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避難所用SS投下スレ11冊目

1名無しさん:2014/02/18(火) 02:41:49 ID:0ZzKXktk
このスレは
・ゼロ魔キャラが逆召喚される等、微妙に本スレの趣旨と外れてしまう場合。
・エロゲ原作とかエログロだったりする為に本スレに投下しづらい
などの場合に、SSや小ネタを投下する為の掲示板です。

なお、規制で本スレに書き込めない場合は以下に投下してください

【代理用】投下スレ【練習用】6
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1279437349/

【前スレ】
避難所用SS投下スレ10冊目
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9616/1288025939/
避難所用SS投下スレ9冊目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1242311197/
避難所用SS投下スレ8冊目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1223714491/
避難所用SS投下スレ7冊目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1212839699/
避難所用SS投下スレ6冊目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1205553774/
避難所用SS投下スレ5冊目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1196722042/
避難所用SS投下スレ4冊目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1192896674/
避難所用SS投下スレ3冊目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1190024934/
避難所用SS投下スレ2冊目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1186423993/
避難所用SS投下スレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1184432868/

2名無しさん:2014/02/18(火) 02:44:23 ID:0ZzKXktk
スマン、とっくにスレ変わってた

【代理用】投下スレ【練習用】7
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9616/1341762157/

3ソーサリー・ゼロ第四部-16:2014/02/23(日) 23:48:24 ID:e4Uux25U
五二
 
 キュルケが目を覚ますのとほぼ同時に術の効き目が消え、室内はもとの明るさを取り戻す。
「ここは……? ルイズはどこなの?」
 そうつぶやきながら起き上がったキュルケに、杖を渡す──しかし、杖は十本以上はある。
 キュルケは戸惑いつつも素早く自分の杖を探し当てるが、その数秒の遅れが命取りとなる。
 怒り狂って突っ込んできたガークの斧が、君の背中を捉えたのだ。
 苦痛と衝撃に膝をついた君の肩に、もうひとりのガークが剣を振り下ろす。
 キュルケが悲痛な声で君の名を叫ぶが、もはや何も聞こえない。
 最後は、頭を狙った鬼の斧だ。
 君の冒険は、この拷問部屋で終わりを迎える。
 
二六二
 
 君はキュルケを抱えたまま、部屋の奥にたどり着く。
 扉は入口と同様に分厚い金属でできているが、半開きになっているため、たやすく通り抜けられる。
 廊下に出ると同時に術の効き目が消える。
 君はキュルケを床に下ろし、両手で扉を閉める。
 キュルケは意識を取り戻し、うっすらとまぶたを開く。
「ここは……? ルイズはどこなの?」と言いながら起き上がる。
 彼女の言葉に応えた君の声は、金属扉が向こう側から乱打される音にかき消されてしまう。
 ガークらが君たちを追いかけてきたのだ!
 君は渾身の力を込めて扉を押さえるが、相手は三人──しかも怪力の持ち主ばかり──であり、長くはもたぬだろう。
 キュルケの杖は持っているか?
 持っているなら、背嚢から取り出して彼女に投げ渡せ(三五九へ)。
 持っていないか、あるいはキュルケに頼らず敵を迎え撃つつもりなら、一七五へ。

4名無しさん:2014/02/24(月) 03:25:19 ID:qsBlNKeY
数秒あればロックを唱えるには十分のはず
三五九

5名無しさん:2014/02/25(火) 09:01:31 ID:VSeRLvno
まあ359かな
しかしいよいよクライマックスだなぁ

6名無しさん:2014/02/25(火) 15:37:21 ID:6rxR9g9.
やはり三五九ですね。
今いる部屋には他の子いないのだろうか。

7ソーサリー・ゼロ第四部-16:2014/02/25(火) 23:58:12 ID:Vx4DmjgA
三五九
 
 君はキュルケに向かって杖を投げるが、十本以上はあるため、ほとんどはからからと音を立てて床に落ちる。
 自分の杖を探せと叫ぶと、キュルケは戸惑いながらもすぐに従い、床にばらまかれた杖を次々と手にとって調べ出す。
 扉を向こう側から押す力はすさまじいものであり、すぐに君は弾き飛ばされ、尻餅をつく。
 戸口をくぐって、ガークの巨体が姿を現す。
 怪物は咆哮を上げると、手にした斧を振り上げ──ぱっと炎に包まれる!
 振り返ると、自分の杖を目の前に掲げたキュルケが立っている。
 笑顔を浮かべ、悠然としているように見えるが、その眼には激しい怒りの炎が燃えている。
 二人めのガークは、恐怖の表情を浮かべる。
 凶暴で怖いもの知らずの種族だが、仲間を松明のように燃やす≪火≫の魔法の威力と、キュルケの纏うただならぬ威圧感を前にして、
おじけづいたのだ。
 ガークはきびすを返して拷問部屋に戻ろうとするが、キュルケがそれを許さない。
「逃げられると思って?」
 一抱えほどもある巨大な炎の玉が飛び、怪物の背中に命中する。
 ガークの絶叫が通路にこだまするが、やがて静かになる。
 キュルケの魔法は、いつもより強力なように見える──非道な敵に対する怒りが、術の威力を増しているのだろう。
「敵はまだいるの? これだけじゃ物足りないわ」
 君はあと一人いるはずだと答え、黒焦げになったガークの死体をまたいで扉に近づき、拷問部屋を覗き込む。
 拷問頭の鬼は姿を消している。
 反対側の扉が大きく開け放たれており、そこから逃げ出したようだ。
 まずいことになった、と君は考える。
 鬼は衛兵らに、君たちが脱獄したことを報せるはずだ。
 すぐに大勢の敵が押し寄せてくるに違いない!
 とにかく急いでこの場を離れようと、キュルケを伴って廊下を進む。
 
 君は歩きながら、キュルケに手早く状況を伝える。
 ルイズとティファニアは敵に捕まり、どこか別の場所で取調べを受けているはずだ。
 キュルケと一緒に拷問にかけようとしなかったということは、敵はルイズの存在の重要性──≪虚無≫──に気づいているのだろうか?
 タバサがどこに捕まっているかは判らぬままであり、君は武器や所持品の大半を失っている。
 また、自分たちがどれだけのあいだ眠っていたかもわからず、ロンディニウム塔の外で敵に戦いを挑んだウェールズ皇太子たちの安否もつかめない。
「判っているのは、状況がきわめて危険だってことだけね」
 キュルケが肩をすくめる。
「でも、絶望的ってわけじゃないわ」
 そう言うと足を止め、君の眼をじっと見つめる。
「あなたがいるんだもの。強くて頼もしい、ルイズの≪使い魔≫さんが」
 輝くような笑顔を見せ、ふたたび歩き出す。二七二へ。

8ソーサリー・ゼロ第四部-16:2014/02/25(火) 23:59:49 ID:Vx4DmjgA
二七二
 
 廊下の突き当たりには、上へ向かう螺旋階段がある。
 階段を上りきったところで、キュルケが声をかけてくる。
「ねえ、リビングストン男爵の事だけど……」
 君は静かにしろと告げる。
 君たちが脱獄したという報せはこの階には届いておらぬようだが、騒がしくしてもよい理由にはならない。
 キュルケは声を潜めて話を続ける。
「男爵の忠告に従って進んだら、罠にかかっちゃったでしょう。おかしいと思わない?」
 君は、右と左を間違えただけなのではないかと答える。
 罪の意識に苦しんだうえにさんざん虐げられて心が壊れてしまった老人なら、
それくらいの失敗をしでかしても不思議ではない。
「それだけじゃないわ」
 キュルケは言う。
「ついさっき気づいたんだけど、あたしたちが正体と目的を教えたとき、男爵がなんて言ったか覚えてる?
『神々は誉むべきかな!』よ」
 とくに不自然な言い回しではない、自分もよく口にする、と君は言う。
「あなたのお国なら、ね。あたしたちハルケギニアの人間は『神』を崇めても、『神々』に感謝したりはしないわ」
 君は絶句する。
「少なくとも、アルビオンの貴族が口にするような言葉じゃないわ。あの男爵は偽者なのかも……」
 キュルケの顔が後悔の念に曇る。
「……あたし、魔法の防壁を破る秘密兵器がある、って男爵に言っちゃったわ。敵はそのことを知って、
ルイズを……それにティファニアも……」
 君は、悩むのは後にしてとにかく先を急ごうと促す。
 
 少し進むと、扉が二つ並んだ広間に出る。
 右にあるのは、大きくがっしりした両開きの扉だ。
 いかにも重要な場所に通じているように見えるが、鍵はかかっておらず、片側が少し開いている。
 左の扉はずっと小さく簡単な作りだが、中から話し声が聞こえてくる。
 何人かの者たち──いずれも男──が言い争っているようだ。
 大きな両開きの扉を開けるか(四一〇へ)、それとも小さい方の扉を調べてみるか(一八〇へ)?

9名無しさん:2014/02/26(水) 02:02:06 ID:yc7O/ZWc
こういうパターンだとこちらの姿を目にした途端に、言い争いをやめてこっちに敵対してくる気がするなw
先に両開きの戸を開けたい気はするが……

ひょっとしたらルイズたちの処遇をめぐって言い争っているのかもしれないので危険を冒して一八〇

10名無しさん:2014/02/26(水) 09:57:44 ID:SYMaFdlQ
中の連中を叩き伏せてルイズたちの居場所を吐かせよう
一八〇へ

11名無しさん:2014/02/27(木) 00:33:35 ID:v5clQrhM
同じく一八〇で
まあキュルケもいるし最悪でも負けないでしょう

12名無しさん:2014/02/27(木) 09:03:00 ID:arKGTXw.
スローベンドアは乗り越えているはずだしな……

13ソーサリー・ゼロ第四部-16:2014/02/27(木) 23:45:49 ID:c3eL0.92
一八〇
 
 君は扉に近づき、耳を澄ます。
「……この腐れ段平(だんびら)め!」
 扉の向こうにいる何者かが、しわがれた声で怒鳴る。
「真っ二つにへし折られたくなけりゃ、黙ってろ! 値打ち物だと思ってちょろまかしたが、とんでもない鉄屑だ!」
「うるせえ抜け作! きたねえ手で触るな、ちんぴらが!」
 言い返すのは聞き慣れた声──デルフリンガーだ!
「くそ生意気な剣だな」
 第三の声が言う。
「へし折るくらいじゃ生ぬるいぜ。粘液獣の部屋の、汚物の山に突っ込んでやるってのはどうだ?
糞の中でゆっくり錆びるのがお似合いだぜ」
「上等だ! やってみやがれ、間抜け面の芋虫野郎!」
 君とキュルケは顔を見合わせ、互いに苦笑いを浮かべる。
「助け出すべき仲間が、もうひとりいたのを忘れてたわ」
 そうささやくと、杖を掲げて呪文を唱え出す。
 君は力任せに扉を蹴破る。
 そこは、いくつかの粗末な家具が並んだ小さな部屋だ。
 黒い髪と浅黒い肌をした人間の衛兵がふたり、椅子に腰掛けている。
 君に驚いて武器を手にしようとするが、キュルケの術のほうが速い。
 鞭のように伸びる一筋の炎に手を焼かれ、衛兵らは悲鳴を上げる。
「動かないで。おとなしくしていれば、黒焦げにならずに済むわよ」
 キュルケに杖を突きつけられ、衛兵はふたりともおびえて震え上がる。
 デルフリンガーはテーブルの上に載っており、君が手にすると喜びの声を上げる。
「よう、相棒。久しぶり……でもねえか。相棒たちが罠にかかって眠っちまってから、まだ十五分足らずってところだからな」
 思っていたよりも時間が経っていなかったことを知り、君は喜ぶ。
 武器を取り戻したので、闘いにおいての技術点を元に戻してよい。
 
 キュルケは衛兵らを尋問する。
「囚人に、青い髪の女の子がいるでしょう。どこなの?」
 衛兵らは困惑の表情を浮かべ、ひとりが答える。
「あ、ああ。確かにいるよ。だが……」
 キュルケは不機嫌そうに眉を寄せる。
「だが、何? 早く言ってちょうだい。もっと火傷をこさえたくなったの?」
「ま、待ってくれ!」
 慌てて話を続けるが、その内容は予想外のものだ。
「……どっちの青頭なんだ?」
 キュルケは一瞬戸惑うが、すぐに
「背が低くて髪の短い子よ」と言う。
「それなら、そこの大きな扉を開けてまっすぐだ。いちばん奥の牢屋だよ」
 衛兵は部屋の外を示す。
「ありがとう。もうひとつ訊きたいことがあるんだけど、答えてくれるわよね?」
 そう言ってキュルケが凄味のある笑みを浮かべると、衛兵らは何度もうなずく。
「あたしたちと一緒に捕まったふたりはどこ? 桃色髪と、金髪の女の子たちは」
「き、きっと最上階だ」
 衛兵は答える。
「お偉方が取り調べのために連れてったんだよ。なんでも、すげえ魔法の武器を持っているとかで……」
 
 衛兵をふたりともデルフリンガーの柄で殴りつけて気絶させると(デルフリンガーは『こんな奴ら叩っ斬っちまえ』と主張するが、
君は無視する)、部屋を出る。
「タバサ以外にも、青い髪の女の子が捕まっているみたいね」
 キュルケの言葉に、君はうなずく。
このハルケギニアにおいて、青い髪の人間はたいへん珍しい──タバサを除けば、
人間の姿に化けたシルフィードくらいしか見たことがない。
 その囚人は、タバサの親戚か何かなのだろうか?
 君たちは大きな両開きの扉に近づく。四一〇へ。

14名無しさん:2014/02/28(金) 06:42:12 ID:.W8OUVN6
デルフか、素で忘れてたw
ちょっと前の汚部屋にいたのが粘液獣?
近寄んなくてよかった、ってか素直にNIF掛けとけばよかったのかな

15名無しさん:2014/02/28(金) 10:02:45 ID:lkMxhGQQ
>>14
あいつ致死レベルに臭いけど、悪臭で死ぬんだよな……

しかしイザベラも捕まってるのか

16ソーサリー・ゼロ第四部-16:2014/03/02(日) 21:50:19 ID:bdHQyVfg
四一〇
 
 扉に近づきそっと押し開けてみるが、衛兵の待ち伏せも、仕掛けられた罠もない。
 戸口をくぐった君とキュルケは、薄暗い通路が前方へまっすぐ伸びているのを目にする。
 通路の左右には扉がいくつも並んでいるが、いずれも鉄格子のはまった窓が取り付けられている。
「ここにあるのは牢屋ばかりみたいね」
 キュルケが言う。
「この中のどれかに、タバサがいればいいんだけど」
 君たちは、牢屋を一つずつ調べていくことにする。
 
 牢のひとつに、若い女が囚われているのを見つける。
 タバサと同じような色合いの青い髪の持ち主だが、タバサより髪は長く、ずっと年上に見える。
 着ている服は汚れており、ぼろ切れ同然だ。
 女は覗き込んでいる君に気づくが、うつろな視線を向けるだけで何も言おうとはしない。
 鍵を使って牢の扉を開けるか(二へ)、それとも無視して他の牢を調べるか(三四九へ)?

17名無しさん:2014/03/02(日) 21:56:01 ID:hMgCa3Ck
とりあえず開ける!
2へ

18名無しさん:2014/03/02(日) 22:08:16 ID:a.CGx6pM
おっかさんか!2だな。

19名無しさん:2014/03/02(日) 23:52:11 ID:5hB4dqoQ
ひとまずタバサを見つけてから開けるべきかどうか判断しても遅くはないんじゃないか?
タバサからこの女性について何か情報が得られるかもしれないし
三四九で

20名無しさん:2014/03/02(日) 23:53:25 ID:5hB4dqoQ
ていうか、タバサママなら確か主人公は前に見ている筈だから判別できるだろう
ってことは……、イザベラか?

21名無しさん:2014/03/03(月) 06:57:49 ID:RTH4Fxgo
嘘でなこれば一番奥の牢にタバサいるんだしそっち先のほうがいいのかもしれないが、イザベラにせよタバサママにせよ
タバサがいたらいたでリアクションうるさそうだし先に助けとこう


22名無しさん:2014/03/03(月) 13:28:16 ID:vz0Fg9XE
若い女とあるからイザベラだと思う。タバサ母は中年の女という表現だったはず
面倒なことになりそうだけど、こんな所に放置するわけにもいかないし
二へ

23名無しさん:2014/03/03(月) 13:45:09 ID:hfzfT.dI
主人公同様の立場で原作知識無い前提で考えれば三四九だと思うけどねえ

だって助けるべき人物なのかどうかについて特に何も情報がないじゃん?
ついさっきも男爵にえらい目に合わされたばかりなのにそんなお人よしにはなれんわ
何も殺すわけじゃないんだし、もし後で助けるべきだと情報が入ったらその時救っても遅くはないだろ
むしろ牢の中の方が安全かもしれん

24ソーサリー・ゼロ第四部-16:2014/03/03(月) 20:51:57 ID:XhsQvRMM

 
 カラコルムから奪った鍵束を取り出し、一本を錠前に差し込む。
 鍵が回り、君は扉を押し開ける。
 君は女に呼びかけ、いまや自由の身だと告げるが、相手は牢から出ようとはしない。
「あの青い髪に瞳……タバサの親族かしら?」
 君の肩越しに牢屋の中を覗いたキュルケが言う。
「奴らにひどい目に遭わされたみたいね。何の反応も返さないなんて」
 女を連れ出そうと、君は牢屋に足を踏み入れる。
 中はひどい悪臭が立ち込めている──食べ物の腐った匂いや、獣の体臭だ。
 近づくと、女は君のほうへと向き直る。
 汚れのついた顔に微笑みを浮かべ、抱擁を求めているかのように両手を広げる。
 女は無言のまま歩み寄ってくる。
 女のしたいようにさせてみるか(二四九へ)、危険は冒さぬことにして牢屋を出るか(五五四へ)?

25名無しさん:2014/03/03(月) 21:20:02 ID:Nj9rHpws
なんか怖いな
>>554

26名無しさん:2014/03/03(月) 21:21:58 ID:Nj9rHpws
ごめん、今のミス
五五四へ

27名無しさん:2014/03/04(火) 01:59:18 ID:Ynhaz.YY
怖いもの見たさで二四九を選んでみるw

28名無しさん:2014/03/05(水) 18:36:39 ID:YDUOKNGA
獣の体臭…怪物が化けているくさい
捕まらないように五五四で

29名無しさん:2014/03/06(木) 19:26:13 ID:6KcUxSdw
普通に怖いので五五四へ

30ソーサリー・ゼロ第四部-16:2014/03/07(金) 22:12:20 ID:ZTlkL81Q
二四九
 
 女は君の腰に両手を回し、抱きついてくる。
 困惑した君は振りほどこうとするが、相手の力は思いのほか強い。
 放してくれと君が言うと、女は君の顔をしげしげと見つめる──爬虫類じみた黄色い瞳で!
 女の顔は緑色の鱗に覆われ、細く鋭い牙でいっぱいの口から、先端が二股に分かれた舌が飛び出す。
 ぼろぼろの服を破って、太い棘のような背びれと長い尻尾が現れる。
 この女は『変化(へんげ)』だ!
 変化は肉体の変形と目くらましの術を併用することによって、自身を弱く非力な生き物──老人や女、小人族など──
だと思い込ませることができる。
 そうして油断して近寄ってきた相手を獲物とするのだ。
 カーカバード軍は、重要な捕虜である『青頭』を助け出しに来る者に対して、怪物を使った罠を張っていたのだ。
 変化の力は強く、君はもはや逃れられない。
 凶暴な牙に首筋を食いちぎられ、すみやかな死を迎えることになる……
 
五五四
 
 本能的に危険を感じた君は、牢屋を飛び出す。
「どうしたの?」
 怪訝な表情を浮かべるキュルケをよそに、叩きつけるようにして扉を閉め、鍵をかける。
 扉の鉄格子の向こうで、女が正体を現す──全身が緑色の鱗に覆われ、顔は蜥蜴めいた不気味なものに変わる!
 体は高さも横幅も増し、背後には長い尻尾を引きずっている。
 君は『変化(へんげ)』の仕掛けた罠から、からくも逃れたのだと知る。
 変化は生まれながらの狩人であり、獲物をおびき寄せる達人だ。
 自らの肉体を変形させ、さらに魔法の幻影を纏うことで、獲物に対して自分を無力で安全な生き物だと思い込ませるのだ。
 変化は甲高い咆哮を上げて扉にぶつかってくるが、分厚い扉はびくともしない。
「なんでこんな所にまで罠が仕掛けてあるのよ!?」
 キュルケが怒りと呆れが入り混じったような声を上げる。
「次は偽タバサとか出てくるんじゃないでしょうね……」
 暴れる変化を無視し、君たちは他の牢を調べることにする。三四九へ。


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