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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
76
:
明神
◆9EasXbvg42
:2019/10/21(月) 03:49:51
>「最も合理的な戦術は、帝龍にこの拠点を取らせた上で、夜襲を仕掛ける事だ。
ついでに【幻影】で、ここの全員にマホたんのガワを被せても面白いかもな。
総勢三百人を超えるマホたんによる夜這いだ。あいつ、きっと泣いて喜ぶぜ」
「お前にそんなサービス精神があるとは思っちゃいなかったがよ」
エンバースの作戦をひとしきり聞いて、俺はもう一度お茶を啜った。
確かに合理的だ。あの大軍の中から帝龍一人を見つけるなんかまず無理だろう。
だったら、カザハ君が言っていたように、あいつをこっちに呼び寄せれば良い。
城郭内に滞留可能な戦力なら、ウン万の大軍相手にするよっかまだ勝算があるだろう。
「帝龍さんのご来訪を祝して城郭まるごとひとつくれてやるのはサービスしすぎじゃねえか。
明日の正午から夜になるまで、300人からなる兵士をこの街のどこに隠すってんだ」
壁内に流れ込んできた敵兵は、まず間違いなくアコライトを蹂躙するだろう。
キングヒルやリバティウムみたいな大都市じゃない。総動員なら、半日で家探しは終わる。
俺達みたいな少数ならいくらでも隠しようはあるが、300人を隠し切るのは現実的じゃあるまい。
なら、300人を見捨てれば。偽りの勝利を掴ませるために、兵士を犠牲に出来るなら。
帝龍の油断をカンペキに誘って、ブレイブ同士の決戦に持ち込むことはできるかもしれない。
だけど俺は、アコライトの兵達を、オタク殿たちを、みすみす死なせたくはなかった。
「連中を城郭内に引っ張り込むってのには賛成だ。
『本隊と帝龍を切り離し』、『こちらの総戦力で叩く』……この条件を満たすには、それしかないと俺も思う。
ただ、街は蹂躙させられない。アコライトはアルメリアがニブルヘイムと戦う上で今後も絶対に必要だ」
街の被害を抑えつつ、帝龍がこの城郭に足を運ばざるを得ない理由を作る。
城壁の穴を敵兵力のボトルネックとして利用し、数の不利を補いながら戦うことは出来るだろう。
だが無限湧きに近い敵兵力をいつまでも相手には出来ない。空腹も疲労も、俺達には取り払う手段がない。
「昔の戦争の逸話に、『キスカ島上陸作戦』ってのがあってよ。
かいつまんで説明すると、とっくに軍隊が撤退した空っぽの島で敵軍が同士討ちしまくったって話だ」
旧日本軍の軍事拠点だったキスカ島に対し、米軍は上陸制圧作戦を行う。
しかし前日に日本軍は撤収を完了させ、キスカ島はもぬけの殻、犬くらいしか彷徨いてなかった。
視界の悪さに加え、いるはずの日本軍の姿が見えないことで米軍は奇襲を警戒した疑心暗鬼の状態となり、
同士討ちが発生しまくって大損害を被ったっつーのがざっくりした概要だ。
「俺は『濃霧(ラビリンスミスト)』っつう視界をほぼゼロにするスペルを3枚持ってる。
意思の疎通を阻害する『終末の軋み(アポカリプスノイズ)』ってカードもだ。
トカゲ連中を空っぽの壁内に招き入れて、視界を奪ったうえでの奇襲……思いっきり混乱させてやろう」
これだけの大軍だ、帝龍はおそらくなんらかの魔法で各部隊に指示を下している。
ジョンの持ってる強制沈黙のスペルで通信魔法を妨害してやれば、指揮系統は乱れに乱れるだろう。
「現場での混乱、ジョンの沈黙で通信も届かずって状況なら……指揮官が前に出てこざるを得ない。
奴にとっても軍団を動かしちまった以上、なんかやべえから撤退しますってわけにはいかないからな。
明日、確実にアコライトを落とすために、現場で起きたトラブルの原因を排除しに来る」
それでも絶対に帝龍本人がアコライトに来るとは限らねえが……。
そこは奴のプライドに賭ける。なゆたちゃんの啖呵に対する応答には、強者としての矜持が垣間見えた。
もともと使者も使わず対面でマホたんに交渉を持ちかけたところを見ても、
帝龍の本質は自分の能力に自信を持った、現地現認主義の優秀な経営者ってところだろう。
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