱い! 熱いです姫様! 鎖をバーナーで炙るのはご勘弁を!」


ttp://www.saflor.org/glassmoon/
MARさんのA/Pそのさんから。ヴラド、あんた漢だよ。

551僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/30(土) 21:34:39 ID:NbaWIJQc
 今夜は満月で、だから今夜俺は死ぬ。あの綺麗な月を見つめながら、俺は死ぬんだ。
 でも、俺はきっとお前の周りにいるよ。一緒にい続けることはできないけど、そばにいてやることはできないけど、死んでも、死んでからも、月の周りをしつこく漂う雲でいるよ。
 そしたらいつか、奇跡か夢かで、またお前に会えるかもしれないだろ。
 俺は待つよ。
 いつか、この世界が終わってしまうまで。
 お前とまた会える日まで。
 俺はいつまでも待つよ。

 あの空を漂う、弱くてちっぽけな、月に棲む雲になって―――。


月に棲む雲 29話


ここには花が咲いている。向こうの世界では、もう花は枯れてしまったけれど、ここにはまだ花が咲いている。向こうの世界では、もう月夜は終わってしまったけれど、この夢はいつまでも覚めない。
「久しぶり」
 目の前まできた青年がそう笑いかけるのと、彼女がその胸に抱きつくのは、ほとんど同時だった。そこにはにおいがあった。何ものにも代えがたい、たしかなぬくもりがあった。
「志貴」
 風が吹いて、花びらが舞った。

「愛してる」

 そう言って、彼女は優しく口付けた。
「ああ」
 青年は優しく微笑んで、その腕で彼女の体を抱いた。もう二度と離さないと、もう二度と離れないと、そうつぶやきながら、青年は彼女を抱いた。
「俺も、愛してる」
 そしてふたりは、ふたたび唇を重ねた。お互いのぬくもりもすべて嘘。すべてがすべて、ただの虚構。
 でも、それでいい。
 だってそれは、幸せな夢のはじまり。永遠に廻る螺旋の端緒。尽きることのない、幸福の原点。
 ふたりは、もう二度と離れない。


月に棲む雲 30話


ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/9757/
花神の夢より。説明不要の感動。

552僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/30(土) 22:03:23 ID:e1eZXSps
感動はわかる。俺も感動した。
ただ、もうちっと削ってくれ。
これから読む人のためにな。

553僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/31(日) 16:24:56 ID:PyhfZOGc
もはや名台詞じゃなくて名シーンになってるなぁ

554僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/31(日) 21:20:22 ID:ByOpV8Fw
名文や名台詞は流れがあってこそだからな。
らっきょの「式、君を一生許さない」
FATEの「シロウ、あなたを愛してる」、「大丈夫だよ、遠坂。俺はこれからも頑張っていくから」等も
原作(もしくは話の流れ)を知らない人が見たら何でそれが名台詞になるのかわからないだろうし。

555僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/31(日) 23:08:43 ID:PyhfZOGc
だからといって551みたいに長文コピペされると
552が書いてるようにこれから読む人にとってはウザイだけ。
そのへん難しいね。

556僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/31(日) 23:29:31 ID:AI3WbaB.
>>542氏の紹介してくれたletters from no oneが見れねぇ…削除?

557僕はね、名無しさんなんだ:2005/07/31(日) 23:31:39 ID:cWb.bZ2k
>>556
自分のサイト作ってそっちに移した。
ttp://www.geocities.jp/n_headless/index.html

558僕はね、名無しさんなんだ:2005/08/14(日) 02:44:15 ID:OXgMMO/k
あげ。

最近呼んだ中で名文と言えばコレだな。
Streiflicht ―ヒカリノレイ― 『サクラジルシ』

―――ごめんなさい。わたしこと間桐桜はえろい娘です。


掴みって大切だよなあ、としみじみ思った一文だった。

559Age:2005/08/29(月) 00:07:40 ID:6Ec2jaCk
あげ

560僕はね、名無しさんなんだ:2005/08/31(水) 00:18:34 ID:eIbPcpuE
Faceless token. 13話
ttp://aug.nobody.jp/

「ふーん、さすがはリンね。そこに気づくなんて、褒めてあげるわ」

この一言ですべてを表しているという感じ。
絶対十人に一人はだまされる。かく言うわたしもだまされた。

561僕はね、名無しさんなんだ:2005/08/31(水) 04:50:44 ID:bFR5j2Vw
名台詞というかなんというか・・

その感想は未読の人に悪い気がするぞ( ´∀`)σ)Д`*)

562僕はね、名無しさんなんだ:2005/09/12(月) 21:54:04 ID:y1bhe9nA
age

563僕はね、名無しさんなんだ:2005/09/14(水) 08:06:58 ID:wJOc1H1A
Fate/トラグルイ
ttp://www5a.biglobe.ne.jp/~roppou/

「士郎―――あなたが、大好きっ!」

初めてこの人に萌えました。ネコ科っていいね。
もし既出だとしても私は謝らない。

564僕はね、名無しさんなんだ:2005/09/15(木) 04:56:41 ID:I5biXsz2
ゴジラVSTYPE−MOON episode04〜動き出す者達〜
ttp://imiju.hp.infoseek.co.jp/Novel/Fate_EOB00.htm

白翼公トラフィムからシオンへの頼みごと
「……何処へ、私を向かわせようと言うのです?」
「――向かう先は、極東。混沌が死に絶え、蛇が輪を断ち切られ、ワラキアが退けられたあの島国へと、な」

なんかすごい、いい響きだ

565僕はね、名無しさんなんだ:2005/10/09(日) 01:51:04 ID:Cg1GMWvs
人形遊戯(両儀“色”祭内)
ttp://members.aol.com/ClockWorkStory/

「…抱いて…下さい…」


 ベッドの上で式が幹也に一言。
 捻りナシのストレートだが、直前までの“タメ”もあって非常に萌えた。

566僕はね、名無しさんなんだ:2005/10/09(日) 09:41:39 ID:GWfL.1LU
むねきん
ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/index.htm



「おっぱい禁止」



 冒頭。
 掴みって、本当に重要なんだなと思った。

567僕はね、名無しさんなんだ:2005/10/17(月) 04:33:41 ID:bPgng/uY
Fate/Reverse
ttp://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?all=1414&bbs=type-moon

「それが戯言だというのよ。私はずっと戦ってきた。正々堂々と武器や魔術を重ねるだけが戦いじゃない。静かで深い、誰にも知れない沼の奥、
蟲の這う泥の中で。動かず喋らず求めず縋らず喚かず捨てず嘆かず投げず泣かず崩れず屈せず、何があろうと諦めない、そんな戦いだってある」

なんつーか、久しぶりに背筋をぞくりと震わせる、執念がにじみ出てくるような台詞だった。

568僕はね、名無しさんなんだ:2005/10/21(金) 02:58:53 ID:LsfCACx6
ギルガメッシュルート。
ttp://vabel13.hp.infoseek.co.jp/

造られた箱庭の中で、笑う趣味は無い。
荒れ狂う砂漠の中で、血を吐き散らす生き方こそ我が一生。
―――――ただ、墓石に刻む名が欲しい。
荒野で朽ち果て、自身の短刀を墓標としよう。
ただ、そこに己の名を刻みたい。
それだけだ。

ハサン大活躍。セリフではなく語りですまない。

569僕はね、名無しさんなんだ:2005/10/21(金) 23:04:50 ID:qXMcYSf6
いつかここで取り上げられるような名台詞書きたいな〜とか言ってみる。

570僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/03(木) 20:56:10 ID:OjWZOdz2
衛宮士郎はおっぱい星人である
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/6827/

――これは、衛宮士郎がおっぱいの王様、おっぱいきんぐになる為の物語である。




『Fate / oppai night』

クソワロタ

571僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/05(土) 12:03:22 ID:GSHMtsoE
「私は、誰かを想ってならいつまでだって戦えるんだから!」

7thgin yats\etaF で出てきた桜のセリフ
この他の部分はダメっぽいがここで
おお〜っておもた

572僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/06(日) 18:20:46 ID:InEkuaoQ
究極M
ttp://www.lighter-flaming.net/ssbbsv2/patio.cgi

「でも、愛してるよ、ライダー」



まだ既出じゃないのが不思議なくらいfate編での名台詞を上手くオマージュ化。
ワロタし感動した。慎二のクセに……。

573僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/07(月) 00:17:44 ID:3SGS27Uo
次スレからはネタバレ注意のテンプレを追加する必要があるな

574僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/07(月) 01:32:29 ID:XC4yDlOI
次スレ?なにそれ?

575僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/07(月) 01:49:33 ID:zhSCcUe2
600弱のレスがつくのに1年かかるスレで「次スレ」って
気ぃ早すぎw

576僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/09(水) 13:05:50 ID:E/jkR5D6

「あと、シロウは、シロウはせっかちなのれふ! あれはもう、なんでしゅか! 早漏れす! 別に早いワケじゃにゃいけれど、そう、彼はー精神的に! 言うにゃれば精神的早漏にゃのでふ!」

OTZ

577僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/12(土) 09:11:22 ID:Ja8kR8bg
出展plz

578僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/12(土) 11:36:41 ID:0XDSC7Ag
ひっくりFの最新話

579僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/12(土) 21:41:09 ID:yCcC8kiM
虎はかなたの月に啼く
http://yoiiro.velvet.jp/

「うむ。なんでも聞け。知っていることなら話すし、知らぬことでも一緒に悩んでやろう」


すごい。ギル様がものすごくまともに見える。

580579:2005/11/12(土) 21:43:13 ID:yCcC8kiM
って直リンしてしまった………OTL
スマソ

581僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/12(土) 22:16:44 ID:DJBjTQ0M
>>579
ホロゥのちびっ子に人気な英雄王の姿を幻視した。

582僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/14(月) 22:55:56 ID:IgJs1Jk2
7thgin yats\etaF(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1126791828/l100)
より

618 名前: 竿の丘 投稿日: 2005/11/13(日) 21:09:12

 体は 剣で 出来ている
I am the bone of my sword.

 血潮は鉄で  心は硝子
Steel is my body,and fire is my blood. ……?

 幾たびの戦場を越えて不敗
I have created over a thousand blades.………!

 ただの一度も敗走はなく
Unknown to Death. …………

 ただの一度も理解されない
Nor known to Lifiiiiiiiiiish!!!!

 彼の者は常に独り  剣の丘で勝利に酔う
Have withstood pain to create many fiiiiiiiisheeeeeeeeees!!!!!!!

 故に、生涯に意味はなく
Yet,thosefish fish fiiiiiiiiish!!!!!!!!!!!!

 その体は きっと剣で出来ていた
fiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiish!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


久しぶりに笑い死ぬかと思った

583僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/15(火) 01:01:38 ID:8xKNQiEA
on the lockの小ネタ
『ファンタズムハート last act「せかいをぜんぶ、きみにあげる」より 』
ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/


「まっさらになっちゃったね」
「ああ、まっさらになってしまったな」
「もう夜明けだね」
「ああ、もう夜明けだな」
「ちょっと眩しいね」
「ああ、すこし眩しいな」
「あったかいね」
「ああ、暖かいな」
「きれいだね」
「ああ、綺麗だな。
 ――本当に、凄く、凄く綺麗だ」

 それは遠くに見える山並みであり、
 小さく見える冬木の町並みであり、
 まだ微かに星の瞬く空であり、
 黄金に輝く朝焼けであり、
 騎士に頭を預ける少女の涙であり、
 騎士が夢見たいつかの幻であり、
 今も誰かが目指す、貴い理想であった。





久しぶりに読み返してぶわっとキタ。ぶわっと

584僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/17(木) 05:03:01 ID:hjwaOvJw
>>582
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1112720675/742 と合わせてどうぞ。

585僕はね、名無しさんなんだ:2005/11/19(土) 00:49:26 ID:gUOsGpPI
『華咲く頃に出会うとすれば』
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/9757/novel/hydrangea/2.html

男は、無言を通した。骨の髄まで鈍いのである。

/くそう、言峰に萌える日がこようとは。

586僕はね、名無しさんなんだ:2006/01/27(金) 18:29:51 ID:GUfy9hLk
SSじゃなくて改変スレのだが、

「ああ、慢心した」

587僕はね、名無しさんなんだ:2006/02/09(木) 03:02:14 ID:B2fYuyJk
今の今まで出なかったのが不思議でならないが、
『Silver's bliss』
tomoタンのSS書き放題板より

>――眼前に、赤い襤褸きれが垂れ下がっている。
>
>洞窟の奥、岩盤と岩盤があわさった奥にあったのは、剣で出来た人型だった。

これにはガツンときた。

588僕はね、名無しさんなんだ:2006/02/12(日) 00:04:01 ID:.uJjFaPQ
キモイスレだなぁ^^;

589僕はね、名無しさんなんだ:2006/03/04(土) 01:59:14 ID:6KqrlmpY
『霧街譚』より
ttp://www15.ocn.ne.jp/~ateliera/ss.html


「し、士郎さん! お客さん―――っていうかイリヤスフィールさんが外に来てるんですけど! こ、ここ殺しちゃって良いですか!?」
「―――駄目」
「えー」

殺伐としたほのぼのに吹き出した。

590僕はね、名無しさんなんだ:2006/03/09(木) 22:13:09 ID:jDy7WL9A
「ついにやっちまったのか、凛!」


選択形式で進めるスレより『言峰士郎』
学校に結界があることに気付いた士郎の第一声がコレでしたw

591僕はね、名無しさんなんだ:2006/03/13(月) 13:22:43 ID:.xVs9v3I
「あいつにも、許さないでいてくれる奴がいてくれたなら、よかったのに」


武家屋敷の「正反螺旋 /no forgive You」から
ttp://www.geocities.jp/samurai_shura2000/
月姫とらっきょのクロスオーバー。
ここがあるから、最後の、本編にある別ルートの台詞が効いた。

592僕はね、名無しさんなんだ:2006/03/27(月) 12:17:52 ID:YUYDKbt2
寸劇屋の「剣ヲ継グ者。」
ttp://www.geocities.jp/sfmww962/

出来の悪い孫に玩具を与えてから数日間、その行動を逐一監視してきたが、あの孫はお世辞にも聖杯戦争を勝ち抜
ける器とは言えない。よもや、と思ったが、それも無駄な期待だったということか。よもや、という言葉は逆の意味で働く。

 ……よもや、あそこまで使えぬとはなぁ。

爺による慎二評。しみじみと的確だなぁ

593僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/04(火) 23:41:37 ID:UCFDn4Ok
今さらですまないが487のサイトがどうしても見つからないんだ・・・。
ぐぐってもでないし。
ランサーもアサシンも好きだし文体も好みな感じですごく読みたいんだ。
誰かもう少しヒントを頼む・・・(´д`;)

594僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/05(水) 04:20:17 ID:y8be/I.A
King in yellow

「アーチャァァァ――――――――貴様だけは許さない……! ウゥゥゥゥゥゥ!! 
私が心臓をとりに行っている間、もしシロウに毛ほどの傷でも負わせて見ろ、その時は貴様の目の前で凛を殺す」

略)

「ちょこまかと! そこか、アーチャァァァァァァ!!」

 弓兵は今も猶生きている。セイバーは声だけですかさず位置を見出した。そして、その弓兵手には黄金の弓矢が握られている。

「――――――それはっ!?」

 アーチャーの姿を確認したセイバーが、急にその足取りを止める。

「今の君には眩しいかね。さぁ、いくぞ騎士よ。己の黒い聖剣をしかと振るって応えて見せろっ!」

 金色の弓矢。否、それは弓矢ではなかった。
 俺の目はそれを捉えた瞬間に、解析している。それは――――――黄金の剣。
 今まさにアーチャーへと振りぬかれたセイバーの持つ漆黒の剣の真の姿。聖剣。
 一瞬だけ止まったセイバーが、アーチャーへと駆け寄ろうとする瞬間。金の光が弓兵の手元から爆ぜた様に見えた。

「ハァァァァァァァァ!!」

 目の前の情景に俺の目は視力を失いそうになる。目を焼くほどに膨らんだ光の矢は、黒いフレアと拮抗する。
 ギチギチと互いにかみ合いながら光を強く、眩くしてゆく黒と金の聖剣。
 セイバー目には絶対の殺気が宿り、アーチャーは最後の力を振り絞るようにその剣の真名を叫んだ。

「約束された――――――」

「愚かな! 貴方の剣、如何程のものか身をもって知るがいいっ! ――――――約束されたぁぁぁ!!」

この件は最高にきた

595僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/05(水) 11:29:32 ID:H.G4Imdk
>>593
リンクスに登録されているはずだし、そこから行った記憶もあるが…ないね。
とっくに閉鎖しているんでないかい?

596僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/05(水) 12:50:47 ID:p6HkKzEU
>595
や、やっぱり閉鎖か・・・orz
もっとはやくここを知ってれば・・・惜しいことをした。
教えてくれてありがとう。


597僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/14(金) 13:33:03 ID:V9mpEbgA
凛。

世界は美しいね

598僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/28(金) 16:04:28 ID:bXe3igcU
『正義の十字架』 

「逃しはしない。アサシン。呪うならば私の前に現れた不運を呪え」

 アサシン、動けない。凛と燃える眼光に、動く事を許されない。
 これが英雄か。これが英傑か。アサシンは己との格の違いに愕然とする。突きつけられた不可視の剣が一閃されれば、自らの首が跳ね飛ばされる。それを知っていながら、彼は動く事を許されない。

 動けば殺される。動かなくとも殺される。
 
 絶望的な状況下の中、彼は思った。
 名を持つ英霊は、何故こうまで強いのか、と。


名前を渇望するハサンがなんかいい。

599僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/29(土) 01:09:46 ID:pvf8Pwzw
「衛宮家の人々」

「初めに言っておくとね、僕はショタコンなんだ」

ホントに本気で、仰々しくそう言った。
彼は俺の言葉を聞くと、

「―――――うわ、爺さんすごいな」

600僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/29(土) 18:30:47 ID:rnh8WOi6
「古きものと新しいもの、それらがぶつかり合った際勝るのはどちらか。
――――新しい方に決まっている。それが正常な淘汰というものだ」
 そういうと同時に眼帯は停止していた足を再び動かしだした。
 向かう先は今のところまだ標的であるセイバー。それは奴の目的がわかっ
ていれば侵攻という表現が合うかもしれない。
「もう一度聞こう、なぜ今お前はまだ自分が最強だと言い張れる。言い方が
悪ければ、貴様らはいつまで最先端でいるつもりだ。
 時代は流れ、新たな技術が勃興し、老いしもの衰えしものは容赦なく置き去
りにされるこの世界。そこで懐古主義にどっぷり漬かった青カビ魔術師にもて
はやされる骨董品。
 研究によって磨かれ、淘汰によって鍛えられた技術と機構が溢れ返るこの
現代で、自分が1500年も時代遅れの存在であることを――――――、
 きっちり受け止めんかぁぁぁッ!!!」
 セイバーは殴り飛ばされた。
 ハンマーのような、ショットガンのような拳の前に、セイバーはまたしてもな
す術なく転がっていく。

いや、眼帯さんの言葉は全部すごい。
つい納得してしまった。

601僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/29(土) 18:35:46 ID:rnh8WOi6
>>597
そのSSなんていうんだっけ。
あれでしょ? 凛がもう死んでしまった士郎の通った道を辿る話だったよね?
最後は手紙に書かれてた言葉のはず。
ちょっと探しているので、サイト名、もしくはSS名を教えてくれると助かります。

602597じゃないけど:2006/04/29(土) 18:41:17 ID:iT79RG3c
>>601
落書遊園の『The beautiful world』だな。

603僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/29(土) 19:05:23 ID:WhOyZla2
>600
読みたいんで、タイトルかサイト名教えて下さい。

604僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/29(土) 19:23:18 ID:1FbRkiUA
>>603
よせっ!それは茨の(ry

605僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 00:15:22 ID:28XPZYII
>>603
それだけはやめといたほうが…

606僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 02:33:04 ID:..o67Ko6
>>603
読むのは辞めておけ。その場ではまともに見えるが
あとあとになって(文章思い出して)ファビョる事間違いなしだ。
(少なくとも俺は遅効性爆弾にやられた)

それでも カ ク テ ル とは比べられん……orz

607603:2006/04/30(日) 06:07:32 ID:zDln3nPQ
>604-606
つまりは伝説級のモノですか。引用部分だけ読むとカッコ良さげなのに。

ところで、「King in yellow」探したんですが、掲載掲示板は見つかったものの、
読めなくなっちゃってました。あきらめるしかないのかな……。

608僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 06:51:48 ID:XsEc1STI
>>602
わざわざ教えてくれてありがとうございます。

609僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 10:20:23 ID:0a02iGX6
>>600
しかしこれはありえんよな
実戦しまくってる奴らで身体能力は現代に比べるとかなり高くて宝具なんて破壊兵器持っててて鯖は戦闘機とまで言われるのに
27祖とかも古いやつらばっかだし
現代兵器とかならまだその言葉にも納得いくんだが体術っぽいし

610僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 10:41:34 ID:NuXkuoEY
スレ違いはもういいよ……

611僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 13:26:09 ID:czD9UT5w
なんかかっこよさげな台詞でも
型月の世界観と合わせると頓珍漢になることってあるよな

色々な要素が組み合って始めて名文・名台詞が生まれるのだと思う

612僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 14:13:28 ID:71Pdm6a.
すこし前のだがコレまだ出てないな。

きゃお氏  ―ESP― 
「いつか蘇る王」

―Zweifel― No.1

「私も」

サーヴァントを失いそれでも戦い続けるという士郎を桜の言葉が堰を切ったように責める。
先輩が死んだら・・! の台詞後、長い心の葛藤を踏んで続く言葉。

613 僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 18:17:54 ID:yM3wz.Hw
>>609
というか、現代っ子は昔の人に比べると貧弱すぎるらしい
今の時代で達人と呼ばれる者でさえ、戦国時代では足軽と同程度みたい

614僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 19:16:00 ID:eNmWY/e6
>>613
それは夢見すぎ

615僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 19:29:01 ID:yrK6uA86
500年間の歴史の研鑚を無視ですか
食生活の改善による体格や性能の違いは技の前では関係ありませんか

616僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 19:46:54 ID:pKbFErjQ
>>613
>>614
おまいらの主張のほうが正しい。
正しいんだが、
あめぞう以来10年ほどの掲示板文化の進化と
それに伴う煽り技術の向上を甘く見すぎたようだw

つか、単なる煽りっしょ? >>613

617僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 19:47:41 ID:ICe6NViM
ていうか新しい名台詞きぼん

618616:2006/04/30(日) 19:47:48 ID:pKbFErjQ
間違えた

>>614
>>615

>>613

でヨロ

619僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 20:44:19 ID:F5nCFz7U
>>613
そんな足軽の時代の軍と今の軍が戦ったら、勝負にすらならないと思う。
戦国自衛隊なんかではすごい戦力を制限されてても天下取れるクラスだったし。
体術の達人なんて、銃一丁あれば十分。

620僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 21:16:09 ID:eNmWY/e6
とりあえずスレ違いだから、ここまでにしてね

621 僕はね、名無しさんなんだ:2006/04/30(日) 22:29:50 ID:yM3wz.Hw
>>619
同意。どうも剣術や体術に夢を抱いてるヤツが多いようだが、
現代戦の主流は銃火器だろ。昔に比べて武術が衰退してるのも事実。

まさか銃弾を避けたり弾いたりするのが達人のデフォだと思ってるのか。

622僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/01(月) 00:05:07 ID:n8bstyJ2
だから余所でやれ。この手の話題荒れるんだから。

623僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/01(月) 03:01:25 ID:e4wR6NiU
「ええ。幸せだったわ。――幸せだったわよ。幸せだったに決まってるじゃない。士郎と一緒にいられて、士郎と一緒に笑えて、本当にすっごく幸せだった。わたしは幸せだった。幸せだった。本当に、本当。だってわたし、士郎のことが大好きだった」
「そうか」
 笑顔で答えて、士郎は凛の額に唇を落とした。静かに、ゆっくりと。逃げ遅れた髪の数本を巻き込んで触れた唇は、はっとするほどあたたかかった。
「だったら、俺も幸せだった。――なあ、凛。俺はちゃんと、夢を叶えたよ」
「――え?」
「俺は正義の味方になったよ。だってさ凛、俺にとっての一番の正義は、お前の幸せだったから」



 「花神の夢」の『君に幸せな毎日を』より、UBW後の士郎の最期の一幕。

624僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/01(月) 05:27:10 ID:5qF.NHCw
 それは幸せの光景だった。
 世界が春の息吹を感じている時、三人の少女は春の結晶たる花々を見つめていた。
 桜色に色づく花びらは春風に乗って美しく舞い。
 少女達の姿をより一層引き立たせる。
 それは一枚の写真のように。それは世界で一枚しかない美しき絵画のように。
 少女たちの周りにはそういう『美しさ』が存在していた。
 一人の少女が俺のほうを見る。
 幻想が見えるはずが無いのに、少女達は声を掛け合って俺のほうへと向かってくる。
 どこかで見たことがあるはずなのに、名前が出てこない。
 忘れてはいけない筈なのに、意識(じぶん)が上手く作動してくれない。
 そうこうしているうちに少女達は俺の目の前に現れ、手を差し出してくる。

「何やってるのよ、――。男が女の子を待たせるのって最低だと思わないの」
「姉さんったらそんなこと言って、本当は先輩が来ないかどうか心配だったくせに」
「な、な、何馬鹿なことを言うのよ。私がそんなこと思うわけが……」
「――、少しは素直になったらどうですか」
「――! あんたまでそんなこと言うの!!」

 少女達は楽しそうに何かを言い合っている。
 彼女達の声にノイズがかかっていて少し聞き取りにくいが、それでもなんだか安心する声だった。
 でも、なぜか彼女達の名前が思い出せない。
 頭の中で固いフィルターが俺の記憶を邪魔してくる。

「まぁ、――うがどんくさくて不器用なのは知っていたことだし、いいんだけど大切な人くらい抱きしめてあげなさい」
「そうですね。し――にもそれくらいの大胆さは必要です」
「姉さん、セ――さん!!」

『Bloken Happiness』より、すでに死亡した3人が瀕死の士郎を迎えに来るシーン
異様に美しいというか…絵で見たい。

625僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/01(月) 11:02:54 ID:2WQ2/wzw
ここって名台詞スレだよな?

SS名シーン切り抜きスレに改名したほうがいいんじゃねーの
シーンそのものを要約するくらいの国語力すらなさそうだしなどいつもこいつも

626僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/01(月) 11:03:54 ID:UiU.GcuY
「貴様ァァァ……! 石弓兵の分際で我に歯向かうか!」
 イレギュラークラス・ガンナー。
 驟雨と降り注ぐ、かつて世界に名を轟かせた聖剣魔剣。
 その悉くが、ガンナーの眼にも映らぬ早撃ちに撃ち落されていく。
 ──誰が知ろう。
 彼が、宇宙最強のガンマンよりもなお疾い、一発必中の銃の担い手であることを。
「ッ、何ぃっ!」
 ガンナーの右手から長い一本の黒い紐が伸び、英雄王を捕縛する。
 幾重にも折り重なる黒い紐。それは、
「ただの布の紐、だと……!?」
 断てど斬れども拘束は緩まることを知らず、ただただギルガメッシュを締め上げる。
「多重次元屈折現象……!?」
 次元を超えて絡み合う紐。
 本来、それは小手先の子供の遊びに過ぎない。
 だが彼は、生前それを趣味とした彼は、果て無き追求の更に果てに、常軌を逸したカタチを為した。

「──綾取り・踊る蝶」



 嘘予告の「ドラえもん のび太の聖杯戦争」より。
 これってばギルさまを踏み台にしているといえばそうなんだけど、そんなことが気にならないくらいよかった。
 すげーぜガッコー仮面!

627僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/01(月) 13:44:21 ID:lIPu3g8Y
>>625
( ´_ゝ`)フーン

628僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/01(月) 16:28:54 ID:FAJtGVh6
まあ名シーン切り抜きスレの方が実情に沿っているんだろうけど、
それを認めたら際限もなく切り抜き内容が長くなりそうだから、止めておいた方が無難。

629僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/01(月) 20:02:44 ID:F6eb/ZC2
「君に幸せな毎日を」より
>そして実際に、自分たちはその子供じみた夢想にすがり続けることで、絶望と挫折の蔓延する世界を最後まで泳ぎきったのだ。

アチャの「理想を抱いて溺死しろ」を意識したんだと思うこの文章にかなり感心した。
読んだ時に震えたのは久しぶりだったと覚えてる。

630僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/02(火) 02:21:22 ID:yY1u.CGY
『perpetual dream』より
>私は、彼の側にずっといる事は出来ない。
 けれども、手を伸ばせばすぐそこに、彼のぬくもりが、彼の笑顔が見れるのだ。

>少なくともこの舟の上にいる間は、少年と共にいる夢を見ることが出来るのだから。
 このまま、ずっと着かなくても良いかも知れない……。

>彼女がどんな夢の続きを見ているのか。
 その答えを知ることは永遠にないのかもしれない。
 けれど。
その夢が、彼女にとっての本当の『全て遠き理想郷』であればいいな、と。
 そう、思った。

アヴァロンに向かう小船の上で眠るセイバーの夢を見た士郎の言葉
これを読んだ時、自分の中でのセイバーtrueエンドへのわだかまりは
全て消えた。

631僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/03(水) 23:20:33 ID:48IE3iao
前回の事があって確かに先輩と遠坂先輩との回数は増えた。
週に4回はかなりの高ペースだろう。
生理前休むのはしょうがないとして、数字としては理想的、とも言える。

――数字だけを見れば、ですけどね。

ここ一ヶ月先輩と遠坂先輩がナニをしたのかは“先輩観察のーと”にしっかり記録されている。
もし仮にこのノートを見たら、覚えのある人間は頭を抱えるかも知れない。
なにしろ、ここ最近の二人の性生活の詳細データが。

――おーる正常位。

わかります? おーるですよおーる。
英単語にするとALL(オール)ですよ。
仏単語にするとALL(アレ)ですよ。
独単語にするとALL(アル)ですよ。
日本語にすると全部ですよ全部。
平均週4回今月あわせて16回の愛の営みが押し並べて全て正常位ですよ。

――もうですね、あほですかと、ばかですかと。

勿論フェチでマニアな先輩が幾度となく体位の変更を要求。
けど聞く耳持たない遠坂先輩。理由は“はづかしいから”。

――そこでまたぷち切れですよ。

恥ずかしいからなんなんですか遠坂先輩?
 
毎日毎日同じ体位。ルーチンワークで欲望は満たされませんよ? 何考えてるんですか全く。
これでは先輩が哀れです可愛そうです。
裸ワイシャツに萌えて競泳用水着にはぁはぁする先輩が不憫でたまりません。
知ってますか遠坂先輩? 先輩ったらまた爆発物処理を行っちゃってるんですよ?
もう駄目です。堪忍袋の緒なんかぶっちぶちです。ああ待っていてくださいね先輩。
日本には古来から四十八手という素晴らしいものがあるんです。
日本人に生まれてよかったー、って心底思わせちゃってあげちゃいますから。
深山だって立ち松葉だって鯉の滝登りだって思いのまま。
もう好き勝手思いの丈をどーんとぶつけてきてください先輩。

――全部、受け止めてあげちゃいますから。

632僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/03(水) 23:21:21 ID:48IE3iao

桜策謀事情

633僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/03(水) 23:27:26 ID:ydjH5bME
>>631
むちゃくちゃ笑えるというか凛もうちょっと頑張れって感じだな。

634僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/04(木) 02:22:39 ID:xrCdLoT6
俺もこの文読んで思いっきり笑ったなぁ

635僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/06(土) 07:44:38 ID:Wqo1keU2
 ttp://kem.shillest.net/

PRISMより

一番最後に、彼の一番奥深くにあった遠坂凛の項目には、たった一行、たった一言しか書かれていなかった。

 ────隣に居る人。


泣いた、泣いたよハゲ!

636僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/08(月) 21:54:56 ID:cnM5fSCk
サイト「OMEGA SECTOR」 ttp://threeseven7.fc2web.com/index.html
タイトル「Devil/stay night」 ACT20「グッバイ・イエスタディ」より

「俺は……、俺が……っ!!」
 自責の念が再び士郎を埋め尽くす。また一人、自分の理想の犠牲になった。慎二を逃がし、桜を救えず、あげくその尻拭いでキャスターが死に瀕している。
 この理想は、間違っているのではないのか―――。
 士郎の信念が揺らぐ。全てを救おうなどという傲慢な考えが、誰かを巻き込み、殺しているのではないか。お前が何もしなければ、存在しなければ、あるいはその死を回避出来たのではないのか―――。
「やめて頂戴」
 それまでの消え入りそうな声ではなく、はっきりと迷いを断ち切るように、キャスターの声が届いた。
 向けられた真摯な瞳に気付き、士郎は放心したようにそれを見返した。
 苦しそうに歪められていた唇が緩み、笑みを形作る。それは以前、現実に打ちのめされ、同じように疲弊した自分を救い上げてくれたキャスターの、あの優しい笑顔とまったく同じものだった。
「昨日の後悔さえ……どうする事も……出来ない。だけれど……アナタの想いは…………決して間違いなんかじゃない」
 涙を流しながら彼女が微笑む。嬉しそうに。
「私に、とって……アナタの理想は……間違い……なく……『救い』だったのだから……」
 救えないものが在る。救えない現実が在る。だけど、全てを救おうという心にしか、助けられないものも在る。
 神に、愛する人に、運命にさえ裏切られた彼女に初めて手を差し伸べてくれたのは、確かにその『想い』だったのだから。
 士郎の視界が滲んだ。涙が止まらない。何故だろう。
 自分が彼女を救ったというのなら、彼女もまた自分を救ってくれたのではないか。『助けること』と『救うこと』の違いが、今ようやくはっきりとわかったような気がする。


できるだけ削ったが長文になって申し訳ない
他にもいいところがあるので興味があったら見てください

637僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/14(日) 17:28:07 ID:XRHl3QyQ
>587とおなじで
『Silver's bliss』tomoタンのSS書き放題板より

「許せると思う? あの士郎の姿を見なさいよ、セイバー。貴方は士郎の亡骸を見ても聖杯を求めるの。いえ、大聖杯の存在を許せるの?
 文字通り士郎が命を捨ててまで、桜の元に帰りたかったはずなのに、たった一人残って破壊したはずだった全ての元凶が未だに残っていただなんて事実を、
 認められるとでも言うの!」
 この現実は、衛宮士郎への冒涜だった。凛は込み上げてくる感情にがちがちと歯がなる程、全身を震わせていた。
 セイバーは剣の彫像に、痛ましそうに瞳を細めた。シロウ、と名を口にしながら十字架に黙祷する如く項垂れる。透明な長剣を力一杯握り締めていた。
「私は決して認めないわ」

638僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/18(木) 03:37:30 ID:ROSvclu.
『Proto Messiah!』シリーズより




「――――――――先輩。『青い好奇心』のくだり、もっと詳しくお願いします」



よくぞいってくれた桜と思ったw
この話は全体的に桜がいい味を出していると思う。

639僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/18(木) 19:19:51 ID:4Fcc6AAk
サイト名 on the lock  ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/
『Proto Messiah!』シリーズより

 言峰士郎と間桐桜はそれほど親しいわけではない。まず学年が違うし、彼女の所属する弓道部に士郎は(入りびたりはしているが)入部していない。士郎は慎二に家へと誘われたことがあるが、「仕事以外であの屋敷に入るのは御免こうむる」と断った。そのあとは例によって大喧嘩である。それからは一度たりとも誘われることはなかった。事実、士郎は桜のことを後輩としてではなく、「慎二の妹」としてとらえている。必要以上の会話らしい会話をしたのも「なぜそこまで」、「余計なお世話」くらいのものである。色気のない話だ。
 IF。もしも、である。もしも言峰士郎が、絶対に越えられない高飛びをいつか試みて、それを間桐桜が偶然にでも目撃していれば。もしも言峰士郎が、慎二の誘いを受けて間桐の館に訪れて、そこで桜と出会っていれば。もしも言峰士郎が、腕に怪我をして、間桐桜が教会に手伝いに来ていれば。もしも、もしも、もしも。
 もしも、そのような世界があったとしても、此処に立つ言峰士郎と間桐桜には、何の意味もない戯れ事である。


>>638
確かに桜はいい味を出していると思う。
だけど、上の文章が全てだと思っているオレが居る。

640僕はね、名無しさんなんだ:2006/05/19(金) 22:39:43 ID:Xw034dDs
「君に幸せな毎日を」の三話

>雪は白く、散りかかる桜のように夜の闇をまだらに染めた。

感動したとかじゃないけど、こういう描写をさらっと書ける人は凄いと思った。
こんな表現思いつかない。
上手な文章を書けるようになりたいなぁと思った。

641僕はね、名無しさんなんだ:2006/06/14(水) 03:47:07 ID:VKDqU2iU
「彼が、私を…………」

天抜き四十一 二千三十ノ一
要するにオチの一言なわけだが、言っているのは似合わぬ御仁。
ミスマッチなこのセリフを数行の会話の流れで読ませるのは凄いと思った。
萌えの真理の一端はやはりギャップにあるのだなあ。

642僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/12(土) 05:56:31 ID:NUJ/N.Gc
 背後に、人の気配があった。
「投影、完了(トレース・オフ)──!」
 詠唱と共に、宝具が打ち落とされた。
 志貴は笑った。なんでいるのかなんて野暮な質問はいらない。どんなに追いやろうと来てしまう。ほんの数日の付き合いだが、そのくらいのことはよくわかっていた。
「馬鹿野郎。目が見えないのに勝てる相手か」
 開口一番に怒鳴った士郎を面食らった表情で見て、志貴はクッと喉を鳴らした。
「笑ってる場合か。まったく、恩売るだけ売って自分だけで決着つけようなんて、かっこつけるにも程がある」
 一頻り愚痴を言い終えると、士郎は構えた。志貴も倣うようにして構える。ギルガメッシュは動かない。じっと、何かを堪えるようにして仁王立ちしていた。
「く──はは、はははは! やるというのか我と、この場で我と向き合うとでもいうのか雑種ども! 塵芥が一つ増えたところで、何の意味がある? 何の脅威になる? 精々犬っころに纏わりつく程度だろう。我を、我を笑い殺す気か貴様ら」
 ギルガメッシュはこの戦いを余興としか見ていない。以前志貴が己に迫れたのは、セイバーの力があってこそだと思っている。付け入る隙はそこしかないのかもしれない。だが士郎も志貴も、油断に甘んじての奇襲などに頼ろうとは思っていなかった。
「笑わせるだけで死んでくれるなら、いくらでもやってやるよ」
 志貴は嘲るように言って、
「そうはいかないんだろ。なら、戦って倒す。それだけだ」

事務狂 Fate/stay night-月姫-

643僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/22(火) 02:04:52 ID:4oPD.XTk
「徐々に奇妙な冒険」より

ザ・ワールドにヒビが垂直に入り頭まで砕け散った。

「うぐおおおああああ!? なああにィィィィ!」

そしてDIOにも同じように亀裂が入っていく。

ドバアアアアアッ!

「ば……ばかなッ! ……こ……このDIOが……このDIOがァァァァ〜〜〜〜〜ッ!」

ドギャッパアアッン!

そしてDIOは完全に砕け散った。


「おまえの敗因は……たったひとつだよ……DIO。たったひとつのシンプルな答えだ」


それは承太郎に負けた敗因とまったく同じ理由。


「てめーは俺を怒らせた」

ttp://www012.upp.so-net.ne.jp/seiten/top.html

644僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/22(火) 02:09:25 ID:h8rOAfXQ
何その手抜きな駄文

645僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/22(火) 02:30:34 ID:DrTz11EQ
>ドギャッパアアッン!

吹いたw
なんだこのクソ文章

646僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/22(火) 02:38:20 ID:DrTz11EQ
ろまんちっくなメソッド ttp://romanticmethod.seesaa.net/
「Fate/another vector」


「できることなら、全てを救いたいと思うね、私は」

 英霊様は言うことのスケールが違うわね、と凛が呆れたように苦笑した。私も苦笑を返した。ああ、それが伸ばしても伸ばしても手が届かないその理想の果て。それが存在し得ない魔法の領域だと充分以上に知っている。だからと言って手を伸ばさない理由にはならないということもまた知っているから。

 私は、幾度でもこの身を擲つのだ。

647僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/25(金) 15:59:22 ID:zHW/AA5s
真 ttp://www.h2.dion.ne.jp/~fog/ 弓と杖
『な、なんて酷い! いたいけな女の子の望みも聞けないだなんて! あなたそれでも 人間ですか!』
「そんなものはずっと昔に止めたのでね」
『ああ、なんてことでしょう! 子供の頃の純粋だったあなたはどこへ!?』
「私が聞きたいくらいだ」

648僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/25(金) 16:00:59 ID:zHW/AA5s
途中で送ってしまった
中略

『そ、そんな。あなたが……あの人だなんて』
 何だ、気付いているのではなかったのか。
「先ほど君は言ったではないか。“子供の頃の純粋だったあなたはどこへ”と。私を知 っている君にそう言われても仕方が無いと思ったのだが?」
『ご、誤解です! 私はそんなつもりでは、その……あなたを傷つけるつもりなんて無 かったんです!』

649僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/25(金) 20:45:10 ID:wPj77/7w
そんな妙な抜き出し方をして一体何をしたいのかと小一時間(ry

650僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/25(金) 21:55:49 ID:/fV7CrZk
サイト名「Strauss Works」ttp://homepage3.nifty.com/dain-h/
Fate/In Britain

「また無理したんだろう、もしかして昨日から食べてなかったんじゃないか?」

「無理なんかしていませんわ、ちょっと無茶をしただけ」

「同じだろ?」

「あら? 無理と無茶は違いますわ」

「どこがさ」

「無理は苦しんでするもの、無茶は愉しんでするものですわ」


ルヴィアみたいになりたい・・・。既出だったらゴメン。

651僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/27(日) 20:28:28 ID:dKfZF2gk
「ねえ、色くん。こうは考えられないかな。わたしが吸血鬼になったのは、色くんを助けるためだったって」
 まるでそれがすばらしい思いつきだというように、僅かながら声が弾む。
「そうしたらわたし、これでもいいかなって思う。わたしはやっぱり自分が死んじゃうよりも色くんが居なくなっちゃう方が耐えられないから、それをわたしの手で阻止できてすごく嬉しいんだ。これを、私が吸血鬼になった意味にしたいの。あの日苦しんだその先にあったものが、好きな人を守ることだった。これって結構ステキな事だと思うんだ」
「……いいのかよ、それで」
 思わず聞き返してしまった言葉。まずいと思ったんだけど、返って来たのは笑み。
「うん、これでいいの。わたしの心は充分満たされたから。もう枯れてないから」
 不幸な運命であるはずなのに、彼女はとても幸せそうに言った。


『蒼崎の魔術師「シキ」』より、ネロと相打ち気味になった弓塚さつきと蒼崎色(=遠野志貴)の会話シーン。
この「もう枯れてないから」は数あるさっちんの中でも名言だと思った。

652僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/27(日) 20:32:12 ID:TdZIFdX2
近頃最低SSばかりが挙げられる件について

653僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/27(日) 20:55:51 ID:MIqgKygI
>>652
内容が悪かったとしても、文章に光るものを感じることもあるというのもこのスレの意義だったと思うのだが。

654僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/27(日) 21:16:23 ID:32f36Zgo
駄作・最低作でもパーツ単位にまで分解すれば、光るアイデアやセリフはけっこう見つかるもんさ。

655僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/27(日) 23:24:16 ID:u8MVS3oA
ああ、キャラマテとかな。

656僕はね、名無しさんなんだ:2006/08/27(日) 23:34:17 ID:32f36Zgo
お前、いい加減うざいんだけど。

657僕はね、名無しさんなんだ:2006/09/11(月) 20:44:03 ID:hyQ.cXZU
>>655
俺を笑わせるなw

658僕はね、名無しさんなんだ:2006/09/27(水) 19:13:48 ID:VlodSG5w
Fate/Reverse

>「してますよ。してましたけど、先輩にあげます」

>「同時に別のことを考えられるほど、器用ではないので。あなたが言ったことは、あなたが死んでから考えます」

>「グダグダと、やかましいといったんですよ」

遠坂桜サイコーでござる。

659僕はね、名無しさんなんだ:2006/10/07(土) 10:39:19 ID:yI.h2MeI
サイト名「事務狂」ttp://www.geocities.co.jp/namahamunovel/
Fate/stay night-月姫-

「ところで兄さん。どこへ向かうんですか? いい加減教えてくれないと、困ります」
 秋のように涼やかな風を受けて、少女が髪を押さえつけながら尋ねた。
「それは勿論──」
 青年は悪戯っぽく微笑する。
「優しい魔女がいる森だよ」

泣いた。
マジ泣いた。
久我峰カッコヨス。キャスターカワイス。
一読すべし。

660僕はね、名無しさんなんだ:2006/10/10(火) 22:18:56 ID:g21HLvcM
――ESP―― ttp://blog.livedoor.jp/destiny9/
「いつか蘇る王」

「って、衛宮君も知らないの、アーチャーの真名」
「ああ、そう言えば聞いて無かった」

 そう言えば?聖杯戦争で命運を分ける己のサーヴァントの真名を『そう言えば』聞いてなかった!?
 凛は真剣に彼の行く末が心配になりつつあった。
 当の士郎は呑気に醤油なぞ取ろうと食卓に手を伸ばしている。しかしそれは、直前で弓兵の逞しい腕に奪われてしまっていた。悔しそうにアーチャーを睨む士郎と、ふふんざま見ろお前は所詮その程度だ、みたいな得意面のアーチャー。
 ところがその醤油ラベルの瓶、実は中身がソースだったらしい。どろどろの液体が焼き魚を蹂躙していく様を見て、アーチャーがくわっと目を見開いている。何者だお前は。

アーチャーワロス

661僕はね、名無しさんなんだ:2006/10/10(火) 23:17:26 ID:2Jmcc/22
「何もかも我が踏み台! 我が添え物よ!」
叫び声と供に、放たれる宝具。
「―――――天地乖離す」
証明である。
最強の証明である。
天と地を割った剣。世界を総て平らげた王。その最強の証明である。
エクスカリバー。人が生んだ最強にして最高の幻想。強く在るべし、と名付けられた剣。
だが、それも。
それすらも。
「―――――開闢の星ッツ!!!」
この一撃の前には、―――――敵わない。


このシーンのさらに前後の文と合わせて、ギルガメッシュの「強さ」を一番感じた部分。
熱いぜ。
エアで落ちてくる瓦礫を吹き飛ばしただけだけどw

662僕はね、名無しさんなんだ:2006/10/10(火) 23:20:55 ID:Frpu2KFY
かっこいいな、どこよ?

663僕はね、名無しさんなんだ:2006/10/12(木) 21:34:48 ID:2zh.ns6Q
ごめん、タイトル書き忘れたorz

ttp://vabel13.hp.infoseek.co.jp/
「水の記憶」の
「ギルガメッシュルート」最終話。

664僕はね、名無しさんなんだ:2006/10/21(土) 13:39:31 ID:QqOECZEw
ウホッ

665僕はね、名無しさんなんだ:2006/10/22(日) 14:29:11 ID:5SIbCL3E
開闢の星っつに吹いたw

666僕はね、名無しさんなんだ:2006/10/23(月) 22:13:59 ID:b.6pfPIc
Fate/Alternative 13-11
「大丈夫・・・俺達はずっと友達だ。でもごめん、友達以上になるつもりはないんだ」
「俺にもそんなつもりはない! 頼むから会話をしてくれ衛宮!」
「言葉はキャッチボールしたいけど体液のキャッチボールは絶対に嫌だ」


演義だとわかってがっかりした。

667僕はね、名無しさんなんだ:2006/11/25(土) 01:55:17 ID:D01Nf8tM
「きっと、すごく好きで、なによりも守りたくて、抱きしめたいと思った女の子を、殺したんだ」


鉄心エンドの士郎の台詞。
泣けた。

668僕はね、名無しさんなんだ:2006/11/25(土) 02:31:40 ID:WIRuE6MI
SSかそれ?

669僕はね、名無しさんなんだ:2006/12/07(木) 18:48:33 ID:gE.kGBak
on the lock http://www.k3.dion.ne.jp/~lock/
ガリヘンガー11話から。


「ぼうや。あなたは四肢を裂いて持ち帰ってあげる。その魔力、どこから引き込んでいるのかしらね?」
「好奇心で猫は死ぬ。アンタには魂が九つよりもあるのかい」
「さあて、ねえ。少なくともそれ以上は集めたと思うけど」
「そうか。じゃあ――――百回死ね」

 士郎の腕に力が篭る。この期に及んで彼は己の死に様を想像することが出来なかった。ある種狂っているのかもしれなかった。
 アサシンの脚がたわむ。凛を抱えたまま跳躍するつもりだった。地に置き捨てては守れない。
 キャスターの腕が振り上がる。それが降ろされた時、何もかもを灼き尽くす神雷が全てを裁くだろう。

「――――いいや。一回で充分だ」

 轟、と空を裂く風車の如く、圧倒的な質量を持った何かが驚異的な加速度で、キャスターに横様に叩きつけられた。人の背丈を越えるほどの長大な岩塊であった。
 悲鳴すらかき消すほどの勢いで、彼女は己に突き刺さったものと共に校舎の壁に縫い付けられる。昆虫の標本を連想させるような情景だった。飛び散った血痕は羽根にも見えた。

「盛り上がるのは勝手だがね。舞台袖にも気を配れぬようでは名優とは言えんよ」

 動いたのはアーチャーであった。
 イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの、最強の弓兵であった。


あと地味に燃えたのが、

「悪いなヘラクレス。イリヤスフィールは私の主人(もの)だ」

670僕はね、名無しさんなんだ:2006/12/07(木) 18:49:37 ID:gE.kGBak
某としたことがsage忘れスマソ

671僕はね、名無しさんなんだ:2006/12/11(月) 04:31:42 ID:qrcmDWXM
カレイドルビー

 しかしそんなものは、サーヴァントにとって意味はない。我々は命よりも生前の夢を上位に掲げる狂人だ。

サーヴァントの本質かしらと思った

672僕はね、名無しさんなんだ:2006/12/11(月) 04:34:57 ID:qrcmDWXM
アドレス忘れた
http://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?all=2203&bbs=type-moon

673僕はね、名無しさんなんだ:2006/12/14(木) 09:53:55 ID:adar4n1k



 ――シロウ、貴方を愛している。



 返事は聞いていない。

 ただ、聞かなくてもその答えは分かった。

 彼はきっと笑っていたのだ。

 だから、それが永久の別離でも構わなかった。



 そしてこれがみっつめの別れ。


時空間移動 ラブくろシリーズよりEclipse

ttp://www7a.biglobe.ne.jp/~jiku-kanidou/index2.htm

674僕はね、名無しさんなんだ:2006/12/22(金) 19:19:30 ID:2Y5o5S3.
ガリヘンガー第一話 ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/

「死人に口無しって言うだろうが」
 発作は静かに落ち着いていった。小さく息を吐くと忌々しげに舌を打つ。
「――まあ。かく言う俺も死人なんだが」
 されど死人に、朽ちはなし。

これに限らず、ガリヘンガーは印象的な名文、名台詞が多い。

675僕はね、名無しさんなんだ:2006/12/25(月) 14:07:03 ID:Xw..hAls
「アルクェイド=ブリュンスタッド。神の名の元に貴方を消滅させます」
 貴方達に、神の……、と言いかけたところで先輩は口を閉じた。
「……かみさまって、…酷いですね」
 泣いているのだろうか。先輩は。
「…今ほど、そう思ったことは無いです……こんなの、認めたくありません……」
 ぽたり、ぽたりと、涙が落ちる音が聞こえる。
「かみさまが本当に居るなら、どうして…どうして貴方達を幸せにしてくれないんですか!
 神の僕! 埋葬機関! 第七位! そんな位今にも捨てたい!
 何にもならない! 何の救いにもならない! 誰も助けられないっ……!
 貴方たちを救えない……。
 しあわせになるべきひとがしあわせになれないなんて、そんなかみさま…いらない……」
 絶叫が耳に、心に響く。

676僕はね、名無しさんなんだ:2006/12/25(月) 15:37:15 ID:.qrAiWT.
最低限ルール確認

1.あくまでも「台詞」「描写文」について語るべし。
2.レスの最初に「サイト名」「URL」「SSタイトル」を明記すべし。

ルール守ってください

677僕はね、名無しさんなんだ:2006/12/25(月) 21:56:04 ID:UunYgoZ2
>>675くらいの抜き出しなら、地の文入っててもいいんじゃないか?
元々、描写込みもありのスレだろ。あんまり長文出すとまずいだろうけど。
まあ確かに、URLも何も無いのはアレだけど。

678僕はね、名無しさんなんだ:2006/12/25(月) 22:48:08 ID:hgDEW8nw
描写文=地の文じゃないの?
で、問題は「それについて語る」ことでしょ?
せめてひとこと、なんでその文章が良いと思ったのか添えようよってことでしょ

679僕はね、名無しさんなんだ:2006/12/26(火) 19:23:54 ID:TDfkqjRo
フチナシ 「赤い弓の断章」より

「燕がな」
 一つ余さず切り捨てて、佐々木小次郎はひどく遠い昔のことを思い出すような顔をしていった。
「この刃を逃れるのだ。するりと。あやつらは見て避けるのではない、その体で感じているのだと、気付くまでも長かったが、これを身につけるために費やした歳月の比ではないな」
「一度に、三度だと……」
「こう斬ってはこう避ける。ああ斬ってはああ避ける。ならば、逃げ場を亡くしてやればよい。ただひたすら刀を振るって幾星霜、かくして私が身につけた唯一の技だ。秘剣の名を、燕返しとつけた」

個人的に燕返し解説では一のお気に入り。

680僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 16:59:06 ID:zi0Pm7gM
on the lock
坂の上のお屋敷の執事さんシリーズから

「なるわけねえだろふざけんな畜生!」
 ああ、運命の神様、お願いです。もう幸運になりたい、なんて言いません。言わない。言わない言わない言わないさ。言わないから、アンタもう何もするな。

笑いました。

681僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 17:56:17 ID:K2dgGmms
>>680
超既出。
しかしlock氏はこのスレで人気高いな。

682僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 01:30:36 ID:m479Va4A
kobaxの小部屋 ttp://kobax0103.hp.infoseek.co.jp/
『ほんとのひかり』


じゃあお前は生と死をどう考える? その問いかけには、あいつも少し口を動かす。

 生きるということは、幸せを見つけること。
 死ぬということは、愛されないことだ。

 詭弁だな。真実だよ。
 本心か? 違うけどさ。
 ありえない。そんなことない。
 殺したいだろう。殺しちゃいけない。
 俺はお前を認めない。俺もお前を認められない。

 なら、証明してみせろ遠野志貴。
 なら、黙って見てろよ七夜志貴。


/このSSには他にも多々名台詞があるがその中から一つを抜粋
前後の文も素晴らしいが長くなるのでここだけ

683僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 04:05:04 ID:Ksbi1u7Q
on the lock 「トランジスタ・レイディオ&レイディ」

「きっと貴方は、何処かの誰かの為に生きて、何処かの誰かのために泣くのね。
 ――――ずっとずっと、声を殺して」

台詞ってことでこれをチョイス。
土蔵でのカレンの台詞はらしくて凄く良いと思った。

684僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 14:41:22 ID:eJrGzK12
Fate/zero 虚淵玄

ウェイバー「サーヴァントどうしでだいバトルだ!」
ギルガメッシュ「みんなよけろ。イスカンダルだけはゆるせない。」
アーチャーはイスカンダルにゲートオブバビロンをあびせるつもりだぞ。
イスカンダル「へん、ばかめが。やれるものならやってみろ。」
エヌマ・エリシュ!
イスカンダル「おまえがくらえ!」
ウェイバー「ぐわーっ」
ウェイバーはイスカンダルにたてがわりにされてしんだ。
セイバー「なんてやつだ。」
イスカンダル「へへへっ、ゆかいだぜ。」

/虚淵玄はホントすげぇや

685僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 15:00:28 ID:.7GHg392
SSなのそれ

686僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 17:31:56 ID:VKg0QDg.
ああそうだな、公式のアンソロSSだもんな

687僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 23:35:43 ID:veLEpeyA
おとぼくのアレみたいなもんか。

688僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/23(火) 17:25:44 ID:o7mHwsuc
お茶くみのSS倉庫 とある英霊・しりーず より


「私も遠坂が二人揃ったときは、聴覚をもっていかれた」


名台詞っていうよりもやたらと印象に残っている台詞w
いやまあ、なんかこー、な。

689僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 00:20:56 ID:Q7UnAQ4k
理想郷TYPE-MOON投稿板
「守護者はブラウニー」

「うおお、アレは見た者すべてがうっかりになる“UBW地獄の人文字”だ〜〜〜〜〜!」

吹いたw

690僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 12:33:23 ID:KDpkJFd.
寸劇屋
「a dissonant chord.」

「衛宮士郎、お前は理想を抱く資格すら無い―――そのまま溺死しろ」

見た瞬間、震えが走った。
ネタバレになるんで詳しくは言えんが。

691僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 15:00:43 ID:tvSwSo46
「……今度こそ本当なんでしょうねぇ?」
「う、うむ。間違いない。この世界の根源に連なる伝説の貧乳改善法だ」
「……未来の自分の発言ながら、怖ろしい程に胡散臭いな」
 だと言うのに、凛は真剣そのものの表情でアーチャーの詐欺紛いの口上に聞き入っている。
 『黒色彗星帝国』ttp://imiju.hp.infoseek.co.jp/の『〜Turn F〜』episode-02〜愉快な登校編〜

 士郎は、そんな凛の姿にかつて自分が通販でモザイク除去装置を買った時の事を思い出していた。信じていたのに……あんなに信じていたのに……!!
「いやいや、今度こそは本当だぞ。とは言え、これは生なかの苦労で到達出来る事ではない。だが……凛、君になら出来るかも知れない。魔術ではなく、魔法に到達することが……」
「魔法!?」
「そうだ。太古の昔に存在したと言われる、幻の第六法。失われたそれに到達しようとし、多くのオッパイ星人達が苦杯を舐めてきた。中には自らを死徒と化してまで挑んだ者もいたが、結局辿り着くことは出来なかったようだ……」
「第六法ってバストアップの魔法だったの!!?」

692僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 21:13:05 ID:MoChqduo
>>691
ワラキアの夜が壮大なおっぱい星人になっちまったw

693僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 17:40:19 ID:H.XaW0P6
そのセリフ、SS発表当時はシオンも第六法に挑むのかとか言われてたけど、
青本でボディスペックが発表された今となっては、もう彼女こそ第六法の成功例にしかみえねーと言うw

694僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 22:25:41 ID:Y.AZ6uz.

 後生大事に抱え込んでいた痛みを共有した彼女は、誓いを果たして還っていった。零れ落ちたそれを少女が包んだ。
 束ねて鍛えて剣に仕立てて、彼と少女は荒野を目指した。
 いつか果たしてこの場所に還るのだと。
 それでも、振るい続けた剣はひび割れて、今では理念すら曖昧だ。
 だけど、骨子だけは頑丈で、見失うことはきっとない。
 貫ける想いだけをなまくらに載せて、刃こぼれは新しい痛みで補強する。

「あのさ。たぶん、これが今までで一番でかいことになると思う。だから」
「だから?」
「――――いいや、なんでもない」

 帰れなんて言えない。待っていろなんて言えない。死ぬかもしれない、なんて冗談じゃない。
 いつか帰る。いつか還る。いつか二人で、いつかの場所に還るのだ。


 たまにlock氏が見せるこういうリズムの取れた文感が好き。

695僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/03(土) 12:09:04 ID:ekar/AtI
幻想の小径 ttp://www.h7.dion.ne.jp/~gen-rai/
「制服ロックオン」

「──――存在する情報なら、なんであろうと晒してみせる」

初めて読んだとき吹いたw

696僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 22:13:55 ID:eUcDZgLI
>>695
それ読んだとき、俺も幹也が怖くなったw

697僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 00:42:06 ID:tdlbE4vA
lock氏のでこれ。

「首、」
「吊ソウカ?」
 ボクらを高く吊るせ!

698僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 09:20:30 ID:/C/gdFdo
>>695と同じ所にある「みっつのお願い」

─────ああ、それは本当に、

「なんて、庶民─────」

むせたww

699僕はね、名無しさんなんだ:2007/04/18(水) 07:35:07 ID:xhXBi.ro
>>682の「守護者はブラウニー」っての見つからない…
消されたのかな?
誰か持ってない?

700僕はね、名無しさんなんだ:2007/04/19(木) 12:31:30 ID:xVMUFDB6
理想郷ttp://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?all=2900&bbs=type-moon
「そこに漢はいない」

「そんなことよりアーチャーはどこだ。」

来た。
来たよ、こいつ。
やっぱりそれが目的だったか。

「一応聞いておくけど、あいつに何をするつもり。」

「犯……じゃなくて。
人聞きが悪いな、犯すだけだよ。」

言い間違えてねえしな。

衛宮士郎の言葉に、セイバーはドン引きしていた。
ちなみに、既に私は限界までドン引きしている。

「シロウ、やはり貴方は―――同性が」

「勘違いするな、ここでいう犯すというのは、性的な意味じゃない。
聖的な意味だ。」

何てふざけたごまかし方だ。
もっとましな言い訳があるだろうに。
っていうか聖的に犯すってどういうことだ。

「そもそも俺は漢の味方だぞ。
漢を犯してどうする。それじゃただのホモじゃないか。」

だからホモだろう。
いい加減認めろ。


初めて読んだ時腹筋つりそうになったw

701僕はね、名無しさんなんだ:2007/04/20(金) 19:55:03 ID:RmRZhCSM
>「犯……じゃなくて。
 人聞きが悪いな、犯すだけだよ。」

 言い間違えてねえしな。


ギガワロスwww

702僕はね、名無しさんなんだ:2007/04/21(土) 08:25:31 ID:hzOWdFDA
ttp://www.geocities.jp/llbw_kashijiro/
頂き物展示室「微睡みの終わり」

>彼女に向かって手をさしのべる。何かを言おうと思うのだが、言葉は本当に出てこなくて。
>終いには、彼女の顔さえ見られなくて困った。
>不器用にそっぽを向きながら、ちらりと盗み見た。戸惑う翡翠色の瞳が、俺の顔と手とを交互に行き来する。困ったように、何か尊い物を見るように差し出したその手を見つめると、彼女はおずおずと手を差し出しながら言った。

>「シロウ、王の手である」

>と、どこか自信なさげにセイバーは言った。

少々くどい感もあるが、前の話と合わせてかなりくらっときた
肩ねじ上げて抜いた奴の台詞とは思えねえw

703僕はね、名無しさんなんだ:2007/04/24(火) 03:00:09 ID:3SZqHb6w
同じく
ttp://www.geocities.jp/llbw_kashijiro/
頂き物展示室「微睡みの終わり」

 車から降りて見ると、其処には見慣れた「私有地」の看板が突き刺さっていた。だが通常のそれとは違い非常にシュールで仕方がない。大木に木製の看板の根本が突き立っている様は、誰彼問わず此処に立ち入ることを躊躇わせるだろう。

 っていうか。

 これやったの、間違いなくバーサーカーだよなぁ


興が乗ってると、読んでるシーンが脳内に自動再生されちゃう私。
ここまでほぼシリアス一辺倒だったところにいきなりばっちり再生されちゃって、
笑いを堪えるのに一苦労(w

704僕はね、名無しさんなんだ:2007/04/24(火) 09:19:23 ID:xgT0OgEg
イリヤがやったにきまってるじゃん

705僕はね、名無しさんなんだ:2007/04/30(月) 20:10:03 ID:8s2lqM9U
サイト名「on the lock」ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/
SSタイトル「Proto Messiah!」

「…………大切なもの、なんですね」

「いいや。命の次だから、そう大事でもない」

切ないというか救われないというか。いや、「自分は救われない人間だ」という強がりだろうか。
ここの士郎に惚れ直した一言

>>699
検索ワードを エミヤ フィオ
あたりでググればまだ何とかキャッシュから読めます(07.4/40現在)。
何故か最新話(磨耗その4)のみ引っかかりませんが。

706僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/01(火) 02:05:10 ID:01uToGgk
>>705
最新話無いですねぇ
面白いだけに非常に残念です
マジで誰か持ってないかな
せめて4話のみでもURLがわかれば何とかできるのですが

707706:2007/05/01(火) 02:44:52 ID:01uToGgk
URL一つ一つ打ち込んで自己解決しました
>>705さんありがとう、あなたのおかげです

708僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/01(火) 22:25:46 ID:KqXSGpDY
幻のブラウニー最終話のヒントは3219。
まあ、いつまで保つか知らないけど。

709僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/01(火) 22:40:38 ID:KqXSGpDY
「ブルマよ、男には死ぬとわかっていても趣味に金を使わねばならぬ時があるのだ」
ついでに、そのブラウニー最終話の個人的名言。
名作台無しな言い切り加減が吹いた。

710僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/01(火) 22:51:17 ID:iGX9pqgc
>>700
「バーサーカは強いね」などの名台詞が次々と地に落ちていく様に腹筋と顔筋が攣りそうだ

711僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/03(木) 12:47:20 ID:IQxbbV36
同じく「そこに漢はいない」から。




「―――シロウ。ここは私が引きつけます。
隙を見て撤退してください。」

セイバーらしからぬ、何とも弱気な発言だった。

セイバーは、自分を生贄にして逃げろと言う。
合理的だが、非情な判断。

「どうするの、衛宮君。」

「バーサーカーと結婚する。」

「聞いての通りよ、衛宮君は正気じゃないわ。」

「そんな―――!
シロウ、私のことはいいから逃げてください。
でなければ全滅することになる。」

「バーサーカー……ハァハァ」

もう駄目だ。
全滅だ。





早く更新してくんないかなあ、これ。

712僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/11(金) 22:06:28 ID:HxP.OmoY
「on the lock」の言峰士郎SS 13話の桜の独白2つ

・息苦しい。綺麗なものは好きだけど。優しいものは好きだけど。それが、わたしに向けられるのは嫌いだ。痛くて切なくて、苦しくなる。

・わたしはこの人のことが好きでもなんでもないはずだけど、この人はわたしのことを好きになってくれないかなあ、なんて他力本願なことを考えながら。

この「衛宮士郎に出会わなかった桜」のキャラが好き。

713僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/12(土) 18:44:52 ID:3yfTCgWI
続けてon the lockの拍手SS
魔法少女ブレイドルビー  〜オペレーション・モラルブレイカー〜


「ピカッと光ってシャキッと貫通。即死コンボが止まらないっ!
 胸に付けてるマークは流血。自慢のヘッド(バット)で敵を討つ!
 魔法の国からよい子のみんなこんにちは。わるいこのみんなは更生してね!
 愛は正義の必要条件、正義は愛の絶対条件ッ!!
 俺の愛に逆らう悪は――――――――因果地平までブッ飛ばすッッ!!
 愛と正義をステッキ込めて、見た目は子供。脱いだら大人。
 大きな声では言えないけれど、小さな声では聞こえねええええっ! 
 その名はプリーーーーーーーーーーーーーーーズシャウトミー!!
 魔法少女――――――――――――――――、


 魔法少女ブレイドルビー、ここに爆誕ッッッッッ!


 ――――――――どう遠坂? 正直泣きそうだけど、なかなか上出来の変身でしょう!?」



なんて決め台詞だ。

714僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/13(日) 00:31:01 ID:VFLRxs6Q
lock氏大好きだなおまえら。

715僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/13(日) 00:42:47 ID:o500cvmM
前にも誰か言ってたけど、わかりやすく印象に残る文を書くのが上手い人だからな。
このスレでは人気高かろうて。

716僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/13(日) 14:34:51 ID:uuVg9Rws
どちらにしろ、此処で話題に上る人は独特の作風持ってるよな。
分かり易くて面白いとか、詩的で綺麗だとか。

717僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/14(月) 06:51:06 ID:91euEc82
ttp://www.geocities.jp/llbw_kashijiro/
頂き物展示室「微睡みの終わり」

>「全部、思い出しました」

>「じゃあ、最初に伝えないと」

>彼の声が震えていた。沸き上がる物を堪えてか、吹き付ける風を堪えてか。
>答えなんて見るまでもなかった。吹き流される髪をそのままに、昇る朝日に背
>を向ける。強く吹いた風に髪が舞った、まとめていたリボンがほどけて空へと
>溶ける。僅かにそれを目で追った。向き直ったときには、逃げられない距離ま
>で彼が来ていた。

>「ええ、何て」

>私の声も、震えていた。

久しぶりにSSで泣かされた。

718僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/19(土) 00:33:28 ID:003fVo/6
>>705
とうとうググッても出なくなったよ…

719僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/25(金) 05:42:12 ID:BbuKGELs
守護者はブラウニーは、実は作者によって再掲載されている…という噂を聞いた。

720僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/25(金) 09:30:33 ID:ikVDHlJs
kwsk

72117分割:17分割
17分割

722僕はね、名無しさんなんだ:2007/11/15(木) 18:35:58 ID:/9cIdp1E
天命聖夜のサイトの行方教えてくれないか。
三国志の武将がでてきて良作なんて読みたすぎる。
アーカイブでも出てこないし、やっぱもう読めないのか?orz

723僕はね、名無しさんなんだ:2007/11/30(金) 14:57:32 ID:0it.FJZE
魔眼同盟「後方支援に走れ」
『インドシエルの勤務査定をせよ。エレイシアの個人情報をまとめた書類を付けるから、好きに命じて扱き使って構わん。
反抗的ならマイナス評価。サボってカレーばかり食べていたらマイナス評価。私の陰口を言っていたらマイナス評価。
楽しそうにしていたらマイナス評価。プラス査定はいらん。それと交友関係についてはどんな些細なことでは構わないので報告せよ』

ちょ、ナルバレックヒドスw

724僕はね、名無しさんなんだ:2007/12/08(土) 02:12:02 ID:47cOcnpE
お茶くみのSS倉庫
とある英霊・しりーず 「とある英霊と魔術師の帰還」

──からだはあくまでできている
──ふだんはつんで ときどきでれで
──いくたのせんじょうをこえてうっかり
──ただいちどのぱんちらもなく
──ただいもうとよりむねはなし
──あかいあくまはここにひとり
──かけいぼのおかでそろばんをはじく……

これも名台詞ってよりか印象にのこったって感じかもしれんが
ふだんはつんで、ときどきでれでに吹いた

725僕はね、名無しさんなんだ:2007/12/16(日) 17:17:25 ID:VGwFNFOo
>>719
噂は本当だった。
Avalon/the promised land でググれば先頭に出てくる。

というわけで
PSパッドの右半分「Avalon/the promised land」より

> 大河は早朝の明るい陽光に満ちていた居間が突然暗転し、急激に気温が低下していくのを感じた。
>
>――――もしかしてわたし、地雷(とらばさみ)踏んじゃった?
>
> シヌシヌシヌシヌシヌシヌシヌシヌ。
>
> 野生の本能が全力で危険を告げる。
> ワタシガばっとえんどニナッタラドコノドウジョウヘイクノデショウ、などという意味不明な言葉が頭の中をぐるぐると駆けめぐる。
>「ししょー、逃げるであります。ここの選択肢間違うと二度と出番なくなるっすよー」と銀髪のチビっ娘が警告する。


地雷と書いてとらばさみ。的確すぎる

726僕はね、名無しさんなんだ:2008/01/24(木) 20:38:40 ID:Qm4ax8Po
理想郷ttp://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?all=2900&bbs=type-moon
「そこに漢はいない」

最新作より。

>衛宮士郎の肉体に、魔力がこもる。

I am a genius? No,I am a super genius!
「ある寒い日、僕は女性ものの下着を身につけていた。」



吹いたww
名セリフがww

727僕はね、名無しさんなんだ:2008/01/30(水) 10:53:40 ID:ZYMCGxaA
このスレではおなじみのガリヘンガーから
12話「坂道発進の苦手な彼ら」

「あら珍しい」

 遠坂凛の声だった。彼の好きな声だった。

「――――士郎、笑ってるのね」




「別になんて答えたっていいんだぞ桜」

 思わず顔を見上げた。言峰士郎の(/彼女の好きな/)声だった。後ろの会話だけは聞き耳をたてていたらしく、肩越しに振り返っている。つまらないものを面白がるような表情だった。

「遠坂は晴れたら喜ぶし、雨が降ったら濡れて気持ちいいって喜ぶし、嵐は派手だからって喜ぶような奴だからな」




油断するとついついデレてしまう士郎に萌える

728僕はね、名無しさんなんだ:2008/02/08(金) 10:31:08 ID:sr6OuqGU
理想郷の「FATE/MISTIC LEEK」より
 思考を休めるな。
 奴を撃滅する為の手段、逆転の可能性を探し出せ。
 身体性能――――問題ない、まだ身体は動かせる。
 保有戦力――――投影は出来ても一度、必殺の機会を待つ。
 敵対戦力――――能力差は否めない、それでも数の上では互角。
 状況把握――――圧倒的に奴が優勢、―――――だけど、諦めない。
 地形要素――――理想的だ、奴の剣はこの地形で小回りが利かない。
 勝利条件――――決まってる、あいつをぶん殴る。
 敗北条件。
「――――そんなもの、正義の味方に在るはず無いだろ」

クロスものだけどかなり燃えた

729僕はね、名無しさんなんだ:2008/03/07(金) 18:54:54 ID:uhGiD2jM
理想郷の「そこに漢はいない」より


衛宮邸の門をくぐったとき、シロウは愕然とする。

「は……え…………ちょ。
土蔵……が……」

「―――」

やはり、気づいたか。
もしかしたら明日まで大丈夫かな、と思わないでもなかったが、やはり家主だけあって気づくか。

「え……おい、遠坂。
何で、土蔵が、半分しか、ない、んだ」

半壊した土蔵を指さし、呟くシロウ。
地に膝をつき、肩が震えている。

まずいな。
相当ショックを受けているぞ。

そんなシロウに気づいたのか、衛宮邸の住人たちもぞろぞろと縁側の方に顔を出し始めた。

事態を瞬時に察した彼らは、すぐに気の毒そうな目でシロウを見、その次に恨めしそうな目でセイバーを見た。

その視線に、セイバーは“ふっ”とニヒルに笑っていたが、やはり顔には冷汗が浮かんでいた。
見れば、彼女も膝が笑っている。

止めてあげて。
そこの王さま、実はすごく弱いんだ。

「遠坂、どうなってんだ……。
一体俺がいない間に何があったんだ」

衛宮士郎が、冷静な顔に熱き魂を込めた瞳で、訴えてくる。

誰も答えないので、私が伝えることにした。

私は言った。
このにぎやかな仲間達による日常が、いつまでも続くことを願って。

「桜がやった」


最高な終わり方だった。

730僕はね、名無しさんなんだ:2008/03/07(金) 18:57:30 ID:uhGiD2jM
↑気がついたらかなり長文だった。
すまん。

731僕はね、名無しさんなんだ:2008/03/09(日) 07:50:27 ID:0C4CPNrs
おねがい、いれてぇ
の方が好きだな。

732僕はね、名無しさんなんだ:2008/03/13(木) 13:44:19 ID:FLBwpmHQ
後方支援に走れの「決戦」より

「死した人の為に尽くす? ……そんなことをしても死者はもう喜べない。違うだろ。自分を生かしてくれた人達に感謝して、
身体が止まる時まで懸命に生きるべきだ。自らの過去に浸らず、今を生きる人達と共に歩むことが生きるということだ」
「違う! 死んだ人間はもう何も言えないから、俺が代わりにやらなくちゃいけないんだ! 誰もが皆助けて欲しいと泣き叫んでいたあの日……俺だけが助けられた。
他の助けを求める人間じゃなく、俺だけが奇跡的に助けられた。
俺の生は死んでいったあの人達の上にある。だから俺はそのお返しをしなくちゃいけないんだ。──親父のように人助けをするんだ」
「人助けが悪いとは言わない。でもそんなにまで自分のことを顧みずに行動していては周りの人間を心配させるぞ。それに関しては経験者だからわかる」
「アンタみたいな人間がいなければこっちだって無茶はしないさ。俺は十年前と同じことが起きないように聖杯戦争を止めてみせる」
「止めたければ止めればいい。俺は聖杯戦争という大きな看板の裏で蠢く魔を滅ぼすだけだ。それがここに引き寄せられた俺の戦う理由なんだと思う。そして──逃げられぬ戦いならば誰であろうと迎え撃つ」

もっと長いんだけど、最後だけ抜粋。誰と誰の論戦なのかは、言わなずもがな。
なんというか、本当に相性最悪だよなあ・・・

733僕はね、名無しさんなんだ:2008/04/02(水) 20:13:23 ID:eoX2HBjU
>>583で既出のlock氏の『ファンタズムハート last act「せかいをぜんぶ、きみにあげる」より 』
ttp://www.k3.dion.ne.jp/~lock/

「泣く事はない、イリヤ」
「わかってるわよ……」

 泣くことなんかないことは解っている。彼女の騎士はもと居た場所に戻り、聖杯になり損なった自分はアインツベルンから見放されるだろう。それは自由だということ。
 泣くことなんかない。
 泣くことなんかない。
 だけど、泣くのは少女の最初の自由だ。

俺はこの部分を推薦するぜ

734僕はね、名無しさんなんだ:2008/04/03(木) 14:53:15 ID:ivY7kPlA
このスレみてるとon the lockのSS全部読み直したくなるな

735僕はね、名無しさんなんだ:2008/04/03(木) 15:30:23 ID:GuRUenQ2
あの人は、語感が良いし、ゴロ合わせも巧い。
勢いで読むならあれほどのSS書きはそうはいないと思う。

736僕はね、名無しさんなんだ:2008/04/12(土) 00:09:55 ID:AlC1sJv6
そこに漢はいない、見直してみるとやっぱり壮絶すぎるww
魔剣ワカメの断末魔。

『嫌だ……嫌だよ!
まだやりたいこと、一杯あるんだ!
死にたくない、死にたくないよお!
助けてよお、助けろよ!
このクソ野郎共!』

沈んでいくワカメ。
助け出されるセイバー。
皆、拍手喝采でセイバーの救出に喜んだ。

『お前ら、覚えておけよ!
僕は再び蘇るからな!
祟るぞ! 犯すぞ!
てめえらに正義はねえ!
何が英雄だ! ワカメ一人助けられなくて何が英雄だよ!
この反英雄どもが!
死ね!』

737僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/12(月) 00:49:30 ID:QoeXLYsk
「ふぁて遊紀」より。

「鍵、開いてる?」
ドアノブは何かに引っかかる気配も無くすんなりと動く。
ま、入っても大丈夫だろ……と足を踏み入れた瞬間。




顔を真っ青にして白目を向き、便器に突っ伏すアーチャーの姿があった。
「地獄絵図――!?」
「なんだ、なにがあった!?」
思わず叫んだ俺の声にランサーがドタバタと駆けてくる。
「うお!?屍かコレ!?」
「ンなわけあるか!!多分リバースした後に失神したんだ!!」
一応便座は戻したらしく、蓋の上に突っ伏す格好になっている。
床は……汚れてない、よかった!
さすがに正義の味方でもゲ○の掃除はイヤなものなのです。
「おいアーチャー、しっかりしろ!!」
「む……」
俺が体を揺すると何とか反応する。
とりあえず生きてはいるらしい。
「大丈夫かよ?」
「う……





……ケミカルウォッシュだよTO坂。俺も、これからウォンチュっていくから……フフフ……」
「バグってる――――!!」
「感動台無しだなオイ!!」
なんか視神経までバグって妖精さんとか見えていそうな感じだ。

738僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/12(月) 03:12:39 ID:LLL1IuAA
サイト「風牙亭」
作品名「最強の戦い」

イリヤスフィールが驚愕する。当然だ。彼の手にあるのは、人々の願いを星が鍛え上げた究極の聖剣。遥か届かぬ貴い幻想ラスト・ファンタズム。エミヤシロウの半身が生涯を共に歩んだ、剣の最高峰な
のだから。


「さあ、受け取れバーサーカー。この一撃で――――――オレは、あの日の背中を超える!」

剣を持ち上げ、首の後ろで肩と平行に構える。それは彼女と同じ構え。今でも想い続ける、たった一つの存在。


 聖剣が、アーチャーの持つ全ての魔力を暴虐に喰らい輝き出す。自身に内在する魔力では足りないと理解したアーチャーは、己の存在をも使って聖剣を起動させる。

Fateルート後っぽいアーチャーがバーサーカーと戦う短編小説
同じになってもアーチャーには負けたくないっていう士郎の意地に燃えた

739僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/13(火) 11:09:40 ID:QNJX5W9E
>>738
そうか? 山もなく、盛り上がりも無いSSだとしか思えんのだが。

740僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/13(火) 20:14:21 ID:TutB900o
>>739
まあ、価値観の違いってやつだな、おれも名作だとは思えん
ただ背中を超えるって台詞で、アーチャーと士郎の確執とかいろいろ思い出したんだ

741僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/13(火) 20:35:38 ID:jzB2asTc
>>643を挙げるような奴とは分かり合えないが
>>738は別に、これを挙げたからどうのと文句をつけるほどでもない。

742僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/13(火) 20:51:39 ID:7LvEROo2
「もしもFate」より
「凛」
「なあにアーチャー?衛宮くんと協力関係になるのがそんなにイヤ?」
「いや、彼には見込みがある」
「へ?」
「君はきっと彼のことを気に入ると思っていたよ。なんといっても彼は、
心は強くて魔術の才能もあり、聡明だ。
おまけに顔も良く、こうと決めたら一途に意志を貫き通す。
きっと彼なら君の立派な―」
「ちょ、ちょっと待ってアーチャー、どうしたの?
貴方が人のことを誉めるなんて珍しいじゃない」
「いや、きにするな。彼の良い所をほんの一握り話したまでだ」



ついでにこのssは
「もしアーチャーが自分の人生に誇りを持っていたら」
というifの物語である。

743僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/13(火) 21:04:23 ID:7LvEROo2
「へたれ士郎くんの暇な一日」より

「間桐臓硯に『英雄として世界と契約すれば、
ずっと若い頃のままで永遠に召喚され続けますよ』って教えてやれば、
きっとあいつ純真な子供みたいに目をキラキラ輝かせながら、
英雄になることを志すよ。そうすれば聖杯戦争も―」

「お願いですからそれだけはやめて下さい、シロウ」

744僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/14(水) 09:38:08 ID:hkbqxgWA
>>742>>743
不覚にもワラタ。
まあ、ギスギスした奴は嫌いかもしれんが。俺は割と好き。

745僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/14(水) 22:02:25 ID:bNole4Vo
チャットルーム「アーネンエルベ」より

「凛…」
「な…何士郎?改まって…」
「凛…俺は…お前の貧乳が好きだ…!」
「死ね!」
「ぶべら!」

746僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/14(水) 22:32:18 ID:bNole4Vo
「お化け屋敷へ逝こう!」より

「ま さ か、正義の味方を目指す衛宮士郎君ともあろうお方がぁ〜
たかがお化け屋敷を恐れているんですかぁ〜?」
「あ、でも蛆虫の様な臆病もんは確かに入らないほうがいいかもしれんなぁ〜?
いや、別に衛宮士郎君がそうだとは言ってませんよぉ〜?」
見た者の嫌悪感を具現化させたような言峰トーク
もしもこの場に銃があれば迷わず発砲していたことだろう
ああ、日本が法治国家で良かったな言峰

747僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/14(水) 22:56:25 ID:jncvAUGI
同一人物が思いつくままに連投してんのかここ最近?

748僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/14(水) 23:01:37 ID:BtcBPxG2
人によって基準が違うのは理解しているが、
もっとこう秀逸な文章とか巧みな台詞回しとかを紹介するもんかと思うよなぁ

749僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/14(水) 23:08:23 ID:bNole4Vo
スマン。
少し調子にのってた。

750僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/15(木) 00:21:19 ID:hN4hYc3A
21thgin yats\etaF 642 より


「答えは得た。大丈夫だよ姉さん。オレも、これから頑張っていくから」

ざあ、という音。
弟は姉の答えを待たず、ようやく、傷ついたその体を休ませたのだ。

原作の改変だけども、イリヤに向かって姉さんってのがグッときた
多少の違いはあるけど620から同一の話だと考えるといいかも

751僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/15(木) 00:38:41 ID:VAP1pNZk
久々にあがっているので。
リリカルFate より。



「背中に誰かを背負った英雄はな、最強じゃなくて無敵になるんだぜ?」


ランサーの台詞。
カッコイイです。
ちなみに昔理想郷にあったSSからだけど、今はそこにはない。

752僕はね、名無しさんなんだ:2008/05/15(木) 14:24:30 ID:.UhcoZjA
6thgin yats\etaFの34

「コレを食べたいんだな、化け物」

 なら、俺たちは似たもの同士だ。

「いいだろう。―――お餅焼こうぜ、ネロ・カオス……!」


過去ログ読み返してたらこれにむせたw

753僕はね、名無しさんなんだ:2008/06/07(土) 01:30:39 ID:zGiMyb/k
最近発表された「エピソードT」から。


「そうですよ!!」

そして。
私の嫌な予想通り、桜が始まった。

「してましたよ、オナニー!!
興奮してましたよ、オナニー!!
具体的には今日見た夢の続きを勝手に捏造してオナニー!!」

「……」

ドア越しに聞こえる魂の叫び。

ああ。
桜の暴走はとどまることを知らない。
怒りのあまりか、とうとう語尾がオナニーになってしまっていた。
何ギレだ。

「悪いですか、オナニーしてたら!!
別にいいでしょう、何が悪いんですか!!
一流のオナニストとでも加藤鷹の指とでも、何とでも言ってくださいよ!!」


もうカオスとしか言いようがないw

754僕はね、名無しさんなんだ:2008/06/07(土) 03:15:38 ID:EGbUcaNo
同じく自分もエピソードTから
あえて自分はこの部分


「アーチャーさん!
私ってそんなにオナニーしてるように見えますか!?」

桜!?
何てんぱってんの!?

しかも、男性相手に、いや女性相手でもそんなこと言わねえよ、的な発言を、よりによってアーチャーに。
一体なんのつもりだ。
気が違ったのか。
どうやら本当に、桜は混乱状態に陥っているらしい。

「ああ、見える。だが、それがどうした」

アーチャー!?

「ら、ランクはどれくらいでしょう!」

「マスタークラス。
オナニスト(一流)だな」


18禁版に投稿しろwww

755僕はね、名無しさんなんだ:2008/08/16(土) 19:00:50 ID:8uEvRByA
お前らオナニーすきすぎだろwww
かくいう俺も

「あ、ライダー、少しいいですか。
オナニーとはどういう意味です?」

「セイバー、それは、そんな大きな言葉で言ってはいけない言葉ですよ……」

「何故です! オナニーとはどういう意味なんですか!」

「ちょっ……せ、セイバー、私の部屋に行きましょう。そこで教えますから」


馬鹿すぎるww

756僕はね、名無しさんなんだ:2008/09/09(火) 23:14:54 ID:ep5MPVQM
>755
なんか言葉の意味と、行為そのものも教わりそうだなセイバー

757僕はね、名無しさんなんだ:2008/09/20(土) 21:45:02 ID:3PDSfCCI
理想郷のFate/Dead end1 REMODE 

「■■■■■■■■■―――――――――!!!!!」
バーサーカーが吼えた。
そりゃあこいつが良い奴だって事は分かってきたけど、急に吼えられるとちょっと怖いぞ。
そのまま数十分もすればもう森を抜けていた。
この数十分間で怖かったのは木が目の前を通り過ぎる事だけ。
バーサーカーの上半身は殆んど揺れず、実に快適だった。
「バーサーカーだって言うのにすごい技量だな。ビックリした」
いや……上半身を殆んど動かさず乗っている者たちに快適な乗り心地を与える技量ってあるのか? さしずめバーサーCARと言った所か。

この流れに思わずワロタw

758僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/16(火) 21:22:44 ID:9D5Bfz0k
上げれるのかね

759僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/23(火) 23:26:26 ID:942HNLsY
もうすぐクリスマスなんであげ

760僕はね、名無しさんなんだ:2009/08/27(木) 03:35:39 ID:r4qBAcms
半年も上げないのはかわいそう

761僕はね、名無しさんなんだ:2009/09/01(火) 18:47:27 ID:L5DsVY1s
ただあげるくらいなら何か紹介すればいいじゃない。
みんな大好きガリヘンガーの16話から

 士郎は腕を背もたれに掛けて広げると、だらしなく姿勢を崩した。イリヤスフィールははむはむと愛らしくたい焼きを頬張っている。士郎にとってはこの世の終わりかと思えるほどにグロテスクなシーンだった。
 考えてもみてほしい。夕暮れの空、赤く映える雲、ゆったりと空を這う飛行機、緑に攪拌される木漏れ日、さえずる小鳥、遊び終わった子供達のさよなら、ところどころ青いペンキの剥げたベンチ、そして隣にクリーチャー。たい焼きを食べてご満悦のクリーチャー。こちらの目線に気付いてそっとはにかむクリーチャー。もう、レディの飲食をじろじろ見るなんて失礼よなどと口に相当する器官から言語めいたものを吐き出すクリーチャー。
 どんなシューレアリズムだ。知らないうちに俺は一発キメたのか。俺がおかしいのか他の全てがおかしいのか。迷わず後者にチェックマークを付けたいところだが、ペンを持った手が震えるのはどうしてだろう。ラヴァーズコンチェルト? 歌ってみろよ今の俺の目の前で。

信じられるか……? この二人、結婚するんだぜ……(NGで)
あと凛のこれ。

 さあ、考えたこともなかったわね。だってそうでしょう、友人も、兄も、弟も、親も、子も、恋人も、もしかしたら敵でさえも、あいつがいれば大抵揃ってしまっていたから。

正直、凛に幼馴染み属性が付くだけでここまでの萌えキャラになるとは思わなかった。

762僕はね、名無しさんなんだ:2009/09/03(木) 00:54:51 ID:i6K7LYSE
じゃあ俺もlock氏の作品から。ただしリレー式SSのFate×ダイの大冒険/Fate of Dragonsの第三話後半。

「お前らは手ェ出すなよ? ダイは俺が始末する。そのあとで残ったあの赤毛は……ま、お前らの好きにしな」
 その通りだフレイザード。お前は正しい。そう、完全に間違っていることに目を瞑れば。お前の相手は俺じゃない。故に、俺の相手がお前である筈がない。
 衛宮士郎の敵はただ独り。後にも先にもただ独り。
 ■の丘の頂へと、俺は、俺自身を打倒する――――!

こういうlock氏独特の言い回しは大好き。次に同じ第三話の投影シーン


 墜ちる撃鉄。叩きつけるハンマ。一打ちごとに嬌声を挙げる虚像。一打ちごとに歓声を挙げる幻想。一打ちごとに進む工程。
 ――創造理念完全鑑定!
 ――――基本骨子完全想定!
 ――――――構成材質完全複製!
 ――――――――製作技術完全模倣!
 ――――――――――成長経験完全共感!
 ――――――――――――蓄積年月完全再現!
 ――――――――――――――全工程完全凌駕完了!
 幻想を解きほぐし、縒り合わし、結び直す。
 剣を制せよ。剣を成せよ。
 是即 ≪剣製≫ 也。

ここまでカッコいい投影は見たことがないかも。

763僕はね、名無しさんなんだ:2010/10/19(火) 16:53:30 ID:qUdRd5KE0
一年ぶりにage
lockさん復活の願いをこめて魔法少女ブレイドルビーから

 さあ、己の社会的生命と引き換えに――――――――この、莫迦げた戦いを終わらせよう。


「さあ、グッバイ人生!
 インパクトフルストライク! 心象風景最大展開!!
 I am the bone of my sword――――――――!」

『YA-HA! okay, all right, Yes, master, yes!!
 Steel is your body, and fire is your blood.
 We have created over athousand blades.
 set up all ………… Green! Green!! Green!!!
 pattern select 《U.B.W.》!!


 ――――――――――――READYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY――――――――――――!!』

「『――――――――Gun!!』」


あの詠唱もこの人とルビーにかかるとこうなるんだなぁ・・・

76417分割:17分割
17分割

765僕はね、名無しさんなんだ:2010/11/16(火) 01:53:41 ID:ERdb8N1w0
タイロ氏のTwo orphansから

「そんなわけで死ねよ糞女(ビッチ)」


この台詞はもちろん、ここに至るまでの流れ、この台詞の後の展開にも好きなのはあるんだが、
何故だか頭から離れない台詞

766僕はね、名無しさんなんだ:2010/11/16(火) 18:26:12 ID:q567O1VcO
>>765
あれのコンビは型月二次創作の中で今でも屈指だと思ってる
「「お前は俺を哀れんだ」」
はマジで鳥肌立った

76717分割:17分割
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768僕はね、名無しさんなんだ:2010/11/25(木) 21:23:38 ID:pT4d1gzo0
たまには新規開拓せねばというわけで、
型月×リリカルなのはクロスまとめwiki なのぎる外伝から


「お前のいるそこはな、古くは戦士と呼ばれる者ならば当たり前に至れた場所だ。
 自分自身のために自分自身とそれ以上のものを背負える、人間以上へと進む道の途上よ。
 神世の昔は、誰もが何かのために己の全てを賭けていた。
 当世ではまるで見かけんが、その中ではお前は見所がある方だ。
 だがな、勘違いするな。
 それらの戦士の悉くを、足元に寄る雲霞の如く蹴散らかしていたのが、我だ。
 自分自身を背負えることが最低限の戦士の条件だが、それの上に立つ英雄とは、自身のみならず目に映る全てのモノを背負う」


 ならば。
 透徹した眼差しで、世界の果てまでをも見通すこの男は――



 ――この世の全てを、背負っている。



ちなみに、このギル様が戦ってる相手は、クロス先の脇キャラ。

769僕はね、名無しさんなんだ:2011/03/09(水) 13:54:15 ID:Y6q31X6.0
クロスからならとパロロワからなにか抜き出そうと思ったが
候補が多すぎて悩む

770僕はね、名無しさんなんだ:2011/03/10(木) 00:21:20 ID:DEq/O5s60

「にじファン」にある「正義の味方とやさしい少女」より

士郎と志貴の戦闘シーン


「なぜ貴様は、多くの命を顧みない!」 《大切な人の為だけに生きていけたら、どんなにいいか》

「なんでお前は、大切な人を切り捨てた!」 《大切な人を切り捨てられれば、どれほど楽か》

互いが互いに正反対の存在だと理解しているからこそ、相手を認めることができず、負けるわけにもいかない。

「私は貴様が───」

「俺はお前が───」

シロウは莫耶(けん)を、殺人貴は七つ夜(ナイフ)を振りかぶる。

「「───羨ましい(ゆるせない)!!!」」

叫びと共に決着はついた。
シロウは剣が振りぬけなかった。殺人貴は死の線を斬れなかった。
お互い深手を負ってその場に倒れる。

正義の味方は自分とは違い、大切な人を護る為に多くの犠牲も顧みない殺人貴が羨ましくもあり、許せなかった。
殺人貴は自分とは違い、大事なものでさえ切り捨てることができる彼が羨ましくもあり、許せなかった。




「「「───羨ましい(ゆるせない)!!!」」
羨ましいと書いて、許せないとふるルビに、少し鳥肌が立ってしまった。
ちなみに、ネギま!とのクロスもの。このシーンはシロウが過去を思い出しているらしい。

771僕はね、名無しさんなんだ:2011/04/04(月) 01:03:03 ID:BLlgchvQ0
http://www.springroll.net/tmssbbs/archive/log/1081570091.xhtml

↑これ、かなり昔のSSで作者も放置してるけど
すごく淡々と読みやすい感じでいいなと思った

77217分割:17分割
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773僕はね、名無しさんなんだ:2012/07/10(火) 12:12:13 ID:IRQwC3zY0
SS語るスレってなくなった?

774僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/19(日) 19:25:26 ID:.B7wsUJM0
>>773
普通に残ってる

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77717分割:17分割
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778僕はね、名無しさんなんだ:2015/12/14(月) 21:21:37 ID:5YaYBye60
放置された結果がこれかよ

77917分割:17分割
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78017分割:17分割
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