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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
74
:
明神
◆9EasXbvg42
:2019/10/21(月) 03:48:01
だが、カードのリキャストを早めるスペルは『多算勝』をはじめいくつかある。
俺達がこうして作戦会議してる間にも、アポリオンが降ってこないとは限らない。
確実に壊滅させられるそのコンボを使わないのは、やっぱり帝龍にもアコライトを今すぐ叩き潰す気はないんだろう。
奴はおそらく、明日の定刻まで本気で待つつもりだ。
マホたんが心変わりし、自分の唇を差し出すのを。
>「昨日のカザハの作戦だけど、トカゲをいくら倒しても仕方ないから指揮官を狙うっていうのは賛成。
ただ、エンバースも言った通り少人数で奇襲をかけたところで効果は薄いと思う」
「十中八九、あいつは軍勢の奥で大量の護衛を引き連れてるだろうしな。
狙撃も厳しい。遮蔽物のない平野じゃ、有効射程にたどり着く前にトカゲ警察にお縄だ」
>「あいつはマホたんを無傷で手に入れたい。ブレモンのトップアイドル・マホたんを自分のものにすることにステータスを感じてる。
もし、状況を打破するきっかけがあるとしたら……そこ、なのかな」
>「マホたんと一緒に献上する、輿入れの木馬でも用意してみるか?
盾に括り付けるのは……じゃじゃ馬じゃなくて、子猫だったか」
「人が入れるバカでかい嫁入り道具を本陣に運び入れてくれる知能を、トカゲ共に期待できりゃそれもアリかもな。
あいつら馬なんか見たら我先に齧りついてきそうだぜ」
>「わたしたちは、このアコライト外郭を――そしてマホたんを守らなくちゃいけないんだ。
CEOだか何だか知らないけれど、あんなイヤなヤツにマホたんを渡すことだけは絶対にできないから!
みんな、力を貸して! 帝龍を撃退するには、どうすればいいと思う――?」
会議は踊らず、座して進む。
大小さまざまな提案が出ては、誰ともなしに却下される不毛な時間が続いた。
やがて建設的な案も出尽くして、沈黙の割合が増え始めた頃。
>「昨日のトカカツ美味しかったよね。一気にこんがり焼き払えないかな……?
マホたん、お酒のストックはいくらかあったりする? お酒があった方がコクが出るでしょ?」
「なんでトンカツの話から焼き物の話にジャンプするんですかね……美味しかったけど」
相変わらずアクロバティックな思考経路を辿ってカザハ君がポツリとこぼした。
>「料理人はエンバースさん――助手はボクだ。エンバースさん、炎の扱いは得意だもんね」
「あの大軍を料理するには、ちょっと火力が足らねえんじゃねえかなぁ。クーデターの時みたく閉鎖空間ならともかくよ」
カザハくんの提案は、空から燃料を投下して地上を焼き払う焦土戦術だった。
地平線まで一気に焼き払える量の酒がありゃ話は別だが、そんなもんがあるならアコライトは困窮してねえ。
とはいえ、カザハ君も別に焦土作戦に固執するつもりはないようだった。
>「ついでに本陣の近くまで行ってボクがマホたんの《幻影(イリュージョン)》を被って
エンバースさんと相乗りしてるところを見せつけてやれば嫉妬に狂って追いかけてきてくれるかもね」
「嫉妬ったってお前、お相手はこれ(焼死体)だよ?
ヴァルキュリアに付き従うお供のモンスターにしか見えねえって。
まだイケメンマッチョのジョン君のほうが真実味あるわ」
いやしかし、こうして提案のたびに否定を重ねてもなんも進まねえ。
なんかこう建設的な対案を出したいもんだが、物量差がでかすぎて通常の戦術なんか意味をなさない。
起死回生の一手。そいつを山札から引けるかは、多分神しか知らねえんだろう。
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