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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
90
:
明神
◆9EasXbvg42
:2019/10/28(月) 00:27:15
>《簡単な事だ――ここに置き去りにすべきなのは、兵士じゃない。ユメミマホロ、お前だ。
今から明日の正午までに、300人の兵士を残らずアコライトから撤退させる。
この街は帝龍の軍に包囲されちゃいるが、逃げ場がないわけじゃない。
例えば俺たちが乗ってきた王都からの魔法機関車なら、包囲を突破して王都に戻れるだろう。
偽りの白旗で帝龍を外郭におびき寄せるプランは先程と同じ。
だが、300人の兵士を『本当に』撤退させれば、彼らを死なせることなく戦場から除外できる。
街は蹂躙されるだろうが、これもマホたんを囮に使えばトカゲ軍団の動きをある程度コントロール可能だ。
街を維持するための主要な施設を避けて逃げ回って、被害をなるたけ抑える。
>何より、これなら全てリスクは、ユメミマホロに集約する――文句なしだろ?》
「夜までにマホたんが捕まっちまえば全部が"わや"だ。お前も大概ギャンブラーだぜ」
だけど、300人分の命をチップにするよか良心的なレートだと感じた。
命懸けのリスクを、兵士達よりはるかに強いマホたんに集中させる。
いわばリスクのタンクだ。挑発も完備だしな。
……自分で言ってて驚いた。
俺は大ファンのマホたんよりも、昨日知り合ったばかりのオタク殿たちを優先してる。
そりゃマホたんならそうそう捕まることはないと分かっているけれど、それでも意外だった。
>「……或いは、全てのリスクを均等に分け合うのも一つの手だ。
恐らくこちらの方が、お前にとっては好みのやり方だろうな」
次いで、エンバースはなゆたちゃんに水を向ける。
>「一つ、あらゆるスペルに共通して実行可能な対策がある――明神さん、あんたの言う通りだ。
発動される前に、発動不可能な状況に追い込むのが一番。つまり――こちらから打って出る」
「おい……おい、大丈夫か焼死体」
不意に頭を抱えるエンバースは、それでも言葉を続けた。
>「戦場を霧で覆い、風属性のスキルで最小限の視界を開き――帝龍の本陣に殴り込むんだ。
全員が一丸になっていれば、【進撃する破壊者】はどう足掻いてもマホたんを巻き込む」
アポリオンはピンポイントでマホたん以外を狙えない。
こいつは希望的観測ではあるが、アコライトでの膠着状況を見るにまず間違いないだろう。
帝龍には膠着を作りはしても、大量のクリスタルを消費してまでそれを維持し続ける理由がない。
侵食現象でクリスタルの希少価値が高まってるのは、ニブルヘイムも同じだろうからな。
視界さえ防げば、誤爆を恐れて帝龍はアポリオンを使えない。
有視界距離での直接戦闘になるまでカードをプールさせとくのは不安だが、一方的な蹂躙は防げる。
>「肝心要の帝龍の位置に関しては……みのりさんを、ついでにバロールを信じよう。
結局、失敗した時のリスクは変わらない。敗北が短期的か、長期的かってだけだ。
モンデンキント、結論はお前に任せる。どのみち、俺のする事は決まってる――」
言うだけ言って、エンバースはそのまま沈黙した。
壁に背を預けて、ずりずりと座り込む。
喋り疲れて寝ちゃうおじいちゃんかよこいつ……。
だけど、こいつのおかげで俺はハラが決まった。
立ち上がって、ジョンの向かいに対峙する。
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