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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
95
:
カザハ&カケル
◆92JgSYOZkQ
:2019/10/28(月) 02:19:18
カザハは大真面目な顔で言った。
もしポヨリンさんがスマホから出ていたらポヨリンさんを抱き上げて眼前に掲げ「うおおおおおおおっ!」と叫びながらマホたんに突撃しようとして
私が《待て!早まるな!》と言いながら足払いをかけて転ばせる、という騒動があったことだろう。
そんな一幕があったかはともかく。
>「待てよ。確かに接吻を使わずに腐らせ続けるのは合理的じゃない。
スキルの消費が帝龍にさえバレなければ、『人質』としての接吻の効果も維持できるだろう。
だけどそれは、ユメミマホロが『みんなのアイドル』じゃなく、誰か一人に傅く戦乙女になるってことだ」
>「オタク殿たちは、300人の兵士たちは、マホたんの為に命懸けでここまでアコライトを護ってきたんだ。
故郷に残した家族の顔も見れず、死んでいった人間だって二桁じゃあ済まねえだろう。なのに……」
>「――アイドルを失っちまったら、彼らは今までなんのために戦って、死んでいったんだ」
「明神さん……」
確かにオタク達にとって、思わぬアクシデントでアイドルのキスが不定形生物(スライム)に捧げられました、ではやるせないだろう。
(そもそも本人が使用の意思を持ってキスしなければスキルは発動しないのかもしれないが)
そこでエンバースさんがまた何かを思い付いたようだ。
>「……待て。結論を出すのは……まだ、早い」
>「要約しよう。求められる条件は、こうだ……第一に、兵士と街は見捨てられない。
否定はしないよ……特に、兵士は重要だ。アコライト外郭を守り抜くのは彼らだ。
俺達は、ずっとここにはいられない。なら……置き去りも見殺しも、後々に響く」
>《第二に、余計なリスクを背負うのは御免だ――当然だな。
どうせ勝つなら、より完璧で、より合理的であるべきだ》
「……!?」
まるで二つの人格が代わる代わる喋っているような違和感があるが、皆ひとまず作戦を聞くことにしたようだ。
>《簡単な事だ――ここに置き去りにすべきなのは、兵士じゃない。ユメミマホロ、お前だ。
お前が残れば、帝龍に外郭防衛隊は勝算が立たず撤退したと証言出来る。
助命するという約束は、信じられなかったとも》
>「……或いは、全てのリスクを均等に分け合うのも一つの手だ。
恐らくこちらの方が、お前にとっては好みのやり方だろうな」
>「一つ、あらゆるスペルに共通して実行可能な対策がある――明神さん、あんたの言う通りだ。
発動される前に、発動不可能な状況に追い込むのが一番。つまり――こちらから打って出る」
>「戦場を霧で覆い、風属性のスキルで最小限の視界を開き――帝龍の本陣に殴り込むんだ。
全員が一丸になっていれば、【進撃する破壊者】はどう足掻いてもマホたんを巻き込む。
それに蜥蜴どもの大多数は、俺達が戦場を駆け抜けた事にすら、気付けないだろう――」
二つの人格(?)が一つずつ作戦を提示する。
言い終わると、エンバースさんは力尽きたように気を失ってしまった。
「……大丈夫!?」
カザハが駆け寄って軽く頬を叩いたり揺すったりしてみるが反応が無い。ただの屍のようだ。(屍だけど)
その間に、明神さんはジョン君に宣言する。
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